やはり材木座が書くラノベは間違っている   作:ターナ

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第39話

「サキサキ、さがみん、いろはちゃん。土曜日の写真見せて」

「..由比ヶ浜、見せないといけないか」

「..もしかして、ゆきのんみたいに抜け駆けするような写真撮ったの?」

「そういう訳じゃないけど、恥ずかしくて」

「うちも恥ずかしいな。あ、あんまり自慢できるスタイルじゃないし」

「そ、そうですよね。恥ずかしいから余り見せたくないですよ」

「あーしも見たいし」

「ハチとどういった写真撮ったの」

 

奉仕部での昼食中、由比ヶ浜さん達が写真を見せて欲しいと川崎さんと相模さん、一色さんにお願いしているわ。私は写真を見たのだけれど、昨日八幡の家に行った事は伝えていないので、何も言わないほうが良いわね。相模さんと一色さんは何だか落ち着きがないのだけれど、多分シーツを掛けた写真を見せるのが不味いと思っているのね。

私は昨日撮った写真については、パソコンにコピーしてスマホはロックを掛けれるアプリを入れて保存しているから、見られることは無いわ。私の写真は八幡も知らない小町さんが撮った、八幡に抱きつかれているのもあるので見せるわけにはいかないし。

 

「じゃあ、これ見て」

 

川崎さんはスマホを由比ヶ浜さんに渡したので、私も一緒に見せて貰ったわ。でも由比ヶ浜さんの雰囲気が今までとは違う気がするわね。どこが違うか上手く説明できないのだけれど。

 

「川崎さんは本当に惚れ惚れする体型ね、羨ましいわ」

「サキサキって綺麗だよね、身長あって羨ましいな」

「あーしも羨ましいし。青みがかった髪も外の光を受けて綺麗だし」

「サキサキって、カッコいいよね」

「へ、へぇ。ヒッキーと木にもたれているの良いね」

「うん、こっちのベンチに座って、ヒキオの肩に頭を預けているのもいい感じだし」

「ハチに膝枕してるんだ、サキサキ。ぇ....」

「..サキサキ、すっごい照れているね。ヒッキーに膝枕されて頭撫でてもらって」

「..ヒキオ、何で膝枕してるし」

「やってほしいって頼まれてな」

「ふーん、ハチって頼んだら何でもしてくれるの」

「そ、そんなわけないだろ。ま、まあ、膝枕ぐらいなら良いかなって」

「「「ふーん」」」

「今度は家の中だね。やっぱりサキサキってかっこいいな」

「でも凄いホットパンツだね、あーしの持っているのより短いし」

「そ、それは、要らないジーンズを切ったんだ、写真撮るなら普段履けないぐらいの短さが良いかなって」

「でもサキサキ、お尻見えちゃってるよ」

「「「...」」」

「..どうしてヒッキーが上半身裸なの」

「沙希に「私も水着なんだから上半身裸になれ」って、言われてな」

「ふーん、サキサキって普段そんなこと言いそうにないのに、ヤラしいね」

「な、なにを言ってるんだ、由比ヶ浜」

「...川崎さん、どうしてヒキオの、そ、その上に乗ってるし//」

「..城廻先輩が先にやってたんだよ//私も一緒の事やりたいなって思って//」

「「「ふーん」」」

 

「じゃあ、次はさがみん見せてよ」

「..相模先輩、見せるんですか」

「う、うん。しょうがないよ」

 

相模さんは諦めたようね、スマホを由比ヶ浜さんに預けているわ。

 

