インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~   作:ルオン

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お待たせいたしました‼

今回は、ファイズたちの戦闘回です‼
そして、もう1人のオーズの正体が分かります‼

それでは本編スタートです‼


Stage46:激闘‼ファイズ&2人のオーズvs4号&ショッカー怪人

突然現れたファイズと2人のオーズに、流石の4号も驚いていた。

 

「ファイズ⁉何故貴様がいる⁉“貴様は蘇らせていない”はずだぁ⁉」

 

「さぁな?気がついたら、ここにいた」

 

そう言いながら、ファイズは、進之介の前に移動し、守るように立つ。

2人のオーズも、続くように進之介たちの前に立つ。

 

「大丈夫か?」

 

「あ、ああ…………あんたは?」

 

「俺は、乾巧。仮面ライダーファイズだ…………久しぶりだな、進之介」

 

「えっ?久しぶり?」

 

「……そうだったな。マシンが破壊された影響で、記憶が消えちまったんだよな」

 

「マシン?消えた?」

 

「とにかく、お前らは休んでろ。俺たちでコイツらをなんとかする。行くぞ、2人とも」

 

「「はい‼」」

 

ファイズを先頭に、2人のオーズはショッカーに向かっていく。

その後ろ姿を見た進之介は、どこか懐しさを感じ、頭が痛みだした。

 

「ぐっ⁉……頭が…………痛い‼」

 

「父さん⁉」

 

頭をおさえる進之介に、駆け寄る英志。

すると、進之介の頭に、無くなってしまったはずの記憶が甦る。

 

「そうだ…………あいつは……」

 

「父さん?」

 

「あいつは、仮面ライダーファイズ、乾巧…………世界を守るために、自分の命を犠牲にした、俺たちの…………大切な仲間だ」

 

そう言った進之介は、巧に、自分たちの仲間に、視線を向けた。

 

 

 

 

 

オーズ1side

 

「何故オーズが2人もいるゲソか⁉」

 

「教える気はないよ‼ハァッ‼」

 

「ゲソ~⁉」

 

オーズの1人は、スペースイカデビルの質問に答えないまま向かっていき、腕部に装備されている【トラクロー】を展開して、スペースイカデビルを引き裂く。

 

「いつつ……‼おのれ‼よくも引っ掻いてくれたな‼これでも喰らえ‼電気攻撃~‼」

 

「うわっ⁉」

 

怒ったスペースイカデビルは、自身の体内から、オーズを狙って電気を放出した。

オーズはなんとか避けるものの、ランダムに来る追撃に苦戦していた。

 

「くっ⁉このままじゃ近寄れない⁉どうしたら…………そうだ‼」

 

何か思いついたオーズは、避けながら、ドライバー―――【オーズドライバー】に装填されている、【オーメダル】と呼ばれるアイテムの1つ【コアメダル】を3枚抜きとり、別なコアメダルを3枚、装填し、【オースキャナー】と呼ばれるアイテムで読み込んだ。

 

《クワガタ・カマキリ・バッタ‼》

《ガータガタガタキリバ、ガタキリバ‼》

 

メダルを読み込んだオーズは、全身の形が変わっていき、虫のような顔と緑色へと変色し、オーズは【ガタキリバコンボ】と呼ばれる姿へと変わった。

 

オーズはそのコンボの特殊能力で、自身の精神と能力をそっくりそのまま複製した分身体、【ブレンチシェイド】を50体、避けながら作りだす。

 

「な、なんだと⁉」

 

『『『『『驚くのは早いよ‼ハァッ‼』』』』』

 

「ギャァアアアアアアア⁉し~び~れ~る~⁉」

 

50体となったオーズに驚いて、電気を放出するのをやめてしまったスペースイカデビルに、クワガタの顎をもした角から電撃を放つオーズ。

電撃をもろに喰らったスペースイカデビルは、体が痺れながら仰向けに倒れる。

 

「や、焼きイカになるとこだったゲソ~…………」

 

「よし‼とどめと行くよ‼」

()()()()()()()()()()()()()()》》》

 

『『『『『ハッ‼』』』』』

 

50体のオーズは、オースキャナーでメダルを読み込むと、一斉に飛び上がった。

 

「ま、待てゲソ~⁉早まるな―――」

 

『『『『『ハァアアアアアア‼』』』』』

 

「―――ゲソ~⁉」

―ドガァアアアアアン―

 

