今回の話は、永流があの二人と一緒に戦います‼
そして、永流があのガシャットを使ってしまいます‼
それでは本編スタートです‼
「あんたたち‼なんのつもりよ⁉」
鈴は、永流との戦闘終了後に襲ってきた生徒を睨み付けていた。
「黙りなさい‼この恥さらし‼」
「は、恥さらしですって⁉」
「そうよ‼専用機を持ってるくせに、なに男なんかに負けてるのよ‼」
「なるほど、女尊男卑に染まった生徒か」
「黙りなさい‼このクズ‼」
そう言った女子生徒は、永流に銃口を向ける。
「ISはね、私たち選ばれた存在である女性だけのものなのよ‼それを、汚ならしい男が使うだなんて屈辱だわ‼」
「だから私たちが、あなたを排除してISを綺麗にするのよ‼」
「あ、織斑くんは別よ?彼は千冬様の弟。選ばれた人なのだから‼」
「……………………」
永流は自分を襲う女子生徒の理由を聞いて、呆れていた。
その時
「貴様らぁあああ‼」
『『『『『ッ⁉』』』』』
「ッ⁉グラファイト⁉」
グラファイトが怒った形相で観客席からフィールドに降りてきた。
「だ、誰よアンタ⁉」
「うるさい‼貴様ら、よくも神聖な戦いをし、互いに認めあった2人を狙ってくれたな‼何より、永流を狙ったこと、許さんぞ‼」
「う、うるさい‼関係ない奴は引っ込んでなさい‼」
「そうはいかねぇよ‼」
今度は紘助が、観客席からフィールドに降りてきた。
「大事な親友を狙われて、黙ってられるかってんだ‼」
「あ、アンタは3人目⁉」
「永流‼俺たちに協力させてくれないか?どうせ、戦うんだろ?」
「ああ。あいつらはISを纏ってない鈴ごと俺を狙い、あまつさえ無断でISを使用してるからな。攻撃するには十分すぎる理由だ」
「わ、私たちが無断で使ってるっていう証拠はないでしょ⁉」
「悪いが、俺は生徒会副会長でな、アリーナ使用予定の生徒のリストを見ることができるんだ。今日の使用予定者に、君らの顔はなかった」
「せ、生徒会副会長⁉」
永流が生徒会副会長だと知って、驚く女尊男卑の生徒たち。
その生徒たちに、永流は忠告した。
「今すぐISを解除して、部屋に戻れ。今なら、先程の件は見逃す。コレが公になったら君たちの退学は免れない」
『『『『『……………………』』』』』
「永流の言うとおりよ。退学なんてしたら、今までのことが無駄になるのよ‼」
「う、うるさい‼あんたらを殺せばすむ話よ‼」
―ドンッ―
「ッ⁉」
逆上した生徒のリーダー格が、鈴に向かって銃弾を撃った。
だが
「ラァアアア‼」
―ガキン―
「ガッ⁉」
『『『『『なっ⁉』』』』』
永流がガシャコンブレイカーをいつの間にかハンマーモードにして、鈴に飛んできた銃弾をリーダーに向かって打ち返した。
「くぅぅ…………‼」
「だ、大丈夫?」
「え、えぇ……」
「あなたよくも―――ひっ⁉」
「……………………」
女子生徒の一人が、永流に文句を言うようとしたが、永流の無言の殺気により、怯えてなにも言えなくなる。
そして今、永流は無言でリーダー格の女子生徒を見る。
「…………なぁ」
「な、なによ⁉」
「お前…………今鈴に、何した?」
「えっ?」
「鈴に何したかって聞いてんだ‼」
「ッ⁉……じ、銃を撃っただけよ⁉それが何よ⁉」
「テメェ…………それが鈴に当たってたらどうなってたと思う?間違いなく死んでたんだぞ」
「そ、それが何よ⁉そんな娘一人死んだって、代わりならいくらでも――」
「ふざけんじゃねぇ‼このクソガキがぁあ‼」
『『『『『ッ⁉』』』』』
永流の怒りのこもった叫び声に、その場にいた全員が肩を震わせる。
「命を軽く見てんじゃねぇよ‼命はな‼一人1つしかねぇんだよ‼そいつの代わりになる命なんてねぇんだよ‼」
「永流…………」
「テメェらに、命の大切さってのを、分からせてやる‼」
永流がそう言った瞬間、永流の体が光だし、目の前に白いガシャットが現れた。
そして永流はそのガシャットを掴み取り、ガシャットのスイッチを押した。
《デンジャラスゾンビ‼》
「な、なに⁉」
《ガシャット‼ガッチョーン》
「グレードX…………変身」
《ガッチャーン‼レベルアップ‼》
《マイティジャンプ‼マイティキック‼マイティマイティアクションX‼アガッチャ‼デンジャー‼デンジャー‼デス・ザクライシス デンジャラスゾンビ‼》
