バカとオリと召喚獣   作:孤独なバカ

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Bクラス戦

「はぁ。なんで俺はこんなところにいるんだろう。」

ため息をつく。

たった一人真っ暗なところにいた。

壁が肩に当たるほどの狭いところにいて、さらに匂いもひどい。

雄二と康太はBクラスと交渉しにいっているはずだし、明久と島田、秀吉と姫路は前線だ。

Bクラス戦が始まってから俺は雄二の指示でロッカーに隠れていた。

Bクラス戦は正直な話俺と姫路以外の奴らはかなりの役立たずだ。

試験召喚獣の操作に慣れている明久を除き一教科なら対抗出来るやつは少しはいるが全教科になると俺と姫路ぐらいしか抵抗はできない。正直俺の苦手教科で二人以上で攻められたら終わりだろう。

「あの大沢君本当に来るんですか。」

布瀬先生がロッカーの中に話しかけてくる。教室には化学のフィールドを張らせてある。

「多分ですけどって言ってる側からきますね。」

かすかに声が聞こえる。ってかこれもう出てよくねぇか。ロッカーをそっと開ける。音を立てないようにそっと開ける。

するとちょうど出てきたところにドアが開く

「さて荒らすかって誰かいるじゃなねーか。」

「根本の野郎誰もいないって言うからやるっていったのに。」

「ふーんまぁいいんだけどさ。どうせひとりくらい楽勝だろう。」

俺は何も言わずただ息を吐く。

「しかも、なんで一人きりでいるんだよ馬鹿じゃねーの。」

「しかもこいつ五馬鹿の大沢じゃねーか。」

「ふーん。それが分かってるなら早いわ。さっさとやろうぜ。Bクラスさん。」

「そうだな。ささっと終わらせようぜ。」

「「「試獣召喚(サモン)」」」」

幾何学的な魔法陣が描かれ召喚獣が出てくる。

 

Fクラス        Bクラス

大沢 楽  【化学】  モブ×2

670点    VS  187点&198点

 

「「は?」」

「んじゃほいっと。」

銃弾を放ち戦死させる。

「戦死者は補習。」

鉄人がBクラスの生徒を担ぎ上げる。一体どんな体してやがる。

「いや、何かの間違いだ。大沢がそんな点数。」

「馬鹿か。点数を隠してたんだよ。んなことも分かんねーのかよ。」

「先生、カンニングですよ。」

「お前ら、布瀬先生でも取れない点数をどうやったらカンニングできるんだ。」

呆れながら連れていく鉄人。

「ちょっと鉄人待ったちょっと聞きたいことがある。」

そして俺はあることを条件にして施設の入れ替えを行わないことを条約で結ぶかわりに聞きたいことを聞き出す。しかもやっぱりそうだったか。

「はぁ全く。ミッションクリアしたし後どうしようかなぁ。暇だし前線にでもいくか。布瀬先生お願いします。」

「えぇ、分かりました。」

俺は前線に向かった。

 

「「「試獣召喚(サモン)」」」

 Fクラス          Bクラス

 大沢 楽  【化学】   モブ×3

480点    VS 167点&165点&187点

前線に出てから点数が200点程削れていた。それも結構きついのだが。

 

 Fクラス         Bクラス

 姫路 瑞希 【数学】 モブ×2

  290点    VS  167点&158点

やばいな多対一で姫路が押されてきた

「横溝、横田姫路のフォローに向かって一旦補充させろ。俺が数学入るから誰かフォローしてくれ。」

「俺が入る。大沢隊長は数学に。」

「そういえば島田はどうした。あいつは数学得意だろうが。」

「島田さんは敵の捕虜になってます。」

ちっ仕方ねえ。

「なら明久を呼んでこい。數十分で明久の犠牲だけで解決する。それ以外のやつは持ち場を離れるな。」

「「「了解」」」

「いいか。ここが踏ん張りどころだ休戦まで粘るぞてめーら。」

「「「応」」」

本当にここが踏ん張りどころだ。最悪俺が戦死してもかまわないから前線を保つことが大切だな。少し下がって士気が上がること。そうだ

「ついでに根本はCクラス代表の小山と付き合っているらしいぞ。」

「諸君構えろ。」

「「「はっ」」」

どこからか構える文道具をもつクラスメイト

「とりあえず文房具はしまえ暴力はやめろ。」

「しかし隊長。」

「俺がお前らのグループに勝手に入ってないから。全くどうでもいいけどやる方法は痛みは痛みでも精神的な痛みが一番痛いんだぜ。」

「つまりそうしろと。」

「今回くらいは許してやる徹底的にやれ。」

「「「イエッサー」」」

教室を荒らそうとしたぶんの報いは受けてもらわないと。

「諸君やれ。全員根本に向かって突撃。」

俺が一言言うと全軍が突撃していく。後一時間ぐらいはもつだろ。

そして放課後が来るその瞬間

俺らの勝ちだ。

 

