魔法少女リリカルなのは~絆紡ぎし神王となりしもの~   作:Aura

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新たなる家族と新システムなの!

~Side ジャンヌ~

 

月村家で無事に契約を済ませ、捨てられた仔猫のような目をしているすずかから泣く泣くお別れし、高町家での士郎さんの退院祝いに参加し、外も暗くなってきたのでお開きとなって今度は捨てられた仔犬の目をしているなのはと同じように泣く泣くお別れし、現在帰宅中なんだけれど...

 

ジャ<まさか七色に光らなくなったけれど魔力光と同じ緑銀に染まっちゃうなんて想いもしなかったなぁ>

 

ラ<『確かに予想ではありましたが少なくともこの世界は色んな髪の色の人が居るのでそこまでは目立たないと思いますよ?』>

 

ジャ<それが幸いなんだけれど...原因に心当たりがあるんだよねぇ>

 

ラ<『まあ、十中八九リミッターの強制上限アップでAAからAAAまでしか抑えられなくなっていますし、レーヴァテインのデバイス化なんて現象が起きれば肉体に変化があっても不思議ではないですね』>

 

ジャ<そうなんだよねぇ。それにボクの予想が正しければレイが寝てしまっている理由はデバイス化してしまった影響でボクの魔力濃度や瞬間出力にシステム面で耐えられていないし、デバイス事態の処理能力が足りなくて不安定になってる影響もあって負担が大きすぎる気がするんだよね>

 

ラ<『確かに一理ありますね。それに戦闘用ではない(わたくし)は問題ありませんが、戦闘用のデバイスだとマスタークラスの馬鹿魔力を使用するなら()()()のカートリッジシステムを導入した程度では正直処理不足になります』>

 

ジャ<んっ? 通常のカートリッジシステムって言うからには何か別のカートリッジシステムがあるの?>

 

ラ<『はい。古代ベルカ時代に文献のみで存在した机上の空論として禁忌指定された通称DCS...デュアルカートリッジシステムと呼ばれるものが存在します。』>

 

ジャ<出来ればそんなHENTAIな考えの技術者が居て欲しくないけれど...当時の事を考えるとただでさえ効果が絶大な大きいカートリッジシステムを同じデバイスに二つくっけてしまえば効果が二倍だよね☆なんて小さい子でも思いつくような事を実践したんじゃ....>

 

ラ<『流石マスター、正解でございます。』>

 

ジャ<流石古代ベルカ人...絶対何処かで大切な螺子がダース単位でぶっ飛んでるよねぇ>

 

ラ<『そんな遠い目をしないでください。まあ、マスターと同意見ですが実際に行われた実験の資料によると確かに効果は跳ね上がったそうですが....まあ、そんな魔力に耐えられる人間もデバイスもあるわけありませんよね』>

 

ジャ<あっ..(察し) と、とりあえずそういう事ならそれに手を出すのはちょっと――>

 

レ<『―――ところが残念! 既に搭載完了しちゃいました☆』>

 

ジャ<...あれ? おかしいなぁ。ボクの事をお姉ちゃんとか呼んでくれてた妹系デバイスのレイに死ねと言われた気がするんだけれど...気のせいだよね? そもそも材料なんてどこにあったの!?>

 

レ<『ざ、材料は元々空きがあったストレージに入っていた!く、詳しいことはラピュセに任せるね!』>

 

ラ<『はぁ~...わかりました。まず、材料に関しては何かあった時用にロキ様が入れていたのだと思います。そして前提としてマスターの器は無限の魔力に耐えられるように出来ていますのでカートリッジシステムどころかDCS(デュアル・カートリッジ・システム)を乱用したところで負担など皆無です。そしてレイは元はロキ様の武器ですよ? 神の力に耐えきるだけの強度があるのでこちらも問題ありません。』>

 

ジャ<な、なるほど!>

 

(少し焦ったけれど、とりあえず問題はなさそうで一安心出来そう)

 

レ<『まあ、カートリッジを取り付ける問題でつけられそうな所が柄頭とフラー部分だけだったからそこに埋め込んで出力も上がったし、システム面でも安定しているんだけれど防御やバインドなんかは全く入れる事が出来ない超攻撃特化になっちゃった☆』>

 

ジャ<....>

 

(やっぱり安心なんて出来なかったよ!!)

