お嬢様の異世界旅行   作:KKP110

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とうとう幻想入りとなりました!
元の世界では、幻想郷は無いものとして扱います。
これからはいろんなキャラを巻き込んで行きたいですね。


4話 未知との遭遇

 

八雲 紫との出会いから2日後の夜の出来事

 

「あの女について何かわかったのかしら、咲夜。」

 

「いえ、この辺りには彼女の足取りを掴めそうなものは特になさそうです。話は変わりますが、近くの森で子どもがうろついているようです。」

 

「子ども...ねぇ。こんな夜にうろついていて危ないとは思わないのかしら。ちょっと様子を見てきなさい。」

 

「承知致しました。」

 

幻想郷には常識がないのか、それともただの子どもでは無いのか。あまりいい顔をしてはいなかった。

 

数分が立ち、咲夜は森でうろついている子どもを発見した。金髪で赤いリボンを身につけているのが特徴的だ。

 

「こんな夜遅くに森にいては危ないわよ。早くお家に帰りなさい。」

 

「ふふ。お家はないよ。ここで待ってるの。」

 

(捨てられたのであろうか...なんにしても1人では危ないわ...)

 

「もし良ければ主人の屋敷へ案内しましょうか?貴方が住めるように説得しますが...」

 

「ほんと!?それは嬉しいな♪私、ルーミアって言うの。よろしくね。」

 

金髪の女の子...名前はルーミアという。ただの子どもではなさそうだが...。

 

「十六夜 咲夜よ。そういやさっき待っていると言ったわね。誰を待っているの?」

 

それを聞いたルーミアは不気味な笑みを浮かべ

 

「食べてもいい人間よ。そういや貴方はこの辺には見ない顔だけど、村の人間じゃないのかな?だったら食べてもいいよね!」

 

村があるという良い情報を手に入れたのは良いのだが、これから面倒くさくなるという状況に深くため息をついた。

 

「私をその辺の人間と同じと思うと痛い目見るわよ。」

 

ルーミアvs咲夜

 

「人間なんてみんな同じ弱い生き物よ!これでもくらえ!」

 

シュパパパパ

何やら弾のような物をたくさん出してきた。

 

(魔力とは違うわね...この弾は一体...)

 

そう考えながら軽く避けていると、ルーミアは感心したらしく

 

「本当にただの人間ってわけじゃなさそうね。じゃあこれならどうかな!」

 

そういうと、今度は大きい弾を連続で発射してきた。

 

「ッ‼︎大きいわね。だけど、避けられないってわけじゃないわ。」

 

さっきと同じようにかわしていく咲夜。何度やっても無駄だと言う顔をしていたその時!

 

目の前が見えなくなったのである。

 

(な、いきなり周りが暗くなった!?月は出ているはず...

何故なの...。)

初めての現象に戸惑いを隠せない咲夜は、油断してしまい弾の一発を受けてしまった。

 

「ぐっ...」

 

体に衝撃が走り、足の骨にヒビが入るくらいの痛みを受けた。

 

「今の...当たったのね⁉︎この暗闇の中で弾を避けるなんて事は出来ないでしょう?ふふふ」

 

ルーミアはかなり上機嫌である。もう相手に勝ち目はないと判断し、大笑いしている。

 

(暗闇なんて厄介な技ね。だけど、さっきの反応からは私の姿は見えないってことよね。だとすると...)

 

咲夜は何かを思いつき行動を開始する。

 

「さあ、これでさよならよ!住まわせてくれるのは嬉しかったけど、お腹が減っちゃったから仕方ないよね!」

 

次の瞬間、暗闇の中にエネルギー弾が大量に打ち込まれた!!

 

ドドドドーン!!!!

 

「さて、もうそろそろ食べ頃かな────」

 

どうなったのか気になるルーミアは暗闇状態を解除して周りを探していたが、そこには彼女の姿はなかった。

 

「なっ、どうして!どこにいるのよ!倒れたんじゃないの!」

「ここよ」

 

背後から声が聞こえてきたが、焦りと恐怖で振り向けなかった。

 

「貴方は暗闇の中を確認することができないはず。そこの盲点を突いたのよ。」

 

「で、でも貴方はダメージを受けて立てないはずじゃ...」

 

「それは秘密よ。これでチェックメイトね。」

 

必死の思いで振り返り顔に弾を打ち込もうとするも、虚しく避けられナイフを突き立てられた。

 

ルーミアは心を折られ、咲夜に敗北した。

 

「ごめんなさい...許してください...」

 

「別に殺す気は無いわ。私は主人に様子を見てこいと言われただけですもの。」

 

そういうとどこからかハンカチを取り出し、泣いているルーミアの顔を吹いた。

 

「さ、屋敷に戻るわよ。ちょうど働き手が欲しかったとこなの。あと情報もね。」

 

「ありがとう咲夜!優しいんだね!」

 

「これからはメイド長と呼びなさいね。改めてよろしく。」

 

こうしてルーミアは館の雑用係となった!(昇給あり)

 

 

 




はい、結構無理やりな展開にしました。特に戦闘描写って表現するの難しいですね。でも、やりがいがあるので楽しんでいきます!

ルーミアって中々言うこと聞かなさそうなイメージが自分にはあります。

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