やはり材木座が書くラノベは間違っている   作:ターナ

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一度終わらせましたが、続き?を書いてみました。





シュタゲった?ゆきのん。
「嫌な顔?されながら...」


「..........」

 

私はいつの間にか眠ってしまったようね。でも目に飛び込んできたのは懐かしい部屋だわ、ここは私が以前一人暮らしをしていた時のマンションのようだけれど、どうしてここで寝ているのかしら。

 

ッ!?

 

リビングに行くため、起き上がり歩いていくと姿見に写った私の姿を見て唖然としてしまった。

..若い。いいえ、幼くなっていると言った方が良いのかしら。学校帰りにそのまま寝てしまったようで、制服を着てあどけなさが残る昔見慣れた姿に驚き、暫く立ち尽くしてしまった。

机の上にはスマホが置いてあるのだけれど、昔使っていた物のようね。画面で日付を確認すると、私が初めて八幡に告白しキスした前日を指している。

 

もしかして意識だけが過去に跳んだ?..今までのことは夢だったのかしら。それとも今も眠っていて夢を見ているの?

確か私は一人で実験中かなり疲れてしまい、疲労困憊と空腹で意識が朦朧としてたので、なにか食べようと電子レンジに食べ物を入れスイッチを押したけど、なぜバナナが電子レンジの中で回っているのだろうと思った直後、気づいたらこのマンションにいた...

 

でも過去に意識が跳んだのでも、今までのことが夢でも私が見た未来を変えることが出来るのかもしれない。皆で結婚生活を過ごした日々は楽しかったけれど、八幡と過ごせなかった五年間を取り戻せるかもしれないのね。

 

確か私は告白しキスした前日、八幡に連絡して部室に来てもらったはず。私が告白しなければ皆も告白せず未来が変わるのではないかしら。

私はスマホで八幡に連絡していないかを確認したけれど、まだしていなかったようね。これで未来を変えられるかもしれない。夢だったのかもしれないけれど、少しでも不安要素は消していきたいわ。

 

でも本当に夢だったのかしら。何とか確認したいけれど、何かいい方法はないかしら...

 

『やっはろー、ゆきのん。どうしたの』

「こんばんは。一つ確認したい事があるのだけれど良いかしら」

『何?』

「...由比ヶ浜さんの従妹で荒井浜亜衣さんって居るかしら」

『..ねえ、ゆきのん。どうして名字呼びに戻っているかな』

「ご、ごめんなさい。さっきまで寝ていたのでまだ寝ぼけているようね」

『うん、荒井浜って名字は知らないし。でも亜衣ちゃんならいるよ、あたしたちより五個下だから今は中学1年だよ』

「..そうなのね、荒井浜亜衣さんって子と出会ったのだけれど、結衣に似ていたのでもしかして従妹ではと思っただけなのよ」

『そうなんだ、でも荒井浜って知らないかな』

「そう、ありがとう。では電話を切らせてもらうわね」

『ま、まってよ。ゆきのん。ちょっとはお話ししようよ』

 

結衣はそう言って、この後一時間は話していたわ。でもよかった、あれは夢だったのね。結衣にそれとなく聞くと、やはり八幡には誰も告白していないようね。でもその前の姫菜のラノベによる修学旅行の件については結衣も知っていたので、やはり八幡には改めて謝罪したいわ。

 

私は結衣との会話が終わった後、夢のことを思い出していた。何時もは夢を見ても余り覚えていないのだけれど、今回のは今でも内容を凄く良く覚えているわ。初めて病院で八幡に抱かれたことも//

私は兎に角何でもいいので、覚えていることを日記として残しておくようにした。とても夢という言葉では片付けれない記憶だったから...

 

次の日、念のため朝早く部室に行ったのだけれど、八幡は来ないようね、よかった。でも安堵とともに少し寂しく感じてしまう。これで八幡との初めての口付けも無かったことになってしまうのだから。

でも部室に入った時、思わず「奉仕部よ!私は帰ってきた!!」と心の中で叫んでしまったのだけれど、どうしてガトーなのよ。普通に「ただいま」と言えばいいのに。...どうしてガンダムを覚えているの?やはり遡っているのよね。ガンダムは八幡が倒れてから材木座君と姫菜に進められて見たのだから。

昨日は日記を書いていたので、今日の予習もせずに授業に出たのだけれど、内容は全て聞き覚えのある内容だったわ。

 

