魔法少女リリカルなのは~絆紡ぎし神王となりしもの~   作:Aura

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入学とライバルとバーニングなの!

~Side ジャンヌ~

 

高町家の養子になり、現在ボクは高町家で暮らしています。

 

お母さんとの再会の後に家はそのままで高町家に引き取られてから約1年が経過し、ボクは6歳になりました。

 

6歳になるまでの間に色々と遠慮気味のボクを馴染ませようと色々としてくれたり、呼び方を改めたりとぎこちなくも楽しく過ごしていたよ?

 

まあ、後は驚いたことにボクとなのははまさかの同じ3月15日生まれだったことで二人仲良く一緒にお祝い(プレゼントは白ベースに黒のフリルがついた二つのリボン)をして貰ったりしたけれど最近ますますなのはが甘えん坊で可愛いんだけれど正直べったりすぎる気がするよ!(寝る時は同じベッドで寝ないと不機嫌になるし、ご飯を食べてる時に食べさせて欲しいとか一人でお風呂に入っているとジャンヌちゃん!一緒に入ろ!って乱入してくることも日常茶飯事だったり)。

 

 

あっ! それと変わったことがあって、何故かDCS(デュアル・カートリッジ・システム)を搭載したラピュセが剣の形態になる事が出来なくなった代わりに篭手?へと姿が変わったからラピュセのみだと格闘戦を主体に戦うしかなくなって新たに格闘技をラピュセ指導のもと、魔法と合わせて戦えるように鍛えたりと大変だったんだよねぇ。

 

あとは高町家のなのは以外の皆の呼び方を変えて桃子お母さん、士郎お父さん、恭也お兄ちゃん、美由希お姉ちゃんって感じに恥ずかしかったけれど家族なんだからいつまでもさん付けはなんだか他人行儀みたいでなんだか嫌だったから試しに呼んでみたんだけれど...何故か物凄い大泣きされました。

 

まあ、こんな感じで騒がしくもボクの新しい日常がはじまって今日は私立聖祥大付属小学校って所に入学するのです!

 

ボクは元々普通の学校に通う予定だったんだけれど....

 

士「そういえばジャンヌ(家族になったのでちゃん付けじゃなくなくなった)は来年どこの学校に通う予定とかあったのかな?」

 

ジャ「うん! バスで10分くらいの所にある小学校に通う予定だよ?」

 

な「...えっ!? ジャンヌちゃんは同じ学校じゃないの!?」

 

ジャ「そうなの?」

 

な「うん! 私は私立聖祥大付属小学校って所に通う予定なんだけれど....」

 

ジャ「そっかぁ...それじゃあ別々の学校になっちゃうね」

 

な「...やなの」

 

ジャ「...ん? どうかしたの?」

 

な「嫌なの!! ジャンヌちゃんと同じ学校がいいの!」

 

士「確かにその方が良いかもしれないね」

 

ラ『ですが私立って事は面接や入試があるはず。正直、マスターは全然勉強をしておりませんのでそこら辺の一般的な子供たちの平均より少し賢い程度を今から入試までの数ヶ月で受かるようにするには少々厳しいかと...』

 

レ『確かにねぇ。お姉ちゃんって基本的に何でもそつなくこなすタイプだけれどラピュセに聞いた感じ家事や料理に運動神経や魔法関係以外は全く手を付けていないから未知数なんだよねぇ』

 

ジャ「....アレ(叡智)を使えばそれこそ分からない物はないレベルだけれど逆に分かりすぎていて可笑しなことになるのは目に見えているから使えないもんね」(ボソ)

 

な「それでもジャンヌちゃんなら大丈夫なの! だから同じ学校に行きたいの!」

 

士「なのはがぐずるなんて珍しいね。ジャンヌ、勉強して入試を受けるだけ受けてみたらどうかな?」

 

な「私と一緒は嫌...なの?」

 

今にも泣きそうな顔でうるうる攻撃&上目遣いコンボで少し普段より強めに抱きつかれてお願いされたら....

