靴が擦れる音
悲鳴や歓声が聞こえる。
「村田化学のほうに応戦。宮崎は現国に迎えいいか戦死だけは逃れろ!!持久戦に持ち込め。」
『了解』
と野太い声が聞こえる。先陣を指揮しているので俺は動かない。正直厳しいよな。
一応おれは全員の点数を把握しているけど、基本80〜100点のそれを60〜80点の点数で押し切らないといけないのだ。
時刻を見るとまだ20分も経っていないけど使うか。
「一旦下がるぞお前ら。」
「えっでも。」
高橋が言うけれど
「いいから、下がれこれは命令だ。」
宮崎と村田は前もっていっておいた。そして旧校舎にわざと引く。
「追え!!今こそ大沢を打ち取れ!!」
そしてEクラス前にDクラスの先方が全員入ったところで
「高橋今だ。」
高橋がするとドアから秀吉達の隊がEクラスの教室から出てくる。
「なっ!!」
「Fクラス大沢、Dクラス塚本隊全員に数学で試験召喚勝負を挑みます。
すると下に魔法陣が描かれ両手に銃を構えた俺そっくりの召喚獣がでてくる。
「くっせめて大沢だけでも討ちとるぞ
一斉に魔法陣が描かれるけど……
Fクラス Dクラス
大沢 楽【数学】 塚本隼人&モブ×8
658点 VS 150点&平均95点
「なっ。」
「ごめん数学得意なんだ。んじゃほいっと。」
腕輪を触ると約30点引かれ銃口から散弾銃が放たれる。それはDクラスの中心に入り一気に殲滅する。
Fクラス Dクラス会
大沢 楽 塚本隼人&モブ×8
629点 VS Dead&Dead
「Dクラス塚本の首Fクラス大沢が討ち取った。」
『うおおーー!!』
Fクラスの士気が一気に上がる。
「戦死者は補習!!」
どこからか現れた、鉄人がDクラス9人を担ぎあげる。鉄人の補習はかなり厳しいからなぁ。運がなかったと思ってくれたらいいけど。
「Fクラスは前線を一気にあげろ!!これからは力押しだ。敵将の首取りに行くぞ!!」
『イエッサー』
クラスメイトが渡り廊下を渡りきり前線をあげる。まぁ數十分は持つだろうし時間稼ぎくらい大丈夫だろう。
「秀吉俺は一旦戻る。前線の指揮頼むぞ。」
「分かったのじゃ。しかし、本当にお主頭よかったのじゃのう。」
「まぁな。ちょっと色々あってな。一応明久の隊に入るから前線持たせろ。お前以外は戦死でもいい。」
俺は前線から離脱する。そして第一陣は勝利したことを雄二に伝えに行った。
「先陣二人の犠牲によって9人潰して来たぞ。」
「えっもう。」
明久がびっくりしている。
「ってことはもしかしてお前の点数は」
「多分Dクラスに知られてるだろうな。数学思っていたより高かったし。まぁ塚本討ち取れただけましだろ数学は塚本Bクラスなみだったぞ。俺が古典だったら点数負けてたし。」
「ちなみに古典お前何点だよ。」
「139点。正直文系の中で一番苦手なんだよ。」
文系科目で200点以上なのは、英語と日本史くらいだからな。いつかはバレてそこを攻められるだろうし。
「んじゃあ明久の隊で少し暴れてくるかな。次は化学でいいや。そのあとは雄二の近衛部隊に合流でいいか?」
「あぁ、期待してるぜ副代表。」
「まぁ、首を長くして待っとけ。明久出るぞ。」
「了解、島田さんも準備はいい?」
「ええ、いいわよ。」
「んじゃ行くか。もうそろそろ秀吉隊も下がるだろうしな。でも島田、あのクラス清水がいるらしいから気をつけろよ。」
「……忠告ありがとう。」
これくらいか。
さて前線はどれくらい押されてるか見てくるか。
そして前線は意外にも新校舎のままキープしていた。
どうやら一人から聞くと秀吉が俺が一階から奇襲をかけると言う虚報をかけたらしく前線を保っているらしい。教科は
「おっラッキー化学あるじゃん。」
「何がラッキーよ。このグループは化学平均が低いわよ。」
島田が言ったとうり化学は点数が低い。
「いや、その奥が高橋先生がいる。隊はここで分けるか。前田、内藤隊は秀吉隊の護衛、明久、島田隊は高橋先生のところにいけ。ついでに明久隊は逃げたら殺すからな。」
「全員突撃!!」
明久たちは秀吉隊の方に走って行く。多分あいつならちゃんと役割をはたせるだろうし。
「さーて俺も戦線に加わるか。」
あそこの化学のフィールドを使えばいいか。
「Fクラス大沢白石隊全員に化学で試験召喚勝負を挑みます。
「くっ、大沢が出たぞ!!」
さて何人抵抗できるか、楽しみだ。
白石隊の全員を戦死させたことで士気の向上したので俺は教室に戻る。
今日俺が動くことはもうない。ミッションコンプリートってわけだ。このことによって俺は警戒される一人になるだろう。
「雄二役割終わったぞ。」
「本当に仕事早いよなぁ。お前」
「てか、正直俺だけでも勝てるぞ。武器が強いのもあるけど。」
俺は攻撃力特化の召喚獣だからな。ダメージくらいやすいし
「なら今日はもう今日はやすんでいてくれもう放課後はいるしな」
「なら補充テストでも受けるか暇だし。布瀬呼んで来てくれ。その後数学受けるから先生を適当に呼んで来てくれ。」
俺は教室の中で集中する。
そしてFクラスの歓声が聞こえるまで、補充試験を受け続けた。