お嬢様の異世界旅行   作:KKP110

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これは幻想入りする前のお話です!

色んなことを詰め過ぎて話が逸れちゃったりするかもしれないですが寛大な心で許してやってください。


2話 驚きとわくわく

「少し揺れるわよ。準備はいいかしら?」

 

パチュリーがそう言うと魔法陣が光り輝いて辺りを包み込んだ。

 

────時は少し前に遡る。

 

「さて、誰を連れて行こうかしら...。咲夜は決まっているし、あとは...」

 

「はい!はいはい!行きたいですお嬢様‼︎ぜひ私を!」

 

「あなたは門番の仕事があるでしょう。主のいない時に守らなくてどうするのよ。」

 

「うぅ...すみません...」

 

お嬢様の正論で落ち込んでいる彼女...名前は紅 美鈴。主に門番をしている。感情豊かで少し落ち着きがないのが特徴。

 

「で、でもどうしても行きたいんです!いっつも門の前で立ってるだけじゃ飽きるんですよ〜...」

 

それが仕事なのだがと頭を少し抱えるレミリアであった。

 

「う〜ん...部下の気持ちは組むのも上の立場ってものよねぇ...。いいわ、任せておきなさい。」

 

「流石お嬢様!感謝感激であります!」

 

わくわくして目をキラキラさせている美鈴の顔を見ていると、こっちまで嬉しくなってしまう彼女であった。

 

「フランは...まだ早いわね。あっちで行けそうならまた連れて行こうかしら。」

 

彼女の中での人選は決まったようだ。

 

「────ってことでパチェ!決まったわ。私と咲夜と美鈴の3人で行く事にしたの。」

 

「あら、私は行くわよ?と言うより、この屋敷ごと行くのよ。」

 

この言葉を聞いて驚きを隠せない彼女であった。

 

「私の考えた時間は一体...。それよりも、めずらしいわね。あなたが本以外で外に出る事なんてあったかしら?」

 

「向こうで研究する事が山ほどあるのよ。この世界の知識とは別の知識を発見できるかもしれないからね。それに────」

 

あぁ、またか...と顔をしかめるレミリア

 

「わかったわかった。パチェの確かに対する熱い想いは伝わったよ。もういつでも行けるの?」

 

「ええ、後は魔法陣を描くだけで完成するわよ。小悪魔、この本戻しておいて。」

 

後ろから人影が出てきた

 

「了解です!あ、お嬢様!いらしたんですか。コーヒーをお持ちしますのでそこの椅子に腰をかけといてくださいね。」

 

彼女はパチュリーの使い魔...名前は無いので小悪魔と呼ばれている。基本的には図書室の司書をしていたり、主のお世話をしている。

 

「あら、ありがとう。貴方は異世界についてどう思うの?」

 

「どう...と申されましても...よく分からないですね。ただ、向こうにも悪魔や魔法使いなどがいるのか気になりますね。」

 

「いると面白そうよね。いえ、きっといるわ!うん、いる!そう運命が囁いているもの。」

 

小悪魔との話が終わる頃、どうやらパチュリーは魔法陣を描き終えたようだ。

 

「そういやパチェ、向こうの世界にはもう1人の私がいるんじゃないの?」

 

「いい質問ね、レミィ。だけどそれはないわ。御都合主義って魔法があるのよ。」

 

「ごつごうしゅぎ...?なにそれ」

 

少し不安だが、パチュリーに任せておけば大丈夫と思いながら魔法陣の中心に入っていった。

 

 

 

 




新しい世界への挑戦ってドキドキわくわくしますよね!
ちょっぴり不安ってところがいいスパイスなのかも。

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