魔法少女リリカルなのは~絆紡ぎし神王となりしもの~ 作:Aura
この話が終わり次第、日常風景と小学校入学からの日常風景を終わらせてから原作に取り掛かりたいと思います。
最後になりますが評価してくださった方、ありがとうございます!
~Side ジャンヌ~
現在ボクは騎士甲冑を解除し、既に自己紹介(
あの後自分の妹が倉庫で蕩けた顔で百合の花が咲き誇る光景を見てしまった忍さん(月村さんだと被ると言われ、すずかには呼び捨てを強y...ゲフゲフン...お願いされました)が茫然としてしまったり、私が犯人だと勘違いした恭也さんが切りかかるのを士郎さんが止めたり、
ジャ「あ、あの~...すずかさん? じゃれてる甘えてる仔猫の様で可愛いけどいつまでそうしてるの?」
とりあえずさっきから車内は雰囲気は重く、誰も喋らないせいで空気に耐えられなくなったボクはとりあえずじゃれついているすずかに話題を振って見ることにした。
す「ま、まだ少し怖いから出来ればお家に着くまでしていたいんですけど....迷惑ですか?//」
皆さん、突然なんですけど想像して欲しい。
お淑やかなお嬢様系美少女が首をコテンっとかしげてうるうるさせた目+上目遣いのコンボに耐えられる?
ボクの答えは.....。
ジャ「そんな事ないよ! 怖いのなら仕方がないし、すずかみたいな可愛い子なら寧ろ役得だから迷惑じゃないよ!」
はい、無理ぃぃぃ!? 断ったら物凄い罪悪感で押しつぶされそうだし、なんか変なスイッチ入りそうだけれどた、耐えなきゃ!
す「えへへ// ジャンヌちゃんにそう言って貰えると恥ずかしいけれどなんだか安心できて、私を気遣ってくれているのが分かるから嬉しいです//」
と、顔を赤くしながらも眩しい笑顔でより一層密着してくるすずかにデバイスたちも...
ラ<『な、なんという萌え力!?// デバイスであるはずの
レ<『こ、これが小動物系と言うやつなんだね//』>
と、こんな感じですずかにやられてしまっているし、ボクも少しスイッチが入ってしまって...
ジャ「そうやって顔を赤くしながらの笑顔も凄く可愛い! ボクなんかで良ければもっと頼ってくれても良いからね?」
す「うぅ~//」
なんて感じで気がついたら口から出ているし、空いている右手で優しく頭を撫でてしまっているんだよねぇ(汗)
それにさっきから忍さんはうんうん頷いてボクと同意見みたいだから放置で良いけれど恭也さんと士郎さんなんて...。
士「なんだかあそこだけ桃色に見えるんだが...気のせいかな? 恭也」
恭「いや、気のせいではないな。父さんたちもあんな感じだから馴れてはいるが、流石に密室なせいで今すぐにブラックコーヒーを飲みたい気分気分だ。」
士「へ!? あ、あんなに桃子と人前でしていたかなぁ?」
恭「寧ろあの程度ならまだ、軽い方だな。これをきに少しは人目を気にして欲しいが無理にとは言わない」
士「き、気をつけることにするよ」
なんて実の息子からのダメだしに士郎さんが冷や汗をだらだら垂れ流しているカオスな空間が出来上がっている気がするけどボクには関係ないよねぇ(目を逸らし)
そんなこんなで気が付くと立派なお屋敷に着き、お部屋に案内されてる最中もすずかとは腕を組んだままだし、何故か結構な数の猫がボクの足元に集まってうろちょろしてるんだけれど気にしたら負けだよね!
