インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~   作:ルオン

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新年‼明けましておめでとうございます‼

本年も、『インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~』を、よろしくお願いいたします‼

今回は永流が鈴を助け出します‼

それでは本編スタートです‼


Stage36:ミラクルな力と倒れし戦士

ロボットに謎のウィルスを放射されて、黒いゲムデウスになってしまった鈴。

それを離れた位置で見ていた永流たちは、驚きを隠せないでいた。

 

「な、なんだありゃぁあああ⁉」

 

「鈴……なの?」

 

「なんなんだあの姿は⁉」

 

「あの姿…………どこかで……」

 

「奴は⁉」

 

「みんな~‼」

 

「ッ⁉珠美‼」

 

紘助たちが驚いていると、イクサに変身した珠美がやって来た。

 

「珠美、生徒たちは避難し終えたのか⁉」

 

「ええ‼放送席の人たちの避難もね」

 

「何故珠美が放送席のことを?」

 

「織斑先生から指示があったの。それで放送席に行って避難させたの」

 

「そうだったのか」

 

「さぁ‼あの怪人を倒しましょう‼」

 

「ダメだ‼あのゲムデウスは鈴だ‼」

 

「えっ‼鳳さん⁉」

 

永流からゲムデウスが鈴だと聞かされ驚く。

 

「永流、あの姿がなんなのか分かるの?」

 

「ゲムデウス…………かつて父さんたちが苦戦した最悪のバグスター」

 

「バグスター⁉」

 

「ああ……あの状態のゲムデウスに致命傷になる必殺技を叩き込んだら、取り込まれている鈴まで被害が及ぶ」

 

「そんな⁉」

 

「なんか方法はねぇのか⁉」

 

「…………1つだけある」

 

「あるのか⁉」

 

「どんな方法なの?」

 

「それは「うぉおおおおお‼」ッ⁉織斑⁉」

 

永流が紘助たちにゲムデウスを止める方法を教えようとした時、鈴に蹴り飛ばされ助かった織斑が、ゲムデウスに向かって突っ込んでいた。

その手には、零落白夜を全快にした雪片弐型が握られていた。

 

「ッ⁉まずい⁉」

 

「「「「「永流(くん)⁉」」」」」

 

永流はゲムデウスに向かって飛び出した。

 

「鈴を返せぇええええ‼」

 

「ッ⁉」

 

織斑はそう叫びながら、雪平を振り上げ、一気に振り下ろす。

その時

 

「がぁあああああああ⁉」

 

「ッ⁉宝生⁉」

 

「ッ⁉どけ織斑‼」

 

「ぐわっ⁉」

 

「ふん‼」

 

「がっ⁉」

 

永流が織斑とゲムデウスの間に入り、ゲムデウスの代わりに零落白夜を発動した雪片弐型に斬られる。

そこで倒れそうになる永流だが、ゲムデウスから殺気を感じとり、織斑に当たらないよう殴り飛ばして、ゲムデウスの攻撃を受けて吹き飛ぶ。

 

「ぐっ‼なんて……力だ」

 

「いって~……おい宝生‼なんで邪魔するんだよ⁉鈴を死なせる気かよお前‼」

 

「それはこちらのセリフだ織斑‼貴様、今なにしようとした‼」

 

「なにバカなこと言ってんだ?零落白夜であいつを倒そうとしただけだ‼」

 

「その零落白夜で斬って、中に取り込まれてる鈴にまで被害がいったらどうする‼」

 

「そんなもの、やってみなきゃわからn「ふざけんな‼」ッ⁉」

 

永流に言い返そうとした織斑だったが、永流の怒鳴り声で黙ってしまう。

 

「そんな勝手な理由で斬って、鈴が死んだらどうする気だ‼貴様は責任をとれるのか⁉」

 

「えっ…………鈴が……死ぬ?」

 

「そうだ‼もし奴が鈴と完全に同化して、全力を出している零落白夜で斬られたら、鈴は間違いなく死ぬ‼お前が鈴を殺すことになったんだぞ‼」

 

「俺が……鈴を…………殺す?」

 

それを聞いた織斑は顔を青ざめていく。

そして

 

「嘘だ……嘘だ嘘だぁあああああ‼」

 

