ゆったりできる時間って良いですよね。何も考えずにただぼーっと座っていたい日があります(笑)。
本編はじまります。
あの後魔理沙は家に帰り、勝つ為にもう1人の魔法使いの家へ向かった。家は同じ魔法の森にあり、ご近所さんである。
名前は、アリス・マーガトロイド と言う。人形を作るのが得意で、複数の人形を魔法の糸で操ることができる。人里では偶に人形劇などをしたり、人形を作って販売などをしている。
コンコン
「おーい、アリス〜!いないのか〜?」
返事がない。留守のようだ。
「肝心な時にいないなぁ。さて、何処へ探しに行こうか...。」
彼女がしばらく考えていると、ドアが開いた。中から出て来たのは可愛い人形だった。
「おっ、さてはアリスの新作だな。アリスは何処に居るかわかるか?」
人形は首を振って分からないといった様子だ。どうやら留守番を任されているらしい。
「なら私も留守番しといてやるか。待つのには丁度いいや。」
彼女は人形としばらくのんびりと過ごしていた。あまりにも快適だった為、つい寝てしまった。
「あらあら、魔理沙ったらぐっすりと眠っているわね。何か用でもあるんだろうけど、しばらくそっとしておきましょうか。」
アリスは彼女にそっと毛布をかけ、静かに読書をしていた。
それから数時間が経ち、魔理沙は起きた。
「......お、戻って来たのかアリス。何処に行ってたんだ?」
「人里へ仕事とお買い物よ。これから夕飯だけど、食べる?」
「もうそんな時間なのか。ついでに泊まっていくよ。魔法について教えて欲しい事もあるしな。」
「わかったわ。私は夕飯の支度するから貴方は先にお風呂入ってなさい。」
魔理沙はお風呂で今日の疲れを癒した。
(生まれついての魔法使い...か。何から何まで桁違いだったな。)
考え事をしながら食事をすませていると、彼女が不思議そうな顔で魔理沙の顔を見ていた。
「ん?私の顔に何かついているのか?」
「そうじゃなくて、悩んでいそうだったから少し心配したのよ。何かあったの?」
「すっげえ強い魔法使いにあったんだ。パチュリーって言うんだけど、私のとっておきが全くもって効かなかったんだ...。」
「貴方がここまで言うなんてよっぽどなのね。何か弱点みたいなものは無かったの?」
「弱点っていう弱点は見当たらなかったな。気になる点といえば、本気で戦っているのに使ってくるスペルはそこまで強く感じないんだ。」
「そんな珍しい事もあるのね。貴方が避けるのが上手いのか、それとも何か理由があって弱くなっているのかも。」
「とにかく私がもっと強くならないとわからない事だ。って事で練習相手になってくれ。」
「今日はもう遅いから明日ね。ベッドは2階にあるから自由に使って頂戴。おやすみなさい魔理沙。」
「おやすみアリス。」
アリスさんは面倒見の良いお姉さん的なイメージです!
破れた服とかを持ってくると、「仕方ないわね」と言いながらさっと縫ってくれそう。手先器用な人は羨ましいなぁ