イナズマイレブン ~『必殺技』に憧れて~   作:@ドラゴン

41 / 43
お気に入りが増えてる………ウレシイ、ウレシイ………!

感想も貰えて………こんなの何時ぶりであろうか?

何より、待ってくれていらした方が居てくれた、というのが一番嬉しかった――――ありがとうございます!

100重の塔、1週間で何処までいけるか………って所に
edf5のフォボスZ プラン4
ドララン・トライ、星屑F、スプフォ・マキシマムといったこれからが楽しくなる強武器を入手し、その上モンハンワールドまであってヤバい。

やっと陸珊瑚まで辿り着いた……休日が待ち遠しいです。


あ、それと主人公の異名?みたいなの変更しました。
前のが不動のと被ってたのを今更ながら気付きまして………。

ちょっと短いですがどうぞ!


第39話 それゆけ、エンドウマン!

両チーム共にポジションへ着き、いつ始まっても良い様に各々で最後の調整をしている中に、角馬が声を張り上げる。

 

 

〈間もなく試合が始まります!

 

雷門イレブンのポジションは―――おや?

 

FW 豪炎寺 染岡

 

MF 土門 一ノ瀬 鬼道 風丸

 

DF 栗松 天願 壁山

 

GK 円堂

 

 

普段はDFの土門と風丸がMFに上がったのに対して、逆に天願はDF―――それも栗松と壁山の二人より大きく下がっている!

 

どんなプレーを繰り出すつもりだー?!〉

 

試合前の実況が終わり、敵味方全員が気を引き締め場の緊張感が最高潮に達した瞬間――――ホイッスルが鳴り響く。

 

ボールが豪炎寺から一ノ瀬へ渡る間に、染岡が一気に切り込んで行く。

 

にも関わらず、SPフィクサーズは誰一人としてFWに目が向いていなかった………まあ、それもしょうがない。

 

「な、なんだと!?」

 

〈こ、これはどういう事だーーー!?〉

 

 

ま、それが普通の反応だろうよ。

 

何せ――――

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~時間は遡り、ミーティング終了間際~~~

 

「………勢い付いた空気を崩したくないから余り言いたくはないんだけどさ。

本当にこれで大丈夫かな?」

 

準備運動を終えた皆がポジションに赴く直前、一ノ瀬が難しい顔で鬼道に問う。

 

「それは俺も考えている。

相手は防衛のプロ、それもSPとくれば不足事態の対処こそ奴らの十八番、動揺がどれだけ続くか……。

かといって、これ以上リスクを負うのも不味いだろう」

 

鬼道自身、それを感じ取っていたらしいが、しかし打開策も無い為に苦し気な表情だ。

 

「でももし、これで得点が獲れなかったらそれこそ不味い」

 

「――――何か策があるのか?」

 

「ああ、思い付きだけどね。

それにこんな場面にこそ、意表を突く事に定評のある彼が輝く時だろ?」

 

そう言って此方を見る一ノ瀬。

それに釣られて目線を移し、目が合った鬼道は苦笑いしながら

 

「そんなに使い勝手の良い駒じゃないぞ、アイツは。

―――フ、【フィールドの魔術師】その作戦家としての実力、見せて貰おうじゃないか」

 

「おぉっ?久し振りに一ノ瀬の采配が見れるのか!」

 

「たまには自分が指揮を執るのも良いだろ?

じゃあ皆、試合か始まったら――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈――――なんとなんと!

開始同時に円堂と天願を除く全員が()()()()()()()()()()()()()ーーーーー!?〉

 

 

 

誰かが思い付いいたとしても、実行にまで移すチームなんて普通はいねぇ。

 

 

 

ボールは一ノ瀬に渡り、動揺で隙が出来たSPを次々と抜き去って行く――――が。

 

「…………成る程、先ずは確実に先制を獲りに来たって訳か!

けどね、総理のSPなんて大役を担う私達の守りは!その位の策で崩せる程柔じゃない!」

 

少女の声に呼応するかのように、他のSPも次々と落ち着きを取り戻していく。

 

「(――――もしあのままに試合が始まっていれば……かなり危うかったな…………だが!)

――――――一ノ瀬!」

 

「ああ!皆、フェーズ2開始だ!」

 

「「「おお!!」」」

 

 

一ノ瀬の呼び掛けにチームが2つ、左右へ別れていく。

 

「今度はチームを左右へ別けて来た……?」

 

「中央のラインをがら空きじゃないか」

 

他のSPが困惑の顔を見せる中、考え込んでいる少女が

 

「(何で真ん中を空けて来た?……待て、今攻撃に参加してないあのはDF……!

そういうことか!)