忍「さて、単刀直入で悪いのだけれど貴女は何者なのかしら?」
案内された部屋で椅子に座り、メイドさんが紅茶の入ったティーカップがボクたちの前に置かれ、全員が一口飲むと忍さんから先に切り出してきました。
~Side Out~
~Side 忍~
忍「さて、単刀直入で悪いのだけれど貴女は何者なのかしら? それと私たち夜の一族につい知っているわね?」
初めてアジトであった時はすずかの行動とかで慌てていたからよくわからなかったけれど、こうして面と向かっていると思わず気圧される程の神聖で全てを照らすまばゆい光のような雰囲気と全てを優しく包み込む温かい闇のような雰囲気が混同しているはずなのにどちらも反発することなく混ざり合った少女。
ジャ「ラピュセ、この場合はどう答えた方が良いかな?」
ラ『そうですね。
忍「お願いするわ」
ジャンヌさんの首に掛かっているロザリオの赤い石部分点滅させながら突然喋りだした事に驚いたけれど多分その事も話してくれるのだと確信があったのでとりあえずその事には触れずに話しの続きを促す事にする。
ラ『それではまずマスターの事からですが....』
そして教えられたないように理解が追いつかず、思考が停止してしまった。
吸血鬼だという事は誘拐犯たちが言ってしまったことで知られてしまったのはまあ、いいとしても目の前に居るすずかと変わらない年頃の少女は魔法使いだなんて信じられないのだけれど....目の前で突然服が変わったり、喋るロザリオを身に着けていたり、服が変わる前は思わず嫉妬してしまう程に綺麗なの
それに瞳なんて
(士郎さんや恭也が何も言わないって事は既に知っていて、嘘をついていないって事かしら?)
忍「吸血鬼の私が言うのも何だけれどファンタジーね」
ジャ「あ、あはは...」
ラ『確かにファンタジーですが証拠は揃っていると思いますし、力は信用できてもマスターが信用できないと言うのなら吸血鬼の貴女なら血を一滴程舐めれば善悪は判断出来ますよね?』
忍「確かにそうね。それじゃあ悪いのだけれど血を一滴だけ提供してもらえるかしら?」
ジャ「それで信用してもらえるのなら大丈夫です」
私は壁際で控えていたノエルにティースプーンと細い針を用意させ、ジャンヌさんに渡すように指示する。
ノ「こちらの針で指先を挿し、ティースプーンの上に垂らしてください」
ジャ「は、はい!」
恐る恐るといった感じで指先から出た血をティースプーンに垂らし、ファリンに手渡される。
す「あ、あの...ジャンヌちゃん、舐めてもいい?//」
ジャ「ん? 別に良いけれど....」
す「ありがとう♪//」
なんて感じで血が嫌いなすずかが夢中になるくらいだから少なくとも悪人ではないのでしょうけど...正直分からないわね。
ノ「どうぞ、忍お嬢様」
忍「ありがとう、ノエル」
ノエルにお礼を言い、早速口に含むと驚きで目を見開いてしまった。
どんなに健全な肉体の持ち主や善人でも大なり小なり違いはあるが血に生臭さが存在する。
その理由はどんな人間でも多少穢れがあるからであり、大昔の吸血鬼が処女の女性を襲っていた理由はその生臭さが少ないからって理由が大きく、味も比例して穢れがない程に甘く、穢れているほどに苦くなるし最終的には腐ったような酸味と吸わなくともわかる強烈な生臭さを放つものなのだけれど...
(正直目の前の少女は聖人とか聖女だとか言われても納得できるレベルよ!? 年齢的にそういう経験がないを差し引いても血に全くの生臭さどころか高級な紅茶の様に芳醇な香りと苦みが一切ない何とも言葉にできない甘美な味わいだなんてありえないわ!?)
そう思い、正気を取り戻した私はジャンヌの方を見たのだけれど――頭や肩や膝の上に猫が乗り、猫まみれになったジャンヌさんの指をとても人様には見せられない蕩け切った顔でジャンヌさんの指を咥えている光景が広がっていた。
忍「ノ、ノエル!? 私が恭也の目を潰すから士郎さんの目を塞いで頂戴!?」
ノ「か、かしこまりました!」
普段冷静なノエルもあんまりな光景に正気を失っていたようで慌ててタオルをどこからともなく取り出すし、既に目をつぶっていた士郎さんの目を塞ぐ。
忍「ねぇ、恭也.....私が言いたい事分かるわよね?」
恭「い、いや...その...はい」
にっこりといい笑顔を浮かべながら顔を赤くしながら私の可愛い妹のとんでもない姿を見ていた恭也に目つぶしをお見舞いする。
恭「ぐぁぁ! 目が、目がぁ〜!」
昔見た某空飛ぶお城の大佐の様になっている恭也を放置し、すずかの口からジャンヌさんの指を抜く。
ラ『マスターはある意味
ジャ「なに、その一見物騒な二つ名!? そもそも魅了なんてしてないよ!?」
忍・ノ「「いやいやいや! 十二分に魅了してますから(ね)!」」
ジャンヌ「ぐぬぬ....解せない」
そんなやりとりがあったけれど結論は敵どころか悪意や下心なしに純粋に助けてくれただけだったら良かったんだけれどあの血の味からして疑ってしまったことそのものが罪なんじゃないかと本気で悩むレベルで物凄い罪悪感もあるし、月村家での決まりで契約してもらわないといけないんだけれど――絶対と言って良い程する意味がないのと疑っていますっていう意味になるから罪悪感が更に膨れ上がるのよねぇ。
忍「コッホン...まずはジャンヌさんに対して疑ったことを謝罪します。貴女程の人間が存在することが信じられないレベルの善人だという事が分かったし、疑ってしまったこと自体が罪なのではと思い悩むレベルです」
ノ「そ、そこまでの方なんですか?」
何とかまだ、惚けているけれど蕩けては居なくなったので目隠しを
外した士郎さんが...
