バカとオリと召喚獣   作:孤独なバカ

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食事会

「よう。ちゃんと約束通りきたぜ。」

「……待ってた。」

屋上で先に霧島たちAクラスが待っていた。

「ヤッホー。大沢くん。」

「よう。工藤。」

「えっと?」

不思議そうに明久が首をかしげる。

「工藤愛子。保健体育三位。学年順位四位の強化版の康太だよ。保健体育の成績以外だけどな。2月に学校にきてからトップクラスの成績をとってる秀才。苦手教科は文系だが250点を超えている。これでいいか?明久。」

「あ、うん。」

「ちょっとなんで私の成績知ってるの?」

工藤がびっくりしてる。

「楽は情報を集めることに関しては康太並だからな。先生からの評価も高いし何より交友関係はかなり広いからな。」

「まぁ成績に関しては基本教師とか妙に詳しいCクラス生徒がいるからなぁ。」

「なるほど。だからこっちのテストの点数が漏れていたんだね。」

久保が言う。

「あぁとりあえず飯食いに来たんだろう。さっさと食おうぜ。」

「そうね。あんまり長居したくないから。」

「全く相変わらずじゃのう。姉上は。」

秀吉がため息をつく。

こいつも家では苦労してるんだろう。

「んでさっきから影になってやつも入ってこいよ。一応姫路は指名されているだし。」

「は、はい。」

「ちょっとこれうちまでくる必要あったの?」

「あぁ、ちょっと島田こっちに。」

「えっ?」

俺は島田を呼ぶ。大切な役目があるんだよ。

「島田お前前に姫路の弁当食べれないってむくれてたよな。あれ姫路の弁当のせいなんだよ。」

「どう言うこと?」

「俺が用事から戻ってくると3つの屍があったんだよ。どうやら話を聞くところ姫路の弁当を食べてそうなったらしいんだよ。」

「えっ?」

「姫路の料理は兵器並に下手なんだよ。だからAクラスのやつに絶対食わせないように姫路を見張っといてくれ。」

「えっちょっと。」

後は島田に任せよう。死人が出ないことを祈るばかりだ。

「明久ほら」

「えっ?」

俺は菓子パンを投げる。

「さすがにいつものお前の昼飯はひどいからな。今日くらいは奢ってやる。」

「あ、ありがとう楽。」

「じゃあ食うか。各自適当に座ろうぜ。」

「おい。これって本当に食事会なのかよ。」

雄二が突っ込む。

「だから言っているだろAクラスのやつと会食ってな。」

「ちょっと待て翔子お前はクラスの交渉材料に私用を持ち込んだのか?」

「……変?」

「おかしいだろうが。」

雄二が突っ込むけど霧島は不思議そうにしている。

「まぁいいや。工藤食わねぇか。ちょっと聞きたいこともあるし。」

「うん。もちろんいいよ。」

「なら私も一緒に食べてもいいかしら。ちょっと大沢くんに聞きたいことがあるんだけど。」

「じゃあわしもいいかのう。」

「康太もこっちでいいか。」

「……(こくり)」

あっちには雄二がいるしなんとかなるだろう。

「そういえば坂本くんと代表って距離が近いわね。」

「そりゃ幼馴染だからな。って康太そのカッターナイフとスタンガンをしまえ。」

「……なぜ邪魔をする。」

「せめてオレがいないところでやってくれ血を落とすのは大変なんだよ?」

「心配するところはそこなの?」

大事なところだからな。

「んじゃソバ食おう。」

「あ、あの大沢君。」

「なんだよ工藤。」

「前に約束してたお弁当。」

オレの手に女の子らしい弁当が渡される。

「えっと、そんなに上手くないんだけど。」

「あぁ。サンキュー。」

弁当を受け取る。

「そういえば、おぬしはムッツリーニたちから何もされないのじゃな。」

「一応締結結んでいるんでな。」

盗聴器やスタンガンを渡すかわりに女子関係のことでいいことがあっても、干渉しないという契約を結んでいた。

「明久ソバ追加」

「えっ?本当にいいの」

「ほら。」

「ありがとう!楽」

うれしそうにソバを持っていく明久。

「まぁ、明久が一番扱いやすいからな。」

「アハハ。やっぱりFクラスは面白いね。」

「それじゃあ貰うな。」

弁当を開くと唐揚げやエビフライの男子の好きそうな弁当だった。

軽く唐揚げを一口食べる。醤油とおろししょうがの下味がしっかりしてあって

「……うまいな。」

「本当!!」

「あぁ。かなり手間かかっただろうこれ作るのに。」

俺は弁当を食べる。

料理のことはあまりわからないけど下味からしっかりしてあったらさすがに手間がかかっているってことはわかっていた。

「へぇーでも愛子って料理できたんだ。」

「えっ?ちょっと勉強中なんだ。」

「ふーん。家庭的なんだな。」

俺は弁当を食べる。

その後も勉強や試召戦争の話などなんだかんだで盛り上がる。基本的に話の中身はオレと工藤が盛り上げる。

なんだかんだといって工藤とは気が合いそうだな。でももうそろそろいいだろう。

「さてともうそろそろいいだろう。楽。」

「あぁ、お遊びは終わりだ。」

飯が全員が食べ終わったタイミングを見てオレと雄二が立ちあがる。すると明久、秀吉、康太、島田、姫路も立ち上がる。

「どうしたのかな?」

「久保なら予想できてるくせに。じゃあいまさらだが。」

オレ達はさぞかし悪い顔をしてただろう。

「「我々FクラスはAクラスに試召戦争を申しこむ。」」

Aクラスの目がこっちに向く。

これから最終決戦が始まる。


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