インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~   作:ルオン

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お待たせいたしました‼
ゴールデンウィーク編、第1話になります‼

今回は短くなっており、永流が夢の中である人物と再会します。

それでは本編スタートです‼


ゴールデンウィーク編
Stage42:夢と消える2人のライダー


その日、永流は不思議な夢を見た。

 

「ここは?」

 

永流がいた場所は、どこかの森であった。

すると、近くで戦闘音が聞こえた。

永流は気になり、戦闘音が聞こえる場所に向かう。

戦闘音が聞こえた場所にたどり着くと、剣を持った金色の仮面ライダーと、黒と緑の怪人が戦っていた。

 

「仮面ライダーと怪人⁉」

 

「「うぉおおおおおおお‼」」

 

ライダーと怪人は叫びながら、激しくぶつかり合う。

あまりの激しさに、永流は言葉が出なかった。

しかし永流は、その戦いにある物を感じていた。

 

「なんで…………あのライダーと怪人から、悲しみが伝わってくるんだ」

 

永流は、ライダーと怪人の戦いから、悲しみを感じていた。

何故ライダーと怪人から、悲しみが伝わってくるのか考える永流。

その時

 

「あの2人は、友人同士で、本来なら戦いたくないんだよ」

 

「えっ?」

 

後ろから、突然聞こえた永流は驚き振り返る。

そこには、もう2度と会えないと思った人物がいた。

 

「と、父さん⁉」

 

そう、そこにいたのは、何者かに殺害され、二度と会えないと思っていた、永流と亜夢の父親である永夢であった。

 

「父さん……………何故?」

 

「ここは夢だからね♪いつでも会えるさ♪」

 

「夢…………ということは、あのライダーと怪人が戦っているのも、俺が見ている夢…………幻なの?」

 

「あれは、ある人たちの夢だよ」

 

「ある人たち?」

 

「あのライダーと、怪人が見ている夢…………友人なのに、戦うしかできなかった2人の、悲しい夢だよ」

 

「……………………」

 

永夢から説明を受けた永流は、無言でライダーたちに視線を向けた。

すると、先程とは違い、ライダーだった者は人間の姿へとなり、体から緑色の血を流していた。

それを見た永流は、目を見開く程に驚いた。

 

「緑色の血⁉」

 

「あの人は…………剣崎さんは、あの怪人と世界を守るために、自らを怪人と同じ種族…………アンデットになったんだ」

 

「アンデット…………」

 

永夢の説明を聞いて、言葉が出てこなくなる永流。

そして戦っていたライダー―――【仮面ライダーブレイド】こと、剣崎一真は、友人―――【ジョーカー】こと相川始と仲間の前から、海に落ちて消えた。

 

「父さん…………他に方法はなかったのか?」

 

「昔はアレが最善の方法だったんだ…………でも、今は違う」

 

「えっ?」

 

永夢の言葉に一瞬驚いた永流は、永夢に視線を向ける。

永夢の顔は、真剣な表情をしており、右手にブランク常態のガシャットを握っていた。

 

「永流………僕はまだ、君をエグゼイドの後継者とは認めてない」

 

「えっ?」

 

「だから君に、試練を与える。近々ショッカーが、剣崎さんたちを利用して、何かを起こす」

 

「ショッカー⁉」

 

「その時、永流が真の意味で、エグゼイドが何のためにあるのか気づいたら、この奇跡のガシャットは覚醒する」

 

「真の意味でのエグゼイド?奇跡のガシャット?何を言ってるんだ父さん?」

 

「思い出して。昔、自分が目指した夢を。そして、どうかあの2人を…………運命から解放してあげて」

 

「それってどういう―――」

 

永流が永夢に質問をしようとしたその時、永流はその場から消えた。

その場に残った永夢は、空を見上げる。

すると、永夢の後ろに、1人の少女が現れた。

 

「あとのこと、頼んでいいかな?」

 

「別にいいが…………あたしはもうあいつに、興味はない。それでもいいのか?」

 

「うん。だからって、あんまり厳しくしないでね?永流は…………誰よりも抱え込みすぎるから」

 

「…………考えておくよ」

 

「頼んだよ」

 

「……………………」

 

少女は無言で頷き、その場から消えた。

永夢は少女がいた場所を見ると、再び空を見上げた。

 

「今の僕じゃ、ここまでが限界です。あとはあなたが、ライダーについて、教えてください………剣崎さん」

 

そう言った永夢は、その場から消えた。

 

そして場所は変わって、宝生家の永流の部屋では

 

「父さん‼」

 

永流が夢から目覚めて、体を思いっきり起き上がらせた。

 

「ハァ…ハァ……夢?」

 

状況をを理解できた永流は、自身の頭に右手を置き、頭を横に振る。

 

「疲れてんのかな俺?父さんと一緒に、ライダーと怪人が戦ってる夢を見る夢なんて…………ん?」

 

その時、永流は左手に違和感を感じ、左手に視線を向けた。

するとそこには、先程、夢で永夢が持っていたブランク状態のガシャットが握られていた。

 

「このガシャットは⁉父さんが持ってた⁉」

 

永流は、永夢が持っていたガシャットが自身の手に握られていたことに驚く。

すぐに黎斗に連絡しようとした永流だったが、時間を見て固まった。

 

「ま…………まずい⁉遅刻する⁉」

 

起きた時間が、出勤する1時間前なのに気づいた永流は、急いで顔を洗って、制服に着替えて聖都大学附属病院へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―数時間後―

 

「はぁ~…………疲れた~」

 

なんとかギリギリで病院に間に合った永流は、午前の仕事を終えて、CRの机に伏せていた。

するとそこに、貴利矢がコーヒーを入れてやって来た。

 

「どうした永流?疲れたか?」

 

「いや~、変な夢を見て、寝坊して、遅刻ギリギリで来たので、なんか急に疲れが来ちゃって」

 

「変な夢?」

 

「はい…………夢で仮面ライダーと怪人が戦う夢を見て、その夢に父さんが現れたんです」

 

「永夢が?」

 

「はい。そして目が覚めたら、夢で父さんが握っていたガシャットが、俺の手に握られていたんです」

 

「なんだって⁉」

 

永流の話を聞いて驚く貴利矢。

そして永流は、握られていたガシャットを取り出した。

 

「コレが、俺の手にあったんです」

 

「ブランクのガシャットか…………でもなんで」

 

何故、夢で出てきたガシャットが、永流の手に握られていたのか考える永流と貴利矢。

するとその時

 

「ッ⁉」

 

「なんだこりゃ⁉」

 

突如、2人の前に黒い穴のような物が出現し、2人を吸い込み始めた。

 

「ぐっ⁉な、なんなんだこの穴は⁉」

 

「まさか……⁉う、噂に聞く、ワームホールってやつか⁉」

 

「ワームホール⁉でも、どうしてそんな物が⁉」

 

貴利矢の言ったことに驚く永流。

そして

 

「ぐぐぐっ……‼うわっ⁉」

 

「永流⁉わっ!」

 

「「うわぁああああああああ⁉」」

 

永流と貴利矢は耐えきれず、ワームホールだと思われる物に、吸い込まれてしまい、ワームホールは2人を吸い込んだ途端、CRから消滅した。

 

to be next stage




今回はここまでです‼

次回は永流たちが吸い込まれてから話になり、悲しい戦いをする者たちを見つけます。

次回も是非読んでください‼

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