お嬢様の異世界旅行   作:KKP110

11 / 21
紅魔館は使用人が少ないので、毎日とても忙しそうです。
早く増えないかなぁ〜...

はい、本編はじまります。


11話 幻想郷での日常

コンコン

 

「失礼します。ルーミアちゃんを迎えに来ました!」

 

「あら、あの娘は今さっき紅茶を入れに行ったわ。もうすぐ帰って来るからここで待つといいわ。」

 

「はい、そうさせてもらいます。そういや、ルーミアちゃんの仕事ぶりはどうです?」

 

「ほんとうに良く働いてくれているわ。小悪魔がいない時はまたあの娘に頼もうかしら。」

 

そう、小悪魔は週5のパートである。悪魔にだって休みはあるんです。

 

2人が話していると、図書室の入り口からルーミアが入って来た。

 

「パチュリー様、紅茶をお持ちしました!ここに置いておきますね。あ!美鈴さん。図書室にご用ですか?」

 

「用があるのは貴方よ。咲夜さんから2人で食事の準備をして来なさいって頼まれたの。ってことでパチュリー様、ルーミアちゃんをお借りしていきますね。」

 

「ええ、分かったわ。紅茶ありがとね、ルーミア。今度は魔法の実験に付き合ってもらうわね。」

 

「わかりました!では失礼いたしました。」

 

図書室のドアを閉め、2人は食堂へ向かった。

 

同時刻、咲夜はレミリアと何やら話し込んでいた。

 

「お嬢様、妖怪に関する情報は一通り集めて参りました。これから如何なさいましょうか。」

 

「そうね、少しその本を見せてみなさい。ふむふむ...。この妖精という生き物はなんだか面白そうね。屋敷に何匹か招待しておきなさい。この本はしばらく読ませてもらうわ。」

 

そう言うとレミリアは妖怪について興味を持ったのか、食い入るように妖怪図鑑を見ていた。

 

「お食事はどうなさいますか?よろしければこちらへお持ちしますが。」

 

「そうしてくれると助かるわ。しばらくは動けないわね。それと紅茶も入れてきてちょうだい。」

 

「承知致しました。」

 

咲夜は夕食と紅茶をレミリアの部屋に運び、美鈴達のいる食堂へと向かった。2人は楽しく話していたようだ。

 

「あら、待たせたかしら。お嬢様は忙しくてこれないそうよ。」

 

「あ、咲夜さん。ちょうど今来た所ですよ。なるほど、わかりました!さっそくご飯を食べましょう!」

 

食卓には色鮮やかな料理が並んでいた。

 

「「「頂きます」」」

 

3人は食事をすませ、お風呂に入った後自分の部屋へと戻っていった。

 

一方レミリアは妖怪図鑑を次の日の午後まで見続け、目にクマが出来ていた。初めて見る生物に好奇心が湧き、夢中になって寝る事を忘れていたのである。

 

 

(この幻想郷にはいろんな妖怪がいるのね。特に鬼なんて良さそうじゃない。吸血鬼の仲間なのかしら。それより、そろそろ寝ないとまずいわね。)

 

レミリアは、ふらふらの足でベッドに入った。今までの疲労もあるせいか直ぐに眠ることができた。

 




いや〜、集中していたらいつの間にか時間が経っている時はありますよね。

今回はゆったりした日常を書いてみました。
こんな日がずっと続けばいいなぁ...


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。