イナズマイレブン ~『必殺技』に憧れて~   作:@ドラゴン

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やっと更新出来た!遅くなってすみません!
それとアンケートに技のアイデアくれた方々も返信出来なくて申し訳ない……。

誤字修正して下さった方々、ありがとうございます!




本当はガンガン進めて次話で世宇子戦に……と考えていたのですが、思ったよりアイデアが湧き出て……あとFGO楽しいれす。

アガルタの女に付きっきりで、気付けば休み終わってた。

各キャラの"歪み"の所とか面白かったのは確かなんだけど、文章(テキスト)の所々に「うん?」ってなる様な箇所が多かった気がしたのって自分だけかな?
特に選択肢が、ええ………この場面でぇ?みたいな、いつもよりギャグ寄りというか、ふざけてたというか………。

こんな駄文書く私が言える事じゃないけどネ!

それとレジスタンスのライダー、お前は惜しいヤツだったよ、もう少しで好きになれたのに………。
まあ、cvであっ察し感あったけど。



マジン・ザ・ハンドがマジン・ザ・バンドになってるのに気付いた時には腹筋が崩壊した……………修正箇所の多さに絶望もしたけど。


ソウルを出したいのは山々、でもソウルがどんな状況で出たのか調べても出て来ない……。
仮に見つかってもミキシマックス的な特別な措置がいるヤツだったらどうこじつけて出そうか………。
(今までソウルが化身の動物・幻獣版だと思ってて、漸く調べた今、選手自身が動物化するのを知らなかったなんて言えない)


第26話 カチコミに来たのは、神だった

円堂がマジン・ザ・ハンドの修得に向けて奔走し、胸筋・肺・呼吸、次々と部位や方法を変えて手当たり次第にぶつかっている。

 

うーん、俺にもあんな時期があったなあ……今も似たようなモンだが。

 

以前に【青電主】を出した時の様に、化身の進化・変化をどうすれば出来るのか考えてるが上手くいかねぇ。

 

何度か染岡と風丸で試したのだが、あれ以来成功していない。

 

あの日と違う事といえば、2人の精神状態だが―――――あの時の感情に呼応して顕れた?

もしそうなら化身に意思がある可能性が微レ存……?

 

普段は【リオレウス】よりも【スターダスト】の方が出しやすいが、空中戦になった途端【リオレウス】が出て来やすくはなるけど、いやいや、まさか………天馬少年にもっと聞いとくんだった………。

 

なんて事を考えながらおにぎりを頬張る。

 

今は休憩中で、マネージャー3人がおにぎりを作ってくれたのだ………が、こっそり周りを見渡すとたまにとてつもない表情をするヤツがいて、円堂のしょっぱいという呟きから、塩の付け過ぎ(ハズレ)が混在しているのは分かっている…………これだっ!邪眼の力(目星力)を舐めるなy………凄く……しょっぱいです……(ファンブル)

 

後、鬼道がなんか浸ってるというか、おにぎりを口にする度に動き止まってんのが目につく、意外と脳内で食レポなんかやってたり………ま、アイツに限ってそんな訳ないか。

 

 

 

休憩が終わって、化身の力を強くするのを考える途中、ふと豪炎寺と鬼道に目が行った。

 

そういや必殺技を俺以外の誰かに教えた時、特定の属性だけやたら強くなったりするよな……化身発現中、又は化身技の時に合体技の要領で力を合わせれば…………試す価値はあるか。

 

「鬼道、豪炎寺!ちょっと良いか?」

 

さて、これが吉と出るか凶と出るか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日、あの後2人に協力してもらうと、当初の予想通り豪炎寺は炎系、鬼道は闇系の特徴を持つ化身の力を今までに無いほど引き出す事が出来た。

 

出来たのだが………それが想定より遥かに強力すぎて力の制御が困難、ありゃあ強化ってより最早凶化と言って差し支えないレベルだ。

 

消耗が激しい為、化身は日に練習できる回数が限られてしまう、失敗の原因を突き止めてからじゃないと必殺技の様にただがむしゃらにやり続けても効率が悪いから、2人には円堂の方へ行って貰った。

 

一之瀬が俺も俺も!とやって来るが………スマン、螺旋(スピニング)天馬(ペガサス)、不死鳥とお前の属性のイメージがまだ掴めて無いんだ、また今度な。

 

 

 

 

 

暫く考え込んでいると、コートの方からどよめきの声が、目線をやると―――まーた誰か乱入してるよ………どうせ世宇子なんだろうな、流れ的に。

 

乱入者の近くに走り寄ると、ソイツは円堂、次に俺へ視線を向け

 

「君が円堂守君………それと天願想叶君だね?

