魔法少女リリカルなのは~絆紡ぎし神王となりしもの~ 作:Aura
そして今回でついに空白期としての物語は終わりにしようと思います。
次回の番外編は1.5章的な扱いになりますので話自体の文字数が少なくする予定なので早ければ来週中には原作をはじめたいと思います。
原作をはじめる前に説明がなかった武器や設定や原作開始前のジャンヌの魔力量や制限をまとめたプロフィールを投稿いたしますのでよろしくお願いします。
それと今回はセリフの前の名前がない方が読みやすいのでは?とご意見をいただきましたので名前を消してみようかと思いますのでどちらの方が良かったかの意見を頂けると大変励みになりますのでよろしくお願いします。
~Side なのは~
ラピュセさんがノルンさんの中に籠り始めてから3日が経過し、ジャンヌちゃんが眠り始めてから10日目なの。
そして今日は休日って事もあって朝からすずかちゃんやアリサちゃんがお見舞いに来てくれたのだけれど....
「ちょ、ちょっと!? クリスタルのお花畑や棺みたいなのにジャンヌが入っているのは聞いてたけれど
「私のジャンヌちゃんと一緒に寝るなんて許せない。なのはちゃんはジャンヌちゃんが前に
何故か今日に限って問題が起きてしまってみたいで私だって朝までは特に何もなかったのに突然の事態に驚いてるし、見ず知らずの女の子とジャンヌちゃんが一緒に棺(蓋はないために中に入ったり出たりが可能で、ジャンヌは薄いシーツのような物をかけて寝ている状態)の中でジャンヌちゃんが掛けているお布団の中に入ってジャンヌちゃんに抱きついている光景を見てると胸の奥が痛くて、なんだかイライラするの。
それなのに現在私はアリサちゃんに胸倉を掴まれて激しく揺さぶられているし、すずかちゃんに関してはいつものお淑やかな雰囲気はどこに行ったか分からないレベルで真っ黒なオーラをまき散らしながらぶつぶつ独り言を言ってて怖いけれど....
(.....アリサちゃんは理不尽だし、すずかちゃんはわざと聞こえるように妹って所を強調して言うあたりにイラっときたの!)
「二人とも・・・少し・・・頭冷やそうか・・・?」
ついイラっときてしまった私は二人にジャンヌちゃん直伝O☆HA☆NA☆SHIをしてから一度落ち着いたあたりで改めて布団に潜り込んでいる娘を見てみると...
「サラサラの長い銀髪に雪のような肌だけでも羨ましいのに....」
「.....悔しいけれどまるど女神様のような綺麗な寝顔のジャンヌちゃんを引き立てるように天使のようなあどけなさの残る可愛らしい容姿に加えて安心しきった様な寝顔で甘えてる姿にくわえて多分狼さんのお耳と尻尾を付けてるなんて反則だと思う!」
「ぐぬぬ! なんだか女として負けた気がするわ!」
そう、潜り込んでいる娘はとびっきりの美少女なの!
ジャンヌちゃんが綺麗系なのに対してこの娘は可愛い系な容姿をしてるのに獣耳&尻尾とかあざとすぎるの!
「.....話しは変わるのだけれど結構あたし達が傍で騒いでいるけれど起きないどころか身じろぎ一つしないわね」
「肩が上下しているから寝ているだけなのは分かるけれど...」
「いくらなんでも静かすぎるの」
さっきから結構傍で(多分アリサちゃんはわざと)騒いで居るのだけれど全然起きる気配がなくて少し心配になるの。
『あっ...皆、おっはよぉ!! やっぱりお姉ちゃんと一緒に寝ている娘の事で騒いでるの?』
と、丁度いいタイミングで何かを知って良そうなレイさんが起きてくれたの!
「その言い方をするって事はレイさんは何か知ってるの?」
『うん! その娘はお姉ちゃんの前になのはちゃん達高町家の人には話したけれどお姉ちゃんの守護獣で今の姿は守護獣になれた事で人の姿になれるようになったからって人としての姿で今まで離れ離れになっていたお姉ちゃんに今までの分も含めて甘えてるみたいだよ?』
そこから詳しいことは教えてくれなかったけれど何でも昔にジャンヌちゃんが助けた狼さんらしく、ジャンヌちゃんに恩返しがしたくて態々遠い所から追いかけてきて守護獣になったらしいの。
そして守護獣になるって事は命をジャンヌちゃんに預けて主を護る代わりに主から魔力を貰うらしいのだけれど....
