魔法少女リリカルなのは~絆紡ぎし神王となりしもの~   作:Aura

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大変遅くなってしまい申し訳ありません!

そしてUA10000ありがとうございます!

今回の話では深夜の学校での回収する予定のジュエルシードは登場しませんのでよろしくお願いします!

現在のジュエルシード所持一覧

なのは&ユーノ:2

ジャンヌ:8

フェイト:0

合計:10/21


【前編】街は危険がいっぱいなの?

~Side ジャンヌ~

 

ここ最近ジュエルシード集めと公園でなのはの魔法の練習に付き合うのがすっかり日常になり、今日も日曜日なのに早朝から公園で魔力を野球ボールサイズにした球体を複数バラバラに操作しながら空き缶が地面に落ちないように撃ちあげ続ける勝負をしています!

 

「ふっふっふ! なっちゃん(お友達の事を渾名で呼ぶと良いって本に書いてあったから実行してみた)、随分と苦しそうだね♪」

 

「むむむ! 今....集中..して..る..から..話しかけないで..欲しいの!」

 

「そーなのかー(棒)」

 

「ぐぬぬ! 何時か見返すの!」

 

現在なっちゃんが8個を操作しているのに対してボクは倍の16個を高速でマルチタスクを利用した操作をしながら魔法で作った氷を風の刃で削って等身大ユー君(フェレット姿のユーノ)を制作してます!

 

(勿論なっちゃんが必死になって頑張っている可愛い姿はステルス状態のファンネルに上下左右から撮影してるけどね!)

 

「それにしてもジャンヌは凄いですね! 魔力球の高速操作だけでも凄いのに36個の魔力球を殆ど見ることなく余裕で操作して缶を打ち上げ続けているのに氷を風の刃で削って彫刻するなんて繊細な作業をやっていますし」

 

『お姉ちゃんはバグキャラだからね! 仕方ないね!』

 

『(他にもステルス状態で4つのファンネルを操作しながら盗撮していますが)アーカイブ(最近マイロードが色々と知ってるのを不思議に思っていたみたいだから叡智の話せない所は隠し、ざっくりした説明をしたらよく分からないとなのはさんとユーノさんに言われたので特性上アーカイブと命名)にアクセスし、管理局の動向などを逐一チェックしています』

 

「なんて言うか本当に規格外ですねぇ。 僕たちとあまり変わらない歳なのに管理局所属の魔導士の中でもジャンヌ程の魔導士は同年代ではいない思いますけど...」

 

「前にシエルとご主人と一緒に調べたら技量が同じレベルか超えている魔導士は全体で2割程しか居なかったよ?」

 

「「えっ!? そんなに少ないの(んですか)!?」」

 

『技量「が」同じなだけで魔力量を入れるとお姉ちゃんレベルの人は存在しないと思うよ?』

 

『そもそもマイロードは現在も成長し続けておりますのでそのうち次元世界最強なんてことも可能な伸びしろが存在します』

 

「それにご主人は情報整理とか色々な研究とかもやっているからもしも管理局に所属したら2年以内に大佐か少将にはなれる。それとご主人がその気になれば一日で結構な数のテロリスト組織を壊滅させることも可能だと思うよ?」

 

『『確かに出来そうですね(だね!)』』

 

「別に入るつもりは今のところ全然ないよ?」

 

ボクはなっちゃんに聞こえないようにユー君に入らない理由を話す。

 

「入るにしても今も調べてる増え続ける真っ黒な部分を全て除去しないと利用されるだけされてポイされるかボクなんて捕まったら実験施設行きとかクローンを作られちゃったりしそうだしねぇ」

 

「なっ!? 管理局はそんな事しませんよ!?」

 

「そう言われても実際に証拠の数々があるからねぇ」

 

ボクは今まで調べてきた管理局の闇部分の一部をユー君に見せる。

 

「なっ!? こ、こんな事が!?」

 

「今現在も様々な違法実験や優秀な魔導士のクローンとか機械と人の融合等々で様々な事が裏で行われているし、その原因の大義名分が管理局の人材不足を改善する為の正義の為とか言ってるけれど実際は正義って言葉を都合のいい免罪符にしてるんだよね。しかも更に酷いのは管理局内部では自分の思い通りに動かないから気に喰わないって理由や優秀過ぎる人や裏に気がついてしまった人とかをどんどん闇に葬る屑の巣窟になっているせいで自分の首を自分で締めるマゾヒストの集まりだねぇ」