キーンコーンカーン

チャイムがなり帰宅の時間になる。

ここで一時停戦になると雄二が言っていたので教室に戻る。

「お疲れ様です。大沢君。」

「あぁお疲れ姫路。んじゃAクラスいってくるわ。予定どうり。」

「しかしお主よく商談成功させたのう。」

「まぁ代表が霧島だからなぁ。何が好きか分かってたし。」

「ちょっと待てお前何を交渉条件にしやがった。」

「明日霧島と俺たちが一緒に飯を食べることで一致した。あっちは霧島、工藤、木下、久保が来るらしい。あと俺の全教科点数を教えることだな。」

「ふむ。こっちのメンバーはだれじゃのう?」

「絶対にでないといけないのは俺、雄二、姫路、明久だった。女子の人数的に島田を連れていくと確定して、記録ががりに康太、後秀吉に木下の考えを読んでほしい。俺あの人苦手だし。」

「ということはいつものメンバーってわけだな。」

「そゆこと。姫路も明久も明日の昼休みAクラスな。さて霧島と工藤呼んで来るか。雄二もついてこい後姫路と明久島田もついて…っていねーし。」

「明久ならいつものだ。」

「なるほど島田にやられてるってわけか。」

関節を逆方向に曲げられているんですね。分かります。

「さて決着をつけようか。」

俺はAクラスへと向かった。

 

「失礼すんぞ。Fクラス副代表の大沢だ。そっちの代表の小山に用がある。」

「私だけどなんか用かしら。」

「あぁBクラスが協定違反をしていると聞いているので調査させてもらうがいいか?」

するとざわざわと教室内がざわめき始める。小山は俺を見る目が変わった。

「どういうことかしら?」

「話のまんまだよ。ね小山さん。」

俺の後から霧島と工藤が入って来る。

「残念だけどあいにく俺はAクラスに知り合いがいてね。根本と小山が協定を結んでいることがわかったんだよ。Bクラスの一人から聞き出すともともとそう言うつもりだったらしいじゃねーか。ついでにそこにいる黒マッシュルームもうこのクラスは包囲されてるから逃げ場はないぞ。」

そこに隠れている根本に向かって言う。

「ついでに証拠もそいつから聞き出してあるから誓約書を取りに来たってわけ。分かったか?」

「くっ。それでそこのAクラスの代表たちはなにしにきたのよ。」

すると今まで無言だった霧島が口を開く。

「……私たちAクラスはCクラスに試召戦争を申し込みます。」

「「「はっ?」」」

そこにいるC、Bクラスの全員が固まる。それを無視して工藤が続く

「開戦時間は明日のHR終了後。正々堂々戦おうね。」

「ってことだ。ついでにBクラスの連中は協定を破ったと西村先生と高橋先生は認めておりただ今から協定はなかったものとすることを認めているだから、言いたいことは分かるな。」

「畜生。」

「逃すか。大塚先生根本に物理で試獣勝負仕掛けます。いいですよね。」

「はい承認します。」

「くっ?代わりに召喚します。試獣召喚(サモン)。」

するとCクラス内にFクラスの生徒が流れ込む。だけど本命はそっちじゃない。俺たちがBクラスの近衛部隊を引きつけてCクラスの友達にドアを開けておいてもらっていた。

出入り口は俺と姫路でふせぎ逃げ場はない。

そして成績の高い奴に人数を集めるので今は一人だ。

「……美味しいとこもってけ康太」

まどからばたっと音が聞こえる。

「……Fクラス土屋康太」

「き、貴様。」

「……Bクラス根本恭二に保健体育勝負を申し込む。」

「ムッツリーニ!!」

根本が騒ぐがもう遅い。

  Fクラス           Bクラス  

 土屋 康太  【保健体育】 根本 恭二

  441点     VS     203点

「チェックメイトだ。」

康太の召喚獣がからの一閃で一撃で戦死する。

Fクラスの勝利が決定した瞬間だった。 


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