インフィニット・エグゼイド~意志を継ぐ医者~   作:ルオン

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今回は永流と鈴が戦います‼
そして永流は、戦いの最中にあの姿になり、あの技を放ちます‼

それでは本編スタートです‼


Stage23:永流vs鈴 炸裂する龍戦士の技

紘助と恋の2人が転校してきた放課後、永流は鈴と勝負するために、アリーナへと向かっていた。

その永流と鈴の戦いを見るために、亜夢とマドカ、ユリシアとセシリア、紘助と恋が永流に同行していた。もちろん、護衛の猛も一緒である。

 

「永流、鈴との勝負勝てそうか?」

 

「さぁな。彼女のISがどんなのか分からない以上、油断はできない。でも、負けるつもりはないよ」

 

「流石は俺と猛の親友‼期待してるぜ‼」

 

「ああ‼」

 

紘助は言葉に返事をし、アリーナへ向かう足を進める永流。

その時、真耶が慌てた様子で走ってきた。

 

「ほ、宝生さん‼」

 

「山田先生、どうしたんですか?」

 

「ほ、宝生さんにお客さんです‼怖い顔のお客さんです‼」

 

「怖い顔?」

 

「そんなに俺の顔は怖いだろうか?」

 

「あ……グラファイト」

 

永流の客人とは、グラファイトのことであった。

グラファイトの手には、黒いケースが握られていた。

 

「久しぶりだな、永流」

 

「久しぶり、グラファイト」

 

「永流さん、此方の方は?」

 

「彼はグラファイト。黎斗さんのボディーガードをしてる人なんだ」

 

「グラファイトだ。よろしくな」

 

「セシリア・オルコットですわ」

 

「ユリシア・ファランドールです」

 

「久しぶりだなグラファイト‼」

 

「お久しぶりですグラファイト♪」

 

「紘助に恋か。久しぶりだな」

 

「それでグラファイト、俺に何か用か?」

 

「実は、お前に渡す物があってな」

 

そう言ったグラファイトは、黒いケースを永流へと渡した。

永流は渡されたケースを開ける。すると中には五つのガシャットが入っていた。

そのガシャットを見て、見覚えのあった永流は驚きを隠せなかった。

 

「このガシャットは⁉父さんたちが使っていた⁉」

 

「ああ。ようやくIS用のが完成してな。届けにきた」

 

「ありがとうグラファイト‼この後の戦いで役にたちそうだ」

 

「この後の戦い?」

 

「実はこの後、中国からきた代表候補生と永流くんが戦うんです」

 

「なるほどな。ならその戦い、俺も見させてもらおう。お前がどれ程成長したか見せてもらうぞ」

 

「了解‼」

 

新たなガシャットを受け取った永流は、グラファイトを加えてアリーナへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、アリーナへついた永流たち。

猛たちは観客席に行き、永流はフィールドへと向かった。

フィールドに出ると、鈴がISを纏って待っていた。

 

「待たせてしまったね鳳さん」

 

「いえ、大丈夫です」

 

「それが君のIS?」

 

「はい‼中国で開発された甲龍(シェンロン)です‼さぁ、ISを展開してください‼」

 

「それじゃあ、やりますか‼」

《マイティアクションX‼》

 

「大変身‼」

《ガシャット‼》

《ガッチャーン‼レベルアップ‼》

《マイティジャンプ‼マイティキック‼マイティマイティアクションX‼》

 

永流は腰にゲーマドライバーを装着し、ガシャットを挿入してレバーを引き、エグゼイドレベル2へと変身した。

 

「それが宝生さんのIS」

 

「ああ。行くぜ鳳‼」

《ガシャコンブレイカー》

 

「はい‼」

 

鈴の返事を合図に、永流はガシャコンブレイカーを、鈴は甲龍の専用武器である双天牙月を構えて、同時に動き出した。

 

「はぁ‼やぁ‼」

 

「ほっ‼よっと‼」

 

「くっ‼やぁああああ‼」

 

鈴は素早い動きで永流に双天牙月で斬りかかるが、永流に当たらずかわされてしまう。

鈴はかわされて悔しくなるが、諦めず斬りかかる。

だが、永流に当たることはなかった。

 