恐ろしくなったね、正常な判断ができなくなった織斑は、何を考えたのか、永流に零落白夜を発動した雪片弐型を振り下ろそうする。

だが

 

「このバカ野郎が‼」

 

「がぁっ⁉」

 

永流が素早くゲキトツスマッシャーで、織斑を殴り飛ばした。

そして、殴り飛ばされた織斑は壁に激突し、ISが解除されるのと同時に、気絶した。

永流はそれを確認すると、フラフラしながら立ちあがり、体をゲムデウスに向ける。

その永流を見て、心配になった恋たちが永流に駆け寄る。

 

「永流⁉大丈夫なの⁉」

 

「問題ない…………」

 

「でもお前……零落白夜で斬られて」

 

「大したことない。それよりみんなは離れていてくれ。奴を倒せるのは、俺だけだから」

 

「どういうことだ⁉」

 

「奴を倒せるのは、ゲームエリアを展開できるライダー兼レベル1の姿じゃないと、バグスターと患者を切り離せない」

 

「マジかよ」

 

「永流……大丈夫なの?」

 

「大丈夫……鈴は……俺たちの大切な友人は、必ず助けてみせる‼」

《ガッチョーン ガッシューン》

 

そう言った永流は、レバーを閉じた後にゲキトツロボッツガシャットを抜きとり、レベル1の姿へとなった。

そして永流は、ゲムデウスに向かって突っ込んだ。

 

「フッ‼ハッ‼タァッ‼」

 

「ぐぅうううう⁉」

 

永流は、パンチやキックでゲムデウスを攻撃する。

しかし

 

「ハッ‼」

 

「がはっ⁉」

 

永流は、ゲムデウスが作り出したエネルギー弾で吹き飛ばされてしまう。

攻撃を受け地面を転がる永流だが、すぐに立ちあがり、ガシャコンブレイカーを取り出し、ゲムデウスに向かって突っ込む。

 

「フッ‼タァッ‼ラァッ‼」

 

「ぐぅうううううううううう⁉」

 

ガシャコンブレイカーの攻撃により、徐々に後方へと下がっていく

だが

 

「うぉおおおおお‼」

 

「がはっ⁉」

 

永流はゲムデウスによるパンチで殴り飛ばされてしまう。

 

「ぐっ‼…………流石は最悪のバグスター、ゲムデウスだな…………ッ⁉」

 

「うぉおおおおお‼」

 

怯んで、上手く立ち上がれない永流に、ゲムデウスは専用武器【デウスラッシャー】を取り出し、永流に向かって突っ込み、永流にデウスラッシャーを振り下ろす。

だが

 

「…………えっ?」

 

「ぐ、ぐぐぐぐ…………‼」

 

ゲムデウスは寸止めでデウスラッシャーを振り下ろすのをやめた。

すると

 

「え………………え……る…………」

 

「ッ⁉鈴⁉」

 

「わた……しが…………止めてる間……に……コイツ……を……」

 

「分かった‼」

《ガッシューン》

《ガシャット‼キメワザ‼》

《MIGHTY CRITICAL STRIKE》

 

「ハァアアアアア‼」

 

「がぁあああああああ⁉」

 

ゲムデウスに体を乗っ取られた鈴が、ゲムデウスの動きを封じていた。

永流はなんとか立ち上り、ガシャットをキメワザスロットホルダーに挿入して、エネルギーがちくせきされた足で、ゲムデウスに飛び蹴りを叩き込んだ。

必殺技を喰らって、苦しむゲムデウス。すると、ゲムデウスの体にノイズのような物がはしり、ゲムデウスの中から、甲龍を纏った鈴が飛び出してきた。

 

「鈴‼」

《ガッチャーン‼レベルアップ‼》

《マイティジャンプ‼マイティキック‼マイティマイティアクションX‼》

 

永流はレベル2へとレベルアップし、飛び出してきた鈴を受け止める。

そして永流は、鈴を地面へとゆっくりおろし、呼び掛けた。

 

「鈴……鈴‼目を開けてくれ‼」

 

「……ん…………え……る……?」

 

永流の呼び掛けに反応し、目を開ける鈴。

そしてその2人に、待機していた紘助たちが駆け寄る。

 

