バカとオリと召喚獣   作:孤独なバカ

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逃走

工藤とシュークリームを食べた翌日

「待てー!!大沢!!」

「待てって言われて待つ奴がいるかよっと」

階段を四段とばしながら走る。

今絶賛FFF団と言われる組織から絶賛追いかけられている。

なぜ追いかけられる訳になったというと朝のHRにあった。

 

「えー出席をとります。」

先生は生徒一人一人の名前を呼んでいく。今日は俺以外は補充テストのためだからかテンションが低い。

「坂本君」「はい。」「島田さん」「はい。」

いつも通りの教室

「須川君」

「…………大沢が昨日女子とデートをしていた。」

「「「「殺せぇぇっ!!」」」」

殺気がしたので卓袱台を盾にする。そこにはシャーペンやハサミ、カッターナイフが刺さっていた。

「ってあぶねーだろうが」

卓袱台に刺さっていなければ直撃コースだった。てか

「それって昨日のことだろう。工藤と飯食っていたあれは色々あったんだよ。」

「なら聞かせてもらおう。」

俺は昨日のことを説明する。

「んで工藤から不良から助けたらお礼にシュークリーム奢ってもらうことになったわけだよ。まぁさすがに女子に奢ってもらうわけにはいかないからおれがはらったけど。」

すると

「諸君構えろ。」

「「「イエッサー」」」

上履きや文道具を構えだす。

「……とりあえずなんでか聞こうか。」

俺が言うと

「「「「デートをしてうらやましいのであります。」」」」

「理不尽すぎるだろっと。」

今の瞬間に俺はカバンに荷物を詰め込みドアから一番近いので逃走に入ったと言う訳である。

今は二階から三階に逃走している途中だった。

俺は足は早いが体力面ではFクラスの中では無い方だ。

だから俺はある場所に向かっていた。あまり使いたくなかったけどしょうがない。

そしてその教室のドアを開ける。

「高橋先生、総合科目で召喚許可をください。クラスメイトが暴走しているので、補習室送りにします。」

「えっ、は、はい。」

「えっ、大沢くん?」

「いたぞ!やれ。」

須川たちがやってくる。いつものメンバーはいないので少し痛い目に合わすか。点数消費したくないし一発で決める。

「Fクラス全員に総合科目で試験召喚勝負を仕掛けます試験召喚(サモン)

「大丈夫だこっちにも人数的に有利だ。取り囲んで補習送りにしろ試験召喚(サモン)

一斉に飛び出す魔法陣しかし

 

Fクラス      Fクラス

大沢 楽【総合科目】 モブ 約40人

 

 4825点   VS 500〜700点 

 

「なっ!!」

「ふきとべや!!」

100点消費のグルネードをつかう。

すると多くの数の召喚獣が吹き飛んだ。

「戦死者は補習」

「ギャー」

なるほどこりゃ強いはずだな。1発放っただけでダメージが680ダメージかよ。

おれは最後の須川の召喚獣を撃ち抜いた。

「これで終わりっと、」

騒ぎを聞きつけたのか雄二がやってくる。

「おい楽。」

「悪い、点数晒した。」

すると雄二は俺の点数を見てため息をつく。

「やっぱりお前端数きちんと計算してなかったのか。お前結構手を抜くところは抜くからなぁ。」

「Aクラスの人すいませんでした。んじゃこれで。」

と抜け出そうとするが

「ちょっと待てなんで大沢がそんなに点数高いんだよ。これもしかしたら霧島以上の点数じゃないのか。」

「カンニングでもしたんじゃあねーのか。」

と言いたい放題言われている。

「はぁ、数学687点 化学670点 物理665点 生物659点 英語W598点 英語 560点 保健体育548点…今のところ俺が学年一位をとっている教科だ。言いたいこと分かるよな?」

「極端な理系に傾いている。英語も久保君以上って。」

「伊達に鉄人の補習受けてるわけねーぞ。鉄人の英語補習かなり辛いから嫌でも覚えるぞ。それに理数系は二位の霧島と200点離れているからカンニングも無い。」

俺の点数の4分の3は理系でとっている。

「……入学試験では数学と理科の点数は学年で一位だった。」

急に霧島が入ってきた。

「だけど急に成績が落ちたから高校の勉強についていけなかったと思っていたけど」

「ちゃんとわかってるぞ。ただ面白そうな雄二たちのクラスにいておかしくないようにテストでは成績が悪いふりをしていただけ。そしたら案の定面白そうなことやっていたからな。」

「そ、そんな理由で」

「そんな理由って言われるいい筋合いはねーぞ。俺にとったら成績よりも1日1日を楽しくバカやってるほうが俺にはあってるしな。」

「確かにFクラスは楽しそうだね。」

工藤が笑っている。

「HRの邪魔したことはFクラス副代表として謝らせてほしい。クラスメイトとトラブルにまきこんでしまって本当にすまなかった。」

「まったくだ。」

少しいらっとくるけど無視する。

「んじゃ、雄二戻るか。まぁ俺は後からもう一回来るけど。」

「あぁ。邪魔したな。翔子。」

と言って教室をでる。

「全くお前な作戦考え直しじゃないかよ。」

「ごめんな。でもお前でも助けるだろう。その女の子が霧島だったら。」

すると急に足を止める。

「……お前あのこと知ってるのか。」

「霧島から聞いてる。なんでお前が中学になってから喧嘩ばっかりしてたのかも。だから俺はお前のことを信頼してるんだ。そしてお前が目的を果たすのをサポートするために俺はこのクラスにはいったからな。ついでに他の奴に言ったりしないから安心しろ。ただなやるからには徹底的にやるぞ。だって」

俺は雄二の方を向き笑う。

「お前に従っていたら俺たちは最強なんだろ。」

するといつも通りの雄二に戻り

「あぁもちろんだ。」

自信満々に笑う。

「まずはBクラス戦だろ。作戦案は考えてあるから放課後話すわ。」

「昼休憩でいいんじゃないのか。明久たちもいるから」

「んじゃあ時間があればな、とりあえず補充試験がんばってこい。まずはそこからだろ俺は自習だから。」

「あぁ、楽しみにしている。」

さて古典でも少しでもいいから読むか。


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