幻想入りしたので普通に生活してみることにした   作:masakage

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その18

 〜地霊殿〜

 

「ねえねえお姉ちゃん」

 

「どうしたの?こいし」

 

「昨日レンから保護者宛てにプリントを渡されたのだけど

 お姉ちゃんに渡せばいいのかな?」

 

「そうね、私が読むわ

 ええと…『家庭訪問のお知らせ。』

 レンさん一人でここまで来てもらうのは危ないかな

 もう一枚は…『地底なう』……ええ!?これ昨日のプリントよね!?

 さっ捜さなきゃ…あ!レンさんってあれ?」

 

 この幻想郷では他人の家に勝手に入って良いというのは霊夢談。

 何にも言わずにお邪魔してます。

 

「おう、勝手にお邪魔してるよー」

 

「いらっしゃーい!」

 

「…レンさん、昨日はどちらへ?」

 

「ん?…ああ、昨日は鬼たちの宴会に交じってたよ

 勇儀の姉御が良い人でさ、おかげで鬼たちと仲良くなったぜい!」

 

 地霊殿への道を覚えていなかったのでとりあえず目につく人に声をかけたが

 なかなかどうして、良い人だったので気が付いたら仲良くなっていた。

 ナイス姉御キャラ、ナイスおっぱい、そして何故ブルマじゃなかったし

 

「一応レンさんもそういう事を考えるのですね」

 

「男だからね!仕方ないさ」

 

 勇儀の姉御もそうだが早苗さんも紫さんも、幻想郷には巨乳率が高い気がする

 今後も増えるかもと考えるとオラなんだかワクワクして来たぞ

 

「話を振ったのは私ですが…胸の事を考えるのはやめてください

 ……特に大きさとか」

 

「むむむーっ!レンは古明地姉妹をディスってるのかー!」

 

「フゥン!世の中には『貧乳はステータス』という言葉があってだな

 むしろそっちの方が需要が……いやなんでもない」

 

「…そういえば家庭訪問でしたね、寺子屋でのこいしの様子を教えていただけますか?」

 

「そういや家庭訪問だったな!うん!」

 

「??」

 

 俺の考えを読んだのだろう、さとりが露骨に話題を転換してきたのでありがたく乗っかる

 こいしにはあまり聞かせたくない世界だしな!うん!

 

「こいしの事だが…よく能力使って慧音を困らせてるな」

 

「こいし、私人に迷惑かけちゃ駄目って言ったよね?」

 

「アーアー聞こえなーい」

 

「まあ安心しなって、迷惑かけてるのは慧音だけで子供たちとは仲良くしてるから」

 

「…慧音さんに何を送るか真剣に考えておきます」

 

「慧音は犠牲になっているのだ…慧音ェ…」

 

 まあ実際の話、慧音は子供たちに弄られる事が多いのでこいし一人が迷惑をかけている訳でもないし

 何より慧音が満更でもなさそうなので問題無いかと言ったら問題無いのだが

 そして俺の心を読んでさとりは安心したようだ、と表情から推測してみる。

 

「少し失礼しますね、客人が来ているというのにお茶を淹れるのを忘れていました」

 

「ああ、お気づかいなくって言ってもお茶を淹れてもらわれちゃうのが家庭訪問のお決まり。

 遠慮無く頂くぜ、ありがとなー

 

 

 …行ったか

 おーいこいし、実は慧音こっそり胃薬とか飲んでるぐらいだからイタズラはほどほどにな?」

 

「えー…うーんどうしよっかなー」

 

「そこはハイと言いなさい!!」

 

 文字通り飛んできたお姉ちゃんであった。

 

 


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