「はぁ……はぁ…………なんで当たらないのよ⁉」

 

「終わりか?なら今度はこっちの番だ‼」

 

永流はそう言ってガシャコンブレイカーを構えて、鈴に向かって飛んだ。

 

「フッ‼ハァ‼」

 

「ぐっ⁉くっ⁉」

 

「ラァアアアア‼」

 

「がはっ⁉」

 

永流は素早くガシャコンブレイカーを振るい、鈴に攻撃を当てて吹き飛ばした。

吹き飛ばされた鈴は、なんとか体制を立て直し双天牙月を構える。

 

「すごい力…………でも‼」

 

「まだまだ行くぜ‼」

 

永流は鈴に向かって飛びかかる

しかし

 

「フッ‼」

 

「ッ⁉がぁっ⁉」

 

突然、鈴に向かっていた永流が、何かにぶつかったかのように吹き飛ばされた

 

 

それを見ていた猛たちは

 

「なっ⁉永流が吹き飛ばされた⁉」

 

「今のは…………衝撃砲だね」

 

「気づきましたか亜夢さん。今のは中国で、開発が進められていた物です」

 

「空間自体に圧力を砲身を作り、衝撃を砲弾として打ち出す物ね」

 

「コレを見切るのは永流さんでも難しいかと」

 

「いや、永流なら避ける」

 

セシリアの言葉を、グラファイトが否定した。

 

「何故分かりますの?」

 

「あいつは、一度受けたら見切る奴だ」

 

「ああ。奴なら……永流なら避けるさ」

 

「永流くんは負けない」

 

永流を信じ、永流は負けないと断言するグラファイトと紘助、猛の三人。

 

対して永流は、先程の衝撃砲の事を驚きながら体制をたて直していた。

 

「今のは…………衝撃を乗せた砲弾か何かか?」

 

「初見で見破るとは、流石は天才ゲーマーL。そうです。今のは空間自体に圧力を砲身に作り、この左右にある翼から衝撃を砲弾として打ち出した衝撃砲です」

 

「なるほど…………どうやら一筋縄じゃいかないみたいだ(さて、どうしたものか。ここは爆走でけりを――ッ⁉)ちぃっ⁉」

 

鈴をどう攻略するか永流が悩んでいると、鈴が衝撃砲を撃ってきた。

それに勘づいた永流は、直ぐ様避ける。

 

「流石は天才ゲーマーL‼でも、この見えない砲弾はクリアできませんよ‼ハァ‼」

 

「あぶね⁉」

 

「まだまだ‼」

 

「おわっ⁉」

 

永流は必死に鈴の衝撃砲を避けながら、衝撃砲への対策を考えていた。

 

「(どうする⁉このままじゃマジでやられちまう⁉タドルで高速化の斬り技いくか?いやダメだ。戦って分かったが、鳳は反応速度が決行早い。さっきはあたったが、受けるごとに少しではあるがガードできてた。何かないのか⁉衝撃砲を砕く……いや、気を引ける方法は‼…………ん?気を引ける方法?)コレだ‼」

 

「?」

 

永流は避けるのをやめ、鈴の目の前に立つ。

対して鈴は、急に避けなくなった永流を警戒して、双天牙月を構える。

 

「分かったぜ鳳‼お前を攻略する方法がな‼」

 

「攻略する方法⁉」

 

「グラファイト、さっそく使わせてもらうぜ‼」

 

《シャカリキスポーツ‼》

 

永流は先程グラファイトから貰ったガシャットの一つ、【シャカリキスポーツガシャット】を取り出し、スイッチを押す。

すると、永流の後ろに画面が出現し、画面からライダーをサポートするユニット【ゲーマ】の1体である【スポーツゲーマ】が出てきて、永流の周りを走る。

 

「じ、自転車⁉」

 

「驚くのはここからだぜ?」

《ガッチョーン ガシャット‼》

 

「大・大・大変身‼」

《ガッチャーン‼レベルアップ‼》

《マイティジャンプ‼マイティキック‼マイティマイティアクションX‼アガッチャ‼シャカリキ‼シャカリキ‼バッドバッド‼シャカッとリキッとシャカリキスポーツ‼》

 

