元の世界では、幻想郷は無いものとして扱います。
これからはいろんなキャラを巻き込んで行きたいですね。
八雲 紫との出会いから2日後の夜の出来事
「あの女について何かわかったのかしら、咲夜。」
「いえ、この辺りには彼女の足取りを掴めそうなものは特になさそうです。話は変わりますが、近くの森で子どもがうろついているようです。」
「子ども...ねぇ。こんな夜にうろついていて危ないとは思わないのかしら。ちょっと様子を見てきなさい。」
「承知致しました。」
幻想郷には常識がないのか、それともただの子どもでは無いのか。あまりいい顔をしてはいなかった。
数分が立ち、咲夜は森でうろついている子どもを発見した。金髪で赤いリボンを身につけているのが特徴的だ。
「こんな夜遅くに森にいては危ないわよ。早くお家に帰りなさい。」
「ふふ。お家はないよ。ここで待ってるの。」
(捨てられたのであろうか...なんにしても1人では危ないわ...)
「もし良ければ主人の屋敷へ案内しましょうか?貴方が住めるように説得しますが...」
「ほんと!?それは嬉しいな♪私、ルーミアって言うの。よろしくね。」
金髪の女の子...名前はルーミアという。ただの子どもではなさそうだが...。
「十六夜 咲夜よ。そういやさっき待っていると言ったわね。誰を待っているの?」
それを聞いたルーミアは不気味な笑みを浮かべ
「食べてもいい人間よ。そういや貴方はこの辺には見ない顔だけど、村の人間じゃないのかな?だったら食べてもいいよね!」
村があるという良い情報を手に入れたのは良いのだが、これから面倒くさくなるという状況に深くため息をついた。
「私をその辺の人間と同じと思うと痛い目見るわよ。」
ルーミアvs咲夜
「人間なんてみんな同じ弱い生き物よ!これでもくらえ!」
シュパパパパ
何やら弾のような物をたくさん出してきた。
(魔力とは違うわね...この弾は一体...)
そう考えながら軽く避けていると、ルーミアは感心したらしく
「本当にただの人間ってわけじゃなさそうね。じゃあこれならどうかな!」
そういうと、今度は大きい弾を連続で発射してきた。
「ッ‼︎大きいわね。だけど、避けられないってわけじゃないわ。」
さっきと同じようにかわしていく咲夜。何度やっても無駄だと言う顔をしていたその時!
目の前が見えなくなったのである。
(な、いきなり周りが暗くなった!?月は出ているはず...
何故なの...。)
初めての現象に戸惑いを隠せない咲夜は、油断してしまい弾の一発を受けてしまった。
「ぐっ...」
体に衝撃が走り、足の骨にヒビが入るくらいの痛みを受けた。
「今の...当たったのね⁉︎この暗闇の中で弾を避けるなんて事は出来ないでしょう?ふふふ」
ルーミアはかなり上機嫌である。もう相手に勝ち目はないと判断し、大笑いしている。
(暗闇なんて厄介な技ね。だけど、さっきの反応からは私の姿は見えないってことよね。だとすると...)
咲夜は何かを思いつき行動を開始する。
「さあ、これでさよならよ!住まわせてくれるのは嬉しかったけど、お腹が減っちゃったから仕方ないよね!」
次の瞬間、暗闇の中にエネルギー弾が大量に打ち込まれた!!
ドドドドーン!!!!
「さて、もうそろそろ食べ頃かな────」
どうなったのか気になるルーミアは暗闇状態を解除して周りを探していたが、そこには彼女の姿はなかった。
「なっ、どうして!どこにいるのよ!倒れたんじゃないの!」
「ここよ」
背後から声が聞こえてきたが、焦りと恐怖で振り向けなかった。
「貴方は暗闇の中を確認することができないはず。そこの盲点を突いたのよ。」
「で、でも貴方はダメージを受けて立てないはずじゃ...」
「それは秘密よ。これでチェックメイトね。」
必死の思いで振り返り顔に弾を打ち込もうとするも、虚しく避けられナイフを突き立てられた。
ルーミアは心を折られ、咲夜に敗北した。
「ごめんなさい...許してください...」
「別に殺す気は無いわ。私は主人に様子を見てこいと言われただけですもの。」
そういうとどこからかハンカチを取り出し、泣いているルーミアの顔を吹いた。
「さ、屋敷に戻るわよ。ちょうど働き手が欲しかったとこなの。あと情報もね。」
「ありがとう咲夜!優しいんだね!」
「これからはメイド長と呼びなさいね。改めてよろしく。」
こうしてルーミアは館の雑用係となった!(昇給あり)
はい、結構無理やりな展開にしました。特に戦闘描写って表現するの難しいですね。でも、やりがいがあるので楽しんでいきます!
ルーミアって中々言うこと聞かなさそうなイメージが自分にはあります。