インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~   作:ルオン

32 / 67
今回の話には、あの助手とクロスキャラが3人登場します‼

それでは本編スタートです‼


Stage28:幻夢コーポレーションでの再会と未来

永流たちが聖都大学附属病院を出て数分後、幻夢コーポレーションに到着した。

到着した永流たちは、車から降りて幻夢コーポレーションを見上げた。

 

「久しぶりだな~幻夢コーポレーション♪」

 

「ふふ♪永流、嬉しそうね♪」

 

「そりゃあ、幻夢コーポレーションは俺にとって家というか、なんというか、もう1つの安らげる場所かな?」

 

「なんとなく分かるよ。その気持ち」

 

「うん」

 

「確かにね♪」

 

永流の言うことに、同意する英志たち。

 

「さて、中に入ろうか」

 

「ああ」

 

「うん‼」

 

「ふふ♪そうね♪」

 

そう言って、幻夢コーポレーションに入ろうとする。

その時

 

『ヴェハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼』

 

「「「「ッ⁉」」」」

 

突然、幻夢コーポレーションから狂ったような笑い声が聞こえてきて、驚く永流たち。

 

「な、なんだ今の⁉」

 

「わ、笑い声?」

 

「ねぇ永流、この笑い声って……」

 

「ああ‼間違いなくあの人だ‼」

 

声の主に気づいた永流は、幻夢コーポレーションの中に走って入っていく。英志たちも、永流に続いて入っていく。

声の発生源である人物がいる部屋、社長室の所まで行くと、小星とバガモンが社長室を覗いていた。

 

「小星さん‼バガモン‼」

 

「あっ‼永流くん‼」

 

「エル、久しぶりだガ~‼」

 

「お久しぶりです、小星さん‼バガモン‼小星さん、今の笑い声って」

 

「ああ。社長がまた暴走したんだ」

 

「「「暴走?」」」

 

「やっぱりか~」

 

小星の言う暴走の意味がいまいち理解できない英志たちと、予想が的中した永流。

そして中を覗いてみると、狂ったような笑いをする黎斗と、それを宥める貴利矢と3人の男女がいた。

 

「ヴェハハハハ‼ヴェハハハハハハハハ‼」

 

「落ち着けよ神様⁉」

 

「落ち着いてください社長‼」

 

「社長‼正気になってください‼」

 

「いい加減戻りなさいよ社長‼」

 

「ヴェハハハハ‼やはり私は神だぁああああ‼」

 

「いい加減にしなさい‼」

 

「がはっ⁉」

 

「「「「永流⁉」」」」

 

暴走を止めるため、永流がどこからかハリセンを取り出し、黎斗の頭を叩いて暴走を止めた。

それと同時に宥めていた貴利矢たちは、突然の永流の登場に驚いた。

そして、永流に続いて英志と恋、簪が入ってきた。

 

「黎斗さん、暴走も程々にしてください」

 

「え、永流くん⁉いつからそこに⁉」

 

「つい先程、車から降りたら急に黎斗さんの笑い声が外まで聞こえるんですもん。ビックリしましたよ」

 

「す、すまない」

 

「いや~、止めてくれて助かったぜ永流」

 

「貴利矢さん」

 

貴利矢に声をかけられた永流は、貴利矢に近づいていく。

 

「…………貴利矢さん」

 

「どうした永流?」

 

「ふん‼」

 

「あだだだだだだだだだだだ⁉」

 

永流が貴利矢の名を呼んだ途端、永流は貴利矢の頭を掴み、アイアンクローを決めた。

 

「あだだだだだた⁉え、永流⁉急になんだよ⁉」

 

「貴利矢さん‼なに入院してる子供たちに変なこと教えてるんですか⁉バレなきゃ犯罪じゃないなんて、悪いこと教えないでください‼」

 

「わ、悪かった‼分かったから離してくれ‼」

 

「いいえ‼ちゃんと反省するまで、放しません‼」

 

「あだだだだだただだだ⁉」

 

永流は貴利矢を許す気はなく、手に力をいれる。

 

「永流、そのくらいにしてください」

 

「永流、その辺でいいだろ」

 

「今度またしたら、更にきつい罰あたえたらいいじゃない」

 