士「ボクも善人だとは思っていたけれどそこまでとは思わなかったよ」
流石にここまでは分からなかったみたいね。
まあ、普通に考えて流石の士郎さんでも一応は人間だから見極めきれないわよね。
忍「驚いているところ悪いのだけれど、本当に驚くのは私たちの目の前に居る方は聖人だとか聖女だとか言われても驚かないレベルで穢れがない事なのよ。正直に言うけれどどんな生き方をしていたらそんな風になるのよ!って言いたくなるわね」
ノ「通りで猫たちが群がり、血がお嫌いなすずかお嬢様が蕩け切ったお顔で進んで飲むはずですね」
そしていつの間にか視界が戻った私の
恭「と、父さん。お、俺...とんでもない人に剣を向けてしまったのでは?」
士「....僕も一緒に謝ってあげるからこれに懲りたらその性格を少し直しなさい」
恭「あ、あぁ」
私の恋人は本当に次から次へとやらかしてくれるわね。
フフフ...後でOHANASHIしないといけないわ。
ジャ「え、えっと...とりあえず謝罪は受け取るね! それ恭也さんも忍さんも突然のこともあったし、初対面なんだから疑われても仕方ないから気にしなくて大丈夫ですから...ね?」
士・恭・忍・ノ((((あぁ..この子何時か騙され(るな)(るわね)(ますね)!))))
私たち大人組はお互いに無言で頷き合い、ここにジャンヌさん親衛隊が結成された。
その後はとりあえず月村家のしきたりと契約の内容を話し....
ジャ「それならボクは契約する方を取るよ!折角知り合ったのに記憶を忘れてさよならなんて悲しいから!」
す「....ジャンヌちゃん//」
ジャ「今日からボクとすずかはお友達だね! 何か困ったことあったらいつでも助けるからね?」
す「はい!// 私もジャンヌちゃんを助けられるように頑張るね//」
忍・ノ((完全に堕ちたわね(ましたね)))
と、目の前で猫に囲まれて座っているジャンヌさんの腰に抱きつき、頭を撫でられてい妹の微笑ましい姿を眺め、お開きとなりました。
~Side Out~
シリアスに少しは書こうと思ったのですがどうしてもギャグをぶち込まないと死んじゃう病らしく、気がついたらこうなっていました。
今のところなのはとすずかはエンカウントしていないので取り合いなど怒っていませんが....この二人ってぶっちゃけヤンデレの素質があるのでこの先どんな血みどろになってしまうのか想像して寒気がしたのでヤンデレ路線はなるべくなしにしようかと考えています。
それではやらなくてもいいだろうと言われそうですが次回予告です。
髪の色が魔力光の色に染まった事実に軽いショックを受ける。
そして問題は髪だけではなく、ジャンヌが新しく作り変えてしまったレーヴァテインに致命的な問題が発生してしまう!
更にはついに親が居ない事が士郎さんたちにばれてしまったジャンヌは困惑しながらも新たなる生活を迎える。
次回、魔法少女リリカルなのは~絆紡し神王となりしもの~
『新たなる家族と新システムなの!』
忍「次回も...」
恭「リ、リリカル...ま、マジカル頑張ります」
忍「反省したかしら?(カメラ片手に)」
恭「はい...誠に申し訳ありませんでした」
ジャ「ほ、本当に気にしてないから!! それより恭也さん、大丈夫ですか?」
恭「....ジャンヌ。くっ...こんな俺を心配してくれるこんなに良い子に剣を向けてしまったのか!」
ジャ「な、なんだかよく分からないけど...元気出してね?(そっとハンカチを渡して)」
恭「.......」
ジャ「き、恭也さん!? 本当に大丈夫ですか!?」
ラ(『ごく自然に追い打ちと止めを刺すマスターに痺れます! 憧れます!』)