 

「た、確かにここまでくると管理局に入局するのはリスクしかありません。それにそんな所にジャンヌはともかくなのはが目を付けられでもしたら今のなのはではあっという間に捕まってしまいまうか言いくるめられてしまうでしょうね」

 

「そうなんだよねぇ。だから最近は逐一管理局の動向を探ったり、違法な研究施設をクラッキングしてデータも機材も壊してるんだけれど物理的に壊せるわけじゃないから書類とかの物的な物は残ってしまって次から次へと結局は研究が引き継がれてしまうんだよね」

 

「まるでいたちごっこですね」

 

「そうなんだよねぇ」

 

ユー君とこそこそと内緒話をしていると...

 

「ジャンヌちゃん! ユーノ君! 今日のノルマが終わったからそろそろお家に帰るの!」

 

「「はーい!」」

 

(これで少しは管理局に危機感を持ってくれればなっちゃんの今後の為にも良いんだけれど...ね)

 

~Side ユーノ~

 

僕は今なのはとジャンヌに連れられて士郎さんがオーナーを務めるサッカーと呼ばれるスポーツのチームの試合の応援に来ています。

 

けれどそれよりも先程のジャンヌから知らされた管理局の衝撃的な事実にずっと悩まされています。

 

もしも管理局がなのはを見たら間違いなくスカウトするだろうし、もしも断れば....最悪家族を人質にして脅すか拉致紛いの手で強引に連れて行く可能性が高い。そうなったら僕程度では助けてあげることも出来ないけれど今は少しでもなのはを成長させないと抵抗するにしても抵抗できない...。

 

そうなった場合に待ち受けるのは大切な家族に手を出された事によって怒ったジャンヌによる過剰な制裁や最悪今までの悪事を公開されることで巻き起こる混乱や非難がトリガーの引き金になって起こる悲劇によって少なくともミットチルダの崩壊は免れないのは僕でもわかる。

 

なんとしてでもそれだけは止めないと幾らジャンヌが優れた魔導士でも一人ではミット全体から狙われてしまえばひとたまりもない。そもそもそんな事になれば腐っていても管理局が支配していることで落ち着いている次元世界全体での戦争に繋がりかねない。

 

(そんな事にならない為にも向こうから接触して来たらなるべく穏便に話を付けないと...)

 

そんなこれから巻き起こりそうな可能性に胃が痛くなりながらも決意を固めているといつの間にか試合とその後の打ち上げも終り、解散していました。

 

~Side Out~

 

~Side ジャンヌ~

 

無事に試合の応援と打ち上げが終わったのだけれど解散した後にしばらくしてから偶々ジュエルシードの微弱な魔力反応をシエルが感知したのでセットアップを済ませてからなのはと仔犬モードのフェルを抱きかかえて反応がある場所へと向かっています。

 

「シエル! その反応ってマネージャーさんで間違いないの?」

 

『はい、恐らく道端で拾ったものを所持していたと思われます』

 

「こんな街中で発動したら大変なの!」

 

「ッ!? ご主人! 遅かったみたい!」

 

「「な、なにあれ!?」」

 

突然の膨大な魔力反応と共に物凄い大きな木が町の中心部にそびえ立つ。

 

「このままじゃ不味い! シエル、鏡面世界!!」

 

『鏡面世界の展開準備を確認。危険区域内部の住人の転送を開始―完了。人払いの結界と同時にレプリカの海鳴市へとジュエルシード共々移動を開始します』

 

海鳴市全域を覆い尽くす感知や侵入を防ぐ物とは別に今回のような街に被害が出る場合を想定して作り上げた特製の魔法を展開する。

 

魔法の発動と同時に海鳴市の一部に大規模な人払いの結界と住人の転移で非難させつつ対象をレプリカの鏡面世界へと強制的に転送させることで人や建物への被害をなるべく抑える事が出来るのと....。

 

「レイ、久しぶりに行くよ! シエルもお願い!」

 

『任せて!』

 

『Yes,my lord.』

 

この世界でなら幾らでも破壊しても周りへの被害はないから好きなだけ暴れられるんだよね!

 

~Side Out~

 

~Side なのは~

 

突然ジャンヌちゃんの魔法で鏡面世界に転移されてしまったの。

 

前に説明して貰ったことがあったけれどその時は確か『もしもジュエルシードが巨大化し、大暴れしてしまって場合に備えて亜空間にこの町のレプリカを作ってあるからそこでなら幾らでも力をふるっても大丈夫!』って言ってたけれど...正直、やりすぎだと思うの!