永流はシャカリキスポーツガシャットをベルトに挿入した後にレバーを閉じ、再びレバーを引く。

すると、音声が鳴ると同時に、スポーツゲーマが永流にアーマーとして装着され、永流の頭部にヘルメットが装着される。

こうして永流は【仮面ライダーエグゼイド スポーツアクションゲーマーレベル3】へとレベルアップした。

その姿を見たライダーをあまり知らないユリシアやセシリア、亜夢にマドカは

 

「な、なんなのですかアレは⁉」

 

「じ、自転車が永流にくっついたわよ⁉」

 

「お兄ちゃん‼自転車は着る物じゃなくて、乗る物だよ⁉」

 

「いや、ツッコムとこそこじゃないだろ⁉」

 

4人はあまりのことにパニックになっていた。

対して鈴は

 

「な、なんですかそれ⁉じ、自転車がアーマーみたいにくっついた⁉」

 

セシリアたち同様、パニックになっていた。

 

「エグゼイド スポーツアクションゲーマーレベル3だ‼さぁ、鳳‼こっからが本番だ‼」

 

「ッ⁉望むところです‼」

 

鈴は双天牙月を構えて、永流に向かって突っ込んだ。

 

「予想通り‼ハッ‼」

 

永流は鈴に向かって、左右にあるスポーツゲーマの車輪部分である【トリックフライホール】を投げる。

投擲により、表面が刃のように変わったトリックフライホールが、鈴を左右から襲いかかる。

鈴はトリックフライホールを衝撃砲で撃ち落とそうと、体を止めて狙いを定める。

しかし

 

《ジャ・キーン》

 

「そらっ‼」

 

「えっ⁉キャア⁉」

 

永流がガシャコンブレイカーをソードモードにして、トリックフライホールに気を取られた鈴を斬り飛ばした。

斬り飛ばされた鈴は、なんとか体制を立て直し永流がいる方向を見る。

するとそこには、今にも自分が放ったトリックフライホールに当たりそうな永流がいた。

だが

 

「よっしゃ‼アイテムゲット‼」

《鋼鉄化》

 

先程まで鈴がいた場所の近くにチョコブロックがあり、永流はチョコブロックを破壊してエナジーアイテムの一つ【鋼鉄化】で、トリックフライホールの攻撃を防ぎ、鈴がいる方向をへと弾き飛ばした。

 

「えっ⁉ち、ちょっと⁉キャァアアア⁉」

 

あまりの出来事に混乱した鈴は、ガードするのを忘れ、トリックフライホールの攻撃をまともに喰らう。

 

「どんなもんだ‼」

 

「くぅ……ま、まさかタイヤを弾き飛ばして当てるなんて…………」

 

「さぁ‼フィニッシュは必殺技で決まりだ‼」

《ガッシューン》

《ガシャット‼キメワザ‼》

《SHAKARIKI CRITICARSTRIKE》

 

「ハッ‼」

 

永流はエネルギーが蓄積されたトリックフライホールを、鈴に向かってブーメランのように投擲する。

対して、狙われていた鈴は

 

「(どうする⁉あの車輪がエネルギー纏ってこっちに投げられた⁉両方を双天牙月で防ぐのは無理だし…………こうなった衝撃砲を……ダメだ。この後の事を考えると衝撃砲は残したい。でも、受けるわけには…………なら‼)」

 

何かを思いついた鈴は、双天牙月を構える。

そして

 

「(今だ‼)ハァッ‼」

 

「なにっ⁉がぁあああ⁉」

 

「キャァアアア⁉」

 

鈴は左の翼にある【龍砲】から、右からきたトリックフライホールを防ぐと同時に、最大出力で衝撃砲を撃つ。

まさかの事に、永流は衝撃砲をもろに喰らい、壁まで吹き飛ばされた。

だが鈴も、右からのトリックフライホールを防いだが左からのトリックフライホールをもろに喰らい、地面へと転がった。

 

「グッ‼ま、まさか……捨て身で来るとは」

 

「グッ‼こ、これこそ『肉を切って、骨を断つ』ですよ」

 

「はは……まいったな…………でも‼」

 

「なっ⁉(最大出力の衝撃砲を受けて、まだ立つの⁉)」

 

