インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~   作:ルオン

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大変長らくお待たせしました‼️
平成もあと少しで終わり、令和の時代になりますね。
なんとか平成が終わる前に書けて良かった~‼️
色々ありましたが、読者の皆様のおかげで平成でこの作品を頑張ってこれました‼️
令和になっても、インフィニット・エグゼイドをよろしくお願いいたします‼️

それでは本編をどうぞ!!


Stage62:恋の説得と永流の想い

「ん…………ここは?」

 

ゲートに入った恋は、真っ白な空間で目覚めた。

辺りを見渡す恋だが、周りには何もない。

すると突然、辺り全体に画面が現れ、映像が流れ始める。

 

『ノーコンティニューでクリアするぜ!!』

 

『お前の笑顔は俺が守る。そして…………お前の悲しい運命は、俺が変える!!』

 

『かもな?でも、俺には負けられない理由があるんだよ。今の戦いを、俺の憧れの人たちが見てるんだ。無様な戦いは見せられねぇ!!』

 

『諦める訳にはいかねぇ…………観客席で、俺を鍛えてくれた1人が……面倒を見てくれた一人が……兄のような人が見てくれてるんだ!!ここで諦めたら、顔向けできねぇ!!』

 

『命を軽く見てんじゃねぇよ!!命はな!!一人1つしかねぇんだよ!!そいつの代わりになる命なんてねぇんだよ!!』

 

『……俺には、誰かを好きになる資格なんてないよ』

 

『喰らえ!!急降下!!怒りの爆裂ドクターキーーーック!!』

 

『医者として……友人として、奴は俺が倒す!!』

 

「これは…………永流の体験してきた……記憶?」

 

次々に流れる映像を見て、永流の記憶だと気づく恋。するとそこへ、1人の人物が現れる。

その人物は

 

「まさか、ここまで来るなんてね。正直、驚きしかないよ、恋」

 

「永流……」

 

目から光が失われた永流であった。

 

「永流…………一緒に帰ろう?」

 

「…………嫌だ」

 

「おじ様のことを気にしてるなら、あなたは悪くないわ」

 

「違うよ恋…………俺は……」

 

「…………エグゼイドになって、人に拳や剣を向けたから?」

 

「ッ!?」

 

恋に図星をつかれ、肩を震わせる永流。

 

「やっぱり…………それも仕方がないことじゃない!!あなたはエグゼイドの意味についての記憶を封印されてた!!」

 

「でも…………父さんがなんの為に戦っていたのかは知ってた……それなのに、俺は人に刃を…………拳を振るった」

 

「永流…………」

 

「俺なんて…………いなければ良かったんだ」

 

「ッ!?…………カ」

 

「え?」

 

「永流の…………バカァアアアア!!」

―パァン!!―

 

永流の発言に怒りを覚えた恋は、永流の頬をおもいっきり叩いた。

 

「れ…………ん……?」

 

「永流のバカ!!いなければ良かったなんて言わないで!!永流がいたおかげで助かった命はいくつもあるわ!!」

 

「いくつ…………も?」

 

「そうよ!!あなたがいなかったら、鈴は死んでいたかもしれない!!あなたがいなかったら、織斑のバカは死んでいたかもしれない!!あなたがいなかったら、私は今、ここにいない!!」

 

「恋…………」

 

「永流…………確かに、過去にしてきたことは消せない。でも、未来は変えられる」

 

「未来?」

 

「そうだよ、未来だったらいくらでも変えていける。今までやって来てしまった間違いを、未来で正せばいいの……頑張っていけばいいのよ。エグゼイドの…………本来の意味を、遂行していこう」

 

「エグゼイドの…………意味」

 

恋の言葉に、少しだけ永流の目に光が戻った。

 

「恋…………いいのかな……俺は…………エグゼイドに………変身して…」

 

「当たり前よ♪」

 

「でも俺は…………皆に迷惑を……」

 

「永流は…………どうしたいの?」

 

「俺は…………」

 

恋に聞かれ、目を閉じる永流。

そして目を開けた永流の目には、完全に光が戻っていた。

 

「俺は…………もう一度エグゼイドに…………人を救う戦士になりたい!!」

 

「やっと…………やっと本音を言ってくれたわね♪」

 

「ありがとう、恋。それと…………迷惑をかけてごめん」

 

「いいの♪永流のためなら私、何だってやるんだから!!むしろ、迷惑をかけてもらって、内心良かったって思ってるの♪」

 

「ぷっ…………なにそれ♪」

 

「ふふふ♪」

 

互いに笑い合う永流と恋。

その時、永流はあることを思い出した。

 

「そういえば恋、今、どうやって俺の精神とリンクしてるの?確か…………明が恋に渡した身を口移しでキスされたのは覚えてるんだけど」

 

「えっと…………たぶん、キスしたままかも///」

 

永流に言われ顔を赤くする恋。

その様子を見て、頭をかきながら苦笑いする永流。

 

「えっと………………ごめんね?恋人でもないのに、キスさせちゃって」

 

「き、気にしないで///…………むしろ、役得だったし///」

 

「えっと…………それはつまり……恋は俺とキスできて良かったって思ってくれてるってこと…………で、いいのかな?」

 

「………//////」(コクコク)

 

永流に聞かれ、更に顔を真っ赤にして頷く恋。

すると、永流が恋を抱きしめた。

 

「え、永流!?//////」

 

「その…………こんな形で言うのはどうかなって思うんだけど……今言わなきゃ後悔すると思うから………………聞いてくれる?」

 

「う、うん//////」

 

「恋…………俺は、君のことが好きだ」

 

「永流///」

 

「小さい頃からをずっと、恋のことが好きだった…………こんな迷惑をかける不器用な俺だけど……付き合ってくれませんか?」

 

「…………はい、喜んで♪」

 

永流の告白に、涙を流しながら笑顔で了承する恋。

そして恋は、永流の背中に手を回して強く抱きしめる。

 

「やっと……やっと言ってくれた…………ずっと……ずっと待ってた」

 

「ごめん…………長く待たせて」

 

「ホントよ…………戻ったら、たくさん甘えさせてもらうんだからね!!」

 

「ああ…………戻ろう、皆の元に」

 

永流がそう言うと、永流の手に1つのガシャットが現れる。そして永流はガシャットのスイッチを押した。

 

《フューチャーマイティX!!》

 

「行こう、恋」

 

「うん」

 

永流がそう言うと、2人はガシャットから放たれた光に包まれ、その場から姿を消した。

そして

 

「ん?な、なんだ!?」

 

「この光は…………」

 

「ふ……やっとか」

 

「恋ちゃん…………」

 

「葛葉恋、感謝する」

 

ショッカーバグスターと戦っていた永夢たちも、光に包まれ、その場から姿を消した。

 

to be next stage




今回はここまでです!!

次回はショッカーバグスターとの決着です‼️

次回も是非読んでください‼️

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