「鈴‼大丈夫⁉」

 

「恋……」

 

「どこも怪我してねぇか⁉」

 

「紘助……」

 

「気分は悪くない⁉」

 

「名護先生……」

 

「大丈夫か鈴さん?」

 

「英志……」

 

「大丈夫そうで良かった」

 

「猛……」

 

「良かった……君が無事で……良かった……」

 

「永流…………みんな、ごめん。心配かけて……ぐっ‼」

 

「鈴⁉」

 

永流たちに謝る鈴だったが、突然苦しみだした。

すると、鈴の体ににノイズのような物がはしった。

 

「ッ⁉ゲーム病⁉」

 

「ゲーム病⁉」

 

「バグスターウィルスに感染する病気を、ゲーム病と言うんだ‼おそらく鈴は、ゲムデウスに体を乗っ取られたせいで、ゲムデウスのウィルスにかかってしまったんだ‼」

 

「治療法は⁉」

 

「ウィルスの元凶を倒すしかない」

 

そう言って、ゲムデウスに視線を向ける永流たち。

視線を向けると、ゲムデウスは暴走して暴れていた。

 

「みんな、鈴を頼む」

 

「「「「「永流⁉」」」」」

 

「医者として……友人として、奴は俺が倒す」

 

「永流…………」

 

「鈴……君の笑顔は、俺が取り戻してみせる」

 

「うん…………よろしくね」

 

「ああ」

 

そう言った永流は、鈴を恋に預け、ゲムデウスに近づいていく。

 

「ゲムデウス‼」

 

「ッ⁉」

 

「鈴を救うため……友人と学園にいる人たちの命を守るため…………お前を倒す‼」

 

永流がそう言った瞬間、永流の目が光、不思議な事が起きた。

ベルトに挿入されていたマイティアクションXガシャットとタドルクエストガシャット、バンバンシューティングガシャットに爆走バイクガシャットが、永流の真上に集まった。

そして

 

《マイティアクションX》

《タドルクエスト‼》

《バンバンシューティング‼》

《爆走バイク‼》

《融合‼》

 

それぞれの起動音声が鳴り、1ヵ所に集まって1つのガシャットとなった。

やがてそのガシャットは、永流の目の前に降り、永流はそのガシャットを手に取る。

 

「ゲムデウス‼お前は俺が攻略してやる‼」

《ミラクルマイティアクションΩX‼》

《ミラクルガシャット‼》

 

「ミラクル大変身‼」

《ガッチャーン‼ミラクルアップ‼》

《爆走‼バンバン‼タドル‼マイティ‼4つのゲームが1つに融合‼ミラクルマイティアクショ~ン、ΩX‼》

 

永流はガシャット―――【ミラクルマイティアクションΩX】のスイッチを押し、ベルトに挿入してレバーを引く。

すると、エグゼイド左右のショルダーアーマーにレーザーの胸部部分のアーマーが装着され、首もとに緑色のマントが装着、左腕に水色のシールドが装着され、永流は【仮面ライダーエグゼイド ミラクルアクションゲーマーレベルΩX】へと変身した。

そのエグゼイドの姿に、紘助たちは驚きを隠せなかった。

 

「な、なんだ⁉」

 

「あんなエグゼイド、見たことない⁉」

 

「あのエグゼイドに装着されているのは、永流くんがクラス代表を決める際に装着した、レベル2カスタムの装備と同じだ⁉」

 

「まさか、4つ力が1つになったの⁉」

 

「だとしたら、今の永流とんでもないじゃない⁉」

 

「ハッ‼」

 

「がぁっ⁉」

 

永流は驚く紘助たちを気にすることなく、爆走バイク時のスピードでゲムデウスに一瞬で近づき、殴り飛ばした。

 

「まだまだ‼」

《ガシャコンマグナム‼》

 

「ハァアアアアア‼」

 

「ぐぅうううううう⁉」

 

《ガシャコンソード‼》

 

「デリャア‼」

 

「がっ⁉」

 

永流はガシャコンマグナムを取り出し、高速移動しながらゲムデウスに連射で攻撃し、ガシャコンソードを取り出して斬り飛ばした。

 

