イナズマイレブン ~『必殺技』に憧れて~   作:@ドラゴン

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感想って凄い――貰えるとやる気が全然違う
ありがてぇ……!

な―――の――――に
繋ぎ回で短いぜぇ!
これ書くのにどんだけ時間掛かってんだ俺ェ!
すまねぇ……




ちょっとキャラ崩壊あるかも……?





閃の軌跡3、碧や閃1に負けず劣らずの鬱エンドってマジっすか………?
これじゃ俺、怖くてやりたくなくなっちまうよ……

TGSのエスコン面白かったれす
巨影都市もあるし、FGOイベント全然やってないし、俺のゲーム生活はどうなるんだ……!?




第33話 休んでる暇もねぇのかよ!

「天願想叶で間違いないな?」

 

スキンヘッド3人組が問い掛けてくる。問いという形式こそとっているが、まず間違いなく確信した上で訊いている。

 

誰だコイツら。それにこの場所、まるで俺を待ち受けているような……いや、それよりも

 

「誰だテメェら、それに八神の奴はどうした」

 

アイツを騙って俺を誘き寄せたり、人質に(利用)して俺をどうこうって心算なら―――

 

「八神?……おい、知ってるか」

 

ん?

 

「何処かで聞いた気もするが……」

 

あっるぇー?

「そんなのは後回しだ。

天願想叶、我々はお前に用件があって来た、他の奴の事など知らん」

 

……嘘は吐いてねぇ、か。

 

まあ、アイツならそこらのチンピラ位簡単に追っ払えそうな気がしないでも―――止めよう、本人に聞かれりゃしばかれる。

 

にしても俺に用、ねぇ?

 

「そうかい、俺はここで知り合いとの待ち合わせしててな。

悪ぃけど手短に済ませてくんねぇか」

 

「では単刀直入に、我々と共に来い天願想叶。貴様にはそれだけの価値がある」

 

 

一瞬、高校の推薦かと思った。小学生の頃にもこんな風に突然、今の様な感じで勧誘を受けた事が幾度もあるからな。

だけどそうじゃない、とさっきからコイツらの奥底に見え隠れする粘つく様な悪意と脳内に鳴り響く警鐘がそう告げている。

 

「………お前らは、何だ」

 

「ほう、鋭いな。その察しの良さ、先程の試合で見せた神のアクアを使用した奴等と互角以上に渡り合うその身体能力に数々の必殺技や謎の多い化身――――成る程、あの方が目を掛けるのも頷ける」

 

神のアクア、だと?いずれ明らかになるだろうが、幾らなんでも情報が速すぎる。

すると、影山関係か?―――いや、流石に無い筈だ。

たった今世宇子の件の片がついたんだ、こんなにも早く手を回せるとは思えない。

 

ふと、本来ここで会う予定だったアイツのいる組織が思い浮かんで―――――――いやいやいや、ちょっと待て

 

導入にしても早すぎんだろ。ついさっきFF、物語で言うところの一つの章や大敵との区切りがついたばっかなんだぞ?

普通は祝勝会とか日常回とかを挟むモンじゃねーの!?

頼むから外れt―――

 

「その才覚、我らエイリア学園の下で存分に振るって貰おうか」

 

………うん、まあ、こういう嫌な予感って大体的中するまでがテンプレだよなー(白目)

流石イナイレ、展開も超次元って訳ね。

仕方ない―――――切り替えていくか。

 

「断る。

俺は雷門中の天願想叶だ、他の所でやって行く気はないし――――何よりも、俺が頷くのを前提で語るテメェらの上から目線が気に入らねぇ」

 

そう言い切った途端、奴等の顔にニヤニヤとした笑みが浮かび出した。

 

「………何が可笑しい」

 

「そうだな、■■■。お前の家族が住んでいる所だったか?

もし断れば……フフフ」

 

―――――あ?

「さあどうする?まさか、拾われた恩を仇で「おい」――――ッ!?!?」

 

スゥ…っと頭が一気に冷めていく

 

「今、なんつった……」

 

連中の顔が途端に青ざめていくが、そんなのはどうでもいい

 

「あの人達に何かしてみろ、只じゃおかねぇ……!」

 

睨み合い、という表現は最早相応しくなかった。身長差、大人と子供、本来有利な立場である筈の3人組がただ気圧されていた。緊迫した状況は続き、ただ時間だけが過ぎていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな一触即発の空気を破ったのは

 

「―――――何をしている」

 

当初ここで待ち合わせをしていた

 

「お前達は確か……成る程、そういう事か」

 

エイリア学園でも屈指の実力を持つと推察される友人() だった。

 

 

 

此方を一瞥するや否や、頭に手を当て大きな溜息を吐くと

 

「エイリア学園マスターランクチーム"ガイア"の()()()()だ。

状況は理解した。そいつは()()の1人、勧誘の方法は私に一任されている。

お前達は手を引け。」

 

いつもより険のある表情を向けてそう告げた。

 

「し、しかし……!」

 

「手を引けと、そう言った筈だが?」

 

「……………………………分かりました」

 

何処か焦りのあるように見えたが、八神――いや、ウルビダの忠告を受け、渋々ながらその姿を消した。

 

 

 

 

奴等が消えてからどれ程時間が経ったのだろう、ほんの数秒だったのか、数分だったのかは判らないが、先に口を開いたのはウルビダだった。

 

