いやぁ、遅くなってしまい本当に申し訳ないです。
課題やら部活やらが忙しかったのもありますが、どうしたらもっと面白いと思って貰えるのか考えながら書いていたら遅くなりました。
結局、俺の今まで書いてきたものに面白さを感じてくれている人はそのまま書いた方が、俺らしく面白いかなと思い結局いつも通り好きなように書きました。
だからと言ってよくなる努力は欠かさないで行きたいと思いますので応援よろしくお願いします。
今回は二つほどお知らせがございますので、後書きまで読んで頂けると嬉しいです。
ではお待たせしました。それでは本編へどうぞ‼
「待たせたな‼ショータイムだ」
「「・・・・・・・・」」
ですよね~。
ガラガラガラ
「はいこちらデザートのお替りです」
「え?あ、うん、ありがとう?」
「霧雨さん、いつも本とか返してないけど今日ぐらいはちゃんと霖之助に返してやれよ。それとも俺が言おうか?」
「そっ、それはダメだ!」
「仁?いったい何を言っているんだい?」
「あぁ、それはな。霧雨さんは元々「やめろ‼言うなって‼」」
「・・・魔理沙?」
「あぁ、もう確かにちゃんとすぐに返事してやらなかった私も悪いけどさ・・・・・。流石にやっていい事と悪い事があるだろ⁉」
「それはそうだ。ただ霖之助だけ話しに付いていけてないし、お預けくらってるからさ。とりあえず告白の返事を返してあげなよ。俺に対する文句はその後でいくらでも聞くからさ」
「そ、それもそうか。香霖・・・・私も・・・・ずっと前から好きだった・・・。その・・・私でいいなら香霖の・・・・か、彼女にしてくれ」
「はい、おめでとうおふたりさん。晴れておふたりは正式にカップルとなった訳だ。いやー良かった良かった。やっといい感じで終わったぜ」
「「・・・・・・・」」
「そんなジト目で俺の事を見ないでおくれ。オレハナニモワルイコトシテイナイ。オーケー?」
「「・・・・・・」」
「ほらほら、せっかく結ばれたんだよ?もっとほら・・・・笑顔でさ・・・。ほらデザートも温かくなっちゃうし」
「・・・それもそうだな。さ、香霖食べようぜ!」
「わかったよ、魔理沙。でもこれだけは聞いておきたい。君は最初から分かっていたのか?」
「そりゃまぁ。割と初めからかな。でも2人が好き合ってたって言うのは多分二人を知っている人だったらほとんど知っていたんじゃないかなぁ。ねぇ、さっきから聞き耳を立ているおふたりさん?」
ガラガラガラ
「あ」「妬ましい」
水橋さんのブレなさ、大切だと思う。
「な‼さとりにパルスィ⁉お前ら店にいたのかよ‼」
「えぇ、聞く気はなかったのだけど気になったものだからつい」
「妬ましい妬ましい妬ましい妬ましい」
「はいさとりさんパルスィさんと席に戻っててくださいね」
ガラガラガラ
「いやぁ、いけって言ってるのに二人ともなかなかいかないから間に挟まれている身としては、早くくっつかないかなぁって感じだったよ。出来レースをスムーズに完遂できるように整備しても本人たちが渋っちゃったら成立しなかったし、ほんと大変だったわー」
「耳に痛いな・・・・。本当にいろいろ面倒をかけたね」
「私もいろいろありがとな。いろいろ言いたい事はあるけど上手くいったし勘弁してやる」
「なんで霧雨さんが上から目線なんだ?・・・・まぁ、いいや。上手くいったし俺のこと話しておきますかね」
「さっき言ってた気合入ってる理由か。なんでだ?」
「いやぁ、大した事じゃないんだけどさ。俺外の世界にもうじき帰るからさ。帰る前に2人をくっつけて俺が安心しておきたかったのさ」
「な⁉お前帰っちゃうのか⁉」
「いや、そりゃ元々休みの間だけここに居るつもりだったからね。もうそろそろ帰らないといけないからさ」
「まぁ、元々ある程度の期間いるって言ってたからね。僕はそろそろじゃないかと思っていたけど、後どれくらいいるんだい?」
「今日はもう終わるから、残り13日って所かな。それまで今まで通り好きなように過ごさせてもらうつもりだよ」
「そうか・・・・。何だかいろいろ気を遣わせてしまったみたいだね。本当にありがとう」