「外はサキサキと一緒のように撮っているんだね」

「う、うん、公園で撮ったときは皆一緒の事やってるだけだよ」

「じゃあ、家の中でどう撮ってるし」

「相模さん、このロンパース可愛いね」

「うん、海老名さん。お気に入りなんだ」

「相模は水着、チューブトップのワンピースなんだ」

「「「....」」」

「ヒッキー、これどういうこと。説明してよ」

「結衣。シーツを掛けているだけで、ズボンは履いてるからな」

「当たり前だし!!なんでこんなエッチの最中見たいなの撮ってるの、さがみん!!」

「い、一色ちゃんが、うちの前に撮ってて一緒のようなことしてたんです。う、うちも真似て撮って貰ったんです」

「..相模、私が取り終わった後、こんな写真撮ってたんだ」

「はぃ..」

な、なんだか由比ヶ浜さんが怖いわ。相模さんもいつの間にか敬語になってしまっているようだし。

 

「いろはちゃん、スマホ」

 

一色さんは何も言えず、由比ヶ浜さんにスマホを渡しているわね、何だか手が震えているように見えるわ。

 

「ふーん、いろはちゃんは肩紐をズラして撮っているんだ」

「は、はぃ」

「..ヒッキー、あたしの言いたいこと分かるよね」

「あ、ああ、その日程を決めてまた連絡するから」

「ヒッキー、早くね。じゃあ、残り時間少ないから、お弁当食べちゃお」

 

由比ヶ浜さんがそういうと、皆緊張が解けたのか、残りの弁当を食べだしたわ。三浦さんも今の由比ヶ浜さんには何も言えないようね。今までの由比ヶ浜さんとは纏っている雰囲気が異なってるので、戸惑っているようだわ。

 

放課後、私たちは材木座君がラノベが出来たということで、材木座君を待っているわ。今日は奉仕部の人しか居ないわね、皆勉強会が無いので、遊びに行ったんでしょうけど、何時もの騒がしさがなくて、ちょっと寂しいわね。

 

「ねえ、ヒッキー。どうしてあんな写真を撮らせてたの」

「いろはにお願いされてな。裸じゃないから良いだろって」

「でもヒッキーは上半身裸だったんだよね、お互いの肌が触れるのは良いの?」

「沙希に言われたとき、そこまでは考えていなかったんだよ。椅子に座って俺の上に沙希が乗ったとき、かなり不味くて、それ以降は止めたかったんだが断りきれなくてな」

「..ヒッキー、何が不味かったの?」

「...そ、その生理現象的にな」

「..今度から写真撮るときは皆に写真見せながらにしてよ。今回だとサキサキと城廻先輩がかわいそうじゃん」

「ああ、そうだな。今度からはそうするよ」

「うん、ゆきのん。これからは抜けがけは無しだからね」

「ええ、由比ヶ浜さん。分かったわ」

 

でも由比ヶ浜さんが八幡にキスをしているのは、抜けがけにはならないのかしら。私は撮って貰ったから良いのだけれど、他の人たちは撮っていないし。でもここで指摘すると、また面倒なことになりそうだから、これも黙っておいたほうが良いわね。ちょうど、材木座君も来たようだし。

 

「この間、由比ヶ浜殿には申し訳なかったので、今度は八幡と一緒の大学に行けたらって考えて書いたのだ」

「そう、では私が確認させてもらえば良いのね」

 

**************************

(ここから材木座の小説)

 

ゆきのんが勉強会を開いてくれて色々大変だったけど、あたしはヒッキーと同じ大学を第一志望にしてて受かることが出来た。2年生のときの成績だと、とてもいける大学じゃなかったから、パパとママは目茶苦茶喜んでたし、あたしもヒッキーと大学生活一緒に過ごせるんで、今から凄い楽しみだし。

 

今日は都内のアパートに引っ越して、ママが手伝いに来てくれていた。今日は泊まっていくってことで、ママが居るうちに両隣に挨拶しておいたほうが良いって言われたんで、あたし達はお菓子を持って隣に挨拶をしにいった。

左隣は一緒の大学で3年生のお姉さんだったんで一安心できたんだけど、あたしの右隣は目付きの悪い男性が引っ越してきた。ってお姉さんに聞いて、挨拶に行くのがちょっと怖くなっちゃった。でも、これから顔を合わすこともあるから、挨拶しておいたほうが良いよね。

