不定期更新・駄文
2005年9月1日、ドイツ国内で「新ナチスドイツ」と名乗る武装テロ集団が突如ドイツを占領した。
また翌年にはイタリア、ロシアの一部でもテロ軍団が発生し、新ナチスドイツ率いるテロリスト軍は世界征服という野望を叶えるため世界各国に宣戦布告をし,第三次世界大戦...もとい「テロリスト戦争」が勃発した。
ただしこの戦争には規定があった。その規定とは
「使用する兵器は1945年8月15日までに設計が完了し、試作に着手してたもの。また多少の改良はよい」
という規定であった。
この戦争はテロリスト軍(新ナチス、ファシストイタリア、赤軍)対アメリカ合衆国、イギリス、ドイツ連邦共和国、イタリア共和国、フランス(後のフランスも占領され自由フランス軍と名乗る)、ロシア連邦、台湾、日本などの国々の戦争である。
開戦当初は誓約に混乱する連合軍に対しテロリスト軍の快進撃の連続(この時イギリスを除く欧州地域を占領しアフリカ、アジアに進行してた)だった。
連合軍の混乱は収まったものの、未だにテロリスト軍の優勢に変わりなかった。
しかし開戦から7年後、連合軍の一人の日本人パイロットの活躍で形勢が逆転した・・・・・・
2017年8月1日ドイツ国境付近連合軍基地
ウゥゥゥゥ―――――!!!(空襲サイレン)
「敵爆撃機接近!!戦闘機隊は直ちに出撃し爆撃機を迎撃せよ!」
?「よぉーし!!行くぞお前ら!!」
そう言って叫んだのは、女性と見間違えるくらいの中性的な顔立ちの黒髪の少年だった。彼は旧日本海軍の紫電改に乗り
?「501戦闘隊出撃する!!」
と叫び、紫電改のスロットルをあげて、少年含む21機が出撃した。
「隊長、あと少しで戦争は終わりますね。何せテロリスト軍はノルマンディー攻撃でほぼ壊滅、ファシストイタリアは2年前、ロシア方面の赤軍は去年降伏して残ってるのはナチだけ、あいつらが降伏するのも時間の問題でしょう」
少「ああ・・・・・だけどその間に何千、何万の人が無くなった・・・・・本土も何回か空襲にあったしな・・・それに多くの戦友も失った・・・・」
「隊長・・・・・」
少「だけど、ナチはもはや戦う気力もほとんどない。聞けばナチ国防軍は全軍ベルリンに撤退したらしい。今から接近してくるやつらも最後の意地を見せようとしてるんだろうな・・・・もうすぐベルリン近くだな」
「隊長!!2時方向2000キロ下にドクロマーク及びハーケンクロイツのハインケルHe117爆撃機編隊!!ナチス空軍です!!」
と若い女性隊員が叫んだ。
少「よーし!!全機攻撃態勢に入れ!!」
と少年は無線で全機に呼び掛け敵の爆撃機編隊めがけて突っ込んだ。
そして彼の乗る紫電改の翼内にある20ミリ機関砲と機首の13ミリ機銃が火を噴き、次々と爆撃機を撃墜していく。しかし機銃を撃っている最中に左翼から爆発音がした
少「なんだ!?」
少年が左翼を確認すると機銃が暴発し、大きな破孔できていた。
「くっ・・・・なんてこったっ!!」
少年は即座に小隊の二番機の無線に入電した。
『ワレ、機銃筒内爆発ス、ワレ疾風一番』
「隊長!?大丈夫ですか!」
少年改め疾風機に近づいてきたのは中澤凪少尉の乗っている機体だった。
凪「隊長!!私は今から隊長の護衛をします!!」
彼女は二番機の任務の則り、疾風機の護衛を始めようとしたが疾風は・・・
疾「凪・・・・戦闘に戻れこれは命令だ・・・・」
凪「!? し!しかし隊長!!」
疾「いいから戦闘に戻れ!!護衛なんか必要ない!!!」
そう言い彼は怒りながら凪機に拳を突き付けて戦闘に戻るよう指示した。
