インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~   作:ルオン

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お、お待たせしましたー‼
途中で寝落ちしてしまい、更新するの遅れてしまいました‼
ごめんなさい‼

今回は永流が大暴れ?します。

それでは本編スタートです‼


Stage55:ブレイクの力と悲しい別れ

「仮面ライダー……ブレイク?」

 

突然、エグゼイドに似たライダー、仮面ライダーブレイクへと変身した永流。

その姿を見た現代の仮面ライダーたちとIS操縦者たちは、突然のことに困惑し、未来の仮面ライダーたちは警戒した。

 

「永流?永流なの?」

 

「永流くん、その姿はいったい……」

 

恋と猛は戦いをやめ、永流に近づいていく。

だがそれを、未来から来た永流の息子、零と烈が止める。

 

「れ、零くん?」

 

「ちょっと烈くん、何故止めるの?」

 

「気をつけてくださいお2人とも‼」

 

「ありゃあ、父ちゃんじゃないかもしれねぇ」

 

「どういうこと?あれは間違いなく永流よ?」

 

「ええ、間違いなく変身してるのは父さんです。ですが、中身は父さんじゃないかもしれない」

 

「どういう意味?」

 

「それは…………ッ!?」

 

恋に事情を説明しようとした零だが、永流が歩きだしたことに気づき、烈と一緒に警戒する。

だが永流は、恋たちに構うことなく通りすぎていき、一体のホッパーに近づく。

そして

 

「砕け散れ」

 

『β〒§$∞¢Ⅱ¥℃#!?』

 

ホッパーに触れながら、永流が「砕け散れ」と言った瞬間、ホッパーは砕け散った。

その一部始終を見ていた、その場の全員が驚く。

 

「な、なによ今の!?」

 

「え、永流さんがやったのですか!?」

 

「ただ触れて、言っただけなのに!?」

 

「兄ちゃん‼あの能力、やっぱり俺等が知ってるブレイクじゃねぇか!?」

 

「かもしれない。だとしたら、今のメンバーじゃ勝てないぞ」

 

「ねぇ、それってどういう意味?」

 

「奴は……ブレイクは俺たちの、未来での敵です」

 

「敵!?」

 

「だとしたら、永流が危険なんじゃ!?」

 

「でも、俺たちが知るブレイクなら今頃、父さんの腹に剣を突き刺してるはずなんです。ブレイクは、未来の父さんの命を狙ってましたから」

 

「なんですって!?」

 

零たちの話を聞いて、驚く猛たち。

そんな零たちに構うことなく、永流はホッパーたちに向かって歩いていく。

近づいてくる永流に、警戒して武器を構えるグレイブと、織斑。

 

「織斑くん、私の指示があるまで、突っ込まないでください(ここで利用しやすい駒を失うのはまずいからな)」

 

「分かりました‼」

 

「よろしい。ホッパーたちよ‼そのライダーを無力化せよ‼」

 

グレイブが指示をだすと、ホッパーたちは迷うことなく、ブレイクとなった永流に向かっていく。

対して永流は、変身時に右手に持った赤黒い刀を構える。

そして、ホッパーたちが永流の近くに近づいてきた、次の瞬間

 

「フッ」

 

『『『∞β%¥∞℃§#〒!?』』』

 

「「なっ!?」」

 

『『『嘘だろ(でしょ)!?』』』

 

永流が刀を横に一振りしただけで、量産型ホッパー全機が、粉々に砕け散った。

それを見たグレイブと織斑は勿論、猛たちも驚いていた。

 

「な、なんだよ今の!?何もないとこで、横に刀を一振りしただけで、全機を破壊した!?」

 

「これは、予想外ですね(なんだこの力は!?宝生永流が変身できるのは、エグゼイドだけだと聞いていた。なのになんだこのライダーは!?聞いたこともなければ、見たこともない‼)」

 

「なんなの……あの出鱈目な強さは!?」

 

「あれが永流くん……なのか?」

 

「あの強さ…………やはり私たちの知るブレイクね」

 

「でも何故お父様が?」

 

それぞれの疑問を持つ恋たち。

その間に、永流はだんだんと、グレイブに近づいていく。

 

「(今度は俺が狙いか)織斑くん、君は下がっていなさい。私が相手をします」

 

「でも‼」

 

「君は万が一にも、私が負けた時に、助けに入ってください」

 

「…………分かりました」

 

織斑は、グレイブの言うことにしたがい、後ろへ下がった。

 

「宝生永流、お前が別な姿になろうが、我々はお前に勝つ」

 

「……………………」

 