中央へ誰か配置!ゴール前のDFは【ビックリ箱(ジャックボックス)】油断するな!」

 

突如ハッとし、直ぐ様指示を飛ばす。

 

「了解!」

 

それを聞いた他のメンバーは、ある一言で一斉に此方を見詰めると共に迅速に行動していく。

 

 

「―――――なぁっ!?」

 

「気取られたか―――!」

 

「おいおい、俺達を宇宙人と思ってるんじゃなかったのかよ!?」

 

「サッカーしてる理由が消えたぞ……」

 

……俺の異名はっきり言ってる、やっぱ雷門と知ってて試合しに来たな――――ってそんなん言ってる場合じゃねぇか。

 

コート両端から攻め、中央ががら空きになった瞬間に瞬歩か何かで距離を詰めてor詰めながらシュートって策が筒抜け、作戦が読まれてしまったという思いが皆の動きを鈍くする。

 

土門と風丸は別の所に驚いた様だが。

 

 

「―――大丈夫!こんな事もあろうかと別の案を同時進行させてる、そのまま続行だ!(―――――頼んだぞ、天願!)」

 

その不安を払拭するように声を張り上げる一ノ瀬。

どちらにせよ、全員が敵陣深くまで上がってしまった現状、後戻りなんて出来ない。

俺へ目配せしてから―――――

 

 

「ここでセンタリング!?」

 

「しかしこれは――――高い!」

 

先程、少女の指示で中央へ位置取っていた選手の頭上高くへボードを蹴り上げる。

 

 

「―――!?アイツ、動き始め………ん?」

 

流石にボールへ視線が移った彼女だが、直ぐに俺()の方を確認し、戸惑いの声を漏らす。

 

「「「「何やってんだアイツら???」」」」

 

それに気付いた全員が視線を追い、彼らが見たのは――

 

片足を上げた俺と、地面と水平にしている脛の上に立つ円堂の姿だった。

 

 

「な、なぁ、天願?

ほ、本気でやるのかコレ、怖いんだけど!?」

 

――――――円堂は超ビビってる。

 

「ヘーキヘーキ、超次元だから問題ねぇって。

それに、イナズマ1号落としの時よりは低いから大丈夫だって!―――――――多分

 

 

 

「あ、それ聞いたら大丈――――今、多分って言わなか――

 

聞く耳持たん!

 

「舌噛みたくなきゃ口閉じてな!

空軍(アルメ・ド・レール) パワーシュート』!!」

 

そのまま一気に円堂を全力で振り飛ばす――――!!!

 

「うわぁぁぁぁ!!!!????」

 

「「「えぇぇぇぇぇぇ!!!!????」」」

 

円堂とその光景を見ている全員の絶叫が木霊する。

 

〈え、円堂がボール目掛けて一直線に―――こ、これはセンタリングされていたボールへ…………!?〉

 

やがて、センタリングされたボールに近付き―――

 

「ゴッドォォォ――――――キャノン!!!」

 

〈直接シュートだぁぁぁ!!!〉

 

只でさえ威力重視の(パワー技の)ゴッドキャノンに上空からの落下と空軍(アルメ・ド・レール)の速さが加わったシュート。

そんなものを驚愕で動きの鈍くなったGKでは止められる筈もなく―――

 

〈ゴーーーーール!!!

雷門、怒涛の展開でSPフィクサーズから先制点をもぎ取ったぁーーー!!〉

 

 

これで、理想通り先制した状態で始められるな。

 

円堂は…………無事着地したけど、カンカンな様子。

こりゃあ、かなりどやされちまうな。

 

()()()()()()()も、今んところは大丈夫そうだが――――まだまだ問題は山積みかぁ……。

 

試合はまだ、始まったばかりだ。




技解説は、後日編集で追記します。



モンハンワールドが楽しすぎて、このままじゃまた待たせてしまうと危惧して、大分短いですが急遽更新。
誤字脱字、下手したら脱文とかもあるかもなので、近日再編集するかもです。

――――――すいません





空軍(アルメ・ド・レール) パワーシュート』

引用「ONE PIECE」

使用者「ヴィンスモーク・サンジ」

ボールを乗せた状態で足を振り上げ遠くへ飛ばす、蹴るというより投げるの表現が似つかわしいロングパスの技。
パス以外にもボールの威力を殺さずに軌道だけを変える、なんて芸当も可能。

主人公は当技が引用元にて人を飛ばすシーンがあったのを覚えていたから実行したが、この世界ではそんな真似出来ないししようとも思わない
やろうと試みるのも、実際に出来ちゃうのも主人公だけである
"力自慢の大人と軽めの子供の組み合わせでもゴールからペナルティアークまでは飛ばせない"


今回のコンビネーションを『空軍(アルメ・ド・レール=)砲撃(キャノンショット)』と目金が名付けたが、多分二度と使われない



▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。