「うっ・・・・・・・・わか・・・りまし・・た」
涙をこらえるような声を出し凪機は疾風機からゆっくりと離れて、空戦地域に戻っていった。 その際、凪はそれまでの怒りの形相であった疾風の表情が和らいだのを見た。
疾「そうだ、それでいい・・・俺より他のやつらを守りに行け・・・・」
そう呟いた。
疾風は数十分飛行を続け、凪や他の機に『空戦ヤメ、全機アツマレ』と入電する。これを聞いた凪はすかさず疾風の機に向かっていった。
凪「今行きます!! 待っててください隊長!!」
もはや悲鳴に近い声で叫び向かっていった。
だが疾風は・・・・
「・・・・・・これじゃ長くは持たないな・・・・」
高度も下がり始め、基地に帰還するのも不可能と判断した疾風は全機に『ワレ、機銃筒内爆発ス、諸君ノ協力ニ感謝ス、ワレ疾風一番』と入電し雲の中へと消えていった。
日本国海軍大尉 疾風村正
五歳の時、海軍士官学校に最年少で入隊し二年後首席で卒業し飛行学校に入る。
独学で無茶な飛行をし多くの訓練機を壊したことから「デストロイヤー」とあだ名される。
11歳の時に太平洋のラバウルに派遣され、そしてアメリカ軍とともに出撃しナチス空軍戦闘機5機を撃墜する。
その後欧州の最前線へと派遣され活躍する。敵軍から彼の戦闘機の尾翼に白いイナヅママークがあり「ホワイトサンダー」また彼の所属する343海軍航空隊通称「剣隊」の501戦闘隊、通称『抜刀隊』の隊長に任命されたとき彼の愛機の胴体に赤いストライプ模様があったため「レッドファイター」などと恐れられていた。
終戦8日前機銃の暴発の為行方不明、必死の捜索でも見つからず彼が敬愛する源田静司令官から15歳で戦死と認定された。
また彼の葬式の時、疾風の好敵手であるナチス空軍エースパイロットのエミリア・ハルトマンは「はやて・・・・空戦の決着はあの世でしよう」といい彼の死を悲しんでいた。
彼の撃墜数は爆撃機、戦闘機合わせて871機となっているこの記録は戦争が終わって80年たっても破られていない。また彼は部下にすごく慕われていたという。
世界の人々は「彼がいなければ戦争はあと10年続いていた」また「世界最強の戦闘機パイロット」と呼ばれ高く評価されている。(元501戦闘隊隊員Nさんの証言より)
一方疾風は
疾「は~短い人生だったな」
一人になった疾風はそう呟いていた。疾風の頭の中では今までの思い出が走馬灯のように流れていた。そしてある人物が浮かび上がる。
疾「・・・・・・・姉さん・・・・・・」
そう呟き疾風は最期を覚悟した。そのとき目の前に扉が現れた。
疾「な!なんだ!!」
そういいながらも疾風の機体は扉の中へと吸い込まれた
どのくらいたっただろうか気が付けば見知らぬ場所にいた、そして彼が最初に見たものは・・・
疾「・・・・・人が空を飛んでいる」
続く
次回「魔女との出会い」
初めまして、二重人格です。いや、疾風海軍陸戦隊の方がいいのか?
まぁそれはさておき、この度は本作を見て頂きありがとうございます。
さて、本作、本シリーズは軍オタ全開で日々を生きる疾風海軍陸戦隊が御送りしていますが、私を含め、彼もまた小説初心者です。
読みにくい、誤字・脱字等々が多々あると思います。
もしもそういうことが有りましたら、遠慮無くどんどん言ってください。
出来る限り修正させていただきます。
と、まぁこんな真面目な事を延々と書いているのも嫌なので、今回はこれにて終了させて頂きます。
ではでは皆様、ここまでお読み頂き、あありがとぉうぅございましたあぁあぁぁ‼