今回の話では、永流が試験を受ける話です‼
この話で永流は、ついにあの姿になります‼
そして、最後の方にある方のリクエストしたキャラが少し出ます‼
それでは本編、スタートです‼
永流が学園長と交渉をして1週間。
永流はアタッシュケースを片手に、再びIS学園へと来ていた。
だが今度の服装は私服ではなく、黒いスーツを着ていた。
「永流先生‼」
「山田さん、おはようございます」
「おはようございます♪今日はスーツで来られたんですね?」
「流石に私服ではダメだと思いまして。似合わないですかね?」
「そんなことありません‼とっても似合ってますよ♪そ、それに…………」
「それに?」
「な、なんでもありません‼//////い、行きましょう‼」
「?はい」
顔を赤くしながら先に歩いて行く真耶。
何故顔を赤くしているのか分からない永流は、急いで真耶の後をついていく。
数分後、真耶についていった永流はアリーナにあるピットへとやってきた。
ピットに着くと、千冬が待っていた。
そして千冬の後ろには2機のIS、打鉄とラファールが置いていた。
「おはようございます、宝生さん」
「おはようございます、織斑さん。試験の相手は、織斑さんですか?」
「いえ、私ではありません。相手はこの学園の生徒会長です」
「生徒会長………たしか、IS学園の生徒会長は学園一強いんでしたよね?」
「はい。そうなんです。今回は生徒会長自らが相手をしたいと、申し出があったんです」
「生徒会長自ら?」
「ええ…………さて宝生さん、試験で使うISは、打鉄とラファールとありますが、どちらにしますか?」
「それなら大丈夫です。どちらも使いませんから」
「えっ⁉」
「……………………」
永流の言ったことに驚く真耶と、永流を睨む千冬。
「……ふざけてるのですか?」
「いえ、ふざけてませんよ?俺は、自分の専用機を持ってるので」
「えぇええ⁉」
「なに⁉」
「じゃあ俺は、外に向かいますね」
「あっ‼ち、ちょっと⁉」
真耶の静止の言葉を無視し、永流はアリーナに出た。
「へ~、アリーナってこうなってるんだ?」
「そうよ♪けっこう広いでしょ♪」
「ん?………………ッ⁉」
突然声が聞こえ、そちらに顔を向ける永流。
声を発した人物の顔を見て、永流は驚いた。
「か、刀奈⁉」
「久しぶりね永流くん♪でも今は、楯無って呼んでね♪」
永流が驚いた人物の名は、更識楯無(さらしきたてなし)。本名は更識刀奈(かたな)。
永流の2つ下の幼馴染みで、日本政府公認の暗部、更識家の当主にして、ロシア政府代表選手。
永流とは小さい頃から遊んでおり、永流とはいつも一緒にいた。
名前が本名の刀奈ではなく楯無となっているのは、更識家の当主になった者は、代々楯無を名乗らなくてはならないのである。
余談ではあるが、彼女は永流に惚れている。
「楯無…………そうか、更識家の当主に」
「そういうこと♪それと、私が永流くんの対戦相手よ♪」
「かた──いや、楯無が生徒会長……か……」
「それより、どうして永流くんはISを纏ってないの?打鉄とラファールを用意してたのに。もしかして、私に会いたくて慌てて来てくれたのかしら♪」
「残念ながら、俺はアリーナに出てくるまで、生徒会長が楯無だったことは知らなかった。それにISを纏わない理由は必要なかったから」
「必要ないって、私のことバカにしてる?」
「違うよ。俺は専用機を持ってるんだ」
「専用機⁉」
永流が専用機を持っていると聞かされ、驚く楯無。
言った本人は、地面にアタッシュケースを措き中身を取り出した。
「なにそれ?」
「専用機を展開するためのアイテム、【ゲーマドライバー】と【ガシャット】さ」
そう。永流がアタッシュケースから取り出した物は、永流の父親である永夢と、仲間である飛彩たちがバグスター事変の時に使用していた【ゲーマドライバー】と【ガシャット】であった。