 

ラ<『その点に関しては私もDCSの導入と気乗りしませんがレイと同時に使用できるように調整いたしますので問題はないのですが....DCSのバインドや回復、防御とか相手側に同情するレベルですよね。』>

 

ジャ<ソウダネ。てか、よくよく考えたらデュアルどころか実質クアッドダヨネ?>

 

ラ・レ<『.....』>

 

ジャ<..............とりあえずどうしてもって時まで封印で!!>

 

ラ・レ<『イ、イエス、マム!!』>

 

ジャ<じゃあそろそろ現実逃避はやめて....>

 

現在ボクはもう、暗いからって事で士郎さんと恭也さんにお家まで送って貰っているんだけれど――ボクってそういえば両親失踪しちゃっているからもしもバレたら絶対に何か言われるよね!?

 

士「ところで気になっていたんだけれど、こんな時間まで親御さんは心配しないのかい?」

 

ジャ「ボ、ボクのお家は放任主義なので!(やばいよ!? 絶対バレてるよ!!)

 

士「まあ、いくら放任主義でも今日みたいな事件に巻き込まれ、遅くなってしまったのだから僕からしっかりと事情説明しないといけないね。恭也」

 

恭「あぁ、それに成り行きとはいえジャンヌに剣を向けてしまったことへの親御さんへの謝罪がまだ、出来ていないからな」

 

士「そう言えばそうだったね。それに同じ親としてはどうやったらこんなに良い子に育つのかが知りたいからね」

 

恭「確かにこの歳で力に溺れず、その力を自分の為には使わずに人助けの為に使う事が出来るなんて普通は考えられないからな」

 

士「剣術に関しても身体捌きや重心の位置なんかを考えると相当できそうだし、ジャンヌの事だから僕たちの流派と同じ守る為の剣なのは明白だからきっとご両親のどちらかが師匠なはずだから一度手合わせを願いたいところだよ」

 

恭「俺も父さんと....」

 

みたいにさっきから二人とも楽しそうにボクの消えてしまった両親の事で盛り上がっているので正直冷や汗が止まりません。

 

(出来ることなら士郎さんたちには折角家族が揃ったんだからなのはとの時間を沢山過ごして欲しいからボクの事には気がつかないで欲しいのだけれど無理かも....)

 

ジャ<...これは覚悟決めるしかない感じかな?>

 

ラ<『そうした方が良いかもしれませんね』>

 

レ<『と、とりあえず何とかなるよ!』>

 

ジャ<きっと物凄い怒られるんだろうなぁ~>

 

ラ・レ<『.......』>

 

そして再び現実逃避していると、等々我が家についてしまったわけで...

 

士「あれ? 親御さんは留守かな?」

 

恭「そもそも車はあるのに電気もつけずに居ないのは流石におかしい」

 

ジャ「.....」

 

士郎さんたちが怪しんでいる間に回れ右からのそっとその場を離れようと思ったんだけれど...

 

士「こんな時間にどこに行くのかな?]

 

ギクッ!?

 

恭也「どういうことか説明してもらおうか?」

 

ジャンヌ「ア、アハハ....はい」

 

あっさり捕まりました。

 

そして半年ほど前に突然両親が失踪してしまったこと、親しい親戚は居ないこと、今まで一人暮らしをしていて定期的に市の方から見周りに来てくれる人が居ること等を洗いざらい話しました。

 

(士郎さんと恭也さんの背後に修羅が見えて物凄く怖かった!!)

 

~Side Out~

 

~Side 士郎~

 

なるほど。

 

彼女がどうしてこんな時間まで外に居ても家に連絡すらしない事や大人びていたのかがよく分かったよ。

 

考えてみればなのはより酷いとはいえ内容的には同じように寂しい思いをしていたはずなのに僕は家族の事ばかりで恩人である彼女の事をしっかりと見ていなかった。

 

士「そう...か。すまない。言いずらい事を聞いてしまったね」

 

ジャ「い、いえ! ボクの方こそ嘘や逃げ出そうとしてごめんなさい。」

 

士「いや、君の事だから「折角家族が揃ったんだからなのはとの時間を過ごして欲しい」みたいな感じで僕達に気を使って嘘をついたんだ思うから気にしてないよ」

 

全く、僕はこんな子供にバラバラになりかけていた家族を救ってもらい、僕自身も救われ、挙句の果てに気まで使わせてしまって情けなくて涙が出てくるね。

 

恭也は恋人の妹を助けて貰っているし、さっきから俯いたまま両手が白くなるほど握り締めている事から僕と同じ気持ちなんだろうね。

 

僅か5歳で天涯孤独な少女。

 

きっと誰よりも愛情に飢えているはずなのにそれを表に出さずに....いや...表に出そうにも出せないんだろうね。

 

友達もデバイスを除けばなのはとすずかちゃんだけって事はそれまでの間ずっと溜め込んできたはず。

 

ここでこの子を見て見ぬ振りなど出来ないし、してしまったら僕は後悔どころか親失格だろうね。

 

だから僕は...

