魔法少女リリカルなのは~絆紡ぎし神王となりしもの~ 作:Aura
原作とは違うオリジナル展開などもありますのでよろしくお願いします。
紅蓮の聖女と神王の日常なの!
~Side ジャンヌ~
奇跡の再会から1週間が過ぎました。
この1週間のうち3日間は家族達との別れや過去との折り合いなど、様々な事と向き合いながら新たに決意をし、完全ではないながらも何とかいつも通りのボクに戻れるようになりました。
他にも3日間の間に過去のジャンヌとダルキアンはどちらもボクでありながらボクではないと区切りつつも両方の性別の際の記憶などがある為に一人称を私からボクに変え、どちらボクもボクであると受け入れたりと正直かなり精神的に疲れました。
ジャ「でも、まさかこの世界が演劇や本(ジャンヌやダルキアンが生きた時代にアニメや漫画などが存在しない為の解釈)の世界だなんてとても信じられないよ」
あの日から4日目に突然
~回想:4日目の出来事~
色々のモノとひと段落した翌日に少し物思いにふけっていると突然首にかけていたロザリオの赤い宝石が点滅しだし....
ラ『初めましてマスター。
ジャ「ふぇ!? ロ、ロザリオが喋り出した!?」
ラ『私は特別製ですが基本的にはデバイスは喋りますので詳しくはオーディン様より譲り受けた叡智の中にデバイス情報があるはずなのでそちらをご確認ください。』
突然喋り出すロザリオに驚き、困惑するボクに更に追い打ちをかけるように続けてオーディンさんが言っていたデバイスと言う単語とその情報を私は持っていると言われ困惑が混乱したところに...
ラ『それとマイスター・オーディン様からの伝言でこの世界はマスターに分かりやすく説明致しますと所謂演劇や本の中の物語の世界で、マスターが居ることにより本来の世界とは別たれ、別物のもしもの世界になっております。なので例えマスターが無自覚に所謂原作崩壊など起こしたとしても吟遊詩人の詩の様に人によって語り継がれる話が増えた程度なので気にせず、存分に壊してしまっても構わないんですよ?』
ジャ「原作崩壊とかなに言ってるか分からないけどその発言は何かとんでもない事が置きそうな気がするからやめて!?」
きっと紅蓮の聖女が人間なら絶対いい笑顔をしながらクスクスと笑ってる気がしてならないよ。
ラ『因みに今のマスターの発言をフラグが立ったとか言うのですがその辺も叡智に頼らずともデバイスであり従者の私がしっかりとお教えしますしのでご安心してください」
ジャ「全く安心できないよぉぉぉ!?」
この日ダルキアン宅では少女の悲鳴が響き渡ったのでした。
~回想終了~
ジャ「あの後ひたすら紅蓮の聖女にひたすら様々なくだらない事を覚えさせられて、少し聞き流したりする時に限って狙ったように重要な話をするから尚更達が悪かったねぇ」
ボクは何処か遠くを眺め、諦めたような悟ったような何とも言えない表情で呟く。
当然そんな発言を散々マスターを弄り倒した従者が放っておくはずもなく...
ラ『何か言いましたでしょうか? もしかして私のお話が聞き足りn.....』
ジャ「だ、大丈夫だから!? 本当にもう十分だから!?」
某魔法のステッキに弄られる魔法少女と同じような状態になりつつあるジャンヌではあるが、実際問題教えたことはどんどんスポンジが水を吸うように吸収し、デバイスである紅蓮の聖女でセットアップを詠唱省略やリミッター(魔力量がAAになっている)がかかった状態限定ではあるが、ある程度の魔法のコントロールや飛行などの基本的な事の一通りに過去のジャンヌとしてダルキアンとして戦った頃の剣技を現在の幼い体で可能な限りの習得なども進んでおり紅蓮の聖女曰く『正直、教えた傍から魔法や剣技など大体1~3回でポンポンとこちらが呆れる速度で覚えていくので教えがいがなさすぎて最近ではマスターを弄る事しか面白みがないんです』等と従者なのにそれでいいの?と思わず聞きたくなることを言っているあたりやっぱり口調が違うだけの某魔法のステッキにしか思えない。
ラ『そこまで期待されてしまいますとこちらとしても喜ばしい限りですので早速今日の講義を始めたいと思います』
ジャ「し、しまった!? ボクが焦って反応すればするほど喜ばせるだけだってわかってたのに!?」
ラ『フフフ...ニガシマセンヨ? マスター』
ジャ「イヤァァァァ!」
こうして今日もダルキアン宅では従者なはずのデバイスに弄られる少女の悲鳴がこだまするのであった。
如何でしたか?
紅蓮の聖女のせいでキャラがどんどん調k『何か仰いましたでしょうか?』...コッホン...大変柔らかくなられていますが基本初対面の相手には敬語なのでその辺はしっかりと用途を使い分けるように教育しているようです。