ハイスクール・フリートOVA二次創作小説   作:多聞猫

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part1「お菓子には芽が無いメイタマ」

水雷長の西崎芽衣、砲術長の立石志摩は温泉を後にして横須賀市の衣笠方面に歩きながら向かっていた。

「あ〜〜、やっぱり……バスに乗れば良かったね。タマ?」

「うぃ でも、めい…と歩くの楽しい」

「でも、今日は蒸し暑くてきっついと思うけど……あ、先に行っちゃうんだ。」

 

といって微笑を浮かべるタマ。湯舟に浸かったとはいえ、既にメイの額には汗がにじむ。

 

「ごめん ゆっくり…歩く…ん?(くんくん…ういいいい!!)」

? 少し先を歩いていたタマが立ち止まってる?

 

「タマ? どしたの?」

「あ、う、えと…あそこ」

 

そこには中古のクルーザーをお店風に改造した喫茶店があった。どうやら、そこから流れてくる甘い匂いに引き留められたのだろう…タマはただただガン見していた。

 

「えっと、タマ…あそこ寄って行きたいの?」

「ういういういうい(ブンブン首を上下に激しく振る)」

「じゃ行こっか。急用も無いしさ…」

「はやくはやく…」

 

 

クルーザー型喫茶店「くき」は横須賀市衣笠の隣町、佐野にある。なぜか…陸上に船が置かれているという摩訶不思議を除けば普通の喫茶店だ。改良されているせいか、窓らしきところから暇そうにしているバイトの店員が見えていた。

メイタマは緊張した面持ちで入って行った。 カランカランとベルの鳴る音。バイトの女性は待っていたとばかりに応対してきた。

 

「いらっしゃいませ。お二人様でよろしいですか? ではあちらのお席にどうぞ。」

 

ご注文がお決まり次第…そちらの呼び鈴でお呼び下さいとだけ伝えると厨房のほうに店員は消えていった。

メイは物珍しく、店内を見回していた。内装は至って、普通。 客層だが…横須賀女子海洋学校の制服もちらほら伺えた。

あとはカウンターに店長らしき男性が一人と談笑しているホワイトドルフィンの制服に似た学生服を着ている若い男性二人がバーカウンターにある椅子に座っていた。

(サボりかな?と小首を傾げるメイタマ)

 

「めい…なに…頼むか決めた?」

「え、タマはもう決まったの。」

「うぃ♪ (手作りシフォンケーキと濃厚バナナパフェセットミニロールケーキ付 2780円)」

「へぇ…美味しそうだな、私もそれ……って、高っ!? タマ?お金あるの??」

「ぇ……(財布の中身を確認。2000円札が1枚) うぃぃぃいぃいぃぃぃ」

「じゃあ、ダメじゃん。私はコレ(手作りシフォンケーキ載せカスタードパフェ 600円。キャンペーン価格で通常は1000円)」

 

タマはそれでも譲ろうとせずグズりだした。こんな美味そうなモノはタイミングを逃せばもう出会えないと考えているようだ。

口論の声が大きくなるにつれ、周りの客から視線を集めてしまっていた。

 

 

結局、バーカウンターに座っていた男性のおごりで事無き得た。最後に名前を聞いて、「小笠原龍夜」と名乗っていた…実際には名前を名乗った人とは別の人が奢ってくれたのは言うまでもない。

 

[完]




適当に完結させてしまいましたww この後の話は考えていたのですが思い出す事ができませんでしたw

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