「ん?ッ⁉フー=ルー⁉アル=ヴァン⁉カルヴィナ⁉」

 

「あだっ⁉」

 

永流は社長室にいた3人の男女、フー=ルー・ムールー、アル=ヴァン・ランクス、カルヴィナ・クーランジュであった。

3人は、永流が小学生の時に転校してきた幼馴染みで、今では幻夢コーポレーションと1位争いをする企業、【アシュアリー・クロインツェル社】で働いている。

その3人がいることに驚いた永流は、貴利矢を掴む手の力を抜き、貴利矢を床に落とし、3人に近づいた。

 

「久しぶり‼元気だったか?」

 

「ええ♪永流もお変わりないようで、安心しましたわ♪」

 

「ああ。お前も元気そうだな♪」

 

「ふふ♪あなたも元気そうで良かったわ♪」

 

「誰かと思ったら、フー=ルーにアル=ヴァン、カルヴィナじゃない」

 

「あら、恋じゃない。こっちに帰ってきていたのね」

 

「久しぶりだな、英志」

 

「うん。久しぶりアル=ヴァン♪」

 

「フー=ルー、久しぶり」

 

「お久しぶりですわ簪さん♪」

 

「それで、なんで3人は幻夢コーポレーションに?」

 

「実は合併の件について話があったのですわ」

 

「なっ⁉合併だって⁉」

 

フー=ルーの言葉に、驚きを隠せない永流。

 

「が、合併ってまさか、幻夢コーポレーションとアシュアリー・クロインツェル社がってこと⁉」

 

「その通りだ永流くん。今回は我々幻夢コーポレーションと、アシュアリー・クロインツェル社は合併することになった」

 

「ど、どうして合併に?」

 

「確かに我々幻夢コーポレーションとアシュアリー・クロインツェル社は、世界企業ランキングで1位争いをしている。これは知ってるね?」

 

「はい」

 

「だが、我々には互いに欠点があった」

 

「欠点?」

 

「我が社には、彼女がいるとはいえ、IS面での業績は著しい」

 

「それに対して我々のアシュアリー・クロインツェル社は、IS面での業績は良くても、その他の業績は上手くいってないのよ」

 

「そこで私がアシュアリー・クロインツェル社の社長に提案してみたのだよ。合併しないかいって?」

 

「それで合併することになったと」

 

「そういうことだ‼ヴェハハハハ‼」

 

「いちいち暴走するな‼」

 

「あだっ⁉」

 

説明を終え、再び暴走し始めた黎斗を、ハリセンを使って止める永流。

 

「そうだ、黎斗さん。簪のISについてなんですが」

 

「それについては、彼女が手伝ってくれる」

 

「彼女?」

 

「えーーくーーん‼」

 

「がはっ⁉」

 

「「「「「「永流⁉」」」」」」

 

黎斗の言葉に首を傾げていた永流に、強烈な抱きつき(タックル)してきた束。

永流を心配した英志たちが、永流に近づいてきた。

 

「永流、大丈夫か⁉」

 

「な、なんとか」

 

「えーくん♪久しぶり♪」

 

「いきなり抱きつくのはやめてくれ、束」

 

「束?……まさか、ISの生みの親である篠ノ之束博士⁉」

 

「そう‼この私がISの生みの親、篠ノ之束である‼」

 

「「「「「えぇええええええ⁉」」」」」

 

永流と黎斗、英志の3人を除いたメンバーが、束が幻夢コーポレーションにいるのに驚いていた。

 

「ま、まさか、簪のISの開発をしてくれるのって」

 

「そう‼私だよ‼」

 

「あの篠ノ之博士に、作ってもらえるなんて」

 

「簪の機体を作ってくれるのも驚きだが、幻夢コーポレーションにいたことの方が驚きだ」

 

「そうね」

 

「黎斗さんはともかく、永流と英志さんは知っていたのですか?」

 

「ああ。永流から連絡を貰って、篠ノ之博士の身の潔白を証明するために動いたことがある」

 

「それをする前に、行き倒れていた束を俺が助けたんだ」

 

「えーくんたちのおかげで、今の私がいるようなものだからね♪」

 

「なるほどね」

 

永流と英志の説明を聞いて、納得する恋たち。

 

「そうだえーくん‼くーちゃんがさっき帰ってきたんだよ‼」

 