「態々遠い所から恩返しの為に命を預けてまで護ろうとするなんて良い子なのかしら!」
「わ、私...ぐすん...そんな良い子に嫉妬しちゃったなんて..うぅ..」
「...うぅ...物凄く凄く良い子なの!」
と、私達はレイさんのお話を聞き終えると泣いてしまったの。
『まあ、そんな訳で基本的にただ甘えてるのと身体を馴染ませているだけで無害だからそっとしておいてあげて?』
「「「了解(です)(なの)!」」」
『そうそう! すずかちゃんは月村家の人だから話は行ってると思うけれど裏山の件とかどうなったか知ってる?』
「あっ! その事ならお見舞いのついでにお伝えしようかと思ってたのですけれどお姉ちゃんが言うには「彼女の事なら悪いようにはしないだろうし、好き勝手にやりたい放題されてもメリットしかないみたいだから好きにして使って良いって伝えてくれる?」って言われました」
『おぉ~♪ それじゃあお姉ちゃんが好き勝手に自重なしでやって良いなんてしのぶんは太っ腹だね♪』
「「「しのぶん!?」」」
『因みにあたしがあだ名で呼ぶのはあたしの好感度が高い人だけだよ?』
「そ、そうなんだ...(レイさんと仲良く慣れればジャンヌちゃんの好きなものとかレアな場面の映像とか教えてくれないかな?)」
「へ、へぇ~....あたしには関係ないわね!(何とかして仲良くしておきたいわ!!)」
「は、初耳なの!?(もっと早く知っていれば色々とお話ししたりしたのに...)」
(((なんとしてでも仲良くならないと!!)))
恋する少女達の必死な想いとは裏腹に....
『(ふっふっふ! 皆必死にどうしようか悩んでる悩んでる♪ これでお姉ちゃんが起きるまで暇にはならないね!! そもそもあたしといくら仲良くなっても大好きなお姉ちゃんに関わる事をそう簡単に教えるわけないのよね♪)』
どう考えても小悪魔の手のひらの上で暇つぶしの名目で踊らされているのでした。
~Side Out~
~Side フェンリル~
フェルの名前はフェンリル。
フェルってのはご主人にして親友のダルキアン...今はジャンヌが付けてくれた大切なあだ名?なんだよ?
フェルはダルキアンが死んでしまった時凄く寂しくて、辛くて、苦しくて沢山の裏切った欲にまみれた恥知らずな人間たちを八つ裂きにしたけれど全然胸にぽっかりと開いたようなこの感じは消えなかった。
そして最後の最後までそれを埋めようとご主人が使っていた剣を咥え、スコルやハティと一緒にご主人が伝えたかったこと、したかったこと、どうしてご主人は相いれないはずの他種族との間を取り持ったのかとかの色々な考えを伝え、自分たちが何をやらかしたのかを思い知らせる為に愚かな人間たちの戦場を駆け回ったけれど結局はスコルとハティは狡賢い人間の罠に嵌めらてしまった。
そして助け出すためにご主人の剣を差し出せば解放するって言ったのにフェルの目の前で二匹を殺し、フェルも殺されてしまった。
そんなフェルだけれどオーディン様とロキ様が死してもご主人と一緒に居たいフェル達を転生するご主人の魔力でフェルは使い魔にしてもらい、スコル&ハティはデバイス(太陽のようなオレンジの宝石がついた金色の錠前とムーンストーンが嵌められ、月光のような少し青白い銀の細い首輪のような待機状態)にしてもらえて来る時が来るまでずっとご主人の中で眠っていたのだけれど...
(ついにこの時が来た!!)
フェルはご主人の中から出ると同時に飛びついて沢山甘えようと思ったのにご主人は眠ったまま。
レーヴァテインが言うにはあと7日間程は眠り続けるらしいのとフェルはこの世界に適応する為にご主人と一緒の7日間程眠って居なければいけないみたいなんだけれど....
(ご主人の中ではなくてご主人と同じお布団で昔の様に眠れるのなら7日間なんてあっという間だよね?)
こうしてフェルはご主人のお布団に人の姿で潜り込み、優しく優しく抱きつくと懐かしい香りと温もりでぽっかりと空いた胸の穴が嘘みたいに塞がる不思議な感覚を感じ、フェルは気がついたよ!
(フェルの居場所はずっとご主人の傍。ご主人が居ないとフェルは凄く嫌。だからもう二度と失わないようにしっかりとご主人を護るよ! そして今度は護るだけじゃきっと前のような事になっちゃうと思うから今度は直接ご主人の力になりたい!!)
そんな風にフェルが心からの願いと新しい決意を固めているとスコルの錠前とハティの首輪が外れると形を変え、腕輪になるとそれぞれの宝石部分から白銀の光が飛び出す。
するとその光は昔のご主人の瞳の色と同じ美しいサファイヤの様なひし形の宝石を囲むように今のご主人を表す緑色のエメラルドのような瞳の様な二周り程小さなひし形の宝石がサファイアのような宝石の両サイドに嵌められた白銀のチョーカーとなってフェルの首に嵌められる。
(これってもしかして....)
嵌められると同時にフェルにはこれがどいう物なのかを理解できた。
(これはフェル自身がご主人と一緒に戦う為のデバイス!?)
そう、このチョーカーを核としてフェル自信が生体ユニゾンデバイスになる事が出来る。
(これがあれば今は調整中らしいラピュセってメインのデバイスの代わりにご主人を護れるよね?)