 

士「ジャンヌちゃん。良かったら家の養子にならないかい?」

 

ジャ「えっ!? と、突然どうしたんですか?」

 

士「僕だけじゃなくなのはも家族の絆も君に救われたのにお節介だとは思うけれど僕がしてあげられる恩返しはこんな事で仕返してあげられないからね。それに来年には学校にだって通わないといけないだろう?」

 

ジャ「お礼とか、恩返しとかを期待して助けた訳じゃないので気にしないで! それと学校は両親が残してくれた貯金とかがあるので大丈夫! だからボクの事よりなのはと一緒に居てあげて?」

 

そう言って困ったように寂しそうな笑顔を浮かべる彼女を見ていられずに僕は抱き締めていた。

 

ジャ「ふ、ふぇぇ!?//」

 

士「今まで辛かっただろう? 悲しかっただろう? もう、強がる必要も涙を我慢する必要もないんだ。」

 

恭「父さんの言う通りだ。ジャンヌは一人で十分頑張った。だからこれからは一人で生きていくのではなく、俺たちと家族として過ごさないか? それになのはは何処か抜けていて、すぐに溜め込むから同じ年頃のお前なら何とか出来そうだから頼みたいしな」

 

涙を流しながらも優しい笑みを浮かべ恭也も彼女の頭を優しく撫でていることから既にもう一人妹にしか見えていないんだろうね。

 

ジャ「....迷惑じゃないの? ボクが言うのもなんだけれど魔法って物を持っていて、色々と話していないことだってあるのに....」

 

顔を俯かせ、肩が震えていることから涙を堪えているんだろうね。

 

士「もしも迷惑だと思っているのなら初めから養子にならないか?なんて聞かないよ。それに君が何を抱え、隠しているのかに関しては何時か話してくれれば良いんだよ。人間誰しも一つ二つ人には言えない事があるんだから...ね?」

 

ジャ「ぐすん...そ、その言葉信じますよ? 嘘って言うなら今のうちなんだからね?....ボクの目に嘘は通用しないから」

 

士「嘘なんかついていないよ。本心から君が心配なんだからね」

 

最後の方は聞き取れなかったけれど本心から彼女をこのままにしたら何時か壊れてしまいそうで心配だからね。

 

ジャ「...もう一度だけ人の善意を信じてみよう。大丈夫...この人達は信用できるはずだから。もう一度だけ...もう一度だけ....だから前を見るんだ」

 

聞こえないけれど雰囲気的に小さな声で自分を励ましているのかな?

 

そして決心がついたのか顔をあげると....

 

士「....その右目は一体?」

 

恭「.....綺麗だ」

 

顔をあげた彼女の右目はどこまでも澄み、全てを見透かすようでいながら吸い込まれそうになる程綺麗な輝きを持つ琥珀色へと変化していた。

 

ジャ「あぁ...良かった...信じてみて良かったよぉ」

 

恭「ジ、ジャンヌ!?」

 

士「だ、大丈夫かい?」

 

突然彼女は顔を両手で多い、涙と嗚咽を漏らしながらうずくまってしまった。

 

~Side Out~

 

~Side ジャンヌ~

 

士「だ、大丈夫かい?」

 

士郎さんの声が聞こえるけれど今はそれどころじゃない。

 

もう一度だけ人の善意を信じ、ボクは神瞳を発動し、言葉の真意を覗いた結果....

 

(本心から下心なしで心配している人は生まれて初めてかもしれない)

 

その事が嬉しくて嬉しくて堪らなくて、次から次へと涙があふれてくる。

 

そして(ジャンヌ・ダルク)としての魂が震え、鎖が砕けるような音が頭の中に響いたと思ったらボクは気を失ってしまった。

 

 

 

 

~記憶と心の世界:残されし者への花園~

 

気が付くとボクは一面の花畑の真ん中に立っていた。

 

ジャ「ここはどこだろう?」

 

?「起きたようですね」

 

目の前にはシスター服に身を包み金髪碧眼でどことなく()()()()のような優しい笑みと雰囲気の女性が気が付くと目の前に立っていた。

 

もしかして....