「はぁああああ‼」
永流は白いガシャット―――【デンジャラスゾンビガシャット】を挿入し、一度レバーを倒した後に引いた。
するとエグゼイドのボディにいたるところに白いアーマーが装着され、右目が赤く、左目が青くなり永流は【仮面ライダーエグゼイド デンジャラスアクションゲーマーレベルX】へと変わった。
その姿を見たグラファイトは、驚きを隠せなかった。
(デンジャラスゾンビにレベルXだと⁉どうなってしまったのだ永流は⁉デンジャラスゾンビを挿入してレバーを引けば、ダメージを受けてレベルアップできないはずだ⁉)
「…………グラファイト」
「ッ⁉な、なんだ?」
「手伝って…………くれるな?」
「あ、ああ‼もちろんだ‼」
「紘助、生徒会副会長として依頼する。協力してくれ」
「言われなくともそのつもりだぜ‼」
そう言った紘助は、専用のドライバーである【戦極ドライバー】を取り出し、腰に装着した後、フルーツの錠前【ロックシード】を取り出した。
《オレンジ‼》
「変身‼」
《ロック・オン》
《ソイヤ‼オレンジアームズ‼花道 オンステージ‼》
紘助がロックシードを解錠した際、紘助の真上にクラックが現れ、中からオレンジのアーマーパーツ、【オレンジアームズ】が出てくる。
そして紘助がロックシードを戦極ドライバーに取り付け、ドライバーについている小刀【カッティングブレード】を倒すと、オレンジアームズが紘助の頭に落ちてきた。
それと同時に、紘助の体に青いライダースーツが展開され、オレンジアームズは割れるように、アーマーになりながら紘助の体に装着され、紘助は【仮面ライダー鎧武 オレンジアームズ】へと変身し、オレンジアームズの専用武器である大橙丸を構えた。
「培養」
《インフェクション‼レッツゲーム‼バッドゲーム‼デッドゲーム‼ワッチャネーム⁉ザ・バグスター‼》
グラファイトはガシャコンバグヴァイザーを右腕に装着した状態で、Aボタンを押し「培養」といい放つ。
すると、グラファイトは人間体から本来の姿である【グレングラファイトバグスター レベル99】へと変わり、専用武器である【グレングランファング】を構えた。
「一人頭10人だが、行けるな鎧武?グラファイト?」
「たりめぇだ‼」
「誰に聞いている?」
「だよな?鈴、アリーナの中に避難してろ」
「わ、分かったわ」
永流は鈴にアリーナの中に避難するよう指示し、鈴が中に入っていくのを見届けると、女子生徒たちの方に再び顔を向けた。
《ガシャコンスパロー》
「……行くぞ‼」
「「おう‼」」
永流はガシャコンウェポンの1つである【ガシャコンスパロー】を構えて、紘助とグラファイトと共に、女子生徒たちに向かって行った。
紘助side
「セイハー‼」
「きゃぁあああ⁉」
鎧武へと変身した紘助は、先手必勝で大橙丸を使って女子生徒の一人に攻撃を当てた。
攻撃を当たって吹っ飛ばされた女子生徒は、他の女子生徒に受け止められた。
「だ、大丈夫?」
「な、なんとか」
「いきなり卑怯よ‼女性に斬りかかるなんて最低‼」
「いきなり仕掛けてきたテメェらに言われたくないは⁉」
「うるさい‼こうなったら3人で行くわよ‼」
「「ええ‼」」
打鉄を纏った3人が、ブレードを構えて紘助に向かって突っ込む。
「3人同時か…………ならコレだ‼」
《パイン‼》
《ロック・オフ ロック・オン》
《ソイヤ‼パインアームズ‼粉砕 デストロイ‼》
紘助は別のロックシード【パインロックシード】を解錠し、オレンジロックシードを外して取り付け、カッティングブレードを倒す。
すると、クラックから現れた【パインアームズ】が紘助の頭に落ちてきて、アーマーへと展開され、【仮面ライダー鎧武 パインアームズ】へと変わり、専用武器であるパインアイアンを手に持つ。
「なっ⁉」
「アーマーが変わった⁉」
「嘘でしょ⁉」
「オリャアアアアアア‼」
「「「きゃぁあああ⁉」」」
アームズが変わったことに驚く女子生徒たちを無視して、紘助はパインアイアンを振り回し、女子生徒3人にパインアイアンをぶつけ吹っ飛ばした。
「な、なんて威力よ⁉」
「嘘⁉今のでシールドエネルギーが半分になったわ⁉」
「そんな⁉この、男の分際でぇええ‼」
逆上した一人の女子生徒が、紘助に向かって突っ込んでいく。
だが