その事実に気がついたフェルは余りにも嬉しくて涙があふれてきたけれど今はこのデバイスもフェルに適合させる為にも眠らないといけないから今は....
(おやすみなさい、ご主人♪ どうか今だけはあの嫌な事を思いださずに再会できたご主人のぬくもり抱かれながら眠れますように....)
せめてこれくらいは祈っても罰は当たらないよね?
こうしてフェルはフェルの適応と適合の為にご主人が起きるまでの少しの時間を再開を楽しみにして眠り続けたよ。
そうしてあれから丁度7日目にフェルは無事に両方とも成功し、後頭部になんだか柔らかくて適度な弾力のある物となんだか懐かしい優しくも程よい力加減でおでこの辺りを撫でられている感覚に導かれて目を開けると―――目の前に満面の笑顔でフェルの頭を撫でてくれるご主人の姿があった。
「ご主人!? ずっとずっと会いたかった!?」
フェルは沢山涙が次から次へと出てくるのも気にせずにご主人に飛びついてしまったけれど....
「レイに聞いたのだけれどボクよりずっと早く起きてて、ただでさえ待たせてしまったのに更に待たせちゃってごめんね?」
そう言って飛びついてしまったけれど優しくフェルを抱き締めながら頭を撫でてくれているご主人が少しだけ表情に影が差したみたいでなんだかその表情を見ているとあの時みたいにまた、何処かに居なくなってしまう気がしたフェルは...
「ううん! そんな事ない! ご主人とこうしてまた、一緒に居られるからいい!」
まだ、泣いちゃってるけれど精一杯の笑顔でご主人が罪悪感を抱かないようにしながらも本当に一緒に居られるのが嬉しいと伝わって欲しくてご主人の胸に顔を擦りつけちゃった//
(前とは違ってなんだか懐かしい匂いもするけれどそれと同じくらいに優しくて甘い良い匂いがする//)
また一つ新しいご主人の良い所を見つけられた嬉しさと夢じゃないご主人の感触と匂いに包まれたフェルは嬉しくて凄い尻尾が動いちゃってるけれど仕方がないよね?//
「そう? それじゃああんまり謝っても折角の再開に雰囲気を壊すのもなんだか嫌だから今度はもう一つの方を言わせてほしいんだけれどいいかな?」
「うん! 聞かせて?」
もう少しご主人の温もりとかを感じていたかったけれど今はご主人が真剣な表情で何かを伝えたいみたいだから我慢しなきゃ!
「ボクの為に死んでしまってからもフェルは守護獣にスコル&ハティはデバイスになってくれてまで再び一緒に居ようとしてくれてありがとう。そしてこれからはもう一度初めから色々とやり直しだけれど再び一緒に頑張ろうね?」
「ッ!?// ぅ...ぁ...あう//」
そう言ってご主人はフェルの額にマーキング(キス)してくれた//
(これってフェルはご主人のモノってマーキングだよね?// えへへ// もう、二度と傍を離れないからね?//)
上手く声が出せないし、なんだか胸がドキドキして身体が火照るし、顔もきっと真っ赤になってるくらい熱い。
(これってどういう気持なのかな?// でも、兎に角フェルはご主人を更に好きになったんだと思う//)
自覚してしまったと同時にさっきのマーキングの時の事を思い出して....
「うぅ~....キュ~//」
フェルの意識はそこで途絶えてしまったけれどあれはご主人が悪いし、ずるい//
最後に見たご主人の顔はさっきまでの不安な表情からなんだか小悪魔チックな微笑みを浮かべた表情でなんだかゾクリと来ちゃったフェルはどこかおかしいのかな?//
~Side Out~
はい! 今回はフェルの登場とラピュセの代わりを務めるフェルの補足説明でした!
正直フェルがメインヒロインでいいんじゃないかな?って思うくらい個人的には可愛いと思います!
それでは久々の次回予告です!
深い眠りから目覚めたジャンヌは沢山の人達を心配させれ、戸惑いながらも自分には勿体ないくらいの家族や友人が居るって事を再確認する。
フェルの生活の為や何時かの士郎さんのような大怪我をしてしまうことも考えて前から計画していた聖域制作に取り掛かる。
そして自重しなくて良いと言う一番ジャンヌに許可してはいけない許可を出してしまった事を後悔するほどにやらかすはっちゃけジャンヌ。
次回、魔法少女リリカルなのは~絆紡ぎし神王となりしもの~
『神王の聖域とはっちゃけジャンヌなの!』
フェ「次回もリリカルマジカル頑張がるる~!」
ジャ「よしよし♪ 良く出来たね♪」(ナデナデ&モフモフ)
フェ「ひゃ!?// ご主人に撫でられたり、モフられるのは好きだけれど....し、尻尾モフりながら耳の付け根を撫でないで// 変な気分になっちゃうから//」(上目遣いでモジモジ)
ジャ「(やばい! フェルが可愛すぎてやめられない!)」
な・ア・す(((う、羨ましすぎる(の)!!//)))