インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~   作:ルオン

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や、やっと完成した。

今回はあの人物と永流が戦います。
そして最後、とんでもない知らせが

それでは本編スタートです‼


Stage40:現れた二代目vs永流

永流が目を覚ました翌日、IS学園の校門前に、1人の女性が来ていた。

 

「ふふ♪やっと休暇がとれましたわ♪」

 

女性はニコニコしながら、IS学園を見上げた。

 

「さぁ♪愛しのあの人に会いに行きましょう♪」

 

そう言って女性は、受け付けへ向かって歩きだした。

 

 

 

 

 

 

その頃、永流たちはというと

 

「……………………」

 

「うふふ♪」

 

((((((…………イライラ(怒)))))))

 

「こ、怖ぇよ⁉怖すぎるぞコイツら⁉」

 

「え、英志くん、なんとかして。警察官だろ?」

 

「無理だ。警察官でも、太刀打ちできない」

 

「永流のバカ」

 

「お兄ちゃんのアホ」

 

「兄さん…………ドンマイ」

 

食堂で、鈴が永流に抱きつき、永流に惚れてる組が怒りのオーラを全壊にし、紘助たちが止められない程の、カオスな状況になっていた。

何故こんなことになったかと言うと、鈴に原因がある。

永流たちはいつも通りに午前の授業を終え、いつものメンバーに鈴を加えて、食堂へ向かった。

普段なら、永流の隣に恋か楯無、虚が来ていたのだが、鈴に場所を取られてしまった。それだけでなく、鈴は永流が食事を終えると同時に永流に抱きつき、永流の腕に頬ずりした。そして、それを見た永流に惚れてる組は、嫉妬と怒りのオーラを出していたのだ。

 

何故鈴が永流に抱きついていたのかというと、鈴が永流に惚れてしまったからである。永流が目を覚ました夜、鈴は永流のことを思いだし、心臓が高鳴るのを感じ、自身が永流に惚れたことを自覚した。

で、あるからして、鈴は永流に抱きつくという行動に移ったのだ。

 

対して永流は、鈴の好意にも、恋たちの怒りのオーラを出していることに気づいてはいるが、どうしたらいいか悩んでいた。

するとそこに、千冬と真耶がやって来た。

 

「ここにいたのか宝生」

 

「織斑先生?どうかしたんですか?」

 

「実はな……」

 

理由を話そうとした千冬だったが、永流の状態を見た途端、怒りのオーラを出した。

それは真耶も同じだった。

 

「鳳……何をしてる?」

 

「私も織斑先生たちと、同じってことです♪」

 

「ほう…………小娘がいい気になるなよ?」

 

「大人の魅力…………見せてあげます」

 

「ふふ♪…………小娘の力、見せてあげますよ」

 

そう言った千冬たちは、さらにどす黒いオーラを出し、火花を散らした。

それに不味いと感じた永流は、話題をそらす。

 

「そ、そういえば織斑先生?何か用があったのでは?」

 

「そうだったな。正確に言えば、宝生と風文字、葛葉姉弟に泊警部、名護にだがな」

 

「俺らに?」

 

「誰かしら?」

 

「今そこで待ってもらっている」

 

「どうぞ、入ってきてください♪」

 

真耶がそう言うと、先程まで校門にいた女性が入ってきた。

その女性を見て、名を呼ばれた永流たちはもちろん、楯無と簪、虚に本音、亜夢が驚いた。

 

『『『『『アン⁉』』』』』

 

「はい♪お久しぶりです皆さん♪深海アン(ふかみあん)、ただいま参りました♪」

 

やって来たのは、永流たちの幼馴染みの1人である深海アンであった。

永流たちは立ちあがり、アンの側に駆け寄った。

 

「久しぶりだねアン‼」

 

「元気そうで良かったわアン♪」

 

「相当ぶりだねアン」

 

「いや~懐かしいねぇ♪」

 

「ふふ♪このあいだぶりねアン♪」

 

「アンお姉ちゃん久しぶり♪」

 

「はい♪永流さん、恋さん、猛さん、紘助さん、珠美さん、亜夢さん、皆様お変わりないようで良かったです♪」

 

「アンちゃん久しぶり♪」

 

「お久しぶりですアンさん♪」

 

「アン、久しぶりだね♪」

 

「アンアン久しぶり~♪」

 

「楯無さん、虚さん、簪さん、本音さん、お久しぶりです♪」

 

