インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~   作:ルオン

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お待たせいたしました‼

今回は短めで、戒斗や始が永流たちに色々説明します。

それでは本編スタートです‼


Stage44:説明と仲間

ショッカーグリードにより、剣崎が連れていかれた後、永流たちは、その場にいるのは危険だと判断し、移動を開始して、近くにあった小屋に、身を隠すことにした。

しかし

 

『『『『『……………………』』』』』

 

「「「あ、あははははは…………」」」

 

気まずい空気が流れていた。

その中、永流が久地を開いた。

 

「え~と…………とりあえず、自己紹介でもしますか?」

 

「そうだな。それじゃあ、自分から。自分は仮面ライダーレーザー兼レーザーターボの九条貴利矢だ。新薬の開発をしてる」

 

「次は俺だな‼俺はラッキー‼宇宙戦隊キュウレンジャーのシシレッドだ‼今は、惑星カイエンっていう星の王様だ‼」

 

『『『王様⁉』』』

 

その場にいた全員が、ラッキーが惑星の王だと知り驚いた。

 

「ま、まさか王様で戦隊やってるなんて、ビックリだ」

 

「色々あったんだよラッキーにも。あっ、私はハミィ♪ラッキーと同じキュウレンジャーの1人、カメレオングリーンだよ♪今は学校の先生してるんだ♪」

 

「さっきも聞いたけど、珠美と同じなんだな?」

 

「珠美と?」

 

「ええ♪なら次は私ね。私は名護珠美。仮面ライダーイクサで、IS学園という学校で教師をしてます」

 

「次は俺な?俺は葛葉紘助って言います‼戒斗先輩な知る、葛葉紘汰と葛葉舞の息子で、2代目仮面ライダー鎧武っす‼」

 

「…………似てるな。舞に」

 

「そうね♪特に目が♪」

 

紘助を見て、懐かしむ戒斗と耀子。

 

「次は俺がしよう。俺は相川 始。仮面ライダーカリスだ」

 

「仮面ライダーバロン、駆紋戒斗だ」

 

「仮面ライダーマリカ、湊耀子よ」

 

「俺は木野 薫、仮面ライダーアナザーアギトだ」

 

「木野 薫?…………もしかして⁉元ドクターの木野 薫先生ですか⁉」

 

木野の名を聞いた永流は驚き、木野に確認しながら木野に詰め寄った。

 

「そ、そうだが?俺を知ってるのか?」

 

「知ってますよ‼ドクター時に、数々の患者を救ってきた優秀なドクターだと聞いてます‼歴代医師図鑑という教科書にも、先生の名前が乗ってます‼お会いできて光栄です‼」

 

「そ、そうか」

 

永流は興奮し、木野の手を握って上下に振る。

対して木野は、永流の話や永流の取った行動に、戸惑っていた。

その時、戒斗が永流に質問した。

 

「ところで、貴様は誰だ?」

 

「あ、失礼しました。俺の名前は宝生永流といいます。聖都大学附属病院のドクターで、仮面ライダーエグゼイドです」

 

「宝生…………では、九条が言っていた通り、宝生永夢の息子でいいんだな?」

 

「父をご存知なんですか?」

 

「ええ。共に檀黎斗を倒したことがあるわ」

 

(黎斗さんを倒したって…………何やらかしたんだあの人?)

