バカとオリと召喚獣   作:孤独なバカ

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弁当

「失礼するぞ。」

昼休憩に入ってからAクラスの中に入る。朝のことがあってからAクラスの奴らからいいように見られていない。だからあまり来たくなかったのだが

「あっ大沢君こっち。」

工藤と約束したから来るしかなかった。

「おう。」

俺は工藤の席らしき席に行く。すると

「君は工藤さんと付き合っているのかい?」

すると眼鏡をかけたいかにもイケメンと言う男子生徒がいた。

「ちげーよ。俺みたいなバカみたいなやつ誰も相手にせんだろ。お前みたいなイケメンとは違うんだよ久保」

「相変わらず君は口が悪いな。」

「悪いな。あいにくだけど本音は隠せない体質でな。」

「全くテストの点数がいいからって。」

「調子にのるなだろ。それは一番Aクラスに言いたいことだけどな。」

すると一斉に殺気がまきおこる。

「てか喧嘩する方があるんだったらCクラス戦の準備でも始めた方がいいんじゃねーのか?あっちのクラス戦争する気満々だけどな。」

「だれがFクラスの意見なんか聞くか!!」

「まぁ聞くか聞かないかはどうでもいいけど今日は工藤と飯食いにきただから邪魔すんなよ。」

俺は笑う。そして俺は工藤へと向かう。

「よう。きたぜ。」

「うん。こっちこっち。」

すると椅子が二つある。まぁリクライニングシートなんだけど

「さすがAクラス相変わらずの資源の無駄遣いみたいな教室だよな。Fクラスは貧乏な家みたいだし、常識が麻痺してくるな。」

「えっとまぁこの学校の特徴の一つだからね。でもさっき言ってたことって」

「さぁ。まぁいずれにはくると思うぞ。やる気がなくてもやる気にさせたらいいからな。」

「君よくそんな知恵まわるね。つまり確実にAクラスに攻め込んでくるってこと?」

「そうだけど。」

ビニール袋を取り出り惣菜パンとコーヒーとシュークリームを取り出す。

「とりあえず食おうぜ。昼休憩は短いしな。」

「まぁ後から聞くけど、健康に悪そうだね。」

工藤は俺の昼飯を見て苦笑してる。

「両親が海外いるから自分で何もかもしないといけないんだよ。」

俺はため息をつく。

「俺は料理がまったく作れないからなしょうがないんだよ。」

サンドイッチを食べる。こんな簡単なものなら作れるけど包丁などは危なくて禁止されてる。

正直不器用なので裁縫や料理、楽器は全くできない。まぁ、唯一物作りだけは明久のプラモデルを組み立てていただけあって別なんだけど。

「うーん。じゃあ僕がつくってきてあげようか。昨日のお礼ってことで。

「やめとく、さっきみたいなことがまた起こりそうだしな。」

一回工藤と飯食ってこれなら…

ちょっと待てなら今明久とかどうなっているんだ。

確か今日は姫路と島田に弁当を作ってもらっているんだっけ。

後から見に行くか

「じゃあ。僕がお弁当作ってきてあげようか?」

「は?」

思考が停止する。

「いいのか?」

「うん。昨日のお礼もあるし。」

まぁ姫路や島田みたいに気遣いする必要はないしいいかな?

「んじゃお願いしていいか?でも来週からで」

「うん。いいけどどうして?」

「今日の放課後でも分かると思うぞ。」

すると目を見開く。多分気づいたのだろう

「どのクラス」

「Bクラス。」

「うーん、いくら姫路さんや大沢君がいても無理なんじゃ無いかな?」

「そうか?油断しなければ勝てる相手だぞ。特に俺と姫路にとっては有利すぎる。」

俺は笑う。

「まぁ、問題点はCクラスの介入だけど、どっちにしろAクラスに攻め込ませようとしてたからな。」

「でもCクラスの介入があるってなんで分かるの。」

「代表同士が付き合ってるんだよ。全くめんどくさいことしやがって。」

「うわーそれは大変だねー。」

「大変とかそんな次元じゃーねーよ。まぁ逆にそのことを使わせてもらうけど」

まぁその情報を漏らした時点で負けなんだけどな。試召戦争も同じだ。相手に点数を教えることなんてある条件を整えておかない限りはダメだ。

「じゃあ、絶対に勝てるの?」

「絶対と言えることなんてない。もしかしたら作戦が失敗するかもしれない。逆に俺たちがAクラスに仕掛けて勝つかもしれない。勝負は時の運なんだよ。高校野球でも弱小校が強豪校に勝つ試合があるだろう。だから絶対に勝てるなんて無いんだ。」

「大沢君も?」

「あぁ、もともとそんな強くはないしな。一戦一戦ずつ勝つ。そうしないと勝てるもんもかてねぇよ。」

俺は文系科目を攻められたらかなりの戦力ダウンだ。文系だけだったらだけど。

「さてそろそろ戻るか。ミーティングの時間だし。」

「じゃあ最後にいい?」

「なんだよ。」

「大沢君は彼女とかいるの?」

「……こんな性格だからいたことすらないな。喧嘩売ってるのか。」

「違うよ。昨日あの挨拶しても反応なかったから」

「……」

ちょっと言いづらいことだけどまぁいいか。

「なかよくなりたかったからかなぁ。そんなところに食いついてかわいいやつと仲良くなるチャンス逃すの嫌だったし。それになんか面白そうだったしなあ。」

「か、かわいいって。」

顔を真っ赤にしてる工藤に笑ってしまう。こういったところがかわいいんだよな。

「んじゃ、ミーティングあるから先戻るぞ。」

「う、うん。」

「じゃーな。」

俺は手を振る。もしクラスメイトが襲ってきたら補習室にぶちこめばいいか。

さてあいつらも昼食食い終わっているだし屋上に行くか。

今頃女子二人の弁当を明久たちはいいよなぁ。

数分前はそう思っていたけれど屋上に着いた途端。

バタッと秀吉がタッパーにあった物質を飲み込んだ瞬間ぶっ倒れた。

そして震える康太と雄二

そして申し訳なさそうにしている明久

「一体何があったんだよ。」

「あっ楽。ちょっと緑茶買ってくるから秀吉見てて!!」

「おい明久!」

すると話も聞かずの出ていった。

「雄二、康太どうしたんだ?」

「楽……姫路の料理のこと知っていたのか?」

「知らないけど察した。」

なるほど本人には自覚はないが料理がかなり下手だった。しかも全員が恐怖するほどの。

工藤は料理できるか聞いてこればよかった。心底そう思った。


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