「よせよ、霖之助。俺は俺のやりたいようにやっただけだ。むしろ色々余計な事しちまったかもしれないからな。悪かったよ。本来だったらお前らに腰を据えて最後まで付き合ってやるべきだったのかもしれないのにな」
「気にする必要はないんだぜ。ちょっと早くなったぐらいだしな」
「ちょっと・・・・?」
「う、そこは突っ込まないで欲しいんだぜ」
「まぁ、そんな目で見られても仕方はないような気がするよ。僕も今回の事がなければ多分ずるずる先延ばしにしていたと思うしね」
「そう言ってくれてよかったよ。じゃあ、後はおふたりでごゆっくり」
ガラガラガラ
とりあえずこれで魔理沙と霖之助の恋のお手伝いはこれで終わりかな。
やっと解放されたし少しは楽になるかなと思ったが、この後の事を考えると少し気が重くなってしまった。
*******
店が閉店し、この店にいるのは俺含め三人。
一人は古明地さとりさん、もう一人は水橋パルスィさん。
かなり二人飲んじゃってるけど大丈夫だろうか。
特に今日は二人ともよく飲んでいた。理由はわかるようなわからんような感じだが、まぁそんな日もあるよね。
「さてお二人を呼んだのは話したい事があったからなんですけど・・・・大丈夫ですか?今日はもう帰ります?」
「私は大丈夫ですけど・・・・・パルスィさん?起きてますか?」
「・・・ムニャ・・・・八ッ!寝てないわよ‼」
「なんて古典的な・・・。いや、大丈夫そうなので話しますね。俺もうじき外の世界に帰るのでその報告をするためにこうして呼んだんですよ」
「⁉」
「まぁ、さとりさんはわかっていたのかもしれないけどね。と言ってもついさっき霧雨さん達の心を読んでだと思うけど」
「わかってはいましたけど・・・。わかったタイミングは大ハズレですね」
「え?マジで?」
「マジです。それよりも・・・」
「貴方、いつ帰るのかしら?」
「今日含めて14日?あれ?13日か?まぁ大体二週間程度で帰りますね」
「そう・・・・・・」
「水橋さん、今日はもう帰りますか?」
「そうさせて貰うわ。はい代金」
「あぁ、どうも。お気をつけて」
ガラガラガラ
「ああなるってわかっていたのでしょう?」
「まぁ、おおよそはですけどね」
「・・・・・・・・・・まぁ二人で話したい事があったから水橋さんには申し訳ないけどよしとしましょう。これからどうするのかしら?」
「えらく間が空きましたけどそうかしましたか?」
「いいえ、なんでもないわ。それでどうするのかしら?」
「いつも通り、俺のやりたいようにやるだけですよ」
「そう・・・・。でもあまり無理しないように。あと少しは考えて物事を行わないと痛い目を見ますよ」
「わかってはいるんだけどこれはもう性分だしなぁ。とりあえず気をつける事にするよ」
「えぇ、それが良いと思いますよ」
「で、この店の事なんだけど俺帰っちゃったらもし使いたいって人がいたら譲ってあげてくれ。調理器具とか全部残してそのまま店として使えるようにしておくからさ。店の看板とかそこら辺の物は処分するけどね」
「・・・それでいいのですか?」
「良いんだよ。俺はあくまで外の世界の人間だよ?ここでは俺は異物と変わらない。面白いし楽しいから居続けたけどね。そろそろ元の世界に帰らないと。帰らなきゃいけない場所も帰りたい場所も特にあるわけではないけれど、それでも俺の世界はあっちだからね」
「ずっとここに居ても構わないんですよ?最近では外の世界から来ている人間もいるようですし」
「う~ん感覚的なものだからわかって貰えるかわからないけど。なんか俺はここにいちゃいけないような気がするんだよなぁ」
「そんな事ないと思うけれど?」
「まぁ、感覚的なものだから何とも言えないけどね」
「まぁ、無理には引き止めませんが・・・・。ところで萃香さんの件はどうするおつもりで?」
「⁉」
「勇儀の心を読んだら萃香さんから相談を受けた事が読めてね。その内容はともかくそこから私は仁さんがもう帰る事を知りました。萃香さんは相当悩んでいるそうですよ。本人の心を読んだ訳ではないのではっきりとは言えませんけどね」
「・・・・・・・まぁ、だろうね。予想以上に衝撃受けてたみたいだし。まぁ、俺が原因なんだろうけどさ」