「逆上すんのもいい加減にしろ‼」
《ソイヤ‼パインスカッシュ‼》
「オラッ‼」
「がっ⁉」
紘助は、カッティングブレードを倒して、音声がなると同時に、パインアイアンの鉄球部分を蹴り飛ばした。
それにより、鉄球が巨大化していき、突っ込んでいた女子生徒の頭を包むかのようにはまる。
「な、なによコレ⁉前が見えない⁉」
「セイハー‼」
「えっ?きゃぁあああ⁉」
紘助は、身動きが取れない女子生徒に向かって、エネルギーが蓄積された右足で飛び蹴りを叩き込んだ。
叩き込まれた女子生徒は地面を転がり、エネルギーが無くなったため、ISが解除された。
「そ、そんな⁉」
「よくもぉおおお‼」
一人の女子生徒がやられたのを見た他の二人の女子生徒たちが、考えなしに突っ込んだ。
「無駄だ‼」
《パインオーレ‼》
「セイハー‼」
「「きゃぁあああ⁉」」
紘助は無双セイバーを構え、カッティングブレードを2回倒し、エネルギーが蓄積された後に、突っ込んできた女子生徒たちを斬り裂いた。
斬り裂かれた女子生徒たちは倒れ、ISが解除された。
「よくも仲間を‼」
「蜂の巣にしてやるわ‼」
三人の女子生徒がやられたのを見た四人のラファールを纏った女子生徒が、アサルトライフルを構えて、撃ちまくる。
しかし
「よっ‼ほっ‼あらよっと‼」
「そんなバカな⁉」
「なによこの出鱈目な動き⁉」
紘助は簡単に全ての攻撃を交わしていた。
それを見た女子生徒たちはア然とし、ライフルを撃つ手を止めた。
「おっ‼チャンス‼」
《イチゴ‼》
《ロック・オフ ロック・オン》
《ソイヤ‼イチゴアームズ‼シュシュっとスパーク‼》
隙を見つけた紘助は【イチゴロックシード】を解錠し、パインロックシードを外して、イチゴロックシードを取り付け、カッティングブレードを倒す。
すると、クラックから【イチゴアームズ】が降ってきて、パイン同様アーマーとして展開され、紘助は【仮面ライダー鎧武 イチゴアームズ】へと変わった。
「こいつで終いだ‼」
《ロック・オフ ロック・オン》
《一・十・百・千 イチゴチャージ》
「セイハー‼」
「「「「えっ?きゃぁあああ」」」」
紘助はイチゴロックシードを無双セイバーを取り付け、エネルギーを溜めた後に上空に斬撃を放った。
すると上空に放った斬撃はイチゴアームズの専用武器である【イチゴクナイ】を模した大量のエネルギー体へと変わり、女子生徒たちを無数のクナイで襲い、女子生徒たちのISは解除された。
「そ、そんな⁉」
「こうもあっさりと⁉」
「男の分際で生意気な‼」
「話してる暇あんのか?」
「「「ッ⁉」」」
いつの間にか、残っていた女子生徒たちに近づいてきていた紘助。
すると紘助は、新たなロックシードを手に持っていた。
《バナナ‼》
《ロック・オフ ロック・オン》
《ソイヤ‼バナナアームズ‼ナイト・オブ・スピアー‼》
「バナナでも食ってろ‼」
《ソイヤ‼バナナスカッシュ‼》
「オリャアアアアアア‼」
「「「きゃぁあああ⁉」」」
紘助はイチゴアームズから【仮面ライダー鎧武 バナナアームズ】へと変わり、専用武器である【バナスピアー】を構えて、カッティングブレードを倒す。
すると、バナスピアーの先に、バナナを模した巨大なエネルギーが形成される。
紘助はそのエネルギーを女子生徒たちに振り下ろし、女子生徒たちは地面に激突し、エネルギーが無くなったためISが解除された。
「よっしゃー‼」
鎧武sideend
グラファイトside
「ふん‼」
「「「「「きゃぁあああ⁉」」」」」
永流たちと別れたグラファイトは、ものの数分で女子生徒五人のエネルギーを0にして、行動不能にした。
「な、なんなのよアイツ⁉」
「選ばれた存在である私たちが、こうもあっさりやられるなんて⁉」
「どうした?貴様たちの実力はこんなものか?」
「くっ‼私たちを‼」
「舐めるなぁあああ‼」
グラファイトの言葉を聞いて逆上した二人の女子生徒が、ブレードを構えて突っ込み、ブレードをグラファイトに振り下ろす。
だが
―パキン―
「「なっ⁉」」
「こんなものか‼はぁああああ‼」
「「きゃぁあああ⁉」」
グラファイトの体に当たるものの、ブレードは折れてしまい、女子生徒たちはグラファイトの持つグレングランファングの攻撃を受けてエネルギーが無くなり、ISが解除された。