 

ピンポーン

 

あたしがインターホンを押したんだけど、誰も出てきてくれない。もう一回押してみたら、中から物音が聞こえて、チェーンロックされた扉が少し開いたんだけど、暗くて顔が見えないな。何だか眠そうな声で返事してきたし。

 

「..はい」

「あ、あたし。隣に引っ越してきた由比ヶ浜って言います。これ良かったら食べてください」

「結衣!?」

 

そういうと、男性は「待ってろ」って言って、一旦扉を閉じた。どうしてあたしの名前を知ってるんだろ。でもさっきの声って....

そう考えていると、男性は扉のチェーンロックを解除して開けてくれた。

 

「ひ、ヒッキー!?なんでここに居るの!?」

「いや、それは俺の台詞なんだが。隣に引っ越してきたのか」

「うん。でも良かった、隣がヒッキーで。これからよろしくね」

「あなたがヒッキー君ね、結衣から話は聞いているわ。私からもよろしくお願いします」

「い、いえ。こちらこそよろしくお願いします」

 

よかった、隣がヒッキーで。でもこれで大学にも一緒に行けるじゃん!!ヒッキーの家にご飯作りに行ったりしても良いだろうし//

 

「じゃあ、ご飯一緒に食べましょうよ。ある程度、片付いたんで今日は結衣がご飯作ってくれるのよ」

「いえ、そんな呼ばれる訳には」

「ヒッキー、来てよ。近くのお店とか教えて欲しいし」

「俺も二日前に来たばっかりで、何にも知らないんだよ」

「久しぶりに会ったんじゃん。色々話しようよ」

「..分かったよ。じゃあ、用意して行けば良いか」

「うん、じゃあ一時間後、来てね」

「ああ」

 

あたしたちは卒業した後、お互い引越しとかで忙しくて、ヒッキーとは会えなかった。でもヒッキーがあたしの家に来てくれるんだ。さすがにママが居るから何か起こるわけじゃないけど、これから色々期待できるよね。

あたしとママは部屋に戻ると、さっそくご飯の用意をしだした。

 

「結衣、ママは手伝わないほうが良いよね。ヒッキー君に結衣の手作り食べて貰いたいんでしょ」

「う、うん。あたし一人でやるから、ママは机の上とか綺麗にしておいて」

「はいはい。でも良かったね、隣がヒッキー君で。結衣が通い妻になるのも時間の問題ね」

「か、通い妻って//」

 

そ、そうだよね。朝起こしてあげて、朝夜はご飯作りに行って、たまにお泊りしても良いかも//

 

「結衣、顔が赤いよ。でもこれなら最初から同棲しちゃえば良かったのにね」

「ど、同棲って//ママ、何言ってるし//」

「でもパパが怒っちゃうか。ヒッキー君のこと、ママは黙っておくから上手くやりなさいよ」

「う、うん//」

 

今までヒッキーに弁当を持っていく時は一人で料理してたけど、夕飯については、ママと一緒にしたことがあるだけで、今回初めて一人で作ることになった。一時間しかないし、ヒッキーにおいしいって言って欲しいんで、がんばらないと。

 

インターフォンの音が聞こえたので、あたしは玄関まで迎えに行った。ヒッキーは照れながら部屋に入って来たけど、あたしも一人暮らしの部屋に入ってもらって恥ずかしいな。

 

「ヒッキー君、お帰りなさい」

「な、何を言っているんですか、由比ヶ浜さん」

「あら、私のことはお義母さんって呼んで欲しいんだけど」

「な、何言ってるし、ママ//」

「はいはい、じゃあ結衣。料理並べましょ」

「う、うん//」

 

ママに言われ料理を並べだしたんだけど、ヒッキーは居心地が悪いのか、ソワソワ、キョロキョロしていた。でもフォトスタンドを見て驚いていた。

そ、そうだった。あの写真って卒業式にあたしとゆきのんがヒッキーの胸に抱きついて泣いている所を中二が何時のまにか撮ってた写真だったんだ。あたしとゆきのんの顔は隠れちゃってるんだけど、あたしにとっては高校での最高の思い出になってる写真だし//