「諦める訳にはいかねぇ…………観客席で、俺を鍛えてくれた一人が……面倒を見てくれた一人が……兄のような人が見てくれてるんだ‼ここで諦めたら、顔向けできねぇ‼」

 

「永流…………」

 

永流の言葉を聞いて、ほんの少し涙が出るグラファイト。

 

「だから……負けるわけには、いかねぇんだぁあああ‼」

 

永流が立ち上がりながら叫んだ瞬間、永流の目が光だし、永流の目の前に【ドラゴナイトハンターZガシャット】が現れる。

しかしその色は、金色ではなく赤黒い色だった。

それを見たグラファイトは

 

(ドラゴナイトハンターZだと⁉バカな⁉アレは渡してないはずだ⁉それに、何故金色ではなく赤黒い色になっている⁉…………まさか⁉九条が言っていた永流の特殊能力か⁉)

 

永流の目の前に現れた色違いのドラゴナイトハンターZガシャットに、驚きを隠せなかった。

 

「こいつで決める‼」

《ガシャット‼キメワザ‼》

 

「ドドドドドドドドドドド‼紅蓮爆龍剣‼ハァ‼」

 

「何よ…………これ⁉キャァアアア⁉」

 

《会心の一発》

《GAME CLEAR》

 

永流はガシャコンブレイカーに謎のドラゴナイトハンターZガシャットを挿入し、エネルギーを蓄積した。

そして永流は、グラファイトの必殺技である【紅蓮爆龍剣】を鈴に放った。

鈴は双天牙月でガードするが、あまりの威力に負け、攻撃が直撃してISが解除された。

 

それを見ていた猛たちは

 

「よし‼永流くんの勝ちだ‼」

 

「よっしゃ~‼流石俺らの親友だ‼」

 

「わーい‼お兄ちゃんが勝ったー‼」

 

「流石だ兄さん‼」

 

「鳳さんも凄かったですわ‼」

 

「負けてられないわね‼」

 

「ふふ♪永流ってば素敵♪」

 

それぞれ、今の戦いを見て盛り上がっていた。

しかし、グラファイトだけは違った。

 

(何故永流が紅蓮爆龍剣を使えたんだ⁉一度しか見せていないはずだ⁉あのガシャットが関わってるのか?)

 

グラファイトは永流が紅蓮爆龍剣を使えたことに、驚いていた。

 

そしてその永流は、鈴に近づいていき、鈴に手をさしだす。

鈴は永流の手を握り立ち上がる。

 

「ナイスファイトだったよ鳳さん」

 

「私も、いい経験になりました。でも、次は勝ちます‼」

 

「次も負けないよ鳳さん」

 

「あの、宝生さん。私のこと、名前で呼んでもらえませんか?」

 

「いいのかい?」

 

「はい‼あんな気持ちいい勝負できた人に、名字を呼ばれるのは、なんか嫌で」

 

「分かった。なら俺も、名前でいいよ」

 

「えっ⁉いいんですか⁉」

 

「もちろん‼俺も鈴と同じで、あんな気持ちいい勝負できた人に名字を呼ばれるのは、なんか変な感じがしてね。あと、タメ口でいいよ。これからはライバルであり友人だからさ」

 

「友人……いいんですか?」

 

「もちろん」

 

「……うん‼よろしく永流♪」

 

「よろしくな鈴♪」

 

互いに握手し、友情を育む永流と鈴。

そして二人は、ピットに戻ろうと歩き出す。

だがその時

 

「ッ⁉鈴しゃがめ‼」

 

「えっ?うわっ⁉」

 

―ドゴォオオオン―

 

永流は殺気を感じとり、鈴の頭を抱えて地面にふせる。

すると永流たちが歩いて行こうとしたところが、爆発音と共に土煙をあげた。

 

「大丈夫か鈴?」

 

「え、ええ……大丈夫。でも、今のはいったい」

 

「あ~あ、はずしちゃった」

 

「ッ⁉誰だ⁉」

 

その場にいた者以外の声が後ろから聞こえ、後ろを振り返る永流。

そこにいたのは、打鉄やラファールを纏った女子生徒が30人いた。

 

to be next stage

 

 

 

 




今回はここまでです‼

次回は永流があの2人と共闘し、あの力を使います‼

次回も是非読んでください‼

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