お嬢様の異世界旅行   作:KKP110

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妖怪って、精神的なダメージは効果抜群のイメージがありますね。もちろん逆効果の場合もありますが...

では、本編はじまります


14話 氷の妖精

「号外、ごうが〜い!!!」

 

昨日の取材をまとめた新聞を、彼女は大声を出しながら幻想郷中にばら撒いていく。その後、彼女はネタが無いか探し回っていった。

 

「へぇ〜、吸血鬼の館だってさ。なぁ霊夢、面白そうだから行ってみようぜ。」

 

「いやよ面倒くさい。行くならあんた1人で行きなさいよ。それに私は境内の掃除で忙しいの。暇なら手伝いなさいよ魔理沙。」

 

新聞の内容に興味を持った彼女、名前を 霧雨 魔理沙と言う。黒い帽子に箒を持っており、まさに魔法使いだというような格好をしている。(魔法使いです。)

 

神社の境内を掃除している彼女、名前を 博麗 霊夢と言う。巫女の割には奇抜な格好をしており、とても強い。

 

「げぇっ、掃除なんてやってたら病気になっちまうぜ。仕方ない、私1人で行ってくるか。」

 

そう言うと彼女は箒にまたがり、神社を離れた。

 

(この記事によると相当な大きさがあるらしいな。何か面白い物でもあったら借りていこうか...。)

 

紅魔館までゆったりと飛んでいると、突然何者かが現れた。

 

「わっ!いきなり出て来てびっくりしちゃったじゃない!なんだ、ただの妖精か。」

 

妖精は悪戯が成功したようで喜んで帰っていった。魔理沙は箒から落ちそうな体制を元に戻し、またゆっくりと進んでいった。

 

(今度はなんだ?湖の周りに霧がかかっているな...。少し慎重に行くか。)

 

辺りを見回しながらゆっくりと進んで行くと、霧の奥から氷の塊が飛んで来た。

 

「あっぶねー...あんなの当たったらひとたまりもないぜ。そこにいるのは誰だ!」

 

「いまのをよくよけたわね。あたいはさいきょーのようせい、チルノよ!」

 

氷を使う彼女 チルノと言う。妖精の中ではとても強く、最強であるといっても過言ではない。知能は普通の妖精並みなのであまり賢くはない。

 

「最強の妖精か、面白い。この魔理沙様に不意打ちをした事を後悔させてやるぜ!...っと、その前に聞きたいことがあるんだが、スペルカードルールって知ってるか?」

 

「たしか、けっとうをするときにつかうあそびよね。あれであそぶのは2回目よ!」

 

「なら話は早いな。それで決着をきめる。手加減はしないぜ!」

 

「けがしてもあたいはしらないからね!」

 

チルノ vs 魔理沙

 

霧があってかあまり周りが見えず、とりあえず魔理沙は相手の出方を伺った。

 

『そっちからこないのならこっちからいくわ!これでもくらえ!氷符「アイシクルフォール」!!!

 

沢山の氷の弾幕が魔理沙を襲う!────はずだったのだが、チルノの正面に居たため全く当たらなかった。

 

『どんなすごい技かと思ったらそんなもんか。妖精相手には勿体無いが、さっさと終わりにさせてもらうよ!魔符「スターダストレヴァリエ」!!!

 

なんと、魔理沙自身が弾幕となり相手に突っ込んでいった。それはまるで流星のように早いスピードで、周りに星の弾幕が出ていた。

 

「そんなのってありなのぉ!?ちょ、ま、はや───」

 

ピチューーン

 

まさか相手が弾幕になるなんて思いもしなかったチルノは本気を出すことができずにあっさりと負けてしまった。

 

「さっきのはちょっとゆだんしちゃっただけだもん。次はまけないからな!」

 

「私は今忙しいからまた今度遊んでやるよ。じゃあな〜。」

 

そう言うと魔理沙は紅魔館へと向かった。

 




魔理沙ちゃんって、テンパったりテンションが上がったりすると女口調になりそうなイメージがあります。

次回は魔理沙ちゃんが紅魔館を探検する話です。お楽しみに〜。

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