久しぶりに会った永流たちと、挨拶をかわすアン。

しかし1人だけ、英志だけは反応が違った。

 

「アン…………」

 

「英志さん…………」

 

「…………アン‼」

 

「英志さん‼」

 

『『『『『なっ⁉』』』』』

 

英志とアンは互いの名前を呼ぶと、勢いよく抱きあった。

それを見ていた、永流たち幼馴染み組以外のメンバーと、生徒たちがまさかの行動に驚きを隠せなかった。

 

「え、永流⁉なんで英志とあの人抱き合ってるのよ⁉もしかして恋人⁉」

 

「恋人……以上かな」

 

「恋人以上とは?」

 

「…………まさか⁉」

 

「そっ‼彼女は、英志の婚約者だ」

 

『『『『『こ、婚約者ぁああああああ⁉』』』』』

 

紘助の言葉を聞いた、幼馴染み組以外の食堂にいた全員が驚いた。

 

「ま、まさか英志さんに婚約者がいたとは」

 

「互いに一目惚れでね。会うたびにピンク色の空間を発生させていたよ」

 

「そうそう♪その度にブラックコーヒー飲んでたよな?」

 

「必需品だったな」

 

「そ、そんなに?」

 

「ええ」

 

「あの空間を見たら最後、ブラックコーヒーがしばらく必需品となって、しょっぱいお菓子も甘く感じたわ」

 

「お、恐ろしいわね」

 

「だね」

 

セシリアたちの疑問に、苦笑いしながら説明する永流たち。

すると永流が、ふとあることを思い出した。

 

「ところでアン。今日はどんな用事で来たの?」

 

「そうでしたね。…………永流さん、私と戦ってください」

 

「えっ⁉」

 

「戦う⁉」

 

急な申し出に驚く永流と英志。

その時、千冬が会話に割り込んできた。

 

「すまないが、部外者にISを使用させるわけにはいかん」

 

「大丈夫です。私が望んでいるのは、ISでの勝負ではなく、別な力での勝負ですので」

 

「ッ⁉……アン、君も力を?」

 

「はい♪父上から受け継ぎました♪」

 

「……分かった。織斑先生、放課後にアリーナの使用許可をください」

 

「分かった。申請書はこちらで出しておく」

 

「ありがとうございます。アン、放課後になるまで英志と待ってて」

 

「分かりました♪」

 

「了解だ永流」

 

永流はそう言うと、席から立ちあがり、教室へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

「ごめんね、待たせてしまって」

 

「お気になさらず♪」

 

あれから数時間後、永流は放課後になるとすぐにアリーナへと向かい、グラウンドで待っていたアンと英志の2人と合流し、アンと向き合う。

一緒にいた英志は、永流についてきた恋たち幼馴染み組とセシリア、ユリシアに鈴の3人と一緒に、観客席に移動した。

そして観客席に移動した英志たちは、永流とアンを険しい顔で見ていた。

 

「……どう思う?」

 

「……分からない」

 

「永流も強いが、アンも強かったからな。俺らが会わない間、どんな特訓をしてたか」

 

「そうね。見た感じだと永流が勝ちそうな気がするけど」

 

「アンもかなり強くなってるからね」

 

勝負の行方が予想できない英志たち。

その英志たちに、セシリアが質問した。

 

「あの、深海さんは、そんなにお強いのですか?」

 

「強い強い。永流を負かした1人だからな」

 

「永流を負かした⁉ホントなの恋⁉」

 

「ええ、ホントよ。永流、中学時代とか色んな武術やっててね、私たちも一緒にやってたの。その時、永流を負かすことができたのが、紘助と猛、英志とあそこにいるアンよ。私と珠美は引き分けにしか持ち込めなかったわ」

 

「そんなに強いのあの人⁉」

 

紘助たちの話を聞いて、驚くことしかできないセシリアたち。

 

そして、グラウンドでは、永流がゲーマドライバーを腰に装着し、今朝、パラドが持ってきてくれたマイティアクションXのガシャットを構えた。

対してアンは、左腕に黒い物体を取り付け、右手に小さな物体を持った。

 

「……やっぱり君だったんだアン」

 

「気づいてましたか♪」

 

「そりゃあね?…………行くよ?」

《マイティアクションX‼》

 

「はい♪」

《スタンバイ》

《イエッサー‼》

 

永流はガシャットのスイッチを押して、ゲームエリア展開し、アンは左腕に取り付けた黒い物体―――【メガウルオウダー】に小さな物体―――【ネクロムゴースト眼魂】を装填した。

