機動戦士ガンダム 「堕落の反逆者達へ~」   作:ヅダ神様

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一週間戦争編
開戦の日


「宇宙世紀0079 1月3日」

 

「月面都市グラナダ上空 月軌道上」

 

 

「同 ティアンム中将指揮下、月機動艦隊」

 

始まりを告げたのは、ジオン側から放たれた、一発の艦砲だった

 

俺達は先方として敵艦隊に突撃した。それだけで、敵は大混乱に陥った。まぁそれも至極当然の事だろう。何と言ったって、ジオンと連邦の国力差は30倍以上だ。勝てるわけがない。だから今回の()()もただの示威行動だろう。そう思っていたのだろう

 

 

 

 

「沈めぇ!!」

サラミスの対空砲火を直上から捻りこむように艦底部へと潜りこんで躱し、そのまま背中のスラスター横に備え付けられたジャイアントヒートホークを手に持つハイパーマシンガンと交換し、そのまま両手とスラスターの推進力を生かして大きく振りかぶる。するとジャイアントヒートホークはあっさりとサラミスを艦底部から半分以上も切り裂く、そこに肩のシールドに設置されたミサイルランチャーを2発ぶち込む、それだけで内部からサラミスは膨張し、そのまま爆散する。…あっけないものだ。そのまま燃え盛るサラミスを眺めていると、後方から2機の戦闘機が向かってくる

 

「まだ来るか?」

 

武装をジャイアントヒートホークからハイパーマシンガンに持ち替え、その場で宙返りし、2機の戦闘機を通りすがせる、2機は素早く距離を取ろうと逃走を開始するが、俺が放ったハイパーマシンガンによって撃ち落とされる。…これもあっけない。そのまま肩に固定されたバズーカを外し、構えて手近な敵艦へと向かう。どうやらマゼランの左右をサラミスがカヴァーするように航行しており、他の味方は接近できずにいるようだ。情けない

 

「……行くか」

 

心底愉しそうな笑みと共に舌なめずりして一気にマゼラン目掛けて突き進む、向こうもそれに気づいたようで、主砲やミサイルなどでこちらを攻撃してくる。…まぁ()()()()()()()()のおかげで一切の誘導兵器が使用できず、また通信機器も使用不能になったおかげで、ミサイルは直進しかできない。艦砲も砲手の腕次第。ハッキリ言ってよっぽどの馬鹿でも無きゃ当たることなんてまずありはしない。そのまま猛攻をかいくぐり、マゼランと左のサラミスとの間を縫うように進む、ついでに左のサラミスの対空砲や主砲、ミサイルランチャーなどにバズーカ全3発と、ハイパーマシンガンの弾を120発ほど食らわすとサラミスはそのまま爆散する

 

「…む?」

 

どうやらサラミスの爆発で幾らかマゼランもダメージを受けたようだが、誘爆までには至らなかったようで、残りのサラミスと共に撤退を始めたようだ。そしてそれを待っていたかのように、他の味方が追撃を始める

 

「っんの野郎ども!?、横取りする気かよ!?、…ッチ!、させるか!」

 

すぐさまハイパーマシンガンをジャイアントヒートホークと交換し、シールドの裏側にあるバズーカのマガジンを取り出し、空となったマガジンと交換し、まずマゼランのエンジン部にバズーカを撃ちこみ、すれ違いざまにジャイアントヒートホークでブリッジを両断し、そのままバズーカの残弾全2発でサラミスのブリッジとエンジンに撃ち込み、そのままシールドのミサイルを全てサラミスの胴体部分へと撃ち込み撃破、そのままジャイアントヒートホークをマゼランの胴体部に叩き付け、そのまま残り少ないハイパーマシンガンの残弾を全て撃ち尽くす。マゼランはそのまま爆散する。周りの味方が機体を使って拍手して来るので、マシンガンを掲げてそれに応える

 

「現在戦闘中の全部隊へ、敵艦隊は後退を開始した、これより追撃戦に移行する。繰り返す、現在戦闘中の全部隊へ…」

 

「(予想より粘ったな…まぁ十分な戦火を上げれたし、武装も尽きてしまった、ここは一度帰還しよう)」

 

既に月の向こう側へと移り始めた戦闘をしり目に、後方に待機する母艦へと向かう…

 

 

 


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