 

ジャ「え~と...貴女はもしかして――」

 

ダルク「――ええ、貴女のご想像通り私はジャンヌ・ダルクです」

 

ジャ「やっぱり! それじゃあどうしてボクはここに居るの?」

 

ダルク「それは一番貴女が分かっていそうですが...あえて言うのなら貴女が紡ぎし絆のおかげで私は憎しみから解放されたんですよ」

 

ジャ「だから騎士の格好じゃないんだね! ボクも信じてよかったと思えるくらいの結果なんだから当然と言えば当然だよね♪」

 

ダ「はい♪ なので貴女には私の力を全て授けます。この先には悩み、悲しみ、苦しむ人が居るでしょうからその目があっても力がなければどうにもならない時がありますからね。なので私の不幸の始まりにして私を象徴する力である天啓を授けるつもりだったのですが...全くの別物になってしまったんですよね」

 

ジャ「別の力?」

 

ダルク「はい、貴女に合わせて変わったのだとは思います。力の名は「不幸ノ福音」効果は貴女自身への効果はない代わりに貴女の大切な人達に不幸が訪れる際にその不幸を見せ、警告してくれる力です。つまり貴女自身が天啓を与える側になると言う何とも皮肉な力になってしまったと思いますがこれで大切なモノを今度こそは守り抜くことが出来ますよ?」

 

ジャ「....そんな力はボクには必要ないよ。だってそれってずるだからね。そんな力があればきっとボクは力に頼り切ってしまうだろうからいらない」

 

ダルク「....本当によろしんですね? この力があればそれこそ――」

 

ジャ「――うん、分かってる。沢山の人を助けられることも当然ここでこの力を捨てることが何を意味していて、後々後悔することも分かる。けれどね? ボクはただでさえ色んな物を家族から貰ったんだよね。今だって全てを使いきれていない所にそんなものがあってもきっと無理して自分の命を助ける為なら平気で捨ててしまうだろうからそれじゃあ約束を守れないからね!」

 

そう、ボクは家族の皆から渡されたものだけで十二分に貰っているのだからこれ以上は手に余る。

 

だからボクはその力には頼らない!

 

ジャ「そんな力よりもどんな不幸が来ても全て跳ね返せるくらいの理不尽な存在になれるくらいまで自分を鍛え上げればいいだけでしょ?」

 

ダルク「ふふふ...そうですね。でも、それだとかつての私の様に異端者として恐れられ、最後には悪意によって殺されますよ?」

 

ジャ「そうならないように一人でも多くの絆を紡ぐだけだよ! 沢山の悪意があるように沢山の善意がきっとあるはずなんだから前の様にはならないよ! 貴女だってその可能性を見ていたでしょ?」

 

そう、彼女が解き放たれたのならボクと同じものを見ていたはずだから....

 

ダルク「そうでしたね。どうやら私はまだ、目が曇っていたようですね。貴女の言葉、確かに聞き届けました」

 

そう言って笑った顔は憑き物が取れ、まるでお母さんのような優しい笑顔だった。

 

ジャ「そろそろ...お別れ?」

 

ダルク「そうですね。大変名残惜しいのですが時間のようです」

 

少しずつ少しずつ足元から向こうが透け始める。

 

ジャ「折角会えたのに....でも、仕方ないから最後に一言だけ」

 

しっかりと彼女の目を見ながら....

 

ジャ「またね、ジャンヌ・ダルク。ボクはもう、大丈夫だから心配しないでゆっくりと眠ってね?」

 

言葉と同時に彼女に抱きつく。

 

ダルク「ッ!? ええ...ええ...その様子なら大丈夫でしょう。最後にあのご家族なら貴女を愛してくれるでしょうから遠慮せずに家族になる事をオススメします。それではおやすみなさい、小さき王よ。」

 

涙を流しながら優しく愛おしそうに抱き締めながら頭を撫で、笑顔で消えて行ったジャンヌ・ダルクがボクの前にこうして現れたのはきっと人を信じ、身に余る力に手を出さないように警告する為だと思う。

 

ジャ「きっとあれはジャンヌ・ダルクの姿を借りたお母さんだったりして...ね」

 

なんとなくそんな気がするから....

