提督が幻想郷に着任しました   作:水無月シルシ

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今年はこれで更新終了となります。
今後共よりお楽しみ頂けるお話を書いていきたいと思いますので、どうぞお付き合いください。
それでは皆様、よいお年を!


035 その名は

 これは、紅魔館に艦隊を派遣するまでの間の出来事である。

 

 妖怪の山、守矢神社近傍の諏訪湖に腰を据える鎮守府は、通称『守矢鎮守府』と呼ばれている。鎮守府の存在を知らない人がいたとしても、『守矢』と名がつくからには妖怪の山となにかしら関連があるのだろうと思わせることはできるだろう。もっとも、まず守矢神社が人々に知られていなくては意味もないが。

 

 さて。そんな守矢神社、ひいては鎮守府を広報する方法の一つに、人里での海産物の販売がある。これを実行するまでにも、制海権の確保をした上で、警戒しつつの漁、高速で持ち帰っての保存、妖怪を退けながらの輸送といった苦労は避けられない。

 

 しかしこれらの任務、意外と馬鹿にできないものである。漁はともかくとして、高速航行はそれ自体が機関に負担をかけるものであるのだが、不調がないということは艦娘も安心して全力で航行できるということ。にとりの整備力の高さを再確認するという意味では、これ以上ない訓練なのだ。いざという時、ためらいなく全速を出せるという強みは大きい。

 また、妖怪の山から人里への輸送。人口の最も多い人里で何かあった場合に備えて、地理を把握しておくという意味では非常に重要性が高い。道中に襲撃してくる野良妖怪も、幻想郷における弾幕を利用した戦闘を経験する、という意味では非常に有用的な実戦だろう。

 ちなみに、永遠亭から供与される『高速修復材』、通称バケツであるが、これは人里で受け取っている。当初は人里で因幡てゐと待ち合わせ、受け取るようにしていたため理由もなく人里へ向かわなければならなかったのが、こうして人里に艦娘の居場所ができた今、受け取りは輸送部隊が担う運びとなったのである。

 

 最初は、ポワンと思いついただけの人里での海産物販売。これが形になってみると、案外幻想郷での最初の一手としては上々だったのかもしれない、と青年は息をつく。

 

 そんな青年はというと、現在鎮守府の執務室で次々に舞い込む報告を聞いている最中であった。

 

 

「混成駆逐隊の天津風よ。美鈴との演習、終わったから報告に来たわ」

「お疲れ様。どうかな、幻想郷の人との戦いは?」

「あなたの考えだったの? その、いいと思うわ。私みたいな着任したばかりの艦娘でも、艦娘としての戦い方や弾幕の戦闘のコツは掴めるし……」

 

 

「提督。第七駆逐隊、旗艦の朧です。鎮守府周辺海域の偵察から帰投しました」

「お疲れ様。首尾はどう?」

「周辺に深海棲艦は見当たりません。発見した場合は……いつも通りですね?」

「連絡を入れてもらって、鎮守府から大型艦を派遣……でも、偵察してる戦力だけで対処できそうならそのまま戦ってもらうよ。期待してるけど、無理はしないように」

「はい!」

 

 

「司令官、第十一駆逐隊、吹雪帰還しました! 今日もお魚大漁です!」

「お疲れ様。にとりさんの冷蔵庫にはもう運んだのかな?」

「はい! 本日分の資源は、白露型の第二駆逐隊の子たちが明日、人里へ運ぶ予定です!」

「ふむ……」

 

 

 様々な報告を受けるのだが、その中で考えたことが一つ。

 

(人里……そういえば、霖之助さんに改めてお礼言わないとな)

 

 思い立った青年は居ても立ってもいられず、その日の教育を早々に終わらせて人里へと繰り出したのであった。

 

 

 

 

 

 が、教育を終えて人里についたのは夕刻より少し前。この時間から訪ねるのは流石に失礼かと思い、人里に設置されている海産物の販売所を手伝っていた。

 本日の販売員は、第六戦隊より青葉と衣笠である。二人共笑顔に定評があり、今日の販売は大成功だったらしい。

 

「司令官。そろそろ戻らないといけないんじゃ……?」

「ん、もうそんな時間かあ」

「私たちは川を伝って戻りますけど、司令官は徒歩でここまで来たんですよね? 早く帰らないと早苗さんに怒られますよぉ?」

 

 守矢神社と人里の間にはなかなかの距離がある。青年は飛べるわけでもなければ水上を進むこともできないため、いつも走って移動しているのである。ランニングがてらとはいえ、流石に距離が距離であるため移動も一苦労であるが。

 暗くならないうちに帰らなければ、妖怪に襲われてしまう可能性は倍増する。妖怪の山の圏内であれば言わずとも天狗の護衛があるのだが、そこを外れれば青年にとって未知の領域。襲われないことを祈って毎度のごとく川沿いを走るのだが、不思議と襲われたことはない。