「な、なんなのよ⁉なんでISがこんなにおされるのよ⁉」
「信念なき者に負けるほど、俺は弱くない。なさけとして、この技で終わりにしてやる」
「ッ⁉し、仕掛けるわよ‼」
「「う、うん‼」」
グラファイトの言葉を聞いて嫌な予感がした女子生徒たちが、グラファイトに突っ込む。
しかし
「超絶奥義‼ドドドドド紅蓮爆龍剣‼」
「「「きゃぁあああ⁉」」」
グラファイトは紅蓮爆龍剣を放ち、女子生徒たちはエネルギーが0になり、ISが解除された。
「ふん‼くだらん戦いだった」
グラファイトsideend
その頃永流は
「ふん‼」
「「きゃぁあああ⁉」」
グラファイトたちと別れた後、ガシャコンスパローを鎌モードにして、二人の女子生徒を撃退した。
「な、なんなのよアイツ⁉」
「さっきまで代表候補生と戦ってたのに、なんであんな動きできるのよ⁉」
「む、無理だったんだよ‼アイツに勝つなんて‼あたし抜ける‼」
「あたしも‼」
「ま、待ってよ‼」
「ちょっと‼なに逃げてるのよ‼」
3人の女子生徒が、永流の事が怖くなり、逃げ出した。
だが
「逃がすと思ってるのか?」
《ガシャコンソード》
《コ・チーン》
《ガシャット‼キメワザ‼》
《TADDLE CRITICAR FINISH》
「ふん‼」
「「「なっ⁉」」」
「ふっ…………はぁああああ‼」
「「「きゃぁあああ⁉」」」
永流はガシャコンスパローをしまい、ガシャコンソードを展開して、氷剣モードにした後にタドルクエストガシャットを挿入し、冷気を纏わせる。
そしてその冷気を三人の女子生徒に放ち、凍らせて動けなくし、氷の上を滑りながら三人の女子生徒を斬り裂いた。
「な、なんなのよあの強さ⁉」
「こうなったら四人がかりよ‼」
そう言った女子生徒たちは、リーダー格を置いて、永流に突っ込んでいく。
「無駄なことを」
《ガシャコンスパロー‼》
《ガシャット‼キメワザ‼》
《GIRI GIRI CRITICAR FINISH》
「ラァアアアアア‼」
「「「「きゃぁあああ⁉」」」」
永流はグラファイトから受け取った【ギリギリチャンバラガシャット】をガシャコンスパローに挿入し、ガシャコンスパローから黄色と桃色のエネルギーの矢を大量に放ち、女子生徒たちに命中させる。
それによりエネルギーが0になった女子生徒たちは、ISが解除された。
そして永流は、無言のままリーダー格の女子生徒に近づいていく。
「ま、待って‼私が悪かったわ‼もうしないから‼」
「…………なら早く行け。俺の気が変わらないうちにな」
永流はそう言って、リーダー格の女子生徒に背を向ける。
その時
「バカめ‼騙されたわね‼」
女子生徒はアサルトライフルを構えて、永流を撃ちまくる。
だが
「…………この程度か?」
「そ…………そんな」
永流はまったくダメージを受けてる様子はなく、女子生徒は絶望した。
「コレで終わりにしてやる」
《ガッシューン ガシャット‼キメワザ‼》
《DANGEROUS CRITICAR DEAD》
永流はデンジャラスゾンビガシャットをキメワザスロットホルダーに挿入して、ボタンを押す。
すると、地面から紫色のゾンビの幻影の群れが出現し、リーダー格の女子生徒に絡み付き、赤く点滅し始める。
「お、お願い‼もうやめて‼なんでも言うこと聞くから‼」
「言ったろ……命の大切さを分からせるってな」
「ま、待っ――」
―ドガァアアアアアン―
「きゃぁあああ⁉」
《会心の一発》
《GAME CLEAR》
リーダー格の女子生徒に慈悲を与えることなく、幻影たちが一斉に爆発し、リーダー格の女子生徒はISが解除された状態で気絶した。
「…………これでましになればいいんだがな」
「永流ー‼」
「ん?」
永流が顔を向けると、紘助とグラファイトの二人が走ってきた。
「永流、大丈夫か?」
「問題ない」
「流石だぜ‼」
「そっちも大丈夫だったみたいだな?」
「あったりまえだ‼」
「あんな奴ら、造作もない」
「そうか…………それなら……良かっ…………た……」
「「ッ⁉永流⁉」」
安心した永流は、地面に倒れて意識を失った。
to be next stage
今回はここまでです‼
次回はグラファイトとあの方々が理事長と話します‼
そして、あの子が泣きます。
次回も是非読んでください‼