 

「お前がエグゼイドということは、永夢はライダーを引退したのか?」

 

「ッ⁉…………それは……」

 

黎斗が何をしたのか考えていた永流だったが、木野に永夢のことを聞かれ、暗い顔になる。

 

「どうかしたの?」

 

「…………まさか?」

 

「貴利矢、まさか永夢は?」

 

「察しが良くて助かるぜ。永夢はある事件で…………死んじまった。しかも、意図的に殺されたみたいだ」

 

「「「なっ⁉」」」

 

だいたいは予想していた戒斗たちだったが、貴利矢の話を聞いて驚いた。

 

「どういうことだ⁉永夢は殺されたというのか⁉」

 

「らしい。と言っても、俺も永流から話を聞いたからな」

 

「そうなの永流くん?」

 

「はい……親友の1人で、警察官をしている奴と、警察官で父親である人が、資料を読んでいたら、父さんの心臓に突き刺さっていた金属が、事件現場では見つかるはずのない金属だったみたいなんです。疑問に持った2人は調べはじめて、目撃者を見つけたんです。その目撃者の証言によれば、誰かが誰かに何かを突き刺すのを見たそうです」

 

「マジかよ⁉」

 

「……………………」

 

「そう…………」

 

「永夢…………」

 

驚きながら、悲しい顔をする貴利矢、戒斗、耀子、木野の4人。

永夢のことを知らない始と、永夢を知るラッキーたちも悲しい顔をする。

 

「…………とりあえず、父さんの話は置いといて、皆さんのことを聞かせてください。何故、剣崎さんと戦っていたのか」

 

「…………いいだろう。まずはじめに言っておく、俺と耀子、木野の3人は死人だ」

 

「「「「死人⁉」」」」

 

「死人……だと?」

 

戒斗たちが死人だと知り、永流、珠美、ラッキー、ハミィ、始の5人。

 

「やっぱり、生き返った訳じゃ、ないんですね?」

 

「どうやら貴様は、俺たちのことを知っていたようだな?葛葉の息子」

 

「はい。親父たちから話を聞いてたんで」

 

「そうか…………さて、何故、剣崎と戦っていたかだな?理由は簡単だ、奴が襲ってきたからだ」

 

「襲ってきた…………ですか?」

 

「そうよ。私たち3人とも、檀黎斗との戦いで消滅して、目が覚めたら森にいたわ」

 

「しばらく3人で歩いていたら、相川始と出会ったんだ。そしたら、剣崎が急に現れ、俺たちを襲ってきた」

 

「何故襲ってきたんすか?」

 

「それは…………ソイツが一番知っているだろう」

 

「……………………」

 

戒斗はそう言って、始に顔を向ける。

他のメンバーもつられて、始に顔を向けた。

 

「奴は今、強制的にアンデッドの闘争本能に支配されている」

 

「アンデッド?」

 

「不死の怪人のことだ」

 

「不死の怪人ってことは…………あのライダー怪人ってことか⁉」

 

始の話を聞いて驚くラッキー。

 

「いや、奴は元々は人間だ。世界と…………俺を救うためにアンデッドになったんだ」

 

「世界とあなたを救うために?どういう意味?」

 

「もしかして…………相川さん、あなたはアンデッドなのですか?」

 

「勘がいいな名護。そうだ、俺はアンデッド…………ジョーカーアンデッドだ」

 

「「えぇええええええ⁉」」

 

始の正体を知り、驚くラッキーとハミィ。

対して永流たちは、だいたい察していた分、驚いてはいなかった。

 

「俺は最初、戦いだけが生き甲斐の怪物だった。だが、この姿…………ヒューマンアンデッドと、剣崎たちのおかげで、俺は戦い以外にも目を向けることができ、人として生きたいという願望もできた。だが、俺の存在がそれを許さなかった」

 

「どういう意味?」

 

「俺はどれにも属さない存在…………簡単に言えば、トランプでいうババだ。俺がバトルファイトと呼ばれる戦いに勝利すると、世界をリセットさせることになる。結果、俺は最後まで残ってしまい、世界のリセットが始まった」

 

「でも、世界は滅んでませんよ?」

 

「ああ。剣崎が自分の身を犠牲にして、世界を救ったんだ」

 

「自分の身を犠牲にして?」

 

「剣崎は…………自身をアンデッドにすることで、世界を救ったんだ」

 

「「じ、自身を⁉」」

 

「「アンデッドに⁉」」

 

