インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~   作:ルオン

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大変長らくお待たせいたしました‼

今回の話では、永流が試験を受ける話です‼
この話で永流は、ついにあの姿になります‼
そして、最後の方にある方のリクエストしたキャラが少し出ます‼

それでは本編、スタートです‼


Stage4:驚きの相手と受け継がれる力

永流が学園長と交渉をして1週間。

永流はアタッシュケースを片手に、再びIS学園へと来ていた。

だが今度の服装は私服ではなく、黒いスーツを着ていた。

 

「永流先生‼」

 

「山田さん、おはようございます」

 

「おはようございます♪今日はスーツで来られたんですね?」

 

「流石に私服ではダメだと思いまして。似合わないですかね?」

 

「そんなことありません‼とっても似合ってますよ♪そ、それに…………」

 

「それに?」

 

「な、なんでもありません‼//////い、行きましょう‼」

 

「?はい」

 

顔を赤くしながら先に歩いて行く真耶。

何故顔を赤くしているのか分からない永流は、急いで真耶の後をついていく。

数分後、真耶についていった永流はアリーナにあるピットへとやってきた。

ピットに着くと、千冬が待っていた。

そして千冬の後ろには2機のIS、打鉄とラファールが置いていた。

 

「おはようございます、宝生さん」

 

「おはようございます、織斑さん。試験の相手は、織斑さんですか?」

 

「いえ、私ではありません。相手はこの学園の生徒会長です」

 

「生徒会長………たしか、IS学園の生徒会長は学園一強いんでしたよね?」

 

「はい。そうなんです。今回は生徒会長自らが相手をしたいと、申し出があったんです」

 

「生徒会長自ら?」

 

「ええ…………さて宝生さん、試験で使うISは、打鉄とラファールとありますが、どちらにしますか?」

 

「それなら大丈夫です。どちらも使いませんから」

 

「えっ⁉」

 

「……………………」

 

永流の言ったことに驚く真耶と、永流を睨む千冬。

 

「……ふざけてるのですか?」

 

「いえ、ふざけてませんよ?俺は、自分の専用機を持ってるので」

 

「えぇええ⁉」

 

「なに⁉」

 

「じゃあ俺は、外に向かいますね」

 

「あっ‼ち、ちょっと⁉」

 

真耶の静止の言葉を無視し、永流はアリーナに出た。

 

「へ~、アリーナってこうなってるんだ?」

 

「そうよ♪けっこう広いでしょ♪」

 

「ん?………………ッ⁉」

 

突然声が聞こえ、そちらに顔を向ける永流。

声を発した人物の顔を見て、永流は驚いた。

 

「か、刀奈⁉」

 

「久しぶりね永流くん♪でも今は、楯無って呼んでね♪」

 

永流が驚いた人物の名は、更識楯無(さらしきたてなし)。本名は更識刀奈(かたな)。

永流の2つ下の幼馴染みで、日本政府公認の暗部、更識家の当主にして、ロシア政府代表選手。

永流とは小さい頃から遊んでおり、永流とはいつも一緒にいた。

名前が本名の刀奈ではなく楯無となっているのは、更識家の当主になった者は、代々楯無を名乗らなくてはならないのである。

余談ではあるが、彼女は永流に惚れている。

 

「楯無…………そうか、更識家の当主に」

 

「そういうこと♪それと、私が永流くんの対戦相手よ♪」

 

「かた──いや、楯無が生徒会長……か……」

 

「それより、どうして永流くんはISを纏ってないの?打鉄とラファールを用意してたのに。もしかして、私に会いたくて慌てて来てくれたのかしら♪」

 

「残念ながら、俺はアリーナに出てくるまで、生徒会長が楯無だったことは知らなかった。それにISを纏わない理由は必要なかったから」

 

「必要ないって、私のことバカにしてる?」

 

「違うよ。俺は専用機を持ってるんだ」

 

「専用機⁉」

 

永流が専用機を持っていると聞かされ、驚く楯無。

言った本人は、地面にアタッシュケースを措き中身を取り出した。

 

「なにそれ?」

 

「専用機を展開するためのアイテム、【ゲーマドライバー】と【ガシャット】さ」

 

そう。永流がアタッシュケースから取り出した物は、永流の父親である永夢と、仲間である飛彩たちがバグスター事変の時に使用していた【ゲーマドライバー】と【ガシャット】であった。