グレイブに宣戦布告のようなことを言われた永流は、無言で刀を構える。

それを見たグレイブもまた、グレイラウザーを構えて、斬りかかる。

だが、永流はその攻撃を刀で防ぐ。

防がれたグレイブは、そのまま連続で永流に攻撃する。

しかしそれも、永流は簡単に刀で防いだ。

グレイブは、このままやっても無意味だと判断し、永流から距離をとった。

だが

 

「甘い」

 

「なっ!?」

 

「志村さん!?」

 

距離をとった瞬間に、永流がグレイブに一瞬で近づいた。

そして

 

「吹き飛べ」

 

「がぁあああああああ!?」

 

永流は、目に見えぬ速さで、グレイブを連続で斬り、最後は殴り飛ばした。

殴り飛ばされたグレイブは壁に激突し、変身が解除され、志村となった。

織斑はすぐに志村に近より、声をかける。

 

「志村さん‼志村さん‼」

 

「ぐっ!?大丈……夫…………です」

 

「まだ生きていたか」

 

「宝生テメェ‼こんなことしていいと思ってんのか!?」

 

「敵に情けをかけるつもりはない」

 

「なんだと!?なら、俺がお前を正してやる‼零落白夜‼」

 

「あいつまた!?」

 

「永流を斬る気!?」

 

織斑が零落白夜を発動して、永流に斬りかかる。

恋と猛は織斑を止めようと走るが、織斑は既に永流の前に来て、零落白夜を発動している雪平弐型を振り下ろした。

だが

 

―パリン―

 

「……えっ?」

 

零落白夜のエネルギー刃が、ブレイクのボディに当たった瞬間、エネルギー刃に折れた。

突然のことに、頭が追いつかない織斑。

その織斑の首を、永流は掴んだ。

 

「ぐっ!?……ほ、宝生……‼」

 

「殺しに来たんだ。覚悟しろ」

《ガッチョーン キメワザ》

《ガッチャーン!》

《darkness critical burst》

 

「ハァッ‼」

 

「ぐうっ!?…………がぁあああああああ!?」

 

永流はレバーを閉じ、エネルギーを刀に集束した。

そしてレバーを引き、エネルギーが集束された刀で織斑を突き飛ばした。

突き飛ばされた織斑は、一度地面に足をついたが、体に強い衝撃が何度も襲い、ISが解除され、織斑は気絶した。

それを確認した永流は、織斑に近づき、刀を振り上げた。

 

「待って永流‼何をする気!?」

 

「決まってる。こいつを殺す」

 

「な、何を言ってるんだ永流くん!?」

 

「こいつは俺を殺そうとした。ならば俺も、こいつと同じ事をしてやる」

 

「やめろ永流‼お前はそんな奴じゃないだろ‼」

 

「やめてくれ父さん‼」

 

「邪魔するなら…………お前らも敵だ」

 

そう言った永流は、織斑から恋たちの方へ体を向けて、刀を構える。

 

「永流…………本気なのか」

 

「剣崎さんたちは下がってください‼父さんは俺たちが「兄ちゃん危ない‼」なに―――がぁっ!?」

 

「兄ちゃ―――がはっ!?」

 

「烈!?お父―――ごふっ!?」

 

「お姉さ―――きゃあっ!?」

 

自分たちでなんとかしようとした零たちだが、永流に一瞬で近づかれると、斬り飛ばされてしまい、変身が解除された。

 

「零くん!?烈くん!?」

 

「由美ちゃん!?咲ちゃん!?」

 

「永流‼あんた、自分が何をしてるのか分かってるの!?」

 

「言ったはずだ。邪魔をするなら、お前らも敵だと」

 

「言っても聞かないみたいね…………こうなったら、一斉に攻撃するわよ‼」

 

「…………仕方ないか」

 

「永流くん……許してくれ」

 

恋たちはそう言って、永流を取り囲む。

そして取り囲んだ恋たちは、一斉に永流に攻撃を仕掛ける。

だが

 

「ハァッ‼」

 

『『『がぁあああああ(きゃぁああああ)!?』』』

 

永流は一斉に攻撃してきた恋たちを、ホッパーたちを一気に倒した時のように、何もないところで横に一振りし、恋たちを吹き飛ばした。

吹き飛ばされた恋たちは、壁に激突して変身が解除された。

 

「ぐっ!?つ、強い……!?」

 

「これが…………永流……なの!?」

 

「2度と俺の邪魔をするな…………」

 

そう言った永流は、再び織斑に近づいていき、刀を振り上げる。

そして一気に、刀を振り下ろした。

だが

 

―ガギン―

 

「なに?」

 

「なんとか……間に合ったか」

 

「え……英志‼」

 

