本年も、『インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~』を、よろしくお願いいたします‼
今回は永流が鈴を助け出します‼
それでは本編スタートです‼
ロボットに謎のウィルスを放射されて、黒いゲムデウスになってしまった鈴。
それを離れた位置で見ていた永流たちは、驚きを隠せないでいた。
「な、なんだありゃぁあああ⁉」
「鈴……なの?」
「なんなんだあの姿は⁉」
「あの姿…………どこかで……」
「奴は⁉」
「みんな~‼」
「ッ⁉珠美‼」
紘助たちが驚いていると、イクサに変身した珠美がやって来た。
「珠美、生徒たちは避難し終えたのか⁉」
「ええ‼放送席の人たちの避難もね」
「何故珠美が放送席のことを?」
「織斑先生から指示があったの。それで放送席に行って避難させたの」
「そうだったのか」
「さぁ‼あの怪人を倒しましょう‼」
「ダメだ‼あのゲムデウスは鈴だ‼」
「えっ‼鳳さん⁉」
永流からゲムデウスが鈴だと聞かされ驚く。
「永流、あの姿がなんなのか分かるの?」
「ゲムデウス…………かつて父さんたちが苦戦した最悪のバグスター」
「バグスター⁉」
「ああ……あの状態のゲムデウスに致命傷になる必殺技を叩き込んだら、取り込まれている鈴まで被害が及ぶ」
「そんな⁉」
「なんか方法はねぇのか⁉」
「…………1つだけある」
「あるのか⁉」
「どんな方法なの?」
「それは「うぉおおおおお‼」ッ⁉織斑⁉」
永流が紘助たちにゲムデウスを止める方法を教えようとした時、鈴に蹴り飛ばされ助かった織斑が、ゲムデウスに向かって突っ込んでいた。
その手には、零落白夜を全快にした雪片弐型が握られていた。
「ッ⁉まずい⁉」
「「「「「永流(くん)⁉」」」」」
永流はゲムデウスに向かって飛び出した。
「鈴を返せぇええええ‼」
「ッ⁉」
織斑はそう叫びながら、雪平を振り上げ、一気に振り下ろす。
その時
「がぁあああああああ⁉」
「ッ⁉宝生⁉」
「ッ⁉どけ織斑‼」
「ぐわっ⁉」
「ふん‼」
「がっ⁉」
永流が織斑とゲムデウスの間に入り、ゲムデウスの代わりに零落白夜を発動した雪片弐型に斬られる。
そこで倒れそうになる永流だが、ゲムデウスから殺気を感じとり、織斑に当たらないよう殴り飛ばして、ゲムデウスの攻撃を受けて吹き飛ぶ。
「ぐっ‼なんて……力だ」
「いって~……おい宝生‼なんで邪魔するんだよ⁉鈴を死なせる気かよお前‼」
「それはこちらのセリフだ織斑‼貴様、今なにしようとした‼」
「なにバカなこと言ってんだ?零落白夜であいつを倒そうとしただけだ‼」
「その零落白夜で斬って、中に取り込まれてる鈴にまで被害がいったらどうする‼」
「そんなもの、やってみなきゃわからn「ふざけんな‼」ッ⁉」
永流に言い返そうとした織斑だったが、永流の怒鳴り声で黙ってしまう。
「そんな勝手な理由で斬って、鈴が死んだらどうする気だ‼貴様は責任をとれるのか⁉」
「えっ…………鈴が……死ぬ?」
「そうだ‼もし奴が鈴と完全に同化して、全力を出している零落白夜で斬られたら、鈴は間違いなく死ぬ‼お前が鈴を殺すことになったんだぞ‼」
「俺が……鈴を…………殺す?」
それを聞いた織斑は顔を青ざめていく。
そして
「嘘だ……嘘だ嘘だぁあああああ‼」
恐ろしくなったね、正常な判断ができなくなった織斑は、何を考えたのか、永流に零落白夜を発動した雪片弐型を振り下ろそうする。