本当に人の気持ちを考えるのが出来ないみたいだ。ある程度予測はするけど、さっぱりわからん。
さとりさんが俺の帰る事を知ったのはそこからか・・・・。ある意味意外な所からだったな。
「それでどうするのですか?」
「どうするもこうするもなぁ。やっぱこういう時は真正面からぶつかるしかないと思ってるよ」
「どういうことですか?」
「いやだから真正面からぶつかるだけだけど?」
「だからその詳細をですね・・・・」
「あぁ、そゆこと。いや、単純に言いたい事あるなら言って貰って俺はそれに対して応答してって感じかな。必要とあれば取っ組み合いもするけどさ」
「鬼と取っ組み合いって正気ですか⁉いくら貴方が幻想郷にで能力に目覚めたからと言って正気の沙汰じゃありません‼」
「う~ん、でも俺の考えついた中でやっぱこれが一番確実で今まで見てきた鬼の性格の事も考えると確実なんですよね~」
「でもそれで怪我したらどうすんですか⁉」
「結構ここに来てから体の性能も上がったし・・・・・無傷とはいかないだろうけど良い所まではいけると思いますよ。それに案外どうにかなったりするものですよ」
「仁さんは鬼の事を舐めているんですか‼本来の鬼はそんなに優しくないんですよ‼」
「まぁ、でしょうねぇ」
「それなら‼」
「でも、これは俺がやっちゃった事で絶対になんとかしなきゃいけない事だから・・・。俺みたいな思いはさせない為にね」
「・・・・・何があったんですか?」
「星熊さんの心を読んだんならわかるんじゃ・・・って星熊さんに話し合の結構前だからそこまでさかのぼって心は読めないか。ま、ざっくり言えば前に今の俺がしたような事と似た状況があってね。その時は俺はされた側だったけどね。その人たちは何言わずに去っていった。けど俺は正直に去る事を言ってからサヨナラしようと思ったんだけど・・・・。なんか思ってたよりかなり複雑になっちゃったよね。まぁそれは置いといて、その時の俺みたいにしないようにしなくちゃならない。このまま帰るのは俺自身が一番やってはいけない事だからね。まぁ、怪我する程度で済むようなら安い物さ」
正直、あの時の喪失感は本当に感じていたのかすらもう今となってはわからないが、もしあんな感覚を味わう事があるとしたのなら俺は絶対にそのままではいけないと思い去る事を正直に話した。
ま、結果はこのありさまだけどね。
萃香さんを苦しめ、俺の採ろうとしている解決策で心配してくれる人はいるのだろう。
目の前にいるからそれは分かる。でも俺はもうこれを実行すると決めている。
「怪我するような解決策を取ってどうするんですか!」
「お?心配してくれてるの?でも俺がちょろっと怪我する程度で解決してくれるなら俺は全然いいと思うよ?」
「心配するのは当たり前です‼いい訳ないじゃないですか‼」
「お、おう。心配してくれてありがとう」
「もう聞いてられません‼貴方は自分がいる状況が分かっていないんですか?貴方が怪我をしたら悲しむ人がどれほどいると思うのですか⁉」
「こりゃ・・まいったなぁ・・・・・久々に本気で怒られた気がするよ。まぁでもこれが俺の思いつく最善案だからね。多分俺はやるよ?」
「前から思ってましたけど、どうしてそんなに自分の事を考えずに行動するのですか‼私だって水橋さんだってどれだけ心配してる事か‼」
「落ち着いてくれ。深呼吸深呼吸」
「・・・・・・・・・・ふぅ、少し取り乱しました。お見苦しいところを見せてしまいましたね」
「いや気にしなくていいよ。こんな外見幼い娘怒られるって言うのは何だか背徳感があってこれはこれでなかなか・・・・・」
「そんな事言ってもごまかされませんよ」
「ありゃ、バレましたか。う~んこれは予想外」
「とにかくもう少し考えて、違う方法で解決してください」
「そうは言ってもねぇ。これでも結構考えての結果だったんだけどなぁ」
「もっとあるじゃないですか、取っ組み合いと言うかそんな事にならないようにする方法が」
「いや、そもそも俺は取っ組み合い前提で解決しようとは思ってないよ?」
「え?」
「え?」
何だこの沈黙。さとりさんが驚いたかと思いきや気まずい感じの顔になってるような。
何だろう何か見落としているのか・・・・・?