 後で知ったことだが、どうやら艦娘の迎撃が鉄壁過ぎて、野良妖怪たちの間で川は艦娘のテリトリーという認識が広まりつつあったために、近づいてこなかったらしい。

 

「前々から言おうと思ってましたが……移動する時は護衛をつけてください」

「うーん。自分で指示しておいてなんだけど、皆忙しそうだからさ。個人の都合で振り回すのも悪いし」

「それで司令官の身に何かあった時のほうが問題です! 今回は私たちで協力して運びますけど、今度からは誰か一人、常に傍に置いて行動してくださいね? 『秘書艦』を決めるべきだと具申します」

「あ、はい、ごめんなさい」

「では、これから帰る準備をしますから、少しぶらついていてください」

 

 青葉にこってり絞られ青年。襲われなかったという慢心は、やはり甘い認識であったようだ。この至らなさは、やはりまだまだ引き締める余地が有るということだろう。

 少しだけ沈んだ表情になった青年は、トボトボと人里を歩き始めたのであった。

 当然、霖之助に会うのはまたの機会である。

 

 

 

 

 

(うん? あれは……)

 

 夕方ということもあり、人気も少なくなり始めた頃。誰もいない道の真ん中に、少し背の高い一本の花が眩く咲いていた。

 風に吹かれたのか、所々砂や泥も付着しているが、それでも茎は折れずに太く伸びていた。

 

(根性あるなあ……。でもあそこじゃ蹴られるかもしれないから、道端の方に移動させておこうかな)

 

 ただの気まぐれだったのだろうか。

 それとも、花に何かを感じたのだろうか。

 どちらでもない。ただ青年は、花を見て思ったことをそのまま実行しただけ。言わば、そのときは何も考えていなかったのである。

 

(道端の方に先に穴を掘っといて、根っこを傷つけないように周りから丁寧に……。あとは移し替えて穴を埋めて……よし、おしまい!)

 

 近くの水路から手で水を掬い、土回りを馴染ませれば完成である。心なしか、移し替えた花は誇らしげに風に揺れているような気がした。

 

「よしよし。じゃあ、これからも強く生きなよ?」

 

 独り言にも近い声を花に対してかけたところで、背後から足音。

 と共に、鈴の音のように清らかな声がかけられる。

 

 

「あら、移し替えてくれたのね」

 

 

 独り言を聞かれていたのかと思い、恥ずかしさと共に振り返ると。

 背後に立っていたのは、小さなスコップを持つ無表情の風見幽香であった。

 

 

 

 

 

「私が移そうと思っていたのだけれど……あなた、優しいのね」

「そう……ですか?」

「道の花なんて、見向きもされずに踏まれていくことが多いもの」

 

 一陣の風が吹き、彼女の髪を撫でていく。夕日に照らされて映り出すその顔は、どこかミステリアスな雰囲気を感じさせつつも神秘的な美しさを放っていた。

 

「…………? 顔が赤いわよ?」

「ああ、夕日のせいです。それより、風見さんはどうしてここに?」

「…………? 私のことを知っているの?」

 

 どうやら彼女は自分のことを知らないらしい。と思ったが、深海化した状態で遠距離から交戦し、倒した後も川辺に寝かせていたのだ。知っているわけもない。

 少しだけ、彼女に対する恐怖心を抱きながらも口を開く。

 

「僕は……艦娘をまとめる、提督というものをやっていまして」

「ああ……あなたが“提督”。その節は世話になったわね」

 

 幽香は一瞬だけ、歯を見せるように不機嫌そうな表情を浮かべる。

 

「あ、あの、風見さん?」

「ああ、ごめんなさいね。あなたや艦娘さんたちに恨みはないのよ。本気で戦ってみたいという気持ちがないではないけれど、本当よ? ただ、私の中に勝手に入り込んできた深海棲艦というのは――」

 

 「気に入らない」と、その瞳がギラつく。

 流石にその表情には背中が凍りついたため、青年は話題を変えた。

 

「か、かか、風見さんはどうしてここに?」

「夕食を買いにね。あなたの所の子から、お魚を買わせてもらったわ。あの青葉って子、鴉天狗と同じ匂いがするわね。人のことを根掘り葉掘り……」

「そ、それはそれは。今後共ご贔屓に」

「私なんて皆怖がって誰も近づかないのに、あの子は勇気あるわね」

「えっと……後で叱っておきますね?」

 

 青葉何やってるんだ、と思いつつも、青年はなんとか怒らせないようにと幽香の言葉に相槌を打った。

 

 実は魔理沙から、

 

 

 

『幽香ぁ~? あいつは見かけたら近づかないほうがいいぜ。手当たり次第に襲いかかるとんでもなく危ない奴だからな』

 