それにより、メガウルオウダーからパーカーを着たお化け―――【パーカーゴースト】と呼ばれる存在の1体である【ネクロムゴースト】が出てきて周りを飛び回る。

 

「いくよ‼大変身‼」

《ガシャット‼》

《ガッチャーン‼レベルアップ‼》

《マイティジャンプ‼マイティキック‼マイティマイティアクションX‼》

 

永流はガシャットをドライバーに挿入してレバーを引き、エグゼイドレベル2へと変身した。

そして

 

「行きます‼変身‼」

《テンガン‼ネクロム‼メガウルオウド‼》

《クラッシュザインベーダー‼》

 

アンは、目薬を模した滴下ユニットのスイッチを押すと同時に、【トランジェント】と呼ばれる状態へと変わった。そのままネクロムゴーストを羽織、顔の部分にレンズのような物が装着され、アンは【仮面ライダーネクロム】へと変身した。

 

「いくぜアン‼仮面ライダーエグゼイド‼ノーコンティニューでクリアしてやるぜ‼」

 

「はい永流さん‼仮面ライダーネクロム‼深海アン、参ります‼」

 

永流とアンは同時に駆け出し、拳と拳をぶつけあう。

直ぐ様永流は、拳から足に代えて蹴りをいれようとするが、アンも同じように代え蹴りを相殺する。

それから永流とアンは、拳と蹴りを何度も何度もぶつけあい、アリーナ全体にその衝撃が響き渡る。

その衝撃を感じたセシリアたち代表候補生は、驚きを隠せなかった。

 

「な、なんですのこの衝撃は⁉」

 

「コレが……ライダー同士の戦い⁉」

 

「どんだけ凄いのよあの2人⁉」

 

それぞれ驚く代表候補生たち。

対して英志たち幼馴染み組は―――

 

「予想通り……かな?」

 

「ああ」

 

「でも、流石にここまで響き渡るとは思ってなかったよ」

 

「ここ…………壊れたりしないわよね?」

 

「大丈夫よ…………多分」

 

さも、当然かのように2人の戦いを見ていた。

その見られている永流とアンは、ぶつけあうのをやめ、互いに距離をとった。

 

「ハァ……ハァ……相変わらずやるねアン?」

 

「ハァ……ハァ……永流さんも、相変わらずお強いですね?でも…………負けません‼」

《ダイテンガン‼ネクロム‼オメガウルオウド‼》

 

アンはそう言うと、滴下ユニットのスイッチを押した。

すると、アンの背後に目のような紋章が現れ、紋章から複数の丸いエネルギーが出てきた。

それを見た永流は、警戒を強める。

 

「コレが私があちらの世界で生み出した必殺技‼その名も‼『情熱タコ焼きボンバー』です‼」

 

「えっ?…………タコ焼き?」

 

「はっ‼」

 

「うわっ⁉」

 

永流が呆けていると、無数のエネルギー弾が永流へとくっついていき、ある1つの形へと変化していった。

 

「な、なんだコレ⁉」

 

「それはエネルギー弾を集束した、エネルギータコ焼きです‼」

 

「エネルギータコ焼き⁉」

 

「そしてコレが‼」

 

するとアンは、両手を上に上げて、ハート型のエネルギーを形成した。

そしてそのハート型のエネルギーには、『英志LOVE』と書かれていた。

 

「そ、それは…………」

 

「コレは私が、英志さんに対する愛で作り上げたエネルギー体…………LOVE英志弾です‼」

 

「LOVE英志弾⁉」

 

「私の英志さんに対する愛を、感じてください‼ハッ‼」

 

「いや、ちょっとま―――ぎゃぁああああああ⁉」

―ドガァアアアアアアン―

 

永流はLOVE英志弾を喰らって爆発した。

煙がはれると、永流は地面に倒れていた。

 

「私たちの愛は、永遠に不滅です」

 

そう言ったアンは、永流に背中を向けて立ち去ろうとする。

だが

 

「待てよ…………アン」

 

「ッ⁉まさか⁉」

 

自身の名を呼ぶ永流の声に反応し、立ち去るのをやめて振り返る。

そしてそこには、立ち上がっていた永流がいた。

 

「まさか⁉私のタコ焼きに対する情熱と、英志さんに対する愛の必殺技のコンボが、効かなかったんですか⁉」

 

「正直痛かったけど、耐えられない程じゃないさ」

 

