ルールって、数が多いと矛盾しちゃう時がありますよね。そういう時って、どう対処するんでしょうか...。
本編はじまります。
「もう大丈夫そうね。この部屋を出て右に出ると入り口に着くわ。」
「演奏自体は素晴らしいんだけどな。時間がある時は聴きに行ってやるよ!じゃあな〜。」
そう言って魔理沙は廃洋館を出た。辺りは静まり返り、真っ暗である。
(もう夜になっているのか...。今日は諦めてまた明日探すとするか。)
彼女は魔法で自分の家まで瞬間移動をした。この魔法は移動先に魔法陣がある所ならどこにでもいける便利な魔法だ。
同時刻、紅魔館内でちょっとした出来事があった。八雲 紫がレミリアの部屋に現れたのである。
「何の用だ。お前に構っている暇はないんだが。」
「そんな野暮な事言わないでよ。少し伝えたいことがあってね。少しの時間でいいのよ。」
「まぁいいだろう。用件はなんだ?」
「この世界での揉め事や面倒ごとを決める手段を考えたのよ。単なる殺し合いじゃ面白くないでしょ?だから、遊びで解決するってのはどうかしら?」
そう、これが後のスペルカードルールである!!
「遊び...か。もちろん私が納得出来るようなものなんでしょうね。もしそうじゃなかったら...。」
「そこは安心しなさい。貴方はこの遊びを気にいることは間違いないわ。それに、妹さんと遊ぶ時にも使えるわよ?」
(一体いつフランのことを...。侮れないわね。)
フランドールの部屋はパチュリーの結界魔法で包み込んでいるはずなのだが、紫にとってはそんなものは関係ないらしい。
「その遊びの名前は弾幕ごっこと名付けたわ。ルールは────。」
「なるほど、確かにいい案ね。特に美しさを表現するっていうところが気に入ったわ。」
「では、この話はOKということでいいわね。」
話が終わると彼女は去っていった。
「咲夜、早速スペルカードを作るわよ。強くて美しいのを沢山ね!」
「承知致しました。ですが、あの胡散臭い物の言葉を信用して良いのですか?」
「アイツの考えてる事なんてどうでも良いわ。暇つぶしにはちょうど良いのよ。」
「お嬢様が良いと仰るなら...。」
スペルカード1つ作るのにかかる時間はなんと...1分!!
お手軽に作れて直ぐに遊べるぞ!
「咲夜、少し相手になりなさい。加減はするから大丈夫よ。取り敢えず今作った一枚だけを使うわ。それじゃ行くわよ!」
「かしこまりました。」
レミリア vs 咲夜 (練習試合)
『貴方には避けきれるかしらね。呪詛「ブラド・ツェペシュの呪い」!!!
レミリアが詠唱すると、沢山の弾幕が咲夜を襲った。弾は左右に動き、非常に避けづらい動きをしている。
「流石はお嬢様です。ですが、全力で避けさせてもらいます!」
彼女は弾の一つ一つの隙間をギリギリで避け、レミリアのスペルが時間切れになった。
「あらら、全部避けられちゃった。私の負けね。」
「またいつでも喜んでお相手します。私もスペルカードを作らなくてはなりませんね。」
「今度はさっきのようにはいかないわよ。」
弾幕ごっこは彼女達の中で大そう流行ったのであった。
自分もスペルカード作ってみたいですね。光符「太陽神ラーの怒り」!! なんてね(笑)。
ここから本格的に弾幕ごっこがはじまります。個人的に魔理沙ちゃんの星の弾幕が好きです。