 

.....カチッ

 

ラ・レ『『(あっ...スイッチ入った)』』

 

ジャ「嫌じゃないよ! なのはの事は(家族として)大好きだし、大切だからやれるだけやってみるけれどその代り(今日は)ボクの抱き枕になってね!」

 

な「ふぇぇぇ!// で、でも、それで一緒の学校に通えるのなら良いよ?// それに私もジャンヌちゃんの事大好きなの//」

 

ジャ「ありがとう、なのは♪ それじゃなのはの為に頑張るね!」

 

士「(ジャンヌは偶に変なスイッチでも入るのかな? そのせいでなのはは完全に堕ちてしまっているし....将来が少し心配になってきたよ)」

 

あの後正気に戻るまで真っ赤になって目がトロンってなりながら少し悶えているなのはを抱き締めながら撫でまわしてたんだよねぇ(遠い目)

 

って感じ今思えば変なスイッチ入ったせいで大切な言葉が抜けてたような気がするけれど.....と、とにかく私立聖祥大付属小学校に通うことにしたのはいいけれどなんか入試を受けないといけない急遽勉強をラピュセ先生のもとで始めたら....。

 

ジャ「まだ、小学校に通う前に色々と知ってたらまずいって事で叡智を使わずにちゃんと勉強したのに大学院卒業レベルで修めちゃったって笑い話にならないと思うんだけれど? そこのところどうなってるかな? ラピュセ先生」

 

ラ『....教えたことを余りにも早く吸収するので教えるのが楽しくなってしまってまさか気がついたら余裕で博士号取得できるレベルになっていたのです。大変申し訳ございませんでした』

 

って感じのやり取りがあり、入試なんて簡単すぎて間違えようがなかったからあっさり受かってしまったんだよねぇ(遠い目)

 

 

閑話休題

 

ボクは無事に入学式を終えて担任の先生と少し話すことがあったので先に桃子お母さんの所に行ってもらったなのはを探しに外に出てみると...

 

?「いい加減にしなさいよ! 貴女には関係ないでしょ!」

 

な「関係なくないもん!」

 

す「ふ、二人とも私は大丈夫だから...」

 

と、なのはとあの紫ロングの後ろ姿は...

 

ジャ「えっ!? すすか!?」

 

す「わぁ!? ジャンヌちゃん!?」

 

ジャ「そういえば一人だけお家の用事で遅れて来るって先生が言ってたけれど...まさかすずかだったなんてビックリしたよ!」

 

す「私もビックリしたけれどそれよりも私と同じ制服を着てここに居るって事はこれから一緒の学校に通えるって事だよね?」

 

ジャ「うん! ボクは妹ぽい子とバス通学になると思うけれどそっちは?」

 

す「私もバス通学になると思うから一緒だね♪ でも、あの時以来全然遊びに来てくれないから寂しかったんだよ?」

 

ジャ「あはは...実は急にここを目指すことになったから勉強やラピュセの仕様が変わっちゃってそれのならしとかで時間がなかったんだよねぇ」

 

す「そうだったんだ。それじゃあ無事に入学できたことだし...「パチン!」え?」

 

すずかと話していると突然何か叩いたような乾いた音がした方を見ると...

 

?「ッ!? ちょっとなにするのよ!」

 

な「痛い?でも、大切なものをとられちゃった人の心は、もっともっと痛いんだよ」

 

と、左頬を手で抑えながら少し目尻に涙を浮かべながら睨んでいる金髪の子と恐らく音からビンタしたなのはがにらみ合っていた。

 

ジャ「んん~? これってどういう状況なのかな?」

 

す「実は....」

 

すずかから簡単に説明されたのをまとめると見るからにツンデレぽい金髪の子が気弱な性格のすずかに話しかけてきたらしく、入学式に遅れてしまったことから早く先生の所に行きたかったから金髪の子にその事を伝えて立ち去ろうとしたら大切なヘアバンドをとられてしまって返して欲しいと揉めているところになのはが登場!

 

そしてすずかを放置して二人で言い争いに発展してボクたちが話している間に等々なのはが手を挙げたと....

 

ジャ「そっかぁ。二人とも...少し・・・頭冷やそうか?」

 

~O☆HA☆NA☆SHI中~

 

ジャ「―――って事でわかった?」

 

な・?「「は、はい! ごめんなさい!」」(ガクブル)

 

す「(怒ってるジャンヌちゃんも素敵だったし、私も怒られたいって思っちゃったのは私がへんなのかな?....)」

 

とりあえず収拾がつかなそうだったのでO☆HA☆NA☆SHIしてわかって貰ったよ♪

 

ジャ「うんうん♪わかってくれて嬉しいよ♪」

 

な・?((物凄く怖かった(の)!))