「………さっき言った通りだ。

私はエイリア学園のウルビダ。そしてもう察しているとは思うが、お前を勧誘しに来た」

 

クソッタレ……冗談でもお前の口からは聞きたくなかったよ。

 

「ハッ……俺の家族をダシにしてか?」

 

卑屈な笑みと共にそう溢し――

 

 

 

 

「それだけは絶対にさせない」

 

 

 

 

力強い、気迫の籠ったその声に顔を上げ、その顔を見て息を呑んだ

 

「安心しろ、私は奴等の様な卑劣な真似はしないし、手出しもさせない。

我等がチーム"ガイア"の名と、お前と過ごした日々に掛けて誓う。私を、信じて欲しい。」

 

―――――こりゃあ、参ったな。

 

初めて会った時とは比べるべくもない輝きを孕む瞳で宣言されては、信じてみたくなるじゃねぇか。

 

「……………わかった。学園は兎も角、お前は信じよう。」

 

俺の言葉にわずかに笑みを浮かべ

 

「―――そうか。

それで、一応聞くが此方に来る気は「無い」

……即答か、まあ分かっていた事だが」

 

喰い気味の返答に憮然とした表情に変わるが、そこまでは譲れんなぁ。

「それとだ、もうひとつ重大な報せがある。」

 

「ん、何だ?

結局そのユニフォーム変えて貰えなかった事か?」

 

いつもの雰囲気についからかうと、羞恥と怒りで顔を真っ赤にする。

 

「人が気にしている事を……!

そうではない、お前に関係ある事だ」

 

が、それも束の間、冷静を取り戻し真剣な顔つきで衝撃の事実を言い放った。

 

「――――落ち着いて聞け、エイリア学園は、たった今から雷門中へ襲撃(サッカー)を仕掛ける。

そこで我々に勝てなければ、校舎を破壊する。」

 

 

 

 

 

瞬間、脳が理解するのを拒んだ。

何を言われたのか、漸く理解出来た時にはとても落ち着いてなどいられなかった。

 

「――――な、に……?

嘘だろ……俺達はついさっき優勝したばっかで皆疲れ切って――――ちょっと待て、たった今だと?!雷門にサッカーが出来る奴なんて残ってねぇ……何でこんなタイミングで!?」

 

思わず食って掛かるも

 

「あの方が決められた事だ、私にはどうにも出来ない。」

 

目を伏せるその仕草から、もう変えようが無いという事を察せてしまう。

 

……絶望するのは後だ、考えろ…今成し得る最善の行動を……!

 

今すぐ雷門中へ向かうか?いや、今試合が始まったと仮定すれば、どれだけ急ごうとも間に合わない。

となると―――

 

「その襲撃ってのは、その一回切りなのか」

 

「いや、雷門への攻撃が成功すれば、それからも続行するだろうな」

 

「そうか。なら――――雷門の次と、その次の襲撃予定地は何処だ」

 

仕方ない、()()()()()()()

 

「それは……………木戸川清修、そして傘美野になる」

 

俺の意図を察したのだろうか、力の無い声だった。

………こいつも随分と変わったな。初めて町へ繰り出した時はここまで感情を揺らす事はなかったろうに。

 

 

 

木戸川までは……駄目だな、行く間に2試合分の時間が過ぎるし、何よりアイツらだって間に合わない。

傘美野……稲妻町の隣だったな、あそこならギリギリ間に合うか……?

 

―――悩んでる時間が勿体無ぇな。

 

「行くのか?」

 

円堂達(アイツら)なら、そうするだろうからな。

だったら俺がこんな所で止まってる訳にはいかねぇ

 

 

………次会う時は敵同士かもしれんが……また、な。()()

 

最後にそう言い、傘美野へ向かって走り出す

 

「――!

ああ、そうだな。また会おう、天願」

 

 

背中越しにその言葉が聞こえた後、ウルビダの気配が忽然と消えた、例のボールによる移動だろう。

 

 

 

 

振り返らず、速度を落とさず走り続ける。

俺が加わる事で何かが変わるのか、そんな事は分からないが、その場に居られなかった、なんて後悔だけはしたくないから。

 

 

――――――頼むから、間に合ってくれよッ!

 

 

 

 

 

遥か遠く、届く筈のない場所からのホイッスルが、聞こえた気がした。

 

 

 

 








今回の捕捉

・特例
マスターランク等、上級チームのキャラが目を付け、直々に勧誘する事―――独自設定

円堂も豪炎寺な負けず劣らずの活躍をして、数々のエイリア側のシュートを受け止め、グランからも目を付けられたにも関わらず勧誘(脅迫)されなかった理由を考えてみた(こじつけた)結果

豪炎寺は目を付けられても、エイリア側のプライドの高さから「俺が撃った方がつえーし」って感じで特例化されず、ハゲ3にお鉢が回ってきた。

今回のハゲ3による主人公勧誘は独断


・ユニフォーム
結局変えてはもらえなかった模様、お父様や研究員は変態


・雷門も諦めた時の主人公に対するやがみん
自分のいるお日さま園を破壊されたら……という同情から


・襲撃の順番
雷門→木戸川→傘美野、の予定
雷門倒して、木戸川倒した後で、本来の雷門チームが帰って来たのを確認して、また戻って来たイメージ


・走る主人公
尚、数秒後に「HEY! taxi!」



八神っちゃんのキャラが………これ、キャラ崩壊タグ付けた方が良いのかしらん?






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