 

「ひ、ヒッキー。見ちゃ駄目//」パタン

「..いや、もう見ちゃったし、俺も一緒の写真持ってるから//」

「う、うん。..あたしこの写真好きなんだ。あたしとゆきのんは顔を埋めているから、表情は見れないんだけど、奉仕部の思い出が全てこの写真に入っているような気がして」

「そうだな、俺もたまに見返してるからな」

「..ねえ、二人の世界に入ってるところ悪いんだけど、ご飯食べない?ママ、お腹空いちゃった」

「ご、ごめん//すぐに用意するから」

「すみません//」

 

あたしは料理を並べて、みんなで座って夕飯を食べだした。

 

「ひ、ヒッキー。どうかな」

「ああ、凄くおいしいよ。今まで弁当しか食べたこと無いからな。弁当も段々美味くなっていったし、今日も期待していたからな」

「う、うん。ありがとう//」

「ねえ、ヒッキー君。これからも結衣のご飯食べてあげてね」

「ご迷惑になりますから、ご飯ぐらいは自分で用意しますよ」

「ううん、ヒッキー君。これは私からのお願い。大学ってたまにニュースになるようなことあるでしょ、結衣って断りきれずに着いて行っちゃうかも知れないから、結衣の手綱を握っていて欲しいの」

「..俺に何が出来るか分かりませんけど、お嬢さんに危ないところには近づけさせないよう注意します」

「ありがとう、ヒッキー君。でもお嬢さんなんて言わずに何時もどおり、言って貰って良いわよ。そのほうが結衣も喜ぶし」

「な、何言ってるし、ママ//」

 

その後、お喋りしながら食事をして、ヒッキーはお礼を言って自分の部屋に戻っていった。

 

「結衣、ヒッキー君にご迷惑掛けないようにね」

「うん、あたしも気をつけるから、ママは安心して」

「結衣だけだと心許ないから、ヒッキー君が頼りだね」

「な、何でそんな事言うの、娘を信じてよ」

「信じてるよ、でもヒッキー君も居ればもっと安心出来るし」

「うん」

 

あたしとヒッキーは学部も同じだったんで、ずっと一緒に居た。買い物も二人でして最初はあたしが手を繋いでってお願いしたんだけど、今ではヒッキーからあたしに手を繋いでくれる。毎日ヒッキーの部屋にお邪魔していて、ご飯は二人で一緒に用意してたんだけど、何だか新婚さんみたいだな。たまに目が合って二人で顔を赤くする事もあるし。

 

「あっ//」

 

料理していたら、一緒の調味料を取ろうとして、お互いの手が触れ合ったんだけど、ヒッキーはそのまま手を握ってきて、あたしの方を向いてきた。

 

「..俺は結衣とずっとこうやって一緒に居たい。だから俺と付き合ってくれないか//」

「うん、あたしもヒッキーとずっと一緒に居たい」

 

あたしは目を閉じて少し顔を上げた。あたしの空いていた手をヒッキーは握って両方の手を恋人繋ぎしてきた。

時間が掛かってたから、なんだか凄い焦らされているみたい。でも、ヒッキーの体が近付いて来るのが腕を通して分かる。そう考えていたら、あたしの唇にヒッキーの唇が触れてくれた。あたしは息をするのも忘れ、ヒッキーの唇の感覚に酔いしれていた。

しばらくすると唇が離れていったんだけど、あたしは嬉しくて涙が溢れてきた。

 

「ごめんね、ヒッキー。嬉しくって涙が出てきちゃった」

「結衣、好きだ」

 

そう言うとヒッキーはまた、あたしの唇を塞いできた。あたしは手を離すとヒッキーに抱きついて、お互い求め合うようにキッチンでキスを交わしていた。

 