私の名前はアフロディ、君たち2人の事は影山総帥から聞いているよ。」

 

うん?影山からって……円堂は兎も角、俺は影山に目を付けられて無いモンだと思ってたんだが………あ、化身かな。

 

 

「テメェ、宣戦布告にでも来やがったのか!」

 

「フフフ……宣戦布告というものは戦う為にするもの、私には君達と戦うつもりなどない。

戦わない方が良い、それが君達の為になる。」

 

「………どういう意味だ。」

 

「神と人間の戦い、勝敗は言わずとも分かるだろう?」

 

今自分の事を神って言った?この試合が終われば黒歴史確定ですね……。

 

「神様にでも成ったつもりか?」「さあ、どうだろうね。」

 

「試合はやってみなくちゃ分からないぞ!」

 

「そうかな?林檎は木から落ちるだろう。

世の中には逆らえない事実という物があるんだ、鬼道有人君、彼ならその事を良く知っているよ。」

 

「さっきから回りくどいな、何が言いてぇよ?」

 

考える時間がある小説やゲームなら兎も角、実際に対面して話すと迂遠な(こういう)言い回しは怠いんだよ。別に理解できない訳じゃねぇが、そういうのは暇な時とかにやって欲しいし何より

 

………………化身について徹夜で考えたり、その練習による疲労で眠くなってZzz………。

 

「君達の練習は無駄な物だ、もう辞めたまえ。」

 

そう言うだろうと思った、というかこの展開でこういうのじゃないパターンなんて俺は知らん。

 

「五月蝿い!

練習が無駄なんて誰にも言わせない!練習はおにぎりだ!

俺達の血となり肉となるんだ!」

 

「ああ、ハハハ♪上手い事を言うね!」

 

円堂の怒気混じりの発言をクスクスと笑って流しているが――――

 

「おい、笑う所じゃないぞ………!」

 

怖ッ!?円堂ってこんなドスの効いた声出せたのか……眠気なんざ吹き飛んだわ……。

 

「しょうがないなあ……なら、見せてあげるよ!」

 

そう言うや否や、上空へ飛び上がりシュートを放ってきた。

 

それは必殺技でこそ無かったが相当な威力を孕んでいる事が見てとれる、一方、円堂は怒りで冷静さを欠き、全身に力が入り過ぎている、あの状態では………。

 

「「「円堂!?」」」

 

シュートを止められず吹き飛んばされてしまった円堂に皆が駆け寄っていく。

 

………ダメ、か。

予想出来ていようと、その光景を見て思う所がない訳じゃない。

 

暫くは怒りに身を任せてアフロディに立ち向かうが、ダメージが大きいのだろう、動きが鈍い。

 

円堂達とやや離れた位置で傍観に徹していた俺に視線を移したアフロディは

 

「それで、君は円堂君の方へ行かなくても良いのかな?

まるで動じていない様に見える、こうなる事が最初から解っていたみたいだね?」

 

そう言ってくるが、それを無視して問いかける。

 

「1つ聞かせろ、影山から俺の事を聞いたとはどういう事だ。」

 

影山のヤツが俺に興味を持つとすれば化身だけだと思うが

 

「今のは質問のつもりだったんだけど……まあ良い。

影山総帥が君に目を付けたのが数年前に遡る。」

 

「数年前……?覚えが無ぇな、その頃は影山の名なんざ見た事も聞いた事もねぇ。」

 

「いや、知っている筈だよ。

君が中学に入る前の帝国学園からのスポーツ推薦、覚えているかな?