「えっ?クロエがですか?」

 

「うん♪おいでくーちゃん‼」

 

「はい、束さま」

 

すると、出入口の方から、白いワンピースを着た少女が入ってきた。

 

「クロエ‼久しぶり‼」

 

「お久しぶりです♪永流さま♪」

 

「永流、誰なの?」

 

「彼女はクロエ・クロニクル。束の助手さ」

 

「はじめまして皆様。束さまの助手をさせていただいているクロエ・クロニクルと申します。よろしくお願いいたします」

 

「こちらこそよろしくね♪私は葛葉 恋よ♪」

 

「更識 簪です」

 

「泊 英志だ」

 

「フー=ルー・ムールーですわ♪よろしくお願いいたします♪」

 

「アル=ヴァンだ」

 

「カルヴィナ・クーランジュよ。よろしく」

 

「よろしくお願いいたします♪それと恋さま、簪さま」

 

「「なに?」」

 

「私も、貴女方のライバルですので♪」

 

「なっ⁉」

 

「貴女も⁉」

 

「はい♪」

 

「私もライバルだからよろしくね~♪」

 

「博士も⁉」

 

クロエと束によるライバル宣言を受けて、困惑する恋と簪。

 

「まさか、またライバルができるなんて」

 

「またとは、どういう意味ですの?」

 

「そのままの意味。永流、学園で4人増やした」

 

「そんな⁉私が知らないところで、ライバルが4人増えるなんて⁉」

 

「フー=ルー……あなた諦めてなかったのね?」

 

「当たり前じゃありませんか♪」

 

「そう……負けないわよ」

 

「ふふ♪望むところですわ♪」

 

「わ、私だって負けない‼」

 

「私の本気、見せてあげます‼」

 

「この束さんに、勝てる者などいないんだよ‼」

 

互いに火花を散らし、体から炎を出す5人。

それを見ていた黎斗と貴利矢は頬笑み、永流は苦笑いし、英志とアル=ヴァン、カルヴィナの3人は頭を抱えた。

 

「まさか、また永流に惚れる者が増えるとは」

 

「英志、さっきの本当なの?」

 

「猛からの情報によれば、永流が暴走して、教師を2人、代表候補生を2人と惚れさせたらしい」

 

「はぁ……いったい何人惚れさせるのかしら?」

 

「まぁ、その問題も、近いうちに解決するだろうから」

 

「それって、今政府で議論されてる件か?」

 

「ああ」

 

「そう…………なら、あとは運任せね」

 

「なんの話をしてるんだ?」

 

「お前の未来のことだよ、永流」

 

「???」

 

英志の言ってることが分からず、首を傾げる永流。

 

「そうだ、簪ちゃん、君のISを渡して。私とくーちゃんで、明日までには完成させておくから♪」

 

「ホントですか⁉お願いします‼」

 

そう言って簪は、待機状態のISを束に渡した。

 

「それじゃあ取りかかるね♪あっ、そうだえーくん‼」

 

「なんだ?」

 

「えーくんにプレゼント用意しとくから、明日来てね♪」

 

「プレゼント?」

 

「楽しみにしてて♪」

 

そう言って、束とクロエは部屋を出ていった。

 

「それでは、私たちも戻ります」

 

「ああ。気をつけて帰りたまえ」

 

「それじゃあ4人とも、また会いましょう」

 

「それでは永流、今度はゆっくりお茶でもしましょう♪」

 

「ああ。皆またな」

 

そう言って、フー=ルーたちは部屋を出ていった。

 

「それじゃあ永流、そろそろ永流の家に」

 

「ああ。行こう恋、簪」

 

「ええ♪」

 

「うん」

 

「それじゃあ、黎斗さん、貴利矢さん、また明日」

 

「ああ」

 

「また明日な」

 

永流は黎斗と貴利矢に挨拶し、車に乗って、明日奈の待つ家へと向かった。

 

to be next stage

 




と、いうことで、クロエ・クロニクルと、スーパーロボット大戦からフー=ルー・ムールー、アル=ヴァン・ランクス、カルヴィナ・クーランジュの登場でした‼

次回は、永流が久々に家に帰り、明日奈ことポッピーと話します‼

次回も是非読んでください‼

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。