 

 

 と言われていたのだが。

 

(……時々怖い。怖いけど――)

 

 青年は悪意には敏感だ。幼い頃から精神的にも肉体的にも悪意に晒され続けてきたし、その証拠は今も身体から消えることはない。表情の機微一つで悪意の有無を理解し、言葉の抑揚一つで悪意の強さを認識する青年からすれば、他人が向けてくる悪意を読み取るなど造作もないこと。

 

 では、風見幽香についてはどうだろう。

 

 怒るときは怒る。嫌なものは嫌と言う。これは誰しも同じことだし、あって当然の感情だ。

 元の表情が固いのかそれほど温かみは感じさせないが、不機嫌さだけはその冷徹そうな見た目と相まってより強調される。かといって笑えば邪悪さを感じさせる笑みになってしまうだろうし、楽しそうな表情など浮かべようものなら残虐な仕打ちを想像してしまうだろう。

 

 なら、悲しい表情は?

 どんなに表情の固い人でも、悲しい顔だけは隠しきれない。表情筋は動かせずとも、眉が八の字になるのを止めることはできないのだ。

 

 だから。

 「皆怖がって」と話した彼女の本心は、高圧的に接しようとした結果などではなく。

 勇気を出して笑いを持たせようとした、彼女なりの自虐だったのかもしれない。

 

 彼女が、自身が怖がられていることに悲しむ心を持つというのなら、

 

(思ったより、優しそうな人で良かった)

 

 どうやら、命を危惧するほどのことでもなさそうである。

 自分への悪意など、微塵も感じさせてくれないのだから。

 

「そういえばあなた、どうしてその花を移してくれたの?」

「どうして、ですか? 理由を聞かれても難しいですね。強いて挙げるなら、蹴られちゃうのを考えると嫌だったから、でしょうか」

「そう…………」

 

 少しばかりの間目を伏せて、幽香はもう一度ゆっくりと瞳を開く。

 

「道端に咲く花って、あなたはどう思う?」

「……いきなりですね。見向きもしないということはないですよ。確かに根を張って生きているんですから、力強いと思います」

「一般論として……群生する花に比べると、美しさは見劣りすると思わない?」

「うーん……数年前の僕なら頷いていたかもしれません。でも、しおれたり枯れたりすることなく、誇らしげに咲いてるのっていいと思いません? 見向きされなくても、一輪だけ頑張ってるのは応援したくなるというか……」

「…………ふうん」

「どんな場所でも花は咲きますし、根を張って生きてるのは同じです。沢山の花も勿論美しいです。けど、ポツンと花開いているのも、風情があるんじゃないかなって……僕は思いますよ?」

「ええ。本当に」

 

 青年が植え替えた花の元にしゃがみこみ、その花びらを指先でなでるように触れる幽香。その表情は、実に慈愛に満ち溢れていた。

 

「四季折々、ありとあらゆる場所で、花は私たちに語りかけてきてくれるわ。時には形を変える感謝を、時には秘密にしたい感情を、時には過去の思い出を、時には心からの愛情を」

「花言葉、でしょうか? すみません、花の名前って実はそれほど詳しくなくて」

「花言葉は別に定められているものではないわ。その時その人によって変わるもの、あなたにとっても……例えば桜に対する印象ぐらいはあるでしょう?」

「ええ。綺麗とか、可愛いとかぐらいは」

 

 名残惜しそうに花びらから指を離し、幽香は立ち上がる。

 

「大切なのはその心よ。惑わされず、己を信じ、自分の信じる花への愛情を大切に、毎日を花に囲まれて――花を愛して生きる。ねえ、これって素敵なことだと思わない?」

「ええ。それはとても……幸せそうです」

「ふふ、わかってくれるのね」

 

 まるで愛玩動物を愛でるかのような幽香の視線は、青年に向けられた。

 大人の女性のような落ち着いた雰囲気を醸し出す彼女。しかし、この時の語り、この時の微笑みだけは、まるでおとぎ話に憧れる少女のよう。

 満足そうに頷いた幽香は、その表情を崩さないまま口を開く。

 

 

「あなたと――いいお友達になれそうよ」

 

 

 図らずして、青年は新たな交友関係を築いたのであった。

 

 

 

 

 

「もう陽が暮れてしまうわね。興が乗って随分と話し込んでしまったけれど、あなたこんなところにいていいのかしら?」

「あ――そういえば青葉たちを待たせてる」

 

 幽香と話し込んでしまい、結構な時間が経ってしまった。青葉と衣笠を待たせてしまっているが、おそらくカンカンだろう。

 

 打ち解けた頃には、幽香から感じられる殺気のようなものは完全になくなっていた。友人と称してくれたことからも、敵対的な心情というものはおそらくなくしてくれたのだろう。