それには影山総帥の名があった筈、何故なら、それが総帥の意思によるものだったからね。」

 

「帝国からの推薦……?天願、それは本当なのか!?」

 

鬼道が思わず、といった体で聞いてくるが、

 

「………………ああ。」

 

そういえばそんな事があったよーな、無かったよーな。

スポーツ推薦なんて色んな学校から来てた事もあって、ぶっちゃけ覚えてないでござる。

 

上の空での返事だが周囲はイエスと判断したらしい、ざわめきが広がっていく。

 

アフロディは動揺する雷門の皆など目に入っていないかの様に、話を続けてきた。

 

「それに私達と共に神に至るという選択を蹴った者、とも聞いているし、個人的に興味があって、総帥に話を聞いたのさ。

私達の先駆け、又はキャプテンになる可能性があった君のね。」

 

 

神に至る選択を蹴る?一体何の事――――ああ、アレの事か。

推薦に混じって怪しげな水を勧めて来る明らかに異質な輩が居たのは覚えている。

もし、あの誘惑に抗っていなければ、ゾッとしねぇなぁ………。

 

「そういう事かよ、漸く合点がいった、それで?(そんなの)を見た感想は?」

 

「期待以上、かな。

視線とはいえ、まさか初見で私の動きが捉えられるとは思わなかったよ。

――――――うん、君なら良さそうだ。」

 

何やら1人で勝手に納得していた後、俺に()()()()()()

 

「天願想叶君、私達と共に来る気は無いか?君にはその資格がある。」

 

――――瞬間、場が一気に静まりかえった。

先程まで騒々としていた皆の声も聞こえない、世界の静止した、というのはまさに今の様な状況なのだろう。

 

「……ハッ、勝手に何処の馬の骨とも知れねぇ奴なんざを独断で勧誘して影山が許すのかよ。」

 

「それに関しては問題ないさ。

君は総帥から一度勧誘を受けている身、少なくとも君の言う表現(馬の骨)には程遠い。

そして総帥は私達()に届きうるとの見込みがある者ならば、勧誘しても構わないと仰られている。

 

この手を取れば、人ならば避けられない限界という軛から解放されて、君が保有する技や化身を制限無く出せる様になる。」

 

必殺技・化身を制限無く、ね。

俺の弱点は把握済みってか。

 

「そんな誘いでその手を取るとでも?随分と安く見られたもんだな。」

 

そう返すと、アフロディは心底から不思議そうな表情で

 

「意外だね、こう言えば乗ってくると思ったんだけど。」

 

「何を根拠にそう思ったのか知りてぇな。」

 

「だって、君は別に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

影山総帥がそう評していたよ。」

 

………それを知っているのは円堂と木野だけで、豪炎寺・鬼道・一之瀬辺りの、結構なサッカー好きじゃないと気付けないと思っていたんだが………影山がだと?

 

偶然………それとも、好きと嫌いは紙一重って奴か?

 

「天願がサッカーを好きじゃない?んな訳無ぇだろ!」

天願(アイツ)が何れだけ楽しそうにサッカーしてるか、知りもしない癖に!」

「そうやって俺達の心を乱す、影山の策略なんだろ!」

 

皆が俺の事をフォローしてるが、アイツの言う事を完全には否定出来ないだけに辛い……。

 

そんな皆に視線すら向けず、

 

有象無象(君達)の意見なんて聞いていない、それで、結局どうす――――

「断る。」

…………どうしてその結論に至ったのか、訊いても?」

 

「お前の言う話に惹かれたのは事実だ、が、それは雷門を裏切る理由には成り得ない。」

 

何より、あの2人(円堂と木野)だけは絶対に裏切らない、あの日そう誓った。喩え、何れ程叶えたい願望や理想を物に出来るとしても、その誓いを違える訳にはいかない。

 

そして―――

「それとだ、お前らに付けば必殺技も化身を使い放題の上、絶対に勝てるんだろうが……………そんなサッカーが楽しいのか?」

 

帝国との地区予選決勝で、漸く()()()()()()()()を理解出来た、互いが全力を出し尽くして、薄氷の上にある勝利を掴み取ったあの瞬間、あの言葉に出来ない想いが、世宇子に行って経験出来るとは思えない。

 

ゲームでチート等を使って、好き勝手していく特有の爽快さや楽しさを経験した事がある、だが時間が経つ内に飽き、いつしか作業の様な、まるで面白味の無い物に転じてしまった。

 

「技の事を含めても、お前らのやり方でサッカーをする事に一切の魅力を感じられない。

喩え勝てずとも、技を出せなくても、俺がしたいのは()()()()()()()なんだよ。」

 

これ(楽しさ)を知らずに話を聞いていれば、多少は揺らいだかもしれんがな。

 

「サッカーの楽しさ………フフッ、アハハハ!!!