 

この後謝罪と仲直りを済ませたボクたちはすずかが担任の先生と話し終わるの待っている間に自己紹介をしていた。

 

ア「まずはあたしからね! あたしの名前はアリサ・バニングスよ。 アリサで良いわ!」

 

な「私は高町なのはなの! 私もなのはでいいの!」

 

ジャ「ボクはジャンヌ。ジャンヌ・D(ダルク)・ダルキアン。ジャンヌって呼んでね♪ 名字は違うけれどなのはとは家族だからなのは共々よろしくね♪ アリサ・バーニング!」

 

ア「バーニングじゃないわよ!! バニングスよ!!」

 

ジャ「でも、髪を逆立てて捲し立てる勢いで怒ってる様子はまさにバーニングだよね!」

 

ア「誰のせいだと思ってるのよ!!」

 

な「に、にゃはは」

 

と、言う感じですずかが戻ってくるまでは和気あいあいした雰囲気だったんだけれど....

 

ジャ(どうしてこうなったの?)

 

な・す「「むむむ!」」

 

戻って来たすずかにアリサが改めて謝罪と自己紹介を済ませ、なのはにすずかを紹介したところ....

 

~回想~

 

ジャ「そういえば今更だけれどなのはに紹介してなかったから紹介するね! 彼女はボクの友達の月村すずかでこっちはボクの友達兼家族の高町なのはだよ!」

 

な「高町なのはです! なのはって呼んでね?」

 

す「よろしくね、なのはちゃん! 私もすずかで良いよ♪」

 

な「よろしくなの、すずかちゃん♪」

 

と、ここまでは微笑ましかったんだけれど...

 

す「ところでジャンヌちゃんがなのはちゃんのお友達なのは分かるのだけれど家族ってどういう意味なの?」

 

ア「それ、あたしも気になる!」

 

な「えっと...ジャンヌちゃんは私の家に今は住んでてるから家族なの!」

 

ジャ「なのはの補足をするとボクの両親がある日突然失踪しちゃってそれを知った士郎さんがボクを引き取ってくれたから今は高町家の一員だから友達兼家族って紹介したんだよ」

 

す「そうだったんだ。聞きづらい事を聞いちゃってごめんね、ジャンヌちゃん」

 

ア「興味本位で聞いて悪かったわよ」

 

ジャ「大丈夫だよ! それに桃子お母さん達もボクの事を本当の家族の様に接してくれるし、なのはなんて甘えん坊でべったりな所があって可愛いから寂しくないしね♪」

 

な「にゃぁぁ!// それは言わなくてもいいと思うの!//」

 

ジャ「でも、事実だから仕方ないよねぇ」(ニヤニヤ)

 

な「うぅ~// ジャンヌちゃんが意地悪なの//」

 

ア「はいはい、ご馳走様。あんた達が仲が良い子とはわかったから目の前でイチャつくんじゃないわよ!」

 

ジャ・な「「ご、ごめんなさい(なの)」」

 

す「....ねぇ、ジャンヌちゃん」

 

ジャ「どうかしたの? すずか?」

 

す「さっきなのはちゃんがジャンヌちゃんにべったりだとか言ってたけれど具体的にはどんな事してるの?」

 

この時少し俯き、突然そんな事を聞いて来るすずかに疑問を持ったけれどボクは素直に答えることにしたんだよねぇ

 

ジャ「ん? やたらと抱きついて来たり、頭を撫でてアピールしてくるから頭を撫でたり、ご飯の時ボクにご飯をなのはが食べさせてもらおうとしたり、一人でお風呂に入ってると乱入してきたり、一緒のベッドで寝る時にボクの抱き枕になりにきたりだけど?」

 

な「にゃぁぁ!?// どうして言っちゃうの!?//」

 

ジャ「だって聞かれたから...」

 

ア「なのは、あんた流石にそれはべったりすぎると思うわ」

 

ジャ「だよねぇ。確かに可愛いけれどこれ以外にもあるし、ほぼ一日中一緒にボクに抱きついてたいることとかあったしねぇ」

 

ア「うわぁ...あんたも苦労してるのね」

 

す「...るい」

 

ジャ「すすか?」

 

す「なのはちゃんばかりずるい!」

 

ジャ・な・ア「「「...え?」」」」

 

す「私だってジャンヌちゃんに甘えたりしたいのに全然会えなくて寂しかったのを我慢してたのにその間ずっとジャンヌちゃんに甘えてたなんて...」

 

ジャ「あ、あの~...すずかさん?」

 

な「ずるくなんてないもん! 私とジャンヌちゃんは家族なんだからずっと一緒に居るだけだもん!」

 

ジャ「なのはまで!?」

 

す「それがずるいの! なのはちゃんだけジャンヌちゃんを一人占めはダメ!」

 

こうしていつの間にかボクの両腕には左にすずか、右になのはで両手に花?状態でいがみ合っています(遠い目)

 

~回想終了~

 

(いい加減現実逃避していても仕方ないよねぇ)

 

ジャ「二人とも喧嘩したらダメだよ?」

 

な・す「「だってすずか(なのは)ちゃんが!」」

 

ジャ「もう! そんなに喧嘩したいなら二人だけでやっていれば良いよ!」

 

少しむっときたボクは二人から離れ、アリサちゃんに近づくと...