何故、永流がゲーマドライバーとガシャットを持っているのかというと、その理由は2日前に遡る。
2日前
突然、黎斗から呼び出された永流は、幻夢コーポレーションに来ていた。
永流がいつも通りに社長室に訪れると、中には黎斗と束がいた。
「黎斗さん、突然呼び出してどうしたんですか?」
「実はね永流くん、実は君の専用機を用意させてもらったんだ♪」
「えっ⁉せ、専用機⁉」
「そうだよ♪と言っても、ある物にISコアをいれた感じだけどね」
「ある物?」
「コレさ」
そう言って黎斗は、机の下からアタッシュケースを取りだし、ケースを開けて永流に見せる。
中には、ゲーマドライバーと【マイティアクションX】のガシャットが入っていた。
「コレは⁉ゲーマドライバーに父さんが使っていたマイティアクションXのガシャット⁉」
「このゲーマドライバーとガシャットは、君専用に新しく作った物なんだ」
「俺……専用……」
「本来なら、“アレ”も用意しておきたかったんだけどね~」
「アレ?」
「それは秘密だよ♪」
「さて、地下室に行って機体の性能を試そうか」
「はい」
この後、永流は地下室に行き、機体の性能を確認し、ゲーマドライバーとガシャットが入ったケースを持って帰宅した。
そんな事があり、現在にいたる。
「さて、試験を始めようか‼」
《マイティアクションX‼》
そう言ってゲーマドライバーを腰に装着した永流は、マイティアクションXの起動スイッチを押す。
すると、アリーナ全体に特殊エリア【ゲームエリア】が展開され、エナジーアイテムが入っているチョコブロックが現れた。
「な、なんなの⁉このチョコのようなブロックは⁉」
「まぁ、俺の専用機のアイテムみたいな物さ」
「アイテム?」
「ああ。さて、話は終わりだ。…………変身‼」
《ガシャット‼》
《レッツゲーム‼メッチャゲーム‼ムッチャゲーム‼ワッチャネーム⁉アイムアカメンライダー‼》
永流がゲーマドライバーの中央よりにあるスロットに、ライダーガシャットの挿入した。
挿入したことにより、永流の周囲にライダーの頭部を描かれたパネルが回転しながら現れ、永流が任意のパネルに触れると『SELECT!』の文字が表示され、永流の姿がパネルに描かれたライダーの頭部をつけた2頭身へと変わった。
「な、何それ⁉全身装甲〈フルスキン〉のIS⁉というか、2頭身⁉」
「コレはエグゼイド…………仮面ライダーエグゼイドだ‼」
「仮面ライダー…………エグゼイド」
「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ‼」
父親である永夢と同じエグゼイドへと変身した永流。
永流を楯無の方を見て拳を構える。それを見た楯無も自分専用の武器【蒼流旋】(そうりゅうせん)を構える。
それと同時に、試験開始のブザーがなった。
「先手必勝‼ハァッ‼」
「きゃっ⁉」
ブザーがなったと同時に永流は、楯無に突っ込んでいきパンチを喰らわせようとする。
いきなりのことで驚いた楯無であったが、直ぐに反応し永流を避ける。
避けられた永流は、目の前にあったチョコブロックに着地した。
「流石は生徒会長だな。いきなりの攻撃でも反応するとはな」
「伊達に学園最強を名のってる訳じゃないのよ?(あ、危なかった⁉少しでも反応が遅かったら喰らってたわ。見た目より早いみたいね)」
「どんどん行くぜ‼ハッ‼」
《高速化‼》
「な、なんなn「オリャ‼」キャアッ⁉」
「オリャリャリャリャリャリャー‼」
「きゃぁあああああ⁉」
永流は足元のチョコブロックを破壊し、中からエナジーアイテムの1つ、【高速化】の能力を得てチョコブロックをジャンプ台にし、楯無に連続で攻撃した。
「(くっ⁉なんて速さなの⁉なんとかして、この攻撃を止めないと………………そうだ‼)ハァッ‼」
「のわっ⁉」
