早く増えないかなぁ〜...
はい、本編はじまります。
コンコン
「失礼します。ルーミアちゃんを迎えに来ました!」
「あら、あの娘は今さっき紅茶を入れに行ったわ。もうすぐ帰って来るからここで待つといいわ。」
「はい、そうさせてもらいます。そういや、ルーミアちゃんの仕事ぶりはどうです?」
「ほんとうに良く働いてくれているわ。小悪魔がいない時はまたあの娘に頼もうかしら。」
そう、小悪魔は週5のパートである。悪魔にだって休みはあるんです。
2人が話していると、図書室の入り口からルーミアが入って来た。
「パチュリー様、紅茶をお持ちしました!ここに置いておきますね。あ!美鈴さん。図書室にご用ですか?」
「用があるのは貴方よ。咲夜さんから2人で食事の準備をして来なさいって頼まれたの。ってことでパチュリー様、ルーミアちゃんをお借りしていきますね。」
「ええ、分かったわ。紅茶ありがとね、ルーミア。今度は魔法の実験に付き合ってもらうわね。」
「わかりました!では失礼いたしました。」
図書室のドアを閉め、2人は食堂へ向かった。
同時刻、咲夜はレミリアと何やら話し込んでいた。
「お嬢様、妖怪に関する情報は一通り集めて参りました。これから如何なさいましょうか。」
「そうね、少しその本を見せてみなさい。ふむふむ...。この妖精という生き物はなんだか面白そうね。屋敷に何匹か招待しておきなさい。この本はしばらく読ませてもらうわ。」
そう言うとレミリアは妖怪について興味を持ったのか、食い入るように妖怪図鑑を見ていた。
「お食事はどうなさいますか?よろしければこちらへお持ちしますが。」
「そうしてくれると助かるわ。しばらくは動けないわね。それと紅茶も入れてきてちょうだい。」
「承知致しました。」
咲夜は夕食と紅茶をレミリアの部屋に運び、美鈴達のいる食堂へと向かった。2人は楽しく話していたようだ。
「あら、待たせたかしら。お嬢様は忙しくてこれないそうよ。」
「あ、咲夜さん。ちょうど今来た所ですよ。なるほど、わかりました!さっそくご飯を食べましょう!」
食卓には色鮮やかな料理が並んでいた。
「「「頂きます」」」
3人は食事をすませ、お風呂に入った後自分の部屋へと戻っていった。
一方レミリアは妖怪図鑑を次の日の午後まで見続け、目にクマが出来ていた。初めて見る生物に好奇心が湧き、夢中になって寝る事を忘れていたのである。
(この幻想郷にはいろんな妖怪がいるのね。特に鬼なんて良さそうじゃない。吸血鬼の仲間なのかしら。それより、そろそろ寝ないとまずいわね。)
レミリアは、ふらふらの足でベッドに入った。今までの疲労もあるせいか直ぐに眠ることができた。
いや〜、集中していたらいつの間にか時間が経っている時はありますよね。
今回はゆったりした日常を書いてみました。
こんな日がずっと続けばいいなぁ...