放課後、部室に集まっていたけれど、私以外は特に変わった様子はないわ。八幡と結衣、沙希さん、小町さんが今は私の淹れた紅茶を飲んでいる。

今日は材木座君が沙希さんのラノベを書いてきたということで私に渡してきたのだけれど、内容はもしかして夢の中と同じかしら。部室に集まったのは以前と違う人達だけれど、なんとか告白の流れに持って行かないようにしないと行けないわね。

 

このラノベ、沙希さんが全く出て来ないじゃない、私と結衣、優美子さんが出ているけれど、恋愛でもないし、私が小馬鹿にされているように感じるのだけれど。

私が指摘する前に皆に読んでもらった方が良いわね。

 

**************************

(ここから材木座の小説)

 

by雪乃

 

「分かったわ、八幡が私に勝てるわけないと思い知らせてあげる。私が負けたら貴方の言う事、なんでも聞いてあげるわ」

 

私は八幡の挑発に乗り勝負に乗ってしまった。私が勝てるわけないが勝負で。

 

「くっ...私の負けよ。私に何をさせたいの、どうせ貴方のことだから厭らしいことを考えているのでしょ」

 

私は勝負に負け八幡の言うことを聞かないといけなくなってしまった。身体を求められ貞操を奪われ私は八幡の慰み者にされるのね、写真を撮られ何度も脅され凌辱し、避妊なんてしてもらえず八幡の子供を身ごもり、逃げることもできず八幡と子供のことを一生面倒見させられるのよ//

 

「え!?パ、パンティを見せてほしいですって...」

 

身体を求められるのではないの?いいえ、八幡のことだから私が恥ずかしがっている姿を堪能してゆっくり手篭めにしていくつもりなのね。

 

「は、早くしろって...わ、私にも準備があるのよ//」

 

私は今日履いてきたパンティのことを思い出そうとして、でも思い出せずにいた。変なのは持っていないから大丈夫と思うけれど、覚えていないのは不味いわ。

 

「わ、分かったわ。ではどうすれば良いのかしら」

 

八幡は私を立たせ椅子を私の前に持ってきて座ると、彼を見下ろしながらゆっくり焦らすようにスカートを上げて行け。と命令されていた。

 

私は部室で何をしているのだろう、私の前に八幡が座り私はゆっくりスカートを上げている。本当に恥ずかしいわ。

 

「は、八幡。まだ上げないといけないの」

 

私がそう言うと八幡は小馬鹿にするような顔で私のことを見ていた。

 

「た、確かに私が負けたのよね。分かったわよ、パンティ何て単なる布よ。そんなものを見たいなんて貴方の思考はどうにかしているわ....そんなことはどうでも良いって....は、早くしろって。わ、分かったわよ」

 

早くしろ。と言われて私は諦めゆっくりスカートを上げて行った。手が震えてしまう、八幡の目の前でパンティを晒すなんて。

 

私は完全に上げ終わると顔を背け悪態をついていた。

 

「八幡は異性のパンティを見たことないのでしょ、貴方に見せてくれる人なんていないわね。私のような女性のパンティを見て興奮しているのは分かるのだけれど、何か喋ったらどうなの。私にこのような格好させて本当に軽蔑するわ....はい?そんなパンティじゃ興奮もしない?」

 

何を言っているのかしら、覚えていないけれど私の持っているのは全て普通のパンティだったはず...

 

「え!?ぱ、パンさんパンティなんて幼女でも履かないですって。貴方にパンさんの何が判るのよ。パンさんは...か、帰るってどういうことよ、ね、ねえ八幡待ちなさい。貴方はこれから私を凌じょ」

 

八幡は帰ってしまった。どうしてパンさんパンティが駄目なのよ、私は自分でスカートをたくし上げ確認したけれど、パンさんが私を見つめてくれていた。

 

「...この良さが分からないなんて八幡を教育する必要があるわね」

 

私は何時までも一人、部室でパンさんと睨めっこしていた。

 

 

by結衣

 

「ヒッキー、どうしたの。今日は部活ないって言ってたよ」

 

ゆきのんが風邪をひいたので部活がないって平塚先生が言っていたけど、あたしはヒッキーに呼び止められ付いて来てほしいって言われた。

 

「ね、ねえヒッキー、屋上に来てどうするの」

 

も、もしかして告白してくれるのかな、ど、どうしよう。心の準備が...でもヒッキーが告白してくれるなら嬉しいな。もしそうならヒッキーに飛びついてキスしちゃお//

 

あたしとヒッキーは屋上で向かい合っている。ヒッキーは恥ずかしそうに顔を赤くしてるんだけど可愛いな。そんなに照れなくてもいいのに。あたしはヒッキーから告白してくれるのをずっと待っていた。

 

