インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~   作:ルオン

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プロローグ第3段です‼
今回でプロローグは終了です。

それではプロローグⅢ、スタートです‼


プロローグⅢ:動き出す運命

IS

 

正式名称【インフィニット・ストラトス】は、宇宙空間での活動を想定し開発されたマルチフォーム・スーツである。

だが、【白騎士事件】を境に、本来の目的とは違う方へと向かってしまった。

【白騎士事件】……それは、日本に向けて2000発以上のミサイルが発射され、それをISを纏った者【白騎士】が撃墜した。それを見ていた政府は白騎士を捕獲するよう軍に命令した。

しかし白騎士は、自分に迫ってきた勢力を全て無力化し、その場から逃走した。

これを期に、政府はISに興味を示すこととなった。しかしそれは、宇宙空間で使用する物としてではなく兵器として利用しようと考えた。

だが、一番の問題は女性にしか使えないということである。それが影響で女尊男卑という男女平等ではない世界へと変わってしまった。

その後各企業はISの開発をするようになった。

今までゲームソフトやアミューズメント商品を開発していた幻夢コーポレーションも、ISの開発を始めた。

 

そして聖都大学附属病院から出た永流は、今幻夢コーポレーションに来ていた。

 

「いらっしゃいませ、宝生先生」

 

「こんにちは。社長さんと約束してたんですが」

 

「社長から聞いております。社長室へどうぞ」

 

「ありがとうございます」

 

受付嬢に言われ、永流は社長室に向かう。

永流が社長室に向かう中、ある人物たちが話しかけてきた。

 

「おや?永流くんじゃないか」

 

「エル、久しぶりだガ~♪」

 

「小星さん‼バガモン‼お久しぶりです‼」

 

話しかけてきたのは、幻夢コーポレーションに所属する小星作(こぼしつくる)と、ジュージューバーガーガシャットから生まれたバグスターのバガモンであった。

小星は、バグスター事変が終わった後、幻夢コーポレーションのゲームソフト開発主任となり、あらゆるゲームを開発している。以前考えたゲーム『ボーズ・オブ・テラ』と『お経でポクポク』を開発して売り出したが、まったく売れず、一時期引きこもる時期があった。バガモンは、バグスター事変が終わったある日、小星が試しにジュージューバーガーガシャットのスイッチを押した途端に出現。その後CRで調べた結果、悪性がないことが分かり、今では幻夢コーポレーションのマスコット…………と、いうよりは、社員たちの昼食を担当している。だが、ハンバーガーしか用意できない。

 

「元気そうだね永流くん」

 

「小星さんもお元気そうで何よりです。バガモンも元気だった?」

 

「うん‼バガモン元気だった‼エルも元気だったガ~?」

 

「もちろん‼俺も元気だったよ」

 

「今日は社長に呼ばれてきたのかい?」

 

「はい。何かの意見がほしいとのことで」

 

「そうなんだ。あっ、ごめん永流くん。この後チームで会議があってね。もう行かなきゃ」

 

「バガモンも皆のハンバーガー作らなきゃいけないだガ~」

 

「そうですか。じゃあ、また今度」

 

「うん。またね」

 

小星たちと別れた永流は、再び社長に向かって歩き出し た。

そして数分後に、永流は社長室に着きノックする。

 

『はい?』

 

「黎斗さん、永流です」

 

『永流くんか。入ってくれ』

 

言われた通り中に入る永流。

中に入ると、そこには3人の男性、幻夢コーポレーション社長にして【仮面ライダーゲンム】である檀黎斗(だん くろと)と、永流の父から生まれたバグスターにして【仮面ライダーパラドクス】ことパラドと、ドラゴナイトハンターZから生まれたバグスターのグラファイトがいた。