「..ご飯、遅くなっちゃったね//」

「ああ、用意続けようか」

「うん」

 

その後もあたし達は二人でご飯の用意をし、いただきますをした。

 

「ねえヒッキー。あーん//」

「は、恥ずかしいよ。ご飯はちゃんと食べようぜ」

「...あーん//」

「あ、あーん//」

 

ヒッキーは文句を言いながらも食べてくれた。あたしもやって欲しくて口を開けて、ヒッキーからしてくれるのを待っていた。

 

「はぁ、俺も恥ずかしいんだからな//...あーん//」

「ありがとう、おいしい//」

 

ヒッキーは照れながらもやってくれたんで、あたしはもっとして欲しくなっちゃった。

 

「じゃあ、ヒッキー。今度はこれね//」

 

あたしはそういって、口にお肉をくわえると、ヒッキーに顔を近づけていった。

 

「..あーん//」

 

ヒッキーは、口移しで食べてくれたんだけど、あたしの唇も甘噛みし続けて中々離れなかった。恥ずかしいな、でももっとして欲しいな//

 

「..ヒッキー。今日の夜、泊まってって良いよね//」

「...結衣、それは駄目だ」

「ど、どうして....あたしじゃ駄目なの...」

「すまん、結衣が駄目とかじゃなくて、お母さんと約束しただろ。結衣の手綱を任されたんだ。だから明日の学校に支障の出ることはさせたくないんだ。俺は多分、歯止めが効かなくなると思う、だから明日の金曜日じゃ駄目か」

「..うん、学生だからちゃんと学校行かないとね。でも明日の夜、いっぱい愛してね」

「ああ、結衣が止めてって言っても聞かないからな//」

「うん//」

 

あたしたちはその日、お風呂に入るまでキスをしていた。あたしは今すぐにでも抱いて欲しかったんだけど、ヒッキーがあたしのことを考えて明日にしてくれたんだから、今日は我慢しなくちゃ。

 

金曜日、あたしは授業なんて上の空だった。帰りヒッキーに聞いたら一緒だって言ってくれて、あたしは帰り道の時間さえ、もどかしくてしょうがなかった。

 

あたしがお風呂に入ってから行くね。って伝えたら、ヒッキーは手を引っ張って自分の部屋にあたしを連れ込んで、玄関でキスしてきた。

 

「ヒ、ヒッキー//お風呂入ってからにしようよ//」

「結衣、俺もう我慢できないんだ。俺が結衣の身体を綺麗にするから良いだろ//」

 

そういって、ヒッキーはあたしの首に顔を埋めて首筋を舐め回してきた。

 

「あぁ//ヒッキー、だ、だめ//こんなところじゃ//..あぁ//」

 

ヒッキーはあたしをベッドに連れて行き寝かせてくれると、乱暴に自分の上着を脱ぎ捨てていた。でもあたしには優しくキスしながら服を脱がせてくれて、お互い裸になっていた。

 

「結衣、本当に綺麗だな//でも俺で良いのか」

「うん、ヒッキーが良いの。だからあたしを貰ってね」

「ああ、大好きだ。結衣//」

「あたしもヒッキーが大好き//」

 

あたしたちはこうして結ばれた。ヒッキーは本当に歯止めが効かなくなったみたいで、あたし達は晩御飯も食べずにひたすらお互いの身体を求め合い、気付いたときには日にちが変わっていた。

 

「はぁはぁ...結衣。大丈夫か」

「..う、うん...ヒッキー凄すぎだよって、な、なんでまた大きくなってるんだし//」

「良いだろ、まだ」

「も、もう、休ませて」

「言っただろ。結衣が止めてって言っても聞かないって」

 

ヒッキーはその後もあたしの身体を抱いてくれた。あたしは立てなくなって、ヒッキーはお風呂に連れてってくれたんだけど、お風呂場でも身体を洗ってもらっている最中にヒッキーは欲情したって言い出して、あたしのことを後ろから抱いてきた。