だが
「このバカ野郎が‼」
「がぁっ⁉」
永流が素早くゲキトツスマッシャーで、織斑を殴り飛ばした。
そして、殴り飛ばされた織斑は壁に激突し、ISが解除されるのと同時に、気絶した。
永流はそれを確認すると、フラフラしながら立ちあがり、体をゲムデウスに向ける。
その永流を見て、心配になった恋たちが永流に駆け寄る。
「永流⁉大丈夫なの⁉」
「問題ない…………」
「でもお前……零落白夜で斬られて」
「大したことない。それよりみんなは離れていてくれ。奴を倒せるのは、俺だけだから」
「どういうことだ⁉」
「奴を倒せるのは、ゲームエリアを展開できるライダー兼レベル1の姿じゃないと、バグスターと患者を切り離せない」
「マジかよ」
「永流……大丈夫なの?」
「大丈夫……鈴は……俺たちの大切な友人は、必ず助けてみせる‼」
《ガッチョーン ガッシューン》
そう言った永流は、レバーを閉じた後にゲキトツロボッツガシャットを抜きとり、レベル1の姿へとなった。
そして永流は、ゲムデウスに向かって突っ込んだ。
「フッ‼ハッ‼タァッ‼」
「ぐぅうううう⁉」
永流は、パンチやキックでゲムデウスを攻撃する。
しかし
「ハッ‼」
「がはっ⁉」
永流は、ゲムデウスが作り出したエネルギー弾で吹き飛ばされてしまう。
攻撃を受け地面を転がる永流だが、すぐに立ちあがり、ガシャコンブレイカーを取り出し、ゲムデウスに向かって突っ込む。
「フッ‼タァッ‼ラァッ‼」
「ぐぅうううううううううう⁉」
ガシャコンブレイカーの攻撃により、徐々に後方へと下がっていく
だが
「うぉおおおおお‼」
「がはっ⁉」
永流はゲムデウスによるパンチで殴り飛ばされてしまう。
「ぐっ‼…………流石は最悪のバグスター、ゲムデウスだな…………ッ⁉」
「うぉおおおおお‼」
怯んで、上手く立ち上がれない永流に、ゲムデウスは専用武器【デウスラッシャー】を取り出し、永流に向かって突っ込み、永流にデウスラッシャーを振り下ろす。
だが
「…………えっ?」
「ぐ、ぐぐぐぐ…………‼」
ゲムデウスは寸止めでデウスラッシャーを振り下ろすのをやめた。
すると
「え………………え……る…………」
「ッ⁉鈴⁉」
「わた……しが…………止めてる間……に……コイツ……を……」
「分かった‼」
《ガッシューン》
《ガシャット‼キメワザ‼》
《MIGHTY CRITICAL STRIKE》
「ハァアアアアア‼」
「がぁあああああああ⁉」
ゲムデウスに体を乗っ取られた鈴が、ゲムデウスの動きを封じていた。
永流はなんとか立ち上り、ガシャットをキメワザスロットホルダーに挿入して、エネルギーがちくせきされた足で、ゲムデウスに飛び蹴りを叩き込んだ。
必殺技を喰らって、苦しむゲムデウス。すると、ゲムデウスの体にノイズのような物がはしり、ゲムデウスの中から、甲龍を纏った鈴が飛び出してきた。
「鈴‼」
《ガッチャーン‼レベルアップ‼》
《マイティジャンプ‼マイティキック‼マイティマイティアクションX‼》
永流はレベル2へとレベルアップし、飛び出してきた鈴を受け止める。
そして永流は、鈴を地面へとゆっくりおろし、呼び掛けた。
「鈴……鈴‼目を開けてくれ‼」
「……ん…………え……る……?」
永流の呼び掛けに反応し、目を開ける鈴。
そしてその2人に、待機していた紘助たちが駆け寄る。
「鈴‼大丈夫⁉」
「恋……」
「どこも怪我してねぇか⁉」