「...へ?ね、ねえ、ヒッキーもう一回言ってくれるかな」

 

あたしの聞き間違いだよね。うん、告白にパンティは関係ないよね。

 

「パンティを見せてほしい...ねえヒッキー。屋上に連れてきたのはそのため?」

 

ヒッキーは大きく頷いてて目を輝かせる。今までヒッキーのこんな顔見たことないんだけど。あたしはヒッキーを軽蔑の目で見ていた。

 

「その表情でスカートを上げてほしいって、何言ってるしヒッキー!!」

 

ヒッキー、あたしの気持ち全然わかってないじゃん!!もし付き合えればパンティ何て幾らでも見せてあげるし、なんだったらあたしの裸も//でもどうしよう、ヒッキーは今でも真剣な顔してて何だか、あたしが断るのが悪いことみたいに思っちゃう。

 

「ヒッキー、その、..本当に見たいの」

 

ヒッキーはまた大きく頷いて、あたしに「お願いします」って言ってる。その前に一言「付き合ってください」って付けてくれれば良いのに...

 

「はぁ、...どうすれば良いの」

 

あたしがそう言うとヒッキーは床に正座しだして、ゆっくりスカートを上げてほしいって言ってきた。

 

「じ、じゃあ、上げるね」

 

あたしがスカートを上げて行くと、ヒッキーの目はまた輝きだしていた。はぁ、でも今日のあたしが履いてきたのって、パンティじゃなくて...

あたしはスカートを一気にたくし上げていた。

 

「へへ、今日履いてきたのって以前貰ったヒッキーのパンツだよ」

 

あたしがそう言うと、ヒッキーはなぜか私を蔑む目で見てきて、けっ。とか言いながら屋上を出て行った。え?あたしが悪いの?あたしはスカートをたくし上げたまま、ヒッキーが出て行った扉を眺めて固まっていた。

 

 

by優美子

 

あーし達は昼休みに戸塚のテニスの練習を手伝っていたため、テニスコートに来ていた。あーしはテニスウェアに着替え戸塚の相手をしている。ヒキオも一緒にテニスをしているんでこの時間は凄く楽しかった。

戸塚が顧問の先生に放送で呼ばれたので、あーしとヒキオ二人でテニスをした後、休憩していた。

 

「なに?お願いって」

 

ヒキオはあーしに何かお願いがあるって言って頭を下げてきた。なんだろ、ヒキオの言うことなら何でも聞いてあげたいけど。

 

「はぁ!?ぱ、パンティ見せろってなんだし!!」

 

ヒキオは頭を下げたかと思うと、パンティを見せてほしいって言ってきてた。

 

「残念でした。テニスウェアの下はアンダースコート履いてるし」

 

そう言ってあーしがスコートの裾をヒラヒラさせるとヒキオはアンダースコートを脱ぐ姿が見たいって言ってきた。

 

「は、はぁ!?な、何言ってんだし!!そんなこと出来るわけないし//」

 

ヒキオはそう言ってもあーしから目を離さず、真剣にお願いしてくる。うぅ、そんな眼で見られるとお願いを聞いてあげたくなるし...

 

「わ、わーたし、アンダースコートを脱ぐだけだし//」

 

そう言ってあーしは両サイドからスコートの中に手を入れ、アンダースコートを脱いでいった。

 

「はぁ!?ゆっくり艶めかしくってなんだし//」

 

ヒキオはあーしが脱いでいるとき、注文を付けて来てた。な、何言ってんだし//こんなのちゃっちゃと脱げばいいし//あーしはパンティが見えないように注意しアンダースコートを脱いで足首から抜き取っていた。

 

「ヒキオ、こんなの見たかったわけ」

 

あーしがそう言うとヒキオは今度、パンティを見せてほしいと言ってきた。あーしは思わずカッとなって手に持っていたアンダースコートをヒキオに投げつけたけど、ちょうど顔面に当たってしまっていた。

ヒキオは顔から取ると凄くニヤけた顔をしてて、あーしは思わず頬を引っ叩いていた。

 

「ひ、ヒキオのエロ親父!!」

 

あーしは荷物も持たずに駆け出していた。思わず叩いちゃったけど、ヒキオが悪いんだし...でもちょっと悪いことしたかな、荷物も置いてきちゃったし。あーしはテニスコートに戻って行った。

 

「...あれ、何してんだし」

 

ヒキオはあーしのアンダースコートを大事そうに抱え、たまに見たかと思うと周りを確認してから顔を埋めて、ニヤけた顔しながらテニスの後片付けをしてた...