 

ジャ「またね、お母さん。ボクは貴女の娘で本当に良かったし誇りに思う...だから安心して見守っていてね」

 

ボクの言葉に応えるように優しく、暖かい風が吹き、リコリスとセージの花びらが舞い踊る。

 

その光景とお母さんに抱き締められている様な暖かい風に包まれながらボクの意識は暗闇に沈んでいった。

 

―――私の大好きで愛おしいジャンヌ。いつまでも貴女の傍で健やかなる成長を願っています―――

 

そんな優しい声を沈んでいく意識の中で聞こえた気がした。

 

―――ボクも大好きだよ、お母さん。――

 

~現実世界~

 

 

気が付くとボクは自室のベッドの上で寝ていた。

 

ジャ「ん~、ボク..は...どうして自室に居るんだろう? それに今までいったいなにを....」

 

上半身を起こしすと何かを握っている違和感に気が付き、両手を開くと...

 

ジャ「これってあの夢に出てきt....ッ!?」

 

握っていた物はリコリスとセージの花びら。

 

そしてその花弁を見て思い出すのはあの花園でのお母さんとの再会。

 

ジャ「ぐすん...お母さん...ボク...ボク...頑張るね!お母さんの自慢の娘だって誇って貰えるくらいに必ずなってみせるから!」

 

昔、お母さんに呼んでもらった花言葉とお花の種類が書かれているお母さんのお気に入りの本の記憶と一緒にリコリスとセージはお母さんのお気に入りのお花でその花言葉は...

 

ジャ「....リコリスの方は色々とあったけれど多分お母さんが言いたいのは「深い思いやり」でセージの方は「幸せな家庭」と「家族愛」だと思う」

 

そこに気が付くと再び涙が溢れだす。

 

これはお母さんからのメッセージ。

 

――私は何時でも貴方の事を思って居ますよ。短い間でしたけれど楽しく、騒がしくも愛おしい時間でした。私たちの家族の絆は今も確かにあるのです。だからこれからは新しい家族のもとで幸せに、健やかに育ってくださいね?――

 

そんなお母さん優しい声が聞こえると同時に花弁は光の粒子となって消えて行った。

 

この後ボクの様子を見に来た士郎さんに優しく抱き締められながら沢山泣き、そして...

 

ジャ「ボクを...ボクを..養子にしてください!」

 

士「勿論大歓迎だよ!! これからは家族なんだから迷惑だとかそんな事は気にせずに頼ってくれ。我慢する必要もなければ無理に大人になろうとしなくていい。子供らしくやりたい事があればやれば良い。甘えたければ沢山甘えればいいんだからね?」

 

ジャ「はい!//」

 

こうしてボクは高町家の養子になることになりました。

 

 

 

 




同名が出てきましたので母親の方の表示を名字の方にさせていただきました。それと名前だけ登場しましたが、『不幸ノ福音』をもしも取得を選択していた場合はバッドエンド待ったなしになります。

理由は不幸と言う括りが大きすぎる&大切な人が増えれば増える程に流れる映像や警告が増えてしまうので当然、脳の処理が追いつかずにパンクしてしまいますし、その前に四六時中映像と警告で眠れるわけもなく、確実に狂います。

天啓がジャンヌに合わせて変わったと言っていましたが実際には『不幸ノ福音』は天啓なんて物のせいで不幸にあったジャンヌ・ダルク本人の憎しみや彼女を捨てた聖人たちへの恨みで変質してしまった物なのでこれの受け取り拒否をしたことによりジャンヌ・ダルクとしての心と折り合いを付けることが出来たと言った感じです。

母親でもあるはずなのですが母親なのに娘がバッドエンドになるように仕向けたのか?はたまたジャンヌ・ダルクの意識と母親の意識別々だったのかについては別の機会で判明いたしますのでしばらくお待ちください。

それと強化の方はやりすぎな気がしますが少なくとも無印編では使用しませんし、A's編でも終盤まではデュアルまでしか使わない予定なのでしばらく出番はありません。

それでは御馴染の次回予告です。

養子になってから時間がたち、新たなる家族に囲まれ、幸せながらも少しだけぎこちない生活を送るジャンヌ。

そしてついに訪れる今まで一度も経験がなかった学校への入学。

新たなる生活と出会い。

ついに出会ってしまったなのはとすずか。



次回、魔法少女リリカルなのは~絆紡ぎし神王となりしもの~

『入学とライバルとバーニングなの!』

ジャ「次回も!」

母「リリカルマジカル....」

ジャ・母「「頑張ります!」」

母「これでいいのかしら?//」

ジャ「う、うん//」

母「なんだか恥ずかしかったけれどジャンヌと一緒だったから楽しかったわ♪」

ジャ「えへへ♪」

ラ(甘えん坊マスターの写真確保です! 大変眼福でございます。)

ジャ(また、ラピュセが変なことを考えてる気がするけど今はいいや♪)





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