「紘助……」
「気分は悪くない⁉」
「名護先生……」
「大丈夫か鈴さん?」
「英志……」
「大丈夫そうで良かった」
「猛……」
「良かった……君が無事で……良かった……」
「永流…………みんな、ごめん。心配かけて……ぐっ‼」
「鈴⁉」
永流たちに謝る鈴だったが、突然苦しみだした。
すると、鈴の体ににノイズのような物がはしった。
「ッ⁉ゲーム病⁉」
「ゲーム病⁉」
「バグスターウィルスに感染する病気を、ゲーム病と言うんだ‼おそらく鈴は、ゲムデウスに体を乗っ取られたせいで、ゲムデウスのウィルスにかかってしまったんだ‼」
「治療法は⁉」
「ウィルスの元凶を倒すしかない」
そう言って、ゲムデウスに視線を向ける永流たち。
視線を向けると、ゲムデウスは暴走して暴れていた。
「みんな、鈴を頼む」
「「「「「永流⁉」」」」」
「医者として……友人として、奴は俺が倒す」
「永流…………」
「鈴……君の笑顔は、俺が取り戻してみせる」
「うん…………よろしくね」
「ああ」
そう言った永流は、鈴を恋に預け、ゲムデウスに近づいていく。
「ゲムデウス‼」
「ッ⁉」
「鈴を救うため……友人と学園にいる人たちの命を守るため…………お前を倒す‼」
永流がそう言った瞬間、永流の目が光、不思議な事が起きた。
ベルトに挿入されていたマイティアクションXガシャットとタドルクエストガシャット、バンバンシューティングガシャットに爆走バイクガシャットが、永流の真上に集まった。
そして
《マイティアクションX》
《タドルクエスト‼》
《バンバンシューティング‼》
《爆走バイク‼》
《融合‼》
それぞれの起動音声が鳴り、1ヵ所に集まって1つのガシャットとなった。
やがてそのガシャットは、永流の目の前に降り、永流はそのガシャットを手に取る。
「ゲムデウス‼お前は俺が攻略してやる‼」
《ミラクルマイティアクションΩX‼》
《ミラクルガシャット‼》
「ミラクル大変身‼」
《ガッチャーン‼ミラクルアップ‼》
《爆走‼バンバン‼タドル‼マイティ‼4つのゲームが1つに融合‼ミラクルマイティアクショ~ン、ΩX‼》
永流はガシャット―――【ミラクルマイティアクションΩX】のスイッチを押し、ベルトに挿入してレバーを引く。
すると、エグゼイド左右のショルダーアーマーにレーザーの胸部部分のアーマーが装着され、首もとに緑色のマントが装着、左腕に水色のシールドが装着され、永流は【仮面ライダーエグゼイド ミラクルアクションゲーマーレベルΩX】へと変身した。
そのエグゼイドの姿に、紘助たちは驚きを隠せなかった。
「な、なんだ⁉」
「あんなエグゼイド、見たことない⁉」
「あのエグゼイドに装着されているのは、永流くんがクラス代表を決める際に装着した、レベル2カスタムの装備と同じだ⁉」
「まさか、4つ力が1つになったの⁉」
「だとしたら、今の永流とんでもないじゃない⁉」
「ハッ‼」
「がぁっ⁉」
永流は驚く紘助たちを気にすることなく、爆走バイク時のスピードでゲムデウスに一瞬で近づき、殴り飛ばした。
「まだまだ‼」
《ガシャコンマグナム‼》
「ハァアアアアア‼」
「ぐぅうううううう⁉」
《ガシャコンソード‼》
「デリャア‼」
「がっ⁉」
永流はガシャコンマグナムを取り出し、高速移動しながらゲムデウスに連射で攻撃し、ガシャコンソードを取り出して斬り飛ばした。
「まだだ‼」
《ガシャコンブレイカー‼》