 

(ここまで材木座の小説)

**************************

 

「「「「「....」」」」」

「材木座、何で俺がこんな変態なんだよ」

「何を言っているのだ八幡。沙希殿とイチャイチャチュッチュしておるだけだぞ」

「確認してみろ」

 

そう言って八幡は材木座君に投げつけるようにラノベを返していた。材木座君は冒頭を見ただけで冷や汗をかきだしているわね。

 

「...ま、間違って渡してしまったようだな、ははは...帰ってよろしいでしょうか」

「いいえ、これもラノベなのだから批評しましょうか。どうして私と結衣、優美子さんだけが出ているのかしら」

 

本当は私が犯されるのを望んでいることについて聞きたいけど、今の私もこの気持ちと変わらないから会話にしない方が良いわね。

私は勝負ごとに熱くならないよう大学時、姉さんに仕込まれたわ。今のままでは取り合えしの付かないことに巻き込まれるかもしれないと、毎回勝負を挑まれ負けると恥ずかしい格好をさせられたりしたので、簡単な挑発には乗らなくなったわ。

今では姉さんに感謝しているけれど、高校の時もしかしたらこのラノベに書いてあるようなことになっていたかもしれないのね。八幡相手なら良いのだけれど//

 

「..我には女性が普通に恥ずかしがっている姿を書けなかったのだ。例えば沙希殿だと以前聞いた話では黒のレースと言っておったが、それだと普通に恥ずかしがるであろう。思いついたのがお三方なのだ」

「材木座、お前の普通が分からないが、別に全員、ネタ下着で良いだろ」

「八幡、私のパンさんショーツがネタとはどういうことかしら」

「い、いや、...雪乃、もしかしてパンさんの下着持っているのか」

「ええ、今履いているので見せてあげましょうか」

 

なぜか八幡と材木座君は私がそう答えると顔を赤くしだしたわね。結衣と沙希さん、小町さんは唖然としているのだけれど。高校生だからショーツの一つで照れてしまうのね。

これは私にとって有利になるかもしれないわ、皆が照れて恥ずかしがっている間に私が八幡を手に入れればいいのね。

皆での結婚生活も楽しかったけれど、今はどうなるか分からない。それなら私が選ばれるように努力するしかないわね。

 

「...やはりコレクターであれば、何時でも身に着けていたいと思うので使わせてもらったのだ。ネットで検索したらパンさんのペアパンツと言うのが有ったので女性用でもあるのだろうと」

「材木座君、それはどこにあるのか教えなさい」

 

パンさんのペアパンツなんてあるのね、八幡とお揃いで下着を揃えたいわ。

 

「ゆきのん、後で良いじゃん。あたしもさ、何でヒッキーのパンツ履いてんだし」

「それは撮影会の時、八幡のパンツを履いていたと皆で集まってた時に言っていたであろう」

「うん、確かに貸して貰ってるけどさ。学校には履いてこないし」

「だが八幡にパンツを返してないって言っておったので履いておるのであろうと」

「...う、うん。何だか履き心地が良くて//」

「...結衣、もう返さなくて良いからな」

「えー、でも悪いじゃん。...じゃあさ、ヒッキーの新しいパンツ一緒に買いに行くし」

 

結衣はまだ返していなかったのね。でも一緒に買いに行くってデートするつもりかしら。

 

「いや良いよ。2個入り千円以下の安い奴だぞ」

「えぇ良いじゃん。その..あたしとペアパンツ買おうよ//ヒッキーが選んで良いよ//」

 

結衣は何をサラッと提案しているのかしら。それなら私も。

 

「八幡、私もパンさんのペアパンツがあるなら欲しいわ。一緒に買いに行くわよ」

「じ、じゃあ、私も一緒に買いに行くから//」

 

沙希さんも一緒に行くと言ってきたけれど、沙希さんもペアのショーツを買うつもりかしら。

 

「はぁ、パンツばかり買ってもしょうがないだろ、雪乃もパンさんのペアが欲しいなら男性用を自分で履けばいいだろ」

 

はぁ、本当に八幡は分かってないわね。好きな人と一緒の物を身に付けたいんじゃない。

 

「お兄ちゃん、ちょうど良かったじゃん。お兄ちゃんのパンツ、ヨレヨレになってたよ」

 

なぜか今回ショーツの話ばかりになってしまったわね。

材木座君が沙希さんのラノベも持ってきてたと言うことでとりあえずショーツの話はこれで終わりね。

 




途中からの分岐にしようと思ったのですが、どうせなら話を
続けた方が良いと思い、本文のようにしてみました。

後で気づいたのですが、余り関係なかったような気が...

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