 

ジャ「隙あり♪ えい♪」

 

な・す「「あぁぁぁ!!」」

 

アリサ「きゃ!// ちょ、ちょっとなにするのよ!」

 

自分は関係ないって顔をしていたアリサちゃんに抱きつく。

 

ジャ「なにってあの二人が注意しても喧嘩し続けるからちょっとむっとしたから丁度良い所に居たアリサに癒しを求めて抱き締めてるだけだけだよ?」

 

そう言いながらアリサの頭を優しく撫でて癒されていると喧嘩してる二人が何か言ってるけれど無視するもん。

 

ア「うぅ~// なんでそんなに撫でるの上手いのよ//」

 

ジャ「約一年程おねだりしてくるなのはを撫で続けてるからその気になれば骨抜きに出来るくらいのテクが身についちゃったんだよねぇ」(遠い目)

 

ア「ほ、骨抜きって...無駄に恐ろしいわね//」

 

ジャ「まあ、一度試しになのはを骨抜きにしたけれどアレは人様にお見せできる顔ではなくなるから封印してるけれどね!」

 

そう言いつつも全体的に頭を撫でて見つけたアリサある意味弱点?ぽいつむじのちょっと右あたりを的確に優しく撫でる。

 

ア「ッ!?// ちょ、ちょっとやめなさいよ!?// なんだかわかんないけどそこ撫でられるとふわふわするのよ!//」

 

アリサの可愛い反応のせいでカチっとまた、変なスイッチが入ってしまったボクは....

 

ジャ「あっ! やっぱりここがアリサの弱点だったんだね♪」

 

ア「うぅ~~~~//」

 

今だに「なのはちゃんのせいで...」とか「すずかちゃんこそ...」とか言い合っている二人を放置してひたすらアリサの反応と撫で心地を堪能する為に撫で続けているとアリサが身体から力が抜けてしまったのかその場に座り込んでしまう。

 

ジャ「あっ....やりすぎちゃった!?」

 

な・す「「ジャ、ジャンヌちゃん!? アリサちゃんのお顔が凄いことになってる(の)!?//」

 

ジャ「......また、ボクは変なスイッチ入ってたみたいだね」

 

へたり込んでしまっているアリサちゃんを見ると完全に目が蕩け、真っ赤なお顔でゆるみきった表情をしてらっしゃる。

 

ジャ「...とりあえずこれは人様にはお見せ出来ない&アリサの尊厳の為にアリサが戻ってくるまで人に見られないようにしなきゃ」(ピロリ~ン)

 

な・す「「なんで今、写メ取ったの!?」」

 

ジャ「いや、つい可愛かったから出来心で....ってそんな事よりとりあえず二人は喧嘩したらめっ!だからね? その代り週末あたりにすずかの所に泊りに行くから」

 

す「そういう事なら// その...ごめんね、なのはちゃん」

 

な「うん! 私もごめんね、すずかちゃん」

 

こうして尊い犠牲(完全にとばっちり)により二人の喧嘩は収まったのでした。

 

 




祝UA3000突破&お気に入り30件突破ありがとうございます。

いつの間にか超えていて驚いた次第です!これからもなるべく早めに投稿できるように頑張らせて頂きますのでよろしくお願いします。

ジャンヌの高町家での養子になった日の出来事などはそのうち番外編などでやろうかと思って居ますが如何でしょうか?

それではお馴染次回予告です。

無事に入学を済ませたジャンヌは初めての学校生活で色々と苦戦しながらも少しずつ慣れ始める。

そして再び事件に巻き込まれてしまいついにキレるジャンヌ。

本来の力の片鱗が目覚める時に何が起こるのか?

次回、魔法少女リリカルなのは~絆紡ぎし神王となりしもの~

『学園生活と黄昏の目覚めなの!」

ラ『次回も..』

レ『リリカルマジカル...』

ラ・レ『『頑張ります!』』

ラ『はい、私はマスターのデバイスのはずなのに今回は名前だけで出番ありませんでした』

レ『ラピュセはまだ、名前出たんだからいいじゃん! あたしなんて名前すらなしだよ?』

ラ・レ『『.....不毛なやり取りしてても仕方ありませんね(ないよね)』』

ジャ「じ、次回は出番あるはずだから元気出して?」





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