黎斗は、バグスター事変後、今まで自分がしてきた罪を償い、出処後に幻夢コーポレーションの社員に謝り再び社長として働いている。

パラドとグラファイトは、バグスター事変の際に消滅仕掛けていたところを永夢に助けられ、バグスター事変後は衛生省の手伝いをし、黎斗が出処した後は、幻夢コーポレーションで働いている。パラドはゲームのテストプレーヤーとして、グラファイトは黎斗のボディーガードとして働いている。

 

「こんにちは黎斗さん。久しぶりだな、パラド、グラファイト」

 

「こんにちは永流くん♪」

 

「よぉ永流‼久しぶりだな♪」

 

「元気そうだな……永流」

 

「まあね?それより黎斗さん、俺を呼んだ理由ってなんですか?」

 

「実は新しいゲームソフトを作ろうと思ってるんだ。だけど、なかなか思いつかなくてね?」

 

「そこで‼“天才ゲーマーL”の知恵を借りたいってわけだ‼」

 

「そういうことでしたか。分かりました、付き合いますよ」

 

「すまないな、永流」

 

「気にしないでグラファイト」

 

「それでは早速始めよう」

 

それから永流は、黎斗たちと一緒に新しいゲームについて意見を出しあった。

 

 

 

 

 

─2時間後─

 

「いや~、貴重な意見ありがとう永流くん♪また頼むよ♪」

 

「役に立てたなら良かったです」

 

「なぁ永流、これから一緒にゲーセン行って対戦しようぜ♪」

 

「やめてやれパラド。永流は最近働きすぎだとポッピー・ピポパポから聞いている。たまの非番なんだ、休ませてやれ」

 

「え~‼」

 

グラファイトに言われ、駄々をこねるパラド。

それを見ていた永流は、笑顔でパラドに近づいた。

 

「ごめんなパラド。今日はグラファイトの言葉に甘えて休ませてくれ。その代わり、今度一緒にゲーセンで遊ぼうぜ?」

 

「…………しょうがねぇな~。分かったよ」

 

「ごめんね」

 

パラドに納得してもらった永流は、帰ろうとして扉の方に歩こうとした。

その時

 

「えーーくぅーーん‼」

 

「ぐぼぉ⁉」

 

突然永流の腹に、メカのようなウサミミをつけた女性、ISの生みの親である篠ノ之束(ほうじょうたばね)が突っ込んだ。

束は当初、白騎士事件の首謀者として指名手配されていたが、首謀者は束ではなく外部の者による仕業だということが、衛生省と幻夢コーポレーションによって判明。逃げていた途中、行き倒れていたところを永流に助けられた。その後は、身の潔白を証明してくれた幻夢コーポレーションと衛生省、永流に恩返しするために幻夢コーポレーションでIS部門の主任を勤めている。

 

「えーくん、来てたなら束さんに一番に会いに来てよ~‼」

 

「いや……束には帰る時に挨拶しようかなって」

 

「え~‼最初に束さんに会いに来てくれなきゃや~だ~‼」

 

「あ、あははははは」

 

束の言うことに、苦笑いする永流。

するとそこに、小星が慌てた様子で部屋に入ってきた。

 

「しゃ、社長‼大変です‼」

 

「どうしたんだ小星くん?」

 

「て、テレビ‼テレビをつけてください‼」

 

「テレビ?」

 

小星に言われテレビをつける黎斗と、テレビに顔を向ける永流たち。

テレビを見ると、慌ててる表情をしたアナウンサーが目に映った。

 

『もう一度速報を繰り返します‼先程、ISを動かす男性が現れたとのことです‼繰り返します‼ISを動かす男性が現れたとのことです‼』

 

『『『『『え、ええぇえええええ⁉』』』』』

 

テレビの速報を聞いて驚く永流たち。

この出来事により、世界変わり始めることとなる。

そして、この時から、宝生永流の運命が動き出した。




と、いうことで、プロローグはこれにて終了となります。
次回からは、永流の入学するまでの話となります。

次回も是非読んでください‼
それではまた次回、お会いしましょう‼

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