 というより、それすらも青年の勘違いだったのではないかの思うほどに、幽香は青年に美しい笑みを向けてくれるようになったのだ。邪悪さなど一欠片も感じさせず。

 

「すみません、今日はここまでのようです」

「そういえば、ちゃんと自己紹介をしていなかったわね」

「あ、言われてみれば……」

「私は風見幽香。“花を操る程度の能力”を持つ妖怪よ。幽香でいいわ。花を雑に扱ったら、命はないものと思いなさい」

「あはは……肝に銘じておきます。僕は守矢神社にお世話になっている茅野守連です。神社の傍の湖で鎮守府を運営して、艦娘の皆と一緒に深海棲艦と戦っています。僕のことも自由に呼んでください」

「カミツレ……?」

「ええ、カミツレといいます」

 

 突如として、その瞬間幽香が顔色を変える。

 だが青年は。その時、その表情の変化にだけは――気づくことができなかった。

 

「カミツレ…………。ええ、“忘れることはないでしょう”」

「お、大袈裟じゃないですか?」

「別にそんなことないわよ、カモ君」

「カモ君!? あっと……すみません、そろそろ戻りますね」

「ええ、また会いましょう」

 

 気をつけてね、と後ろからの声を聞いた青年は、ちょっとだけ心が温かくなるのを感じた。

 まさか幽香とこのように仲良くなるなど、少し前の自分なら考えもしなかっただろう。

 

 

 

 戻ると、青葉たちが文句を垂れながら青年を待っていた。衣笠に至っては欠伸をしながら呆けてしまっている。

 

「どこに行っていたんですか司令官! 妖怪に襲われてないか心配したんですよ!」

「ごめんごめん。ちょっとお花がね」

「あっ、そ、その……ト、トイレなら仕方ないですね……」

 

 その後、なんとか青葉たちをなだめながら、青年は鎮守府へと帰ったのであった。

 またもや艦娘にお姫様だっこされながら帰るのか、と思っていたが、二人の輸送方法は簡単な筏を組み立ててそれに青年を乗せ、二人が引っ張って運ぶという酷く現実的なものであった。

 

 別にお姫様抱っこを期待していたわけではない。

 別に。

 

 

 

 

 艦娘たちの元へ戻っていく青年の後ろ姿を見送り、幽香は足元に元気に立っている花を見る。

 

(何だか、不思議な子だったわね)

 

 悪い子ではないのだが。

 自分もこの花の位置は気になっていた。動かそうと思った矢先に、あの青年が踏まれない場所へと植え替えてくれていたのだ。

 

 彼自身は自然が好きと話す。だが、自然というより――“世界”が好きなように感じ取れた。話している時の表情の輝きも可愛らしいものであったが、時折見せる沈んだ表情を、幽香は見逃さない。

 

(艦娘、深海棲艦、提督……。あの子も大変だわ)

 

 深海棲艦のその悪辣性は、この身に体験しただけあってよく分かる。知らないうちに心の隙間に入り込み、いつの間にか蝕まれているのだ。

 それに対抗する能力を与えられた青年と、艦娘。他人事ではあるが、あの好きな青年だけならば応援してやらないこともない。

 艦娘については、強さという点で正気の状態で戦ってみたいという気持ちはあるが。

 

(それにしても、カモ君……カミツレ君ね)

 

 しゃがみこみ、足元の花にもう一度触れる。

 

 

 花からリンゴのような香りを漂わせる白い花。害虫予防にも利用され、素朴でありながらハーブとしても名高いこの花の名前は――カモミール。

 

 和名を『カミツレ』という。

 

 

(あの様子じゃ……自分の名前のこと知らないんでしょうね)

 

 名前を聞いた直後は、まさか道端の花の話で自画自賛しているのかとも思ったが、どうやらそうではなさそうだ。

 だが、その名付け親はどういうつもりでその名を与えたのだろう。

 

(カモミールは地面を這うように生えて、踏まれれば踏まれる程強く育つ。その生命力とたくましさから、一般的な花言葉は――)

 

 

『苦難に耐えて』

 

 

 一体、彼はどのような苦難を迎える事になるのだろう。あるいは、これまでどのような苦難が彼を翻弄したのだろうか、と。

 

(でも、カモミールの花言葉はもう一つ)

 

 

『逆境の中で生まれる力』

 

 

 願わくば、花の名を冠するあの不思議な青年が、花が好きなあの友人が、人生の中で襲い来る苦しみを乗り越えることを祈ろう。幸多からんことを、花好きの一人として応援しよう。

 

(久しぶりに面白い人間に出会えたわ)

 

 カモミールの花びらに指先で触れる。

 澄ました顔で立ち上がり、幽香は静かに帰途についた。

 

 

 

 

 

 


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