 

目の前にはさっきまで居たはずの本物の海鳴市のと全く同じ街並みが広がっていてとても別世界だとは思えないけれど確かに人の気配もなければ空は不思議なグラデーションかかった色合いでここが別世界だという事が分かるの。

 

「ジャンヌさんは一体何者なんでしょうか? 亜空間に同じ町の1/1のレプリカを作り上げただけじゃなく、瞬く間にこの空間へと転移させた魔法構築の速さも魔力量もそれを可能にする技量までもが常識外れです。」

 

「私にもわからないの。でも、ジャンヌさんは凄く優しくて綺麗でいつも私やすずかちゃん達やお父さん達の事を大切に思って居てくれるの!」

 

そんなジャンヌさんだから私はジャンヌさんの隣に立てるように...せめて足手まといにならないように頑張らないといけないの!

 

(そしてこれから先も大人になってもずっとずっと一緒に居たいの//)

 

そう改めて意識すると同時に胸奥がなんだかじんわりと温かくてジャンヌちゃんの事を思うとドキドキしてお顔が熱くなるれどその温かさが自然と緊張していたせいか固くなっていた身体を解し、力が溢れだしてくるような気がするの!

 

(やっぱり私はジャンヌちゃんの事が大好き// だからそんなジャンヌちゃんの為にも少しでも力になれるようにまだ、指示とかされていないけれどきっと必要になるから封印の準備を進めないと!)

 

『Cannon Mode.』

 

「あれ? なんだかいつもと形状が違う?」

 

「まさか、ここから狙うの!? でも、確かになのはは砲撃型魔導士だしそれに今のなのはの力量なら形状が変わったレイジングハートの性能は分からないけれど行けるかもしれない」

 

「そうなの? もしかしてレイジングハートが私の想いに応えてくれたの?」

 

『はい。私もマスターの力になりたいので勝手ながら今のマスターに相応しい形態へと変更しました。』

 

「そっか...ありがとうなの! それじゃあ一緒に頑張って封印してまた、一緒に鍛錬してもっともっと強くなるの!」

 

『All right. Shoot in Buster Mode.』

 

私の想いに応えてくれたレイジングハートとの為にもジャンヌちゃんにいつも言われてるように無理しない範囲で頑張るの!

 

~Side Out~

 

~Side ジャンヌ~

 

「なんだかなっちゃん達が凄く楽しそうで疎外感を覚えるけれど今はアレを何とかしないとね!」

 

「ご主人! フェルがあのうねうねを抑えるからその間に!」

 

「了解! これが終ったらブラッシングしてあげるから頑張ってね!」

 

「!? 一瞬で終わらせて来る!」

 

そう言うとあっという間に人間モードになり、セットアップを済ませるとこっちに向けて伸びてきていた巨大な樹木の根のような物を残像を残すような速さで引きちぎる。

 

「それじゃあボクも久しぶりに本気で魔法を使おうかなぁ」

 

『もしかしてアレやるの?』

 

「うん! 折角だからどれほどの火力が出るのかの実験とユー君へのボクの家族に危害が及ぶことがあったり敵と認識されたらどうなるのかの脅しと言う名のメッセージ込みでね♪」

 

『承知しました。 Archery Mode. Set up.』

 

いつかの洋弓のような形態へとシエルが変化し、弓を構え、弦を引く。

 

「星に願いを! 流星よ、我が敵を穿ち、消し去れ! シューティングスター!」

 

『Cartridge load. Shooting Star.』

 

7つのファンネルから同時に1個の薬莢が排出され、七色に輝く光が弓へと集結し、手を弦から話すと同時に光の

帯を残しながら星屑を散らして進む流星の様に大樹へと向かい、接触と同時に一瞬の強い光が放たれ、光が収まるとそこにはジュエルシードをわずかに囲む程度の大樹の破片を残すだけとなっていた。

 




今回は少し長くなりそうなので前編と後編に分けさせて頂きました!

更新を楽しみにしてくださった事に対し、長らくお待たせしてしまい申し訳ありません。

後編の投稿の後にはUA10000を記念して後々の本編と絡まるジャンヌ自身も忘れている内容の話しを投稿したいと思っておりますのでよろしくお願い致します!

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