50体のオーズは、スペースイカデビルの制止を無視し、飛び蹴りを叩き込む。

叩き込まれたスペースイカデビルは、50発の強力な衝撃に堪えきれず爆発した。

 

オーズ1sideend

 

 

 

 

 

 

 

オーズ2

 

「ハァッ‼テヤッ‼」

 

「ぐぅっ⁉おのれライダーめ‼コレでも喰らえ‼」

 

カメバズーカと戦うもう1人のオーズ。

オーズは、パンチやキックで攻めていく。

怒ったカメバズーカは、オーズに向かってバズーカを放つ。

だがオーズは、そのバズーカをなんとか避ける。

 

「くっ⁉バズーカが厄介だな…………なら‼」

《タカ・ゴリラ・チーター》

 

オーズはメダルを2枚取りかえ、腕をゴリラ、脚をチーターにしたフォーム、【タカゴリーター】へとなり、チーターレッグの能力で、加速してカメバズーカに近づいていく。

 

「近づかせん‼」

 

そう言ったカメバズーカは、オーズに向かってバズーカを放つ。

だがオーズは、チーターレッグの能力で簡単にかわす。

負けじとバズーカを撃ち続けるが、かわされ続ける。

そして

 

「ハァッ‼」

 

「がぁっ⁉」

 

オーズは【ゴリラアーム】で、カメバズーカを殴る。

殴られたカメバズーカは仰向けに倒れ、起き上がろうとするものの、背中にあるバズーカと甲羅が重いせいで、起き上がれないでいた。

 

「お、起き上がれん⁉」

 

「よし‼最後はコレだ‼」

《タカ・トラ・バッタ》

《タ・ト・バ‼タトバ、タ・ト・バ‼》

《スキャニングチャージ‼》

 

「はぁっ‼」

 

オーズは基本フォームである【タトバコンボ】になると、オースキャナーでメダルを読み込む。

それにより、オーズの脚部がバッタの脚へと形を変え、空高く跳び上がる。

そしてカメバズーカの真上で止まると、オーズとカメバズーカの間に、エネルギーで形成されたリングが3個出現する。

 

「ま、待て‼話せば分か―――」

 

「セイヤーーーーーーー‼」

 

「がぁあああ⁉」

―ドガァアアアアアン―

 

リングを通って、両脚に蓄積された蹴りを、カメバズーカに叩き込むオーズ。

叩き込まれたカメバズーカは、悲鳴をあげながら爆発した。

 

オーズ2sideend

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファイズside

 

「ハッ‼」

 

「ぐっ⁉ハァッ‼」

 

「がっ⁉……ラァッ‼」

 

「がぁっ‼……ダァッ‼」

 

「「ハァアアアアアア‼」」

 

ファイズと4号は、互いにパンチやキックでダメージを与えあっていた。

そして、ファイズと4号の拳と拳がぶつかり、周りに衝撃が伝わる。

ファイズと4号は、互いに距離を離す。

 

「答えろファイズ‼何故貴様もいる⁉」

 

「分からねぇよ、そんなこと。気がついたらここにいたんだからよ。こっちこそ聞かせろ。テメェらショッカーは、何を考えてやがる?」

 

「貴様などに教えるものか‼ライダーチョップ‼」

 

「がぁっ⁉」

 

ファイズは、4号によるライダーチョップを喰らい、地面を転がる。

そのファイズに、追撃をしようと、追いかける4号。

だがその時

 

―ダダダダダダダダダダ―

 

「ッ⁉ちぃっ⁉」

 

上空から、ファイズの専用マシンである、【オートバジン】が、【バトルモード】と呼ばれる、ロボット形体へと変形した状態で、専用武器である【バスターホイール】で、4号を狙い撃つ。

気づいた4号は、直ぐ様後退し、攻撃を回避した。

そしてオートバジンは、ファイズの側へと降り立つ。

 

「たく……余計なことしやがって」

《ready》

 

文句を言うものの、どこか嬉しそうなファイズは、ベルトに装着されている【ファイズフォン】から、【ミッションメモリー】を抜き取り、オートバジンについている左側のハンドルグリップに装填すると、ハンドルグリップを抜き取った。

抜き取ったハンドルグリップの先には、【フォトンブラッド】と呼ばれるエネルギーで形成された刃身ができていた。

ファイズは、ハンドルグリップ―――【ファイズエッジ】を構えて、4号に斬りかかった。

 

「フッ‼ハァッ‼タァッ‼」

 

