プロローグ
桜
出会いと別れのきせつ
4月だと春の花と言うと桜と言う人は多いだろう。
春の風物詩の一つだが俺は別のことを考えていた。
朝7時30分
学校が始まる一時間前だ。
「大沢」
校門前いかにもがたいの大きい全身真っ黒な人が声をかけてくる。
「ちわっす。鉄人。」
「お前、今鉄人って。」
「そんながたいの大きい姿してるからでしょ。それに趣味がトライアスロン、夏でも生徒で鉄人=西村教諭というのは確定ですよ。」
俺は校舎に向かう。さて
「んじゃ、鉄人早速いつものあれくださいよ。結果は知ってるけど。」
「全く……お前本当にそのクラスでよかったのか。」
「はい?」
俺は鉄人の方を見る。
「いや、お前の成績だったらAクラスにも入れた。」
「だってクソ真面目なやつしかいないでしょう。ただ面白くないやつと勉強すると成績伸びないだろうし、なんか雄二がおもしろそうなことをかんがえていたので」
「おまえらしいといえばおまえらしいが。」
するとため息をついているけど
「ほらうけとれ。」
「どーも。」
封筒を受け取ってからあることを思い出す。
「そういえばあの倒れた女の子大丈夫なんですか?確か、姫路だったかな。教師をぶん殴ってきちゃったけど…」
「お前な…教師を殴るやつなんか初めてだぞ。」
「あんなくずを殴って何が悪いんですか?病気なやつを見過ごして自分の評価をあげようとしてるやつを。それよりも姫路は?」
「もともと体が弱かったらしい。ご両親からもお礼をいっておいてくれてくれといわれてる。」
「なら、いいんだけど……」
俺は封筒を開く。
すると古びた紙にたった一言
大沢 楽………Fクラス
知っていたので紙を破って捨てる。
「そういえば、教師を殴った罰を受けに来たんですけど。なんかすることありませんか?」
「お前は……」
すると鉄人が、頭を搔く。
「今回は厳重注意と言う判決だそうだ。ただし清涼祭のときに頼みたいことがある。と学園長が言ってたぞ。」
「……?」
少し考えながら
「まぁいいですけど、俺の本気の点数誰にも言ってませんよね。」
「学園長以外にはな。」
ていうことは俺の本当の点数をしっているのは……
明久くらいか
多分同じクラスだろうしちょうどいいか。
「あとひとつ。姫路はFクラスですか。」
「そうだが。」
もしかしたらやれるかもな。
ムッツリーニ、秀吉、姫路、雄二、明久
このメンバーさえいればいけそうだな。
俺だって学校の点数はかなりいいし、問題はAクラスの戦力だけど。
やってみるか。
雄二がきたら提案してみるか。そして、始めようじゃないか。
打倒Aクラスを