1
「ほ、本当なのですか?お嬢!」
「え、えぇそうよ」
クロード驚き千棘の方を向いて確認してきた。千棘は戸惑いながら返事を返した。千棘のお父さんと紳達のお父さんが二人で
「私達も」
「認めた仲だよ」
二人がそう言った。するとヤクザやギャング達から
「···うおー、そりゃすげー」
「坊っちゃんにも彼女ができたんスね!」
歓声が上がった。竜が紳に向かって
「いやーずっと心配してたんスよ!この歳になって彼女一人出来ねぇから」
「本当にめでてぇ!」
ヤクザとギャングは盛り上がっていた。クロードは泣いて
「お嬢もそんな年頃になっていたのですね!幼少より見守って来たお嬢が立派なレディに成長なされた···これを喜ばずして何がお嬢のクロードでしょう···」
膝をついて言った。千棘は戸惑っていた。戦争はおさまるようになろうとしていると楽が
「冗談だろ!紳もいいのかよ!こんなゴリラ女が彼女で」
「誰がゴリラ女よ!?って言うか紳君っと本当に兄弟!?」
千棘は楽を睨みながら言った。するとパンっと音がした。楽の後ろの木の壁に丸い穴があった。クロードが楽にピストルで打ったのだ。
「おい小僧!今のは聞き間違いか?事もあろうにお嬢をゴリラだと?···ケツに鉛玉をブチこまれてぇか?」
「おい!てめぇ坊っちゃんに何してとんじゃあ!坊っちゃんに手を出したらブっ殺すぞ!」
竜が刀で千棘の横の壁を切った。千棘は小さく悲鳴をあげた。
「ひっ!」
「おい楽!余計な事を言うなよ!」
「すまん!」
紳は楽に小声で少し怒りながら言った。楽は小声で謝った。
「ちっと怪しくないスかね?」
「会ってたった10日で恋人ってのも怪しいな!」
ヤクザやギャング達が疑い始めた。紳はため息をついてクロードに向かって言った。
「クロードさん弟の楽には話して無かったので驚いて言ってしまっただけなのですみません!」
と言って頭を下げた。千棘は覚悟を決めたかのように
「許してあげてクロード!私のダーリンが嘘をつくわけないでしょ?」
紳の腕にくっ付けるようにしていった。
2
「なぁ、お嬢ちゃん!それでどっちから告白したんですかい?」
「え、と···彼から「一目惚れです付き合って下さい」って····とか」
恥ずかしいようにそう言った。とかは小さく聞こえない声で言った。クロードはあやしそうに紳に聞いてきた。
「ところで私からひとつ質問があるのですが、お嬢の好きな音楽と食べ物はなんでしったけ?」
「音楽はクラシックで好きな食べ物はよく知らないな!」
「うっ、音楽があっている!しかし、食べ物は」
「最近付き合ったばっかりで音楽位しか聞かなかったんですよ」
音楽は正解されて、食べ物で攻めようとしたが紳に事前に封じられた。するとヤクザから千棘が質問された。
「最後にひとつだけいいスか?お二人はもうキスは済ませたんで?」
竜がそう言うとギャング達からもザワッっとした。千棘は顔を赤くしていた。紳は代わりに答えようとしていると
「し···ってするわけないでしょ···まだあって10日くらいしかたってないのに!」
楽と千棘は終わったと思ったがヤクザとギャングの反応は
『ブラボー』
歓声が上がるかというような感じで
「よかったス!もししたなんていってたら血を見るはめになりやした」