「ぐっ⁉がっ⁉ごっ⁉」

 

「ラァアアアアアア‼」

 

「がぁああああああ⁉」

 

ファイズエッジによる連続攻撃で、その場に倒れる4号。

そのまま攻撃を続行しようとするファイズ。

だが

 

「ハァッ‼」

 

「がぁっ⁉」

 

鞭のような物で、ファイズは吹き飛ばされ、地面を転がる。

ファイズはすぐに起き上がり、攻撃が飛んできた方に顔を向ける。

顔を向けた先で見たものに、ファイズは驚いた。

 

「テメェ……村上⁉」

 

「お久しぶりですね、ファイズ…………いえ、乾巧君」

 

そこにいたのは、かつて、ファイズと激闘を繰り返し、自らの命をオルフェノクの王捧げたオルフェノク、ローズオルフェノクがいた。

ローズオルフェノクは、驚いているファイズを無視し、4号の側に近寄る。

 

「大丈夫ですか?4号?」

 

「ローズか…………何しに来やがった?」

 

「首領の命令で、あなたを迎えに来ました。これからの計画に、あなたは必要不可欠ですので」

 

「…………分かった」

 

了承した4号は起き上がり、ローズオルフェノクの肩に手を置く。

 

「待ちやがれ村上⁉」

 

「乾君…………いや、ファイズ。いずれまた会えます。それまで、勝負は預けさせていただきます」

 

「ファイズ‼次あった時は、貴様の息の根を止めてやる‼」

 

そう言った4号とローズオルフェノクは、ローズオルフェノクの能力の1つである瞬間移動で、その場から姿を消した。

 

「ちっ‼逃がしたか」

 

ファイズはそう言いながらベルトを外し、乾巧の姿へと戻る。

すると巧に、2人の人物が近づいてきた。

 

「巧さーん‼」

 

「映司、レイナ」

 

近づいてきたのは、先程までカメバズーカと戦っていたオーズこと、火野映司と、映司の娘で、3代目仮面ライダーオーズの、火野レイナであった。

 

「お疲れ様です、巧さん。残念でしたね、あと一歩のところだったのに」

 

「まぁな。それにしてもレイナ、よくやったな。初の怪人戦にしては、上出来だ」

 

「ありがとうございます‼」

 

先程の戦いを誉められ、嬉しくなるレイ5。

するとそこへ、変身を解除した進之介たちが近寄ってきた。

 

「巧…………」

 

「進之介…………その……なんだ…………久しぶりだな」

 

「ああ…………また会えて嬉しいよ……巧」

 

そう言いながら、涙を流す進之介。

 

「おいおい、大の大人が、なに泣いてんだよ」

 

「だって俺…………お前のこと……忘れて…………」

 

「仕方ねぇだろ?マシンを破壊した影響で、あの時の戦いから、俺の存在は消えちまったんだから。お前のせいじゃねぇよ」

 

「グスッ…………でも」

 

「父さん、その辺にして。この人も気にするなって言ってくれてるんだから」

 

「父さん?…………まさかお前⁉進之介の息子か⁉」

 

「ああ…………俺と霧子の息子だ」

 

「はじめまして。泊英志といいます。この度は、助けていただき、ありがとうございます」

 

「い、いや、気にすんな」

 

進之介に子供ができたこと、その子供が礼儀正しいことに、戸惑う巧。

すると、亜夢とアンがレイナに近づいていく。

 

「レイナちゃん、久しぶり♪」

 

「お久しぶりです、レイナさん♪」

 

「亜夢ちゃん♪アンちゃん♪久しぶりだね♪」

 

互いに話しかけ、楽しい雰囲気を作り出す3人。

その3人に、英志が近寄る。

 

「レイナ、久しぶり♪」

 

「英志くんも久しぶり♪」

 

そう言って互いに握手をする2人。

何故4人の仲が良いかというと、レイナも永流たちの幼馴染みだからである。

 

「そういや、戦闘員たちはどうした?」

 

「4号たちが立ち去ってすぐ、逃げていったよ」

 

「そうか…………とりあえず、互いに話す必要があるな」

 

『確かにその通りだ。だがまずは、ここを離れよう。いつ奴等が襲ってくるか分からない』

 

「「分かった」」

 

クリムに従い、巧たちはその場から離れ、別の場所で話をすることにした。

 

to be next stage




今回はここまでです‼

次回は永流たちの話になります。

次回も是非読んでください‼

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