「フッ…………ラァッ‼」
「がぁっ⁉」
永流はガシャコンブレイカーを取り出し、高速移動でゲムデウスに近づき、殴り飛ばした。
殴り飛ばされたゲムデウスは地面を転がり、転がり終わると、なんとか立ち上がろうとする。
だが、永流はそんな猶予をあたえようとは考えていなかった。
「これで終わりにしてやる‼」
《ガッシューン》
《ガシャット‼キメワザ‼》
《MIRACLE CRITICAL STRIKE》
永流はガシャットを抜きとり、キメワザスロットに挿入して、ボタンを押す。
すると、永流の体から4つの光が飛び出し、アクションゲーマー、クエストアクションゲーマー、シューティングアクションゲーマー、バイクアクションゲーマーの姿をしたエグゼイドへと変わる。
「え、永流が増えた⁉」
「エナジーアイテム使ってないわよね⁉」
「まさかガシャットの能力⁉」
「まさにミラクルだ」
「「「「「ハッ‼」」」」」
永流がエナジーアイテムなしに増えたことに驚き紘助たち。
永流たちはそんなことを気にせず、足にエネルギーを蓄積して上空に跳んだ。
そして
「ラァアアアアアア‼」
「タァアアアアアア‼」
「デリャアアアアア‼」
「ダァアアアアアア‼」
「ハァアアアアアアア‼」
「がぁっ⁉がはっ⁉ぐふっ⁉ぐぁっ⁉がぁあああああああ⁉」
―ドガァアアアアアン―
《会心の一発》
《GAME CLEAR》
アクション、クエストアクション、シューティングアクション、バイクアクション、ミラクルアクションの順で飛び蹴りをゲムデウスに叩き込み、ゲムデウスは爆発した。
すると、鈴の体にはしっていたノイズが消え、鈴のゲーム病が治った。
「あ、アレ…………体が苦しくなくなった‼」
「ゲーム病が治ったのね‼」
「良かったな鈴‼」
「ええ‼」
ゲーム病が治り、喜ぶ鈴たち。
その時、鈴にバグスターウィルスを放出したロボットが、その場から逃げようとしていた。
だが
―ズゴォオオオオ‼―
『%℃$〒§¥∞βー%#⁉』
「悪いが、逃がさねぇよ」
ードガァアアアアアンー
永流がロボットの胸を貫き、腕を引き抜くとロボットは爆発した。
「よし‼永流の完全勝利だ‼」
「流石は俺たちの親友だ‼」
「ああ‼」
「流石よ‼」
「永流‼」
永流の勝利を喜んだ紘助たちは、鈴を支えながら永流に駆け寄る。
その時
《ガッシューン》
「う…………」
―バタン―
「「「「「永流⁉」」」」」
変身を解除した仰向けに倒れ、紘助たちがすぐに駆け寄り、永流の体を見て驚いた。
永流の体に大きな斬り傷がつけられおり、そこから大量の血が出血していた。
「永流‼…………永流‼しっかりしろ‼」
「……………………」
「ダメだ‼意識がない‼」
「この斬り傷…………まさか織斑の⁉」
「嘘をついてまで、鈴を助けたって言うの⁉」
「そんな⁉」
「永流‼お願い永流‼目を覚まして‼」
必死に永流に呼び掛ける恋。
だが、永流の意識は戻る様子はなかった。
「とにかく病院に運ばねぇと‼英志は織斑先生にこのことを伝えてくれ‼猛は聖都大に連絡だ‼珠美は鈴を支えていてくれ‼恋はなんとか永流の止血をしてくれ‼」
「「「「分かった‼」」」」
紘助の指示に従い、それぞれの役割をこなす恋たち。
数分後、ドクターヘリがやって来て、永流は聖斗大学へと運ばれて行った。
to be next stage
今回はここまでです‼
次回は、ある人が決別します。
次回も是非読んでください‼