1
「お、帰ってきたか紳と楽。ちょいとオレの部屋きな」
そう呼ばれて紳と楽は父親に呼ばれて部屋に行った。部屋は道場のような所だった。
「話って一体何なんだ?」
「今度大事な話するつたろ?思いの外早くことが動いてな」
「もしかして最近やって来たって言うギャングと関係あるのか?」
「感がいいな!当たりだ!ギャングとの全面戦争になりそうなのよ」
真剣に言う父親の言葉に紳は今の問題があるとするならと考えたらひとつしか思い浮かばなかったので言ったら父親は対して驚きもしない。紳の感は結構当たる為今さら驚くことじゃないのだ。
「全面戦争ってマジかよ!」
「出来れば避けたいね」
全面戦争と聞いて紳と楽は驚いた。紳は友達を巻き込みたくないと考えていたので避けられるものなら避けたいと思った。
「そこでだ!!この戦争を回避する方法がひとつだけあってな。しかもてめぇらにしか出来ねぇ事だ」
「オレらにしか」
「出来ないこと?まさかそのギャングのボスの娘と俺か楽のどちらかが恋人になれって?まぁ冗談だけど!」
「おう、相変わらず感がいいな!そのとおりだぞ!正確に言やフリだけどな!」
紳が冗談で言うとどうやら正解だったたらしい。紳は間抜けな声で
「は?」
「え?」
楽は驚いた声で言っていた。楽が
「冗談じゃねー!そんなもんできっか!」
「俺は別に構わないよ!」
楽は文句があるかのように言ったが紳は案外簡単に言った。父親が
「お、やってくれるか?」
「ああ、しょうがなくってやつだけどな。楽には好きな人がいるし、俺は別に好きなやつも付き合ってるやつもいないからな」
「お前、好きなやつがいるのか?」
「お、おい紳!ってかいいのかよ!」
「だから、しょうがなくってやつだよ。それとも楽が代わりにやる?···冗談だよ、オレがやるよ」
そうかそうかと言っていた。楽は好きなやつがいることを暴露されて焦っていた。そして本ようにいいのか?と聞くと紳が冗談を言うと真剣に考えたらため紳は楽に言った。
「よしじゃあ入ってくれ」
そう言うと紳と楽がえ?もう来てんの?と思った。
「だからまだやるって決めたわけじゃ」
「ん?」
「あれ?」
聞き慣れた声が聞こえた。紳と楽はどっかで聞いたなと思った。
「どちらともイケメンらしいよ」
「え!?いやいやでも」
「さぁ、こちらが恋人となる」
「「え」」
「うん、やっぱり?」
父親が開けるとそこには桐崎千棘がいた。紳は声を聞いて薄々分かっていた。
「此方がその桐崎千棘明日から3年間恋人同士になる。どちらがいいかな?」
「この人!」
千棘は紳の方へ迷わずに指で紳を指した。紳は苦笑いをしていた。
2
「桐崎さん、ギャングの娘だったのね!これで納得は言ったよ!」
「紳くんとそこのモヤシってヤクザの二代目候補って··」
「よろしく千棘さん!」
にっこり笑うと同時に爆発音がした。そこから眼鏡をかけた人物が現れた。その後ろからギャング達が現れた。
「クロード!」
「お嬢がさらわれたと言うのは本当だったのですね!ご安心下さい!この不肖クロードめがお迎えにあがりました」
「いや、さらわれてないから私···」
クロードはビーハイブの幹部の男。そして有らぬ誤解があるようだ。
「大丈夫ですか?
「おぅおぅビーハイブの幹部さん··こいつぁちょっとお痛が過ぎやしやせんか?」
竜が現れてその後ろにはヤクザ達が現れた。
「今までぁ手加減してやったけんど今度という今度は許さへんぞ」
「フン!お嬢にてを出したらどうなるか教えてやる猿共!」
そうお互いにビリビリさせていると紳が動いた。紳は竜に
「竜下がれ」
「しかし」
「何?俺の命令が聞けないの?」
命令しても下がらない竜に紳は声を殺気を出して言った。紳の殺気は異常で本気で出したら気絶する者だっている。
「は、はい!分かりやした!」
「さて、クロードさんでしたっけ?」
竜を下がらせると紳はクロードに近づき楽と千棘だけではなくヤクザやギャング達も緊張していると
「桐崎千棘さんとお付き合いさせていただいている一条紳です。以後お見知りおきを!」
『は?』
『え?』
『えええぇぇー!?』