「まだだ‼」

《ガシャコンブレイカー‼》

 

「フッ…………ラァッ‼」

 

「がぁっ⁉」

 

永流はガシャコンブレイカーを取り出し、高速移動でゲムデウスに近づき、殴り飛ばした。

殴り飛ばされたゲムデウスは地面を転がり、転がり終わると、なんとか立ち上がろうとする。

だが、永流はそんな猶予をあたえようとは考えていなかった。

 

「これで終わりにしてやる‼」

《ガッシューン》

《ガシャット‼キメワザ‼》

《MIRACLE CRITICAL STRIKE》

 

永流はガシャットを抜きとり、キメワザスロットに挿入して、ボタンを押す。

すると、永流の体から4つの光が飛び出し、アクションゲーマー、クエストアクションゲーマー、シューティングアクションゲーマー、バイクアクションゲーマーの姿をしたエグゼイドへと変わる。

 

「え、永流が増えた⁉」

 

「エナジーアイテム使ってないわよね⁉」

 

「まさかガシャットの能力⁉」

 

「まさにミラクルだ」

 

「「「「「ハッ‼」」」」」

 

永流がエナジーアイテムなしに増えたことに驚き紘助たち。

永流たちはそんなことを気にせず、足にエネルギーを蓄積して上空に跳んだ。

そして

 

「ラァアアアアアア‼」

 

「タァアアアアアア‼」

 

「デリャアアアアア‼」

 

「ダァアアアアアア‼」

 

「ハァアアアアアアア‼」

 

「がぁっ⁉がはっ⁉ぐふっ⁉ぐぁっ⁉がぁあああああああ⁉」

―ドガァアアアアアン―

 

《会心の一発》

《GAME CLEAR》

 

アクション、クエストアクション、シューティングアクション、バイクアクション、ミラクルアクションの順で飛び蹴りをゲムデウスに叩き込み、ゲムデウスは爆発した。

すると、鈴の体にはしっていたノイズが消え、鈴のゲーム病が治った。

 

「あ、アレ…………体が苦しくなくなった‼」

 

「ゲーム病が治ったのね‼」

 

「良かったな鈴‼」

 

「ええ‼」

 

ゲーム病が治り、喜ぶ鈴たち。

その時、鈴にバグスターウィルスを放出したロボットが、その場から逃げようとしていた。

だが

 

―ズゴォオオオオ‼―

 

『%℃$〒§¥∞βー%#⁉』

 

「悪いが、逃がさねぇよ」

 

ードガァアアアアアンー

 

永流がロボットの胸を貫き、腕を引き抜くとロボットは爆発した。

 

「よし‼永流の完全勝利だ‼」

 

「流石は俺たちの親友だ‼」

 

「ああ‼」

 

「流石よ‼」

 

「永流‼」

 

永流の勝利を喜んだ紘助たちは、鈴を支えながら永流に駆け寄る。

その時

 

《ガッシューン》

 

「う…………」

―バタン―

 

「「「「「永流⁉」」」」」

 

変身を解除した仰向けに倒れ、紘助たちがすぐに駆け寄り、永流の体を見て驚いた。

永流の体に大きな斬り傷がつけられおり、そこから大量の血が出血していた。

 

「永流‼…………永流‼しっかりしろ‼」

 

「……………………」

 

「ダメだ‼意識がない‼」

 

「この斬り傷…………まさか織斑の⁉」

 

「嘘をついてまで、鈴を助けたって言うの⁉」

 

「そんな⁉」

 

「永流‼お願い永流‼目を覚まして‼」

 

必死に永流に呼び掛ける恋。

だが、永流の意識は戻る様子はなかった。

 

「とにかく病院に運ばねぇと‼英志は織斑先生にこのことを伝えてくれ‼猛は聖都大に連絡だ‼珠美は鈴を支えていてくれ‼恋はなんとか永流の止血をしてくれ‼」

 

「「「「分かった‼」」」」

 

紘助の指示に従い、それぞれの役割をこなす恋たち。

数分後、ドクターヘリがやって来て、永流は聖斗大学へと運ばれて行った。

 

to be next stage




今回はここまでです‼

次回は、ある人が決別します。

次回も是非読んでください‼

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