では、本編参ります。
レミリアは地下での戦闘後、一旦自室へ戻った。
「そういやまだ着替えて無かったわね。せっかくのパーティーなんだもの、派手に行かなきゃ。」
咲夜の持ってきた赤いドレスを身に付け、わくわくしながら食堂へ向かった。
「今日のご飯はなんだろうなぁ。ルーミアちゃんはなんだと思う?」
「うーん...美味しそうな匂いがいっぱいあってわかんないや...。」
「今日の料理は全部咲夜さんが作ったんだよ。咲夜さん、今日は何を作ったんですか?」
「それはお嬢様が来てからのお楽しみよ。もう直ぐ着くらしいからそれまでの辛抱ね。」
3人は楽しく会話を弾ませていた。
「遅くなってごめんなさいね。早速だけど、これから私達の住人ルーミアの歓迎会を始めるわ! 咲夜、アレを。」
彼女の一言で食堂の灯りは全部消え、真っ暗になった。そして直ぐに明るくなり、小さな破裂音がなった。
『『『パンッッ!!! 紅魔館へようこそ!』』』
次の瞬間、食卓にずらりと豪華な夕食が現れた。これも咲夜の能力である。
「どう?びっくりしたかしら。中々面白いとは思ったのだけれど。」
「びっくりなんてものじゃないですよ!感動しました...。ありがとうございますお嬢様!」
「お礼なら皆に言うと良いわ。ここにはいないけど、パチュリー達も手伝っているからね。さて、冷めないうちに食べましょうか。」
レミリア達はわいわいと食事を楽しんだ。その後ルーミアはレミリア達と別れ、パチュリー達にお礼を言いに図書室へ向かった。
コンコン
「入って良いわよ。」
「失礼します。先日、ここの住人になりました!ルーミアと言います。今日はパーティーのお礼を言いに来ました。」
「お礼なら別に良いわ。それよりも貴方、妖怪なんでしょう?この目で見るのは初めてだわ。こっちにおいでなさい。」
頷いて奥に入っていくルーミア。彼女の前に立つと様々な場所を触り始めた
「基本的には体の構造は同じみたいね。他の種類は違ったりするのかしら。」
「はい、スピードが早い天狗や力持ちの鬼などがいます。」
「天狗に鬼ね、なんだか面白そうじゃない。これでこそ研究のしがいがあるってもんよ。他にはどんな妖怪がいるの────」
30分くらい質問ぜめにあったルーミアはヘトヘトになって解放された。
「ありがとう。今日は遅いからまたお願いするわね。」
「は、はい。おやすみなさい。」
(はぁ、疲れたぁ...。あんなに質問されるなんて初めてだよ...。よっぽど研究好きなんだなぁ。)
そう思いながら自室に入っていった。
「 さて、明日も早いからもう寝ようかな。おやすみなさい。」
ルーミアが寝静まった頃、レミリアは自室で咲夜と話し込んでいた。
「咲夜、この世界ではどんな常識も通じないと思いなさい。油断は禁物よ。それに、これから何か起こる様な気がするの
...」
「肝に命じておきます。この世界の情報をできる限り集めて参ります。」
「ありがとう。とりあえずこの話はお終いよ。また何かあったら報告しなさい。」
「承知致しました。」
これから始まっていく異変に彼女達はどうするのであろうか...
いや〜、幻想郷ってとっても不思議なところですよね。一回行ってみたいなぁとは思います。
次回は咲夜さんの情報収集のお話です。お楽しみに