幻想入りしたので普通に生活してみることにした   作:masakage

22 / 22
その22

「ゴホゴホ、この俺が…風邪をひくなど…ハーックショイ!」

 

「安静にしろ、レン。今日はお前の仕事はお休みだ

 …いや、今日のお前の仕事はしっかり休んで早く風邪を治すことだ。わかったな?」

 

「りょーかい…ちくせう、生徒たちが…」

 

 俺としたことが夏風邪を引いてしまいました。

 まあアイス食いまくってクーラーガンガンの部屋でゴロゴロしていたらそれはなるわな、うん

 

「お粥を作ったぞ、食べれるか?」

 

「慧音がフウフウしながらあーんしてくれたら一瞬で風邪治っちゃうかも!」

 

「全く、お前は元気なのかそうでないのか…私も時間が無いから少しだけだぞ?」

 

「キター!ゴホゴホッ!」

 

「大声を出すな!…お前のことは生徒として見た方がいいのかもしれないな」

 

「男として見るという選択肢もありますぜ」

 

「ないないそれはない」

 

 (´・ω・`)

 

「ともかく、今日は大人しくしておくことだ

 生徒たちが気になる気持ちもわかるが、生徒に風邪をうつすわけにもいかないだろう?」

 

「そりゃあもちろん」

 

「では行ってくるよ」

 

 お粥を残して慧音は帰って行った。

 あーんをしてもらうのを忘れたのは一生の不覚である

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お昼も過ぎ、フランがお見舞いに来てくれた、授業が終わったのだろう

 …そのフランの後ろに青い服の子が見えた気がする。

 

「レンッ!大丈夫?」

 

「大した風邪でもないし明日にはピンピンしてるだろうさ

 お見舞いありがとうなぁ

 それは置いといてだ…

 

 きっ危険だッ!今の俺に近づくな!…クッ!体が熱い…

 俺の風邪がうつる前に早く逃げるんだ!」

 

「元気そうだねー、良かった良かった」

 

「今までずっと寝てたからな」

 

 結構重要な事だが幻想郷の住人たちのスルースキルが上がってきて困る。

 

「まあ冗談抜きに風邪うつるぞ? お見舞いに来てくれた気持ちは嬉しいけども」

 

「私吸血鬼だし人間程度の病気だったら効かないよ?」

 

「そりゃ安心だ、ところで後ろの子は誰だ?」

 

「あっ、入ってなかったんだ、チルノ!入りなよー!」

 

「ふ、ふん!あたいは別にこの変な家にビビってたわけじゃないだからね!」

 

 変な家か……まあ改造を施した現代建築最先端技術(多分)の結晶だからな

 

 

 ……ちるの? チルノだと!?

 

「チルノ!チルノじゃないか!俺の友達から話は聞かせて貰ってるぜ!」

 

「え? 私話したっけ?」

 

「うんにゃ、別の友達。幻想郷の外のな、結構有名だぞ」

 

「外で!? あたいのめーせーはそこまで広がっていただなんて…

 あたいったらさいきょーね!

 どういう風に言われてるの?」

 

「え? …なんというか、その……貞操に気をつけなさい」

 

「てーそー?」

 

「変な人について行っちゃ駄目ってこった」

 

 「チルノは俺の嫁!」→「「「少し頭冷やそうか…」」」→「貴様らなにをするやめr」

 という争いを多く見てきているからな……

 こいつは確実に外の世界に出しちゃいけないだろう

 馬鹿キャラ……曰く⑨なキャラらしいからコロっと騙されてしまいそうだ。

 ちなみに⑨の意味を俺は知らない。

 

「ところでフランよ、チルノとは友達か?」

 

「うん!レンが『友達多い方が人生楽しい』って教えてくれたから頑張ったよ!」

 

 フランが良い子過ぎて嫁に出したくねえ……

 将来的にはフランも結婚するとか考えると……ぐぎぎぎうぎゃああぁぁあ!

 

「フランガ幸セナラ…別ニ…ぐふ」

 

「う〜んレンって元気なの? 風邪なの?」

 

「風邪だな、テンション上げたら頭フラフラしてきた…」

 

 完全に自業自得である。

 

「そっか!風邪をひいたときは頭を冷やすといいって聞いたからチルノにお願いしたんだー」

 

「色々な面でもさいきょーなあたいにまかせろ!」

 

 ……嫌な予感しかしない

 だがフラン、チルノの無邪気な笑顔を見るとだな?

 

 

 (おとこ)には避けてはならない道がある

 

 

 俺は一足先に(おとこ)になってくるぜ……!

 

 

「いくよー!」

 

 凍符「パーフェクトフリーズ」

 

 圧倒的氷の弾幕が俺の頭どころか部屋中を冷やし

 部屋の到る個所が氷漬け、かく言う私も氷漬け

 

「ちちちちっちべたーい」

 

「うわああああ!チルノ!やりすぎだよっ!

 レンがコンティニュー出来なくなっちゃうよ!」

 

「え、そうなの? …だいじょーぶ?」

 

「ふ…フフフ…とっ虎は何故強いとと、思、う?

 

 元々強いからよ!

 

 フハハ!げっ元気になってきたぜー!

 ありがとな!チルノ、フラン」

 

「そっそっか、よかったよかった」

 

「あたいはさいきょーなんだから温度ちょーせーもできて当然よ!」

 

 そこから先はあまり覚えていないが帰るときのフランの顔は笑顔で

 チルノの顔はどこか誇らしげだったことは覚えている。

 ……今度花○慶次でも読んで漢を復習するか

 

 

 

 

 

 

 

「安静にしろと言ったのに…どうして風邪が悪化してるんだ? お前は」

 

「いやあね…今回の件は誰も悪くは無いと思うんだ。そうしよう」

 

 ユ○ケル飲んで翌日までに気合いで風邪を治しました。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。