何故、永流がゲーマドライバーとガシャットを持っているのかというと、その理由は2日前に遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

2日前

 

突然、黎斗から呼び出された永流は、幻夢コーポレーションに来ていた。

永流がいつも通りに社長室に訪れると、中には黎斗と束がいた。

 

「黎斗さん、突然呼び出してどうしたんですか?」

 

「実はね永流くん、実は君の専用機を用意させてもらったんだ♪」

 

「えっ⁉せ、専用機⁉」

 

「そうだよ♪と言っても、ある物にISコアをいれた感じだけどね」

 

「ある物?」

 

「コレさ」

 

そう言って黎斗は、机の下からアタッシュケースを取りだし、ケースを開けて永流に見せる。

中には、ゲーマドライバーと【マイティアクションX】のガシャットが入っていた。

 

「コレは⁉ゲーマドライバーに父さんが使っていたマイティアクションXのガシャット⁉」

 

「このゲーマドライバーとガシャットは、君専用に新しく作った物なんだ」

 

「俺……専用……」

 

「本来なら、“アレ”も用意しておきたかったんだけどね~」

 

「アレ?」

 

「それは秘密だよ♪」

 

「さて、地下室に行って機体の性能を試そうか」

 

「はい」

 

この後、永流は地下室に行き、機体の性能を確認し、ゲーマドライバーとガシャットが入ったケースを持って帰宅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな事があり、現在にいたる。

 

「さて、試験を始めようか‼」

 

《マイティアクションX‼》

 

そう言ってゲーマドライバーを腰に装着した永流は、マイティアクションXの起動スイッチを押す。

すると、アリーナ全体に特殊エリア【ゲームエリア】が展開され、エナジーアイテムが入っているチョコブロックが現れた。

 

「な、なんなの⁉このチョコのようなブロックは⁉」

 

「まぁ、俺の専用機のアイテムみたいな物さ」

 

「アイテム?」

 

「ああ。さて、話は終わりだ。…………変身‼」

 

《ガシャット‼》

《レッツゲーム‼メッチャゲーム‼ムッチャゲーム‼ワッチャネーム⁉アイムアカメンライダー‼》

 

永流がゲーマドライバーの中央よりにあるスロットに、ライダーガシャットの挿入した。

挿入したことにより、永流の周囲にライダーの頭部を描かれたパネルが回転しながら現れ、永流が任意のパネルに触れると『SELECT!』の文字が表示され、永流の姿がパネルに描かれたライダーの頭部をつけた2頭身へと変わった。

 

「な、何それ⁉全身装甲〈フルスキン〉のIS⁉というか、2頭身⁉」

 

「コレはエグゼイド…………仮面ライダーエグゼイドだ‼」

 

「仮面ライダー…………エグゼイド」

 

「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ‼」

 

父親である永夢と同じエグゼイドへと変身した永流。

永流を楯無の方を見て拳を構える。それを見た楯無も自分専用の武器【蒼流旋】(そうりゅうせん)を構える。

それと同時に、試験開始のブザーがなった。

 

「先手必勝‼ハァッ‼」

 

「きゃっ⁉」

 

ブザーがなったと同時に永流は、楯無に突っ込んでいきパンチを喰らわせようとする。

いきなりのことで驚いた楯無であったが、直ぐに反応し永流を避ける。

避けられた永流は、目の前にあったチョコブロックに着地した。

 

「流石は生徒会長だな。いきなりの攻撃でも反応するとはな」

 

「伊達に学園最強を名のってる訳じゃないのよ?(あ、危なかった⁉少しでも反応が遅かったら喰らってたわ。見た目より早いみたいね)」

 

「どんどん行くぜ‼ハッ‼」

 

《高速化‼》

 

「な、なんなn「オリャ‼」キャアッ⁉」

 

「オリャリャリャリャリャリャー‼」

 

「きゃぁあああああ⁉」

 

永流は足元のチョコブロックを破壊し、中からエナジーアイテムの1つ、【高速化】の能力を得てチョコブロックをジャンプ台にし、楯無に連続で攻撃した。

 

「(くっ⁉なんて速さなの⁉なんとかして、この攻撃を止めないと………………そうだ‼)ハァッ‼」

 

「のわっ⁉」

 

楯無は、蒼流旋に装備されているガトリング砲で撃ち砕いた。

それにより、着地できなかった永流は地面に向かって落ちていく。

 

「うわぁああああ⁉落ちる~⁉……………………って、俺飛べたじゃん‼」

 