あ、もしかして。
「さとりさん、俺が取っ組み合いする事を前提で話してると思ってました?」
「・・・・・はい」
「ぷっ。あはっはっはははははははは」
「わ、笑わないでください」
「ふぅ、いやぁ、すいませんねぇ。俺の言い方が悪かったのもあるでしょうし気にしないでくださいよ」
「早とちりした私も悪いのかもしれませんが、仁さんも悪いんですからね」
「えぇ、わかってますよ。まぁ、流石にただ単に痛いのも辛いのも嫌ですからね。そんな事はしないですよ」
「それならいいんです」
「お、ミスったこと恥ずかしがってますね~顔が赤い」
「そこは触れないでください」
うん、こういうのを見ると男としてはさらにいじりたくなるが、グッとこらえて正直な気持ちを伝える事にする。
ポンッ ナデナデナデ
「⁉」
「心配してくれてありがとう。何か久々に本気で怒られたり心配されたのがなんか嬉しかったよ」
「は、はい・・・。って怒られたり心配されるのが嬉しかったりするんですか?」
「まぁね。しばらくそんな事してくれるような環境に居なかったからさ」
「でも家族は・・・」
「うちの家族は俺を除いて結構前に死んじゃってね。ずっと一人で過ごしていたから」
「そうだったんですか・・・。大丈夫ですよ。ここに居るうちは1人じゃないですから・・・」
「嬉しい事言ってくれるねぇ。思わず帰る気が無くなってしまいそうだよ」
「あら、さっきも言ったけどずっとここに居ても構わないんですよ?って言っても帰るのでしょう?」
「さすがだなぁ。さとりさんは俺の事がよくわかってる」
「心が読めない分よく仁さんの事見たり考えたりしてますから・・・って誤解しなしでくださいね‼」
「誤解?何のことかわからないけどわかったよ」
「え、えぇ、お願いします」
まぁ、心が読めないって言うイレギュラーな存在だからよく見て相手のパターンを考えて理解を深めるって言う事なんだろう。
人付き合いがある限り誰もが意識的でも無意識的でもよくやっている事だからそんなに気にする必要はないように思う。
「なんだか貴方は意地悪ね」
「そんな事ないと思いますけどねぇ。あ、そうだ。星熊さんって普段どこにいるんですかね?」
「勇儀?大体は地底のどこかにいると思うわよ?」
「頼み事あるんだけどなぁ。まぁ、明日の朝にでも頼むか・・・」
「私がペット達にでも勇儀をここに来るように遣わせましょうか?」
「そこまでしなくていいですよ。あ、俺これから晩飯兼晩酌なんですけど一緒に一杯飲みます?」
「そうねぇ。それなら少し頂こうかしら」
こうしてさとりさんとの晩酌が始まった。
~店の扉の外~
ここまでの話に聞き耳を立てていた者がいた。
地殻の下の嫉妬心。水橋パルスィその人である。
一度、古明地さとりが注意を向けた事に驚いたようだが、最後まで聞く辺りどうにも自分の関心の強さには敵わないらしい。
「どうして・・・・・私だけ・・・・・」
おや、何をそんなに我慢している?あぁ、彼女は今までどのような気持ちでいたのだろうか。
私には推し量る術はないけれど、この結末は多いに楽しみにさせて頂くとしよう。
**********
「おはよう。・・・・・っても誰かいる訳じゃないんだよなぁ」
朝五時。二時ごろまで飲み、送り届けた後に寝たから大体二時間半って所かな。
体にだるさや重さはないし大丈夫。ベストコンディションと言っても差し支えないと思う。
今日は店を休みにして、萃香の件に決着をつけるための算段を考える。
正直、さとりさんには悪いと思う部分があるが・・・・・・。
まぁ、後でバレても何とかして今回は許してもらうとしよう。
なんか自分からこんなに誰かに何かしたり関わったりって久々な気がするな。