振り下ろした刀を、ダークドライブへと変身した英志が、ブレードガンナーで受け止めた。

すると、織斑たちがあけた穴から、ネクロムに変身したアン、ドライブに変身した進ノ介、ファイズに変身した巧、オーズに変身した映司とレイ、サソリオレンジへと変身したスティンガー、オウシブラックへと変身したチャンプ、亜夢とマドカが入ってきた。

 

「皆さん大丈夫ですか!?」

 

「アン……ちゃん…………‼」

 

「よくも俺の息子の友人たちを、傷つけてくれたな‼覚悟してもらうぜ‼」

 

「や……めろ‼そいつに、攻撃…………するな‼」

 

「何を言ってる!?そいつはお前たちを攻撃したのだろう!?」

 

「やめて‼…………その人は……永流……なの‼」

 

「「「「「「「なっ!?」」」」」」」

 

楯無から言われた言葉に、英志とアン、進ノ介と映司、亜夢とマドカ、レイの7人が、自分たちの耳を疑った。

 

「い、今……永流って…………言ったのか!?」

 

「そう……です…………そこにいるのは……永流さん…………です」

 

「そんな!?ど、どうして…………」

 

「何故だ永流!?何故、恋ちゃんたちを‼」

 

「何故なの!?お兄ちゃん!?」

 

「……………………れ」

 

「えっ」

 

「黙れって言ってんだよ!?」

 

「「「「「「「ッ!?」」」」」」」

 

いつもの永流とは、思えないように驚く英志たち。

その英志たちに、巧が聞いてきた。

 

「知り合いか?」

 

「うちの息子の友達だ」

 

「友達だぁ?なんでその友達が、敵対してんだ?」

 

「それは……分からない」

 

「永流…………何があったんだ?」

 

永流に何があったのか訪ねる英志。

しかし

 

「答える気は…………ねぇ‼ハァッ‼」

 

『『『『『ぐわぁああああああ!?』』』』』

 

永流は、刀に黒いオーラを集束させ、亜夢とマドカ以外に攻撃し、変身を解除させた。

 

「永流…………‼……なんで!?」

 

「言ったろ…………答える気はない」

 

そう言った永流は、再び織斑に刀を振り下ろそうとしたが、いつのまにか、織斑がいなくなっていた。

それどころか、志村までいなくなっていた。

 

2人が消え、舌打ちをする永流。

その時

 

『いい戦いだな。仮面ライダーエグゼイド…………いや、ブレイク』

 

「…………何者だ」

 

突然、永流の背後にオーロラが現れ、そこから銀色の仮面ライダーが出てきた。

 

「我が名はシャドームーン。現ショッカーの幹部の一人である。貴様に話があってきた」

 

「話だと?」

 

「そうだ。貴様の父親、宝生永夢を殺した奴を、我は知っている」

 

「…………なに?」

 

「知りたければ、我についてこい。そして、我に協力しろ」

 

「…………いいだろう」

 

「お兄ちゃんダメ‼」

 

「行っちゃダメだ‼兄さん‼」

 

銀色の仮面ライダー―――シャドームーンについていこうとする永流を、亜夢とマドカが止める。

 

「お兄ちゃん‼相手はショッカーだよ!?信用できないよ‼」

 

「そうだぞ兄さん‼もしかしたら、兄さんを殺すための罠かもしれないんだぞ!?」

 

「……………………」

 

必死に永流を行かせないようにしがみつく亜夢とマドカ。

だが

 

「うっ!?」

―ドサッ―

 

「ぐっ!?に、兄さ……ん」

―ドサッ―

 

永流は2人に手刀をいれ、気絶させた。

 

「お前についていこう、シャドームーン」

 

「了解した。ついてこい」

 

そう言ったシャドームーンは、オーロラを出現させ、中へと入っていく。

続けて永流も、中に入ろうと、足を進める。

 

「ダメだ永流‼行っちゃダメだ‼」

 

「永流さん‼」

 

「永流くん行くな‼」

 

「永流……ダメ‼行かないでぇええ‼」

 

必死に永流に、行かないように言う英志、アン、猛、恋の4人。

だが

 

「……………………」

 

永流はなにも答えず、オーロラの中へと入っていき、オーロラごと、その場から消えた。

 

「あ……ああ…………」

 

「そん……な…………」

 

「くそ……くそぉおおおお‼」

 

「永流ぅううううううううう‼」

 

悔しさと悲しみ叫びが、その場に響き渡り、恋たちは涙を流した。

 

そしてこの後、永流と再び戦うことになるとは、この時の恋たちには、考えられなかった。

 

to be next stage




今回はここまでです‼

次回は恋たちの話になります。

次回も是非読んでください‼

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