楯無は、蒼流旋に装備されているガトリング砲で撃ち砕いた。
それにより、着地できなかった永流は地面に向かって落ちていく。
「うわぁああああ⁉落ちる~⁉……………………って、俺飛べたじゃん‼」
そう言った瞬間、永流の体は空中で止まった。
「危ない危ない。コレ、一応ISのコアいれて飛べるようにしたんだもんな。さて‼反撃k「えい♪」ぎゃあ‼」
再度、自分の機体のことを確認していた永流の背中を、楯無が蒼流旋で攻撃し、結局永流は地面に落ちた。
「イデデデ…………やったな楯無‼」
「ふふ♪油断大敵よ♪それと、そのIS熱くないの?」
「えっ?いや、別に?」
「そう…………なら、熱くしても大丈夫よね‼」
「何を『ドガァアアアアアアアン‼』がぁあああああ⁉」
油断していた永流に楯無は、自身のIS【ミステリアス・レイディ】(霧纏の淑女)に搭載された【アクア・クリスタル】から放出されたナノマシンを永流の周りに配置し、水蒸気爆発を起こして永流を吹き飛ばした。
「な、なんだ……今のは……⁉」
「清き熱情(クリア・パッション)…………水でてきてるナノマシンを霧情にしてから散布して、瞬時に気化させて爆発させる、ミステリアス・レイディの技の1つよ♪」
「ナノマシン…………」
「さぁ、勝負はこれからよ‼」
「そうだな…………楯無の言う通り、勝負はこれからだ‼」
《ガッチャーン‼レベルアップ‼マイティジャンプ‼マイティキック‼マイティマイティアクションX‼》
永流はゲーマドライバーの中央についているレバーを右に引いた。
それにより、エグゼイドのアーマーがパージされ、2頭身から等身大の姿、【仮面ライダーエグゼイド レベル2】へと変わった。
「等身大に変わった⁉もしかして一次移行〈ファーストシフト〉⁉」
「残念ながら違うぜ?コレはエグゼイドのレベルを上げた姿だ‼」
「レベルを上げた姿…………」
「こっからは、俺も武器を使わせてもらう‼」
《ガシャコンブレイカー‼》
そう言った途端、永流の周りを回るように【ガシャコンウェポン】の1つ、【ガシャコンブレイカー】が現れ、それを永流は手に取った。
「ハンマータイプの武器⁉」
「行くぜ‼」
再び楯無に突っ込み、ガシャコンブレイカーで攻撃する永流。
警戒していた楯無は、蒼流旋で攻撃を防ぐ。
「悪いけど、そう簡単には喰らわないわよ?」
「なら、防げないくらいのスピードで攻撃するまで‼」
そう言うと永流は⁉ガシャコンブレイカーについているBのボタンを数回押した。
「フッ‼ハッ‼タァアア‼」
「くっ‼(さっきよりスピードが上がってる⁉でも‼)ハァッ‼」
「ぐあっ⁉」
「てやぁああああ‼」
「ぐぅううう⁉」
連続して攻撃する永流の隙をついて、反撃した楯無。
そしてそのまま、楯無は連続で永流を攻撃。攻撃を受けている永流は、腕をクロスして防御する。
「(ぐっ‼ハンマーモードじゃ、楯無の槍のスピードに追いつけない‼……なら‼)ハァッ‼」
「くっ‼」
「(今だ‼)それっ‼」
《ジャ・キーン》
ガシャコンブレイカーで蒼流旋を攻撃し、楯無が怯んだ隙を見て永流は、ガシャコンブレイカーのAのボタンを押した。
それにより、ガシャコンブレイカーはハンマーモードからブレードモードに変形した。
「け、剣になった⁉」
「まだまだこれからだ‼」
「負けないわよ‼」
再び攻撃を始める永流と楯無。
2人の武器と武器をぶつけ合う音が、アリーナ全体に響いていた。
やがてエネルギーがギリギリになった2人は、互いに距離をあける。
「ハァ……ハァ……ねぇ永流くん?」
「ゼェ……ゼェ……なんだよ楯無?」
「ハァ……ハァ……お互い…………次で最後にしない?」
「ゼェ……ゼェ……必殺技で決着か…………その話のった‼」
「なら…………」
楯無が蒼流旋を構えると、装甲の表面を覆っていたアクア・ナノマシンが、蒼流旋のに集まり、巨大な槍形成した。