そう言った瞬間、永流の体は空中で止まった。

 

「危ない危ない。コレ、一応ISのコアいれて飛べるようにしたんだもんな。さて‼反撃k「えい♪」ぎゃあ‼」

 

再度、自分の機体のことを確認していた永流の背中を、楯無が蒼流旋で攻撃し、結局永流は地面に落ちた。

 

「イデデデ…………やったな楯無‼」

 

「ふふ♪油断大敵よ♪それと、そのIS熱くないの?」

 

「えっ?いや、別に?」

 

「そう…………なら、熱くしても大丈夫よね‼」

 

「何を『ドガァアアアアアアアン‼』がぁあああああ⁉」

 

油断していた永流に楯無は、自身のIS【ミステリアス・レイディ】(霧纏の淑女)に搭載された【アクア・クリスタル】から放出されたナノマシンを永流の周りに配置し、水蒸気爆発を起こして永流を吹き飛ばした。

 

「な、なんだ……今のは……⁉」

 

「清き熱情(クリア・パッション)…………水でてきてるナノマシンを霧情にしてから散布して、瞬時に気化させて爆発させる、ミステリアス・レイディの技の1つよ♪」

 

「ナノマシン…………」

 

「さぁ、勝負はこれからよ‼」

 

「そうだな…………楯無の言う通り、勝負はこれからだ‼」

 

《ガッチャーン‼レベルアップ‼マイティジャンプ‼マイティキック‼マイティマイティアクションX‼》

 

永流はゲーマドライバーの中央についているレバーを右に引いた。

それにより、エグゼイドのアーマーがパージされ、2頭身から等身大の姿、【仮面ライダーエグゼイド レベル2】へと変わった。

 

「等身大に変わった⁉もしかして一次移行〈ファーストシフト〉⁉」

 

「残念ながら違うぜ?コレはエグゼイドのレベルを上げた姿だ‼」

 

「レベルを上げた姿…………」

 

「こっからは、俺も武器を使わせてもらう‼」

 

《ガシャコンブレイカー‼》

 

そう言った途端、永流の周りを回るように【ガシャコンウェポン】の1つ、【ガシャコンブレイカー】が現れ、それを永流は手に取った。

 

「ハンマータイプの武器⁉」

 

「行くぜ‼」

 

再び楯無に突っ込み、ガシャコンブレイカーで攻撃する永流。

警戒していた楯無は、蒼流旋で攻撃を防ぐ。

 

「悪いけど、そう簡単には喰らわないわよ?」

 

「なら、防げないくらいのスピードで攻撃するまで‼」

 

そう言うと永流は⁉ガシャコンブレイカーについているBのボタンを数回押した。

 

「フッ‼ハッ‼タァアア‼」

 

「くっ‼(さっきよりスピードが上がってる⁉でも‼)ハァッ‼」

 

「ぐあっ⁉」

 

「てやぁああああ‼」

 

「ぐぅううう⁉」

 

連続して攻撃する永流の隙をついて、反撃した楯無。

そしてそのまま、楯無は連続で永流を攻撃。攻撃を受けている永流は、腕をクロスして防御する。

 

「(ぐっ‼ハンマーモードじゃ、楯無の槍のスピードに追いつけない‼……なら‼)ハァッ‼」

 

「くっ‼」

 

「(今だ‼)それっ‼」

 

《ジャ・キーン》

 

ガシャコンブレイカーで蒼流旋を攻撃し、楯無が怯んだ隙を見て永流は、ガシャコンブレイカーのAのボタンを押した。

それにより、ガシャコンブレイカーはハンマーモードからブレードモードに変形した。

 

「け、剣になった⁉」

 

「まだまだこれからだ‼」

 

「負けないわよ‼」

 

再び攻撃を始める永流と楯無。

2人の武器と武器をぶつけ合う音が、アリーナ全体に響いていた。

やがてエネルギーがギリギリになった2人は、互いに距離をあける。

 

「ハァ……ハァ……ねぇ永流くん?」

 

「ゼェ……ゼェ……なんだよ楯無?」

 

「ハァ……ハァ……お互い…………次で最後にしない?」

 

「ゼェ……ゼェ……必殺技で決着か…………その話のった‼」

 

「なら…………」

 

楯無が蒼流旋を構えると、装甲の表面を覆っていたアクア・ナノマシンが、蒼流旋のに集まり、巨大な槍形成した。

 

