やはり吸血鬼なだけあってあまり良い印象はなさそうですが...
次の日の朝、魔理沙はもう一度紅魔館を探しに行った。ただ闇雲に探すのではなく、今度は当てがあるらしい。
(確か湖の近くだったよな。ならアイツに聞くのが手っ取り早いか。)
霧の湖まで来た彼女は大きな声で名前を呼んだ。
「おーーい!チルノー!!」
その声は湖中に響き渡り、しばらくすると彼女はやってきた。
「このあいだのまほうつかいじゃないの!あたいになにかよう?」
「紅魔館っていう真っ赤な屋敷を見たことあるか?この辺にあるらしいんだ。」
「あかいやしき...みたわ!」
「本当か!?その場所を教えてくれ!」
「そのかわりあたいとしょうぶしなさい!こんどはほんきでやってやる!」
「仕方ないな。なら今回も勝たせてもらうぜ!」
チルノ vs 魔理沙
スペルカードはお互い2枚で戦うことになった。
『まえみたいによけられるとはおもわないことね!氷符「アイシクルフォール」Normal !!
前回の反省を生かし、正面にも沢山の弾幕を放った!
「中々いい感じになってるじゃないか。だけど、まだまだ甘いな!」
魔理沙は弾幕を次々と避け、まだ余裕だという顔をしていた。
『ぐぬぬ...。まだまだこれからよ!凍符「パーフェクトフリーズ」Normal !!』
今度はカラフルな弾幕がチルノから放たれた。
「中々綺麗な弾幕だが、これくらいじゃ───!?」
そう、なんとこの弾幕は突然止まったのである!それだけで終わるはずもなく、氷の弾幕が彼女に降り注がれた。
「なるほど、最初の弾幕は囮ってことか。私を騙そうとしたって無駄な事よ。動かないなら無視してしまえばいい!」
その時、チルノはニヤリと笑みを浮かべた。
(何だあの表情は...。作戦がバレて余裕こいてる暇なんて...っ!?)
さっきまで止まっていた弾幕が突然動き出したのである!!
これには魔理沙も驚きを隠せなかった。
「だんまくはとまってうごかない?ちがうわ。こおらせてとめておいたのよ。さぁ、これでおわりよ!」
動き出した弾幕が次々と襲いかかる!!はずだったが、魔理沙のスペルカードによってかき消されていた。
『 恋符「マスタースパーク」切り札ってのは最後まで取っておくもんだぜ?』
チルノのスペルカードを攻略した魔理沙は勝利した。
「こんどこそかったとおもったのに!」
「正直負けたと思ったよ。チルノはこれからもっと強くなるはずだから、その時にまた弾幕ごっこをやろうぜ。」
「もっとおどろくようなすっごいのをくらわせてやるからおぼえてろよ!」
そういってチルノはどこかへ行ってしまった。
「あっ、いっけね!紅魔館の場所聞くの忘れてた!」
チルノちゃんは、すっごい頑張り屋さんなんだけど、周りが強すぎて中々上手いこといかないってイメージです。これからの成長に期待ですね。