「これがミステリアス・レイディの最強の技、『ミストルテインの槍』よ‼」
「デケェ…………なら俺も‼」
《ガッシューン》
《ガシャット‼キメワザ‼》
《MIGHTYCRITICALFINISH‼》
永流はゲーマドライバーからガシャットを抜きとり、ガシャコンブレイカーに装着されているスロットに、ガシャットを挿入する。そして刃身にエネルギーが纏われる。
「更にコレだ‼」
《マッスル化‼マッスル化‼マッスル化‼》
永流は近くにあったチョコブロックを壊し、同じエナジーアイテムを3つ引き当てた。
「ハァアアア‼」
「デリャアアアアアア‼」
楯無がミストルテインの槍を放ったと同時に、永流はガシャコンブレイカーを頭上にあげ回転しながら突っ込んだ‼
「うぉおおおおお‼まだまだ~‼」
永流は少しずつではあるが、ミストルテインの槍を押していた。
「うぉおおおおお‼先生直伝‼青春フルパワ~~‼」
そう叫びながら攻撃を続けたら、ミストルテインの槍は破壊され、永流はそのまま楯無に突っ込む。
「う、ウソッ⁉」
「デリャアアアアアア‼」
「きゃぁあああああ⁉」
『会心一発‼』
『GAME CLEAR』
ミストルテインの槍を破壊した永流は、楯無に必殺技を喰らわせる。
楯無のシールドエネルギーがなくなり、永流の勝利となったが、シールドエネルギーが無くなったミステリアス・レイディが強制解除され、地面に落ちていく。
「まずい⁉」
永流は急いで楯無の方に向かい、楯無をお姫様だっこをしてキャッチする。
「楯無…………刀奈‼……カナ‼目を開けてくれ‼」
「ん…………永流?」
「はぁ~…………良かった~‼」
「そっか…………私負けちゃったんだ」
「…………うん。その……ごめん」
「ううん。謝らないで。永流が強かったってだけだから。それに…………」
「それに?」
「こうして永流に抱きつけるもの♪」
そう言って、楯無は永流に抱きつく。
「ち、ちょっ⁉//カナ⁉////」
「ふふ♪やっとカナって呼んでくれたわね?」
「そっちだって、やっと呼びすてで呼んだじゃないか?////」
「ふふ♪ちょっと恥ずかしくて♪」
「はぁ…………とりあえずピットへ戻るぞ」
「はーい♪」
この後、永流は楯無を連れてピットに戻ったが、ちふゆと真耶に色々問いつめられた。
一方その頃、聖都大学附属病院では
「今頃永流は、試験が終わった頃だろうか?」
「多分な」
「自分も付き添いで行けば良かったな~」
CRで飛彩はケーキを食べながら、大我はコーヒーを飲みながら、貴利矢は飴をなめながら休憩していた。
「でもまさか、あの社長が新しくゲーマドライバーを作って永流に渡したって、聞いたときは驚いたよな?」
「ああ…………しかも、IS用に新しくガシャットを作ったしな」
「……最近は、驚くことばかりだn「飛彩‼」どうした親父?」
飛彩が話していると、灰馬が1人の青年を背中におぶって入ってきた。
「院長、どうかしたの?その兄ちゃん?」
「病院の前で急に倒れたんだ‼結構衰弱しているし、怪我してるみたいだ‼今部屋は全部埋ってて使えんから、ここに連れてきた‼」
「それを早く言え‼俺が変わる‼九条‼手伝え‼」
「あいよ」
飛彩と貴利矢が青年をベッドに連れて行こうとする中、青年のポケットから財布が落ち、大我が拾い中身を確認する。
「何か身元が分かる物があればいいんだが…………ん?」
身元が分かる物を探していると、1枚の写真を見つけ、その写真を見る大我。
「…………⁉こいつは⁉」
大我は写真を見て驚いた。
写真には、中学生ぐらいの先程の青年と、中学生ぐらいの永流が写っていたのだ。
to be next stage
今回はここまでです。
次回は最後に出てきた青年と永流の関係が明らかになります‼
そして‼ある連中が現れ戦います‼
次回も是非読んでください‼