いつやるかを決めてしまわないといけない。
出来たら早めに決着が付けれたらいいんだけど、いつにしようか。
準備する事もたくさんある。と言ってもやる事は簡単な事だけだけど。
もしかしたら最悪の場合は・・・・無いように祈っておこう。
さてまずは星熊さんに頼み事しておきたいから探しにいかないとな。
この時間だったらどこかの店で飲んでるか寝てる可能性が高い・・・・はず。
ドンドンドン
「おーい、起きてるか~。アタシだ~」
ガラガラガラ
「あれ?星熊さん?何か御用で?営業はしてませんよ?」
「いや営業時間外なのはさすがに知ってるさね。さとりにお前さんが呼んでるって聞いてきたんだけど?」
「え?さとりさんが?」
「そうだよ。正確にはペットが手紙を届けてくれたんだどな。早めに行ってくれって書いてあったから来たんだよ」
さとりさん・・・・ありがとうございます。
何か余計に申し訳なさも感じたけど、もうやるしかない。
「ちょっと頼みたい事があってですね。もうご存知だと思うので説明は省きますけど、俺としては早い内に決着を付けたいんですよ。それで出来たらで良いので萃香を連れて指定の時間と場所に来て欲しいんですよ」
「そんな事かい?」
「そんな事です」
「いや、まぁ、良いけどさ・・・・。アタシもちょっと萃香と一悶着あったから連れていけるかはわからないよ」
「それならそれで構いませんよ。もし萃香を連れてこられなくてもその時は星熊さん一人で来てくれたらそれでいいですから」
「で、いつどこに連れてくればいいんだい?」
「いつにしましょうかね?星熊さんがまず空いている日がいつかって所なんですけど」
「いつでも空いてるから別に今日でも構わないよ?」
「今日か・・・・・」
「いや、冗談だよ。流石に何か用意したりしたいんだろうから明日以降にしときな」
「いや、今日しちゃいましょうか。思いったったが吉日って言いますし」
「なんだい?そんなにすぐに準備できるのかい?」
「いや・・・・、時間は少しは要りますけどどちらかと言えば場所と状況が大切かなぁ・・・・」
「じゃあ何時にどこに行けばいいんだい?」
「じゃあですね・・・・・・時間は19時で、無名の丘ってわかりますか?」
「無名の丘ねぇ。アタシ地上の事は詳しくないけど何か聞いた事あるような気がするなぁ。そこに行けばいいのかい?」
「わからないなら場所変えますけど?」
「いや、大丈夫さ。ちゃんと行くさ」
「いやでも案内するために」
「大丈夫だって。アタシを信じなって」
「そうですか。それならよろしくお願いします」
「で、何をするんだい?」
「とっても簡単でとっても単純な事ですよ。あ、もう一個お願いしても良いですか?」
「構わないさね。で何をしたらいいんだい?」
「これあんまり聞かれると困るのでちょっと耳貸してもらっても良いですが?ありがとうございます。えっとですね・・・・ゴニョニョゴニョニョゴニョニョニョ」
「⁉正気かい?」
「はい、正気ですよ。まぁ、難しくないですから大丈夫ですよね?」
「いや、まぁ、そうなんだけどねぇ」
「俺を信じてくれるならお願いします」
「・・・・・・・・正直納得できないけど分かったよ。好きにしな」
「ありがとうございます。それじゃさっそく俺は準備に取り掛かりますけどどうします?」
「用が済んだみたいだから、とりあえず時間までどっかで暇つぶしでもしてるよ」
「そうですか。それじゃ、よろしくお願いします」
「・・・・・・上手くいくのかい?」
「決着は付きますから大丈夫でしょうね・・・・。結果がどうなるかはやってみないとわかりませんけどね」
***********
行動を決めてからは案外すんなりと準備は進んだ。
