鎮守府のイージス   作:R提督(旧SYSTEM-R)

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どうも、SYSTEM-Rです。『鎮守府のイージス』おかげさまで10話に到達し、メインキャラクターであるみらいをはじめとするゆきなみ型3姉妹も、無事に日本国防海軍への推参が決まりました。

今回はストーリー展開の1つの区切りということで、本作品の世界観設定を表に出せる範囲でご紹介してみたいと思います(本編ではありません)。ここでご紹介している内容以外にも、今後追加される要素が随時出てくるので、どうぞお楽しみに。それではどうぞ。


閑話休題・世界観設定
『鎮守府のイージス』世界観設定


・作中における日本の支配地域・情勢など

 史実の大日本帝国及びジパングにおける新史の日本にほぼ準ずる。本州・北海道・四国・九州及び沖縄・その他島しょ部からなる「内地」と、朝鮮・台湾・帛琉・樺太からなる「外地」で構成される(呼称自体は戦時中の名残だが、法令上はどちらも平等に取り扱われる)。かつて使用していたトラック諸島に代わり、作中では帛琉に海軍の前線基地がおかれている。また、日本の傀儡政権がおかれ言語も共通する満州国が滅亡せずにそのまま残っており、日本海は実質的に日本の内海としてみなされるようになっている。

 

 第2次世界大戦を連合国側との早期講和という形で終結に持ち込んだ為、広島・長崎への原爆投下やポツダム宣言受諾による無条件降伏、東京裁判などの歴史的重大事件は経験していない(朝鮮や台湾が戦後になっても独立していないのも、これが理由となっている)。その為、戦後に新たに公布された日本国憲法は名称こそ史実と同じながら中身は異なっており、戦力不保持をうたった憲法9条も存在しない(代わって、国防軍の保持や運用に関する条文がある)。技術レベルや生活水準は史実の現代と同様で、スマホや人工知能、ドローンなども存在する。

 

 ・日本国防海軍

 作中における防衛省傘下の組織で、国防陸軍(旧帝国陸軍から改組、史実の陸上自衛隊)・国防空軍(新設、史実の航空自衛隊)・日本国海兵隊(新設)と合わせて日本国防軍を構成。旧帝国海軍の後継であり史実での海上自衛隊に相当する。ただし、法令上はあくまで「軍服を着た警察」と位置づけられる海自に対し、こちらは軍法会議を備えネガティブリストに沿って動く正式な海軍である。10年前までは水上艦艇や人間が乗り込む艦載機などを有していたが、深海棲艦及び艦娘の登場によってそうした装備は徐々に使用頻度が減り、現在はもっぱら戦闘を艦娘に依存している状況。階級の名称は旧帝国海軍、制服の意匠及びその名称は海自とそれぞれ同じものを使用している。本部は横須賀に置かれ、その他内地では呉・舞鶴・佐世保・大湊、外地では京城(ソウル、朝鮮)・高雄(台湾)・円極(マルキョク、帛琉)・択捉の各都市に鎮守府や前線基地が設置されている。

 

 ・作中における艦娘の取り扱い

 作中において、唯一深海棲艦に戦闘で対抗できる存在。日本だけでなく各国に存在している。日本の艦娘は一部(まるゆ、あきつ丸など旧陸軍出身で、作中では海兵隊所属の艦艇)を除き、ほぼ全員が日本国防海軍の所属。普段はそれぞれ固有の装束を身にまとって戦闘などに臨むが、セレモニーの際だけは陸上勤務の士官たちとと同様「幹部常装第一種夏服」を着用するよう定められている。基本的にはみらいを含め、第2次世界大戦への参戦歴を持つ(または当時建造計画があった)艦艇でなければ艦娘としては建造できないが、ゆきなみとあすかだけは例外的に「異世界転生」という形で建造に成功した。

 

 人道上の配慮から登録上は陸上勤務者と同様軍人として扱われるが、階級制度については彼らとは別系統となっている(艦種にかかわらず全員が「特殊戦闘員」という区分となり、轟沈・死亡すると「名誉戦闘員」に変わる)。用いられる艤装は艦娘向けの特殊仕様となっており、元々は第2次大戦期の装備しか開発することが出来なかったが、ゆきなみ型3姉妹の登場をきっかけに現代兵装の開発も行われるようになった。なお、作中ではそれぞれの艦娘はあくまで単一の存在で、現存している艦が轟沈しない限り同じ船が2隻同時に存在することはない。

 

 ・作中におけるジパング登場人物の取り扱い

 みらいクルーのうち梅津、菊池、尾栗、米倉らが登場。角松と草加は執務室に掲示された額縁の写真でのみ登場する。全員がジパング最終話に登場した「新みらいクルー」の一員で、第2次世界大戦期にタイムスリップした自分自身の生まれ変わり(同一存在の別人)である。その為、みらいの側では彼らをかつての自身の乗員として記憶している一方、みらいクルーの側はみらいのことを他の艦娘と同様の存在としてしか認識できていない。

 

 作中では艦娘が対空・対水上・対潜・対地の全戦闘を担い、水上艦艇による戦闘が行われないことから、みらいクルーについても全員が陸上での後方支援任務に就いている。また、海上自衛官ではなく国防海軍所属の軍人としての登場であるため、階級名も海自式ではなく海軍式に即したものとなっている(梅津:一等海佐→大佐、菊池・尾栗:三等海佐→少佐、米倉:一等海尉→大尉)。角松については海自そのものの存在が一般に秘匿されている事情から、原作での二等海佐ではなく海軍式に「中佐」と呼び変えがなされている(草加だけは原作通り少佐と呼ばれる)。

 

・作中における海上自衛隊及び艦艇時代のみらいの取り扱い

 本作で言及される第2次世界大戦はジパングにおいて描かれたものと同一であり、1942年のミッドウェー海戦以降の戦闘には艦艇時代のみらいも参加していたこと、彼女が「海上自衛隊」なる旧海軍とは異なる組織の所属であったことが、国防海軍内部の記録として残されている。ただし、この事実は社会的混乱を避ける意味で一般には秘匿されており、国防海軍内でも本来は将官クラスにしか知らされない。その為、大戦に参加していた頃の艦艇時代のみらいは、極一部の将官たちのみが知る「伝説の戦闘艦」として扱われている。ゆきなみ型3姉妹の登場によって海軍内における機密保持は不可能になり、佐官以下の軍人や艦娘にも広く知れ渡ることとなった。部外者に対しては引き続き厳に他言無用となっている。

 

・作中における深海棲艦の取り扱い

 かつて大戦期の戦闘において沈んだ船の亡霊として10年前に突然復活し、その怨念を晴らすため人類に対して攻撃を仕掛け始める。人型でありながら水上艦艇と同レベルの戦闘力を有し、艦娘でなければ倒すことが出来ない。なお、作中で深海棲艦という存在を人類が認識するきっかけになったのは、「エクアドル沖での多国籍演習に向かった日本国防海軍艦艇の消失事件」という、奇しくもみらいが1942年にタイムスリップした時にそっくりな出来事である。




次回からは本編たる第四章に戻ります。今後とも『鎮守府のイージス』をどうぞよろしくお願いします。

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