 

「ほ、本当にもう駄目//これ以上やったら、あたし壊れちゃう」

「俺も今日は無理だ」

「ヒッキー、ここまで凄いって思わなかった。エッチはお休みの前だけにしようね」

「えぇ、それじゃとても満たせられなんだけど」

「..じゃあ、講義が遅いとき、愛してね」

「ああ、結衣。愛してるぞ//」

「うん、ヒッキー。あたしも愛してる//」

 

あたし達は、ご飯も食べずに布団に倒れこみ土曜日はお昼すぎまで寝てしまっていた。でもヒッキーはあたしより先に起きたみたいで、あたしの身体を弄り回していた。

あたしが起きた時には、いきなり求めてきて、あたしも昼間から大きな声をだして欲望に溺れていった。

 

あたし達の大学生活は凄く満たされながら過ぎていき、卒業する時にヒッキーはプロポーズしてくれて、本当の同棲生活を始めていった。

 

(ここまで材木座の小説)

**************************

 

「「「....//」」」

「材木座。いくならんでも無理だろ」

「なにがだ、八幡」

「金曜日、講義が終ってから、夜中までって何時間あると思うんだよ」

「今回は由比ヶ浜殿のことを好きすぎて、歯止めが効かなくなった八幡を書いたのだ。後、ラノベ内全てがイチャつくのが良いと思ってな」

「まあ、前回のもあるから、そうなったのは分かるんだが、恥ずかしすぎるだろ//」

「..でも中二、ありがとう。今回のは満たされた大学生活を書いてくれたんだね」

「そ、そうね。私も最初に勉強会のことを書いてくれていたので嬉しいわ。そこでがんばって八幡と一緒の大学に行ければってことで書いてくれたのよね」

「我も勉強会に参加させてもらって助かっているので、がんばれば以前のラノベと違う世界が広がるってことを書きたかったんです」

「でも何だか恥ずかしいよ//キスしてたり、口移しでご飯食べさせたり、そ、そのエッチしてたり//..あたしには批評できない//....でも奉仕部の写真も良いよね。余り三人で撮ったことないから、良い思い出になるんだろうな」

「そうね、こういった三人での写真が欲しいわね、皆が良ければ批評の後、撮りましょうか」

「ああ、俺も欲しいな。...今までだったら要らないって言っていたと思うんだが、これを読んだ後だからか、欲しいと思ったな」

「そうね、良いことではないかしら」

 

「由比ヶ浜さんのお母さんを出したのは、八幡が言っていた学業に専念させるためなのかしら」

「いや、実は由比ヶ浜殿がサークルに誘われて、危ない目に合いそうな所を八幡が助ける。と書こうと思ったのですが、嫌な気持ちにさせるかもしれないと思って、そういう危ないところに行かないようにと思って出したのです」

「そうね、こちらの方が私は良いわ。嫌な思いを書く必要ないもの」

「そうだな、女性にとって取り返しの付かないことだからな」

「でも、..キスをしだしてから、ずっとイチャイチャしているだけなのね//」

「今回はイチャコラしか考えて無かったです」

 

私は勉強会のことを書いてくれて、本当に嬉しかったわ。材木座君を誘った時はもしかしたら、嫌々付き合ってくれてるかも知れないと思っていたから。

でも、どうせなら私がヒロインで書いて欲しかったわね。今回のラノベって女性なら誰でも憧れるのではないかしら。でも私だと、体力が持たないわね//

でも動けなくなっている私を八幡が無理やり....。だ、駄目。今、そんなこと考えたら体が火照ってしまうわ。家に帰ってからにしましょう。

 

私たちは材木座君にお願いして、写真を撮ってもらったわ。その後、それぞれ一人づつ交代して材木座君も入れた写真も撮ったのだけれど、これもいい思い出になればと思うし、彼にとってもいい思い出であってほしいわね。

 


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