結果はたぶん誰も救われないのかもしれないけど、どのような形であっても決着を付けなきゃいけない。
決着を付けたがる理由は萃香の為にとかじゃなくて、俺が多分満足できないからってだけだけど。それでいい。
むしろ俺が他人のためになんて事がないんだよなぁ。基本自分がしたいようにやってるだけだから。
俺のやりたいようにやって、それで死ぬなら構わない。
っと、こんな事を言うとさとりさんにまた怒られてしまいそうだなぁ。
さて、したい事をしている時とかそのために準備す時間ってのはなかなか早く感じる。
準備するものは大きく二つだけだから、片方は時間がかからなかったけど片方は勘を取り戻すのに時間がかかった。まだ万全とはいかないけど今持って行ける最高の状態ではあると思う。
さて、もう待ち合わせの場所に言っておきますか。
***********
~ 19:00 無名の丘 ~
さてシートも広げて、重箱と酒と杯を用意した。
やる事はいたってシンプル。飲み食いして言いたい事でも言い合ってすっきりしようって感じだ。
安直だけど、鬼って結構さっぱりしてるから案外何とかなるんじゃないのかなーって思ったんだけどダメかな。
こういうのとても好きだろうし。
多分だけど、基本的に鬼って人間の一人や二人って有象無象で大して相手にしてないからなんだろうけどね。
神様が人間個人の判別を行う事が難しいように。
今回萃香が悲しむ?事になったのはたまたま念願かなって今回俺が酒をまともに飲める外の人間で、そんな人間がいなくなるのが惜しいんろう。
別に俺でなくても飲める相手になれる外の人間なら良かったはずだ。
問題はそもそも酒の席についてくれるかだけどね。
もし俺の言葉が嘘だと思われたなら、もしくは嘘をつかれたと思われたなら多分厳しい。
鬼は嘘つかれたりとか大っ嫌いみたいだからね。
まぁ、後は単純に俺が嫌われてここに来ない場合は萃香との決着はされないと思う。
その時は星熊さんとサシで飲むだけなんですけどね。
なんにせよ、俺はちゃんと伝えないといけない。
俺自身の言葉で伝えて、最後には笑ってちゃんとサヨナラしてもらえるように。
「うん、今夜はとても綺麗でいい月夜だなぁ」
・・・・・・・・・・やっぱりここから見た月は違うなぁ。
~鷹崎仁 幻想郷滞在期間 残り 12 日~
いつもながら最後まで読んで頂きありがとうございます。
っではさっそくお知らせ一つ目は、二十話という数字が手に届くようになってきました。
そこで記念のお噺として特別編と題して人気投票を行いそれの結果を使ってお噺を書きたいと思います。詳しい事は自分の活動報告に書きたいと思いますが、今回は人気キャラ投票と好きなお噺投票をしたいと思います。
そして二つ目はこのお噺に関する質問やメッセージを募集していきたいと思います‼
こちらも活動報告にて人気投票とは別で書きたいと思います。
簡単に言えば、このお噺に関する事なら何でも質問オーケー。私のお噺出でてくる人物たちにちょっとした質問や作者にこのお噺の事で聞きたい事などどんな事でも良いのでどんどん質問してください‼また応援メッセージなや熱い感想などもくれたらとても嬉しいです。この質問、メッセージの方の送られてきた者を基にお噺を書く事があるかもしれませんので奮ってご参加ください‼
このお噺が投稿されてから慌てて活動報告に詳細を打ち込むので、読んですぐに投票とかしてくれるような人がいたらごめんなさい。すぐ作るので少し待っててください。
と言う訳で次話もなるべく早く投稿できるように頑張っていきます。
それでは皆さん是非人気投票と質問などよろしくお願いいたします。
それでは次話でお会いしましょうさようならさようなら