「これがミステリアス・レイディの最強の技、『ミストルテインの槍』よ‼」

 

「デケェ…………なら俺も‼」

 

《ガッシューン》

《ガシャット‼キメワザ‼》

《MIGHTYCRITICALFINISH‼》

 

永流はゲーマドライバーからガシャットを抜きとり、ガシャコンブレイカーに装着されているスロットに、ガシャットを挿入する。そして刃身にエネルギーが纏われる。

 

「更にコレだ‼」

 

《マッスル化‼マッスル化‼マッスル化‼》

 

永流は近くにあったチョコブロックを壊し、同じエナジーアイテムを3つ引き当てた。

 

「ハァアアア‼」

 

「デリャアアアアアア‼」

 

楯無がミストルテインの槍を放ったと同時に、永流はガシャコンブレイカーを頭上にあげ回転しながら突っ込んだ‼

 

「うぉおおおおお‼まだまだ~‼」

 

永流は少しずつではあるが、ミストルテインの槍を押していた。

 

「うぉおおおおお‼先生直伝‼青春フルパワ~~‼」

 

そう叫びながら攻撃を続けたら、ミストルテインの槍は破壊され、永流はそのまま楯無に突っ込む。

 

「う、ウソッ⁉」

 

「デリャアアアアアア‼」

 

「きゃぁあああああ⁉」

 

『会心一発‼』

『GAME CLEAR』

 

ミストルテインの槍を破壊した永流は、楯無に必殺技を喰らわせる。

楯無のシールドエネルギーがなくなり、永流の勝利となったが、シールドエネルギーが無くなったミステリアス・レイディが強制解除され、地面に落ちていく。

 

「まずい⁉」

 

永流は急いで楯無の方に向かい、楯無をお姫様だっこをしてキャッチする。

 

「楯無…………刀奈‼……カナ‼目を開けてくれ‼」

 

「ん…………永流?」

 

「はぁ~…………良かった~‼」

 

「そっか…………私負けちゃったんだ」

 

「…………うん。その……ごめん」

 

「ううん。謝らないで。永流が強かったってだけだから。それに…………」

 

「それに?」

 

「こうして永流に抱きつけるもの♪」

 

そう言って、楯無は永流に抱きつく。

 

「ち、ちょっ⁉//カナ⁉////」

 

「ふふ♪やっとカナって呼んでくれたわね?」

 

「そっちだって、やっと呼びすてで呼んだじゃないか?////」

 

「ふふ♪ちょっと恥ずかしくて♪」

 

「はぁ…………とりあえずピットへ戻るぞ」

 

「はーい♪」

 

この後、永流は楯無を連れてピットに戻ったが、ちふゆと真耶に色々問いつめられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、聖都大学附属病院では

 

「今頃永流は、試験が終わった頃だろうか?」

 

「多分な」

 

「自分も付き添いで行けば良かったな~」

 

CRで飛彩はケーキを食べながら、大我はコーヒーを飲みながら、貴利矢は飴をなめながら休憩していた。

 

「でもまさか、あの社長が新しくゲーマドライバーを作って永流に渡したって、聞いたときは驚いたよな?」

 

「ああ…………しかも、IS用に新しくガシャットを作ったしな」

 

「……最近は、驚くことばかりだn「飛彩‼」どうした親父?」

 

飛彩が話していると、灰馬が1人の青年を背中におぶって入ってきた。

 

「院長、どうかしたの?その兄ちゃん?」

 

「病院の前で急に倒れたんだ‼結構衰弱しているし、怪我してるみたいだ‼今部屋は全部埋ってて使えんから、ここに連れてきた‼」

 

「それを早く言え‼俺が変わる‼九条‼手伝え‼」

 

「あいよ」

 

飛彩と貴利矢が青年をベッドに連れて行こうとする中、青年のポケットから財布が落ち、大我が拾い中身を確認する。

 

「何か身元が分かる物があればいいんだが…………ん?」

 

身元が分かる物を探していると、1枚の写真を見つけ、その写真を見る大我。

 

「…………⁉こいつは⁉」

 

大我は写真を見て驚いた。

写真には、中学生ぐらいの先程の青年と、中学生ぐらいの永流が写っていたのだ。

 

to be next stage

 

 

 




今回はここまでです。

次回は最後に出てきた青年と永流の関係が明らかになります‼
そして‼ある連中が現れ戦います‼

次回も是非読んでください‼

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