それを聞いて、ラッキーと紘助、ハミィと珠美が驚く。

 

「剣崎が変身する、ブレイドの強化形態、キングフォームは、13体のアンデッドの力を身に宿すことで、よりアンデッドに近い存在となる。剣崎はそれを利用して、俺と激しく戦い、剣崎はアンデッドとなり、世界のリセットは止まった」

 

「そ、それで剣崎さんは?」

 

「剣崎は、アンデッドの闘争本能と戦う運命を選び、俺たちの前から姿を消した」

 

「そんな…………他に方法はなかったんですか⁉」

 

「あった。俺を封印すれば、世界のリセットは止まった。俺は剣崎に俺を封印するよう言ったが、剣崎は自身がアンデッドになり、運命と戦うことを選んだんだ」

 

「そんな…………悲しすぎるよ」

 

そう言って、泣きだすハミィ。

ハミィにつられ珠美を涙を流しだし、永流たちは悔しそうな顔をした。

重い空気が、部屋全体を包み込む。

その空気を変えようと、始が口を開いた。

 

「話は変わるんだが、葛葉たちはどうやってこの世界に来たんだ?宝生とラッキーの話は聞いたんだが?」

 

「俺と珠美は、沢芽市でデート中に、突然現れた変な穴に吸い込まれた」

 

「私も、ラッキーと一緒にいた時に、変な穴に吸い込まれたの」

 

「自分も、永流とCRにいる時に、変な穴に吸い込まれた。ありゃワームホールだな」

 

「そうか…………それと宝生、聞きたいことがある」

 

「俺に?」

 

話を聞いて納得した始は、今度は永流に質問しようとしていた。

 

「宝生…………アンデッドに関係する何かを持ってないか?」

 

「アンデッドに関係する物…………ですか?」

 

「ああ…………お前から、アンデッドの力を感じる」

 

「永流からアンデッドの力を感じる?…………もしかしたら」

 

「何か心当たりがあるのか?」

 

「ああ。永流、もしかしてあのガシャットじゃないか?」

 

「あのガシャット?…………ああ‼アレですか‼」

 

貴利矢に言われ、なんのことだか気づいた永流は、ブランクのガシャットを取り出した。

 

「コレじゃないですか?」

 

「そうだコレだ。コレからアンデッドの力を感じる」

 

「永流、このガシャットどうしたんだ?」

 

「えっと、朝起きたら手に持ってたんだ。夢で見た時に、父さんが握っていたガシャットだったから、驚いたよ」

 

「夢で永夢が握っていた?どんな夢なんだ?」

 

「それは―――『パキッ』―――ッ⁉」

 

ラッキーに聞かれた永流は、夢のことを説明しようとしたが、外で枝が折れる音が聞こえ、警戒して説明するのをやめた。

 

「誰かいる⁉」

 

「まさか……ショッカーか⁉」

 

「さぁな?だが、戦闘準備はしておいた方がいいだろう」

 

「だな」

 

戒斗を先頭に、変身準備を始める永流たち。

すると外から、声が聞こえてきた。

 

『さっきから歩いてますけど、人1人いませんね?橘さん』

 

『そうだな、睦月』

 

「ッ⁉この声は‼」

 

「ちょっ⁉待ってください相川さん⁉」

 

外から聞こえる声に聞きおぼえのあった始は、永流の制止の言葉を聞かず、小屋の扉を開ける。

そして始は、外にいた2人の声の主たちを見て、目を見開いた。

 

「橘‼睦月‼」

 

「「相川(さん)⁉」」

 

外にいたのは、始の仲間である【仮面ライダーギャレン】こと橘朔也(たちばなさくや)と、【仮面ライダーレンゲル】こと上城睦月(かみじょうむつき)であった。

 

to be next stage




今回はここまでです‼

次回は、永流たち以外の物語です。
そして次回には、あの夢を守る戦士が出ます。

次回も是非読んでください‼

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