本当に面白いね、君達は。そうか、そういう考えもあるのか……それで後悔しないといいね。

 

こうして対面出来たのは良かった、お陰で――――決勝が楽しみになって来たよ。」

 

一頻り笑った後に、それまでとは違う獰猛な笑みを浮かべたと思えば、奴は霞の様に姿を消していた。

 

 

それまで片膝立ちだったが、アフロディが去った事で気が抜けたのか、尻餅を付いた円堂に近付き

 

「立てるか、円堂。」

 

手を差し伸べる。

少し呆けた表情をしていたが、直ぐに手を取り立ち上がりながら

 

「………ああ、悪い悪い!

アイツのシュートは凄かったけど、今のでマジン・ザ・ハンドの完成に近付いた気がするよ。」

 

そう言った………チームの士気を下げない為ってのは分かるが、んな強がった表情見せられても説得力が無ぇ。

 

 

つっても円堂の心配ばかりしてる訳にもな……俺の弱点は掌握されてる様だし……やはり化身の合体技といい、切れる手札を増やしておいた方が良いか。

 

 

勝つための課題は山積み、しかしそれを何とかする術が見付からぬまま、刻一刻と世宇子戦までの時間が迫る。

 

ただ、俺達の感じる焦燥感が膨れ上がる一方だった。




化身の意思云々ですが没設定にするか迷ってて、取り敢えず出しておこう、位の気持ちで書いたので深く考えなくて良いです。



主人公のスポーツ推薦について

主人公は小学時代にその身体能力から数々の部活から助っ人を頼まれ、時には公式戦等にも出場していました。

他の競技ならば、必殺技に時間を割く事もなく基本練習に集中した分しっかりと強くなり活躍、それを複数の競技でもしていた事で、他校は優良な選手と見てスポーツ推薦を出した、という具合です。

尚、必殺技にかまけていた分、基本動作がダメだったのが目立ち、サッカーでの推薦は何処からも貰えなかった模様。

影山はその身体能力に注目、もし推薦・神のアクアの話を受けていれば、被験体(モルモット)として利用、成功すれば世宇子のキャプテンにしていました。

ほんの少しの分岐ズレで、帝国・世宇子・エイリア堕ちする、割りとハードモードな主人公。

雷門中の裏設定
雷門中としては主人公が来て「第3部、完!」状態だったのに存在しないサッカー部入りした事で意気消沈、只、そのままにしておくのも惜しかった他部活顧問勢はサッカー部の存続・部費・グラウンドローテの組み込みを餌に助っ人化。
(普通なら試合の人数分すら集まってない状況じゃ、部の存続そのものが困難だろうし………そんな深く考えずとも、っていうのは禁句)
そんな状態にも関わらず、中々の成績を残していた所に帝国の練習試合の話が舞い込み、サッカー部の廃部を見越した熾烈な主人公争奪戦が繰り広げられた。




アフロディを通した影山の勧誘ですが

勧誘成功
・円堂と長い付き合いの主人公を裏切らせるという精神攻撃を兼ねた雷門の戦力低下。
・主人公の加入、主人公の技を世宇子メンバーに覚えさせる世宇子の戦力強化。

勧誘失敗
・アフロディ越しに主人公の強さを測り、アフロディが勧誘=完全なる勝利の障害、と見なし主人公への対策を取る。

そもそも勧誘しない
・障害にはなり得ない、円堂同様ここで叩いて心を折りにいく。

と、主人公への対応をアフロディの動き次第で変える為にさせました。

元々目を付けていた存在が次々と別の必殺技を出し、更には化身という謎の力を使ってれば……多少はね?

主人公の必殺技≧サッカーが好きなのを見抜いたのは、世界編とかGo見て実はサッカー大好きな人、というイメージを受けたからです。

普通に見る分には楽しそうにサッカーしてるので、かなりのサッカー好きでもなければ、疑いを以て観察でもしない限り、先ず気付けません。
原作開始時点では必殺技>越えられない壁>サッカーだったので相当マシになってます。

主人公が円堂とアフロディの勝負に割り込まなかったのは、これを(敗北)イベントと判断したのと、一度相手のシュートを受けさせ力量差を実感させた方が良いと考えた為です。





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