そう言った永流は、1つのガシャット―――【ハリケーンニンジャガシャット】を取り出した。

 

「そのガシャットは⁉」

 

「影成さんから受け取った力さ…………いくぜ‼」

《ハリケーンニンジャ‼》

《ガシャット‼ ガッチョーン》

 

「大・大・大変身‼」

《ガッチャーン‼レベルアップ‼》

《マイティジャンプ‼マイティキック‼マイティマイティアクションX‼アガッチャ‼ニンニン忍者‼ハリケーンニンジャ参上‼》

 

永流はハリケーンニンジャガシャットを挿入し、レバーを引く。

それにより、ピンク色の部分が白く変色していき、ボディに風魔のアーマーと忍者刀が装着され、永流は【仮面ライダーエグゼイド ニンジャアクションゲーマーレベル3】へと、レベルアップした。

 

「新たな姿ですか⁉」

 

「今の俺は、仮面ライダーエグゼイド ニンジャアクションゲーマーレベル3だ‼いくぜアン‼」

 

そう言った永流は、忍者刀を構え、アンとの距離を一気につめた。

 

「ッ⁉(速い⁉)」

 

「ハァッ‼」

 

「くっ⁉」

 

「フッ‼タァッ‼」

 

「ぐっ⁉がっ⁉」

 

「デリャア‼」

 

「きゃぁあああ⁉」

 

アンは、永流の素早い攻撃に対処しきれず、永流に斬り飛ばされ、地面を転がる。

 

「ぐっ⁉……つ、強くなってる……⁉」

 

「アン‼コレで終わりにするぜ‼」

《ガッシューン》

《ガシャット‼キメワザ‼》

《HURRICANE CRITICAL STRIKE》

 

永流はハリケーンニンジャガシャットを、ドライバーから抜きとり、キメワザスロットホルダーに挿入してボタンを押し、右足にエネルギーを蓄積する。

 

「ならば私も、必殺技でお相手します‼」

《ダイテンガン‼ネクロム‼オメガウルオウド‼》

 

アンは滴下ユニットのスイッチを押し、背後に現れた目のような紋章から右足にエネルギーを蓄積する。

 

「ハッ‼…………ハァアアアアアアア‼」

 

「ハッ‼…………タァアアアアアアア‼」

 

2人は同時に跳び、永流は回転して竜巻を纏いながら、アンはそのまま互いに必殺技をぶつけあった。

必殺技同士のぶつけあいで、激しい衝撃が、アリーナ全体へと広がる。

そして

 

「ハァアア…………ダァアアアアアアア‼」

 

「ぐっ⁉……きゃぁあああああああああ⁉」

 

《会心の一発‼》

《GAME CLEAR》

 

永流の必殺技が勝ち、アンはそれを直撃で受けて地面へと倒れてしまい、ダメージが大きかったため、変身が解除されてしまった。

そのアンに、永流は変身を解除して近づき、アンを起き上がらせた。

 

「ふふ♪負けてしまいましたね♪」

 

「でも正直危なかったよ。あそこで踏ん張らなければ、負けてたのは俺だったよ」

 

「なら次は、私が永流さんより踏ん張り、勝ってみせます‼」

 

「次も負けないよ‼」

 

そう言った永流たちは、互いに握手をし、再戦することを約束した。

それを見ていた英志たちは、2人に拍手を送った。

 

「凄かったですわお2人とも‼」

 

「最高のバトルよ‼」

 

「とくに最後のがね‼」

 

「よっしゃ‼次は俺がアンと勝負だ‼」

 

「いいえ、アンと戦うのは私よ?」

 

「ふふ♪どうするの英志?」

 

「紘助くんたちに、アンがとられるよ?」

 

「そんなことさせるもんか‼」

 

そう言って楽しい雰囲気を作り出す英志たち。

その時

 

「みんな~‼」

 

「楯無?」

 

生徒会の仕事をしていた楯無が、慌てた様子でやって来た。

 

「どうしたの楯無?そんなに慌てて?」

 

「どうかしたのか?」

 

「た、大変よみんな‼あの2人が‼」

 

「あの2人?」

 

「あの2人……織斑一夏と篠ノ之箒が、学園に戻ってきたわ‼」

 

『『『『『なっ⁉』』』』』

 

楯無の知らせを聞いて、その場の全員が驚き、嫌な予感がした。

 

to be next stage




今回はここまでです‼

次回は、何故あの2人が戻ってきたのかの説明と、永流たちのGW編に入ります。

次回も是非読んでください‼

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