「さて、交渉といこうとしようか負け組代表さん。」
Fクラスの主力が全員集まった後、俺がとてもいい笑顔で言う。対象に静かな根本、まぁ渾身の策を使われて負けたから仕方ないだろう。雄二もいるけど今回は俺が仕切らせてもらう。
「といっても、ある条件を三つのめば別に何もしないからな。」
するとざわざわと騒ぎ始める。
「条件はなんだ?」
「まず、一つ目Fクラスへの戦線布告を1年間禁止すること。ただし別のクラスに関する戦線布告はしてもいいからな。」
するとざわざわと騒ぎ始める。これはDクラス戦と同じだった。
「そして二つ目BクラスはFクラスの提案に賛成すること。まぁ行事など優先的にしろってことだな。」
本当はこれでよかったんだけど、
「そして、三つ目は、あんただよ。」
「俺、だと?」
俺は根本を睨みつける。Fクラス連中に言われたことをはたさないと
「お前ら俺が教室にいなかったら姫路のカバンをあさろうとしてたそうじゃないか。」
「「「えっ?」」」
「なるほど協定を結ぼうとしたのはその作戦があったからか。」
「あぁ。別にそのことをせめようってことじゃないけど、やったからにはちゃんと報いは受けてもらわないとな。秀吉言ってたものを頼む。」
「こんなもので良いのかのう?」
するとフリフリのメイド服と女子の制服を取り出す。なんで持っているのかは秀吉の威厳のため聞かないでおくけど
「これを着てもらう。ついでに撮影会もして、今日はそのまま家に帰ってもらう。これさえあれば絶対に裏切れないからな。」
すると根本の顔が青ざめていく。
「ば、バカなことをいうな!この俺がそんなふざけたことを。」
「Bクラス全員でやらせよう。」
「まかせて絶対にやらせるから。」
すごい手のひら返しだな。
「なら決定だな。じゃあ交渉は結ぶってことで。」
「くっ、よるな変態!ぐふぅ!」
Bクラスの男子生徒が根本のみぞに拳をいれる。
「とりあえず黙らせました。」
「あ、あぁ着付けは誰かこのマッシュルームの」
「私がやるわ。」
「お、おう」
こいつら正直根本のことどう思ってるんだよ。大丈夫かよ。このクラス
「じゃああとは頼む。雄二もこれで大丈夫か?」
「あ、あぁ」
さすがの雄二もすこし引いていた。
このあと康太に撮影され、明久によって制服が捨てられたために女装のまま帰った根本の目撃者が多かったことは触れないでおこう。
「……AクラスがCクラスに勝った教科は数学、現社、英語W。」
三時間目に入る前俺と雄二(他は補充試験を受けている。)に康太から連絡が入る。
「んじゃあCクラスはとことん潰させてもらうか。Dクラスに作戦を実行しろっていえ。教科は現社と数学、英語Wに固定とな。開戦は来週の月曜日ホームルールからだ。」
「……分かった。」
すると康太が走って行く。
「これで後ろからつかれるってことはないし安全だろ。作戦も伝えてあるし。」
「でもやっとここまできたな。」
「やっとってまだ二年生になってからまだ4日だけどな。でもここまできて負けたらかなり批判を集めるぞ。」
「だな。」
でも
「正直5対5の一騎打ちっていうのがちょっと気が食わないけどな。」
正直俺が考えた案は雄二とは違ったがどっちにしろ勝算があったため賛成した。
「指定教科は三教科あればなんとかなるだろうな。俺、康太、雄二が指定で明久、姫路が外せばいいだろう。多分4勝はできるな。」
「あぁ。明久くらいじゃないか?負けるのは。」
明久は多分勝つだろうけど黙っておく。
「さてと最後に戦おうぜ。これさえ終わればシステムデスクだ。」
まぁオレは戦えたらいいだけだしな。
「まぁその前にAクラスと食事会だからな。逃げ出すなよ。」
オレは雄二に忠告しておく。こいつは霧島のことを避けているイメージがあるからな。
「あぁ、分かってる。」
最後の締めくくりなだけあって雄二も真剣な表情になる。
でも真剣に考えているのはAクラス戦なのか霧島になのかまったく分からなかった。