ベルモットさんがログアウトしているので、
マリー&ハルタ―はフェードアウト。
リューズとふたりきりです☆
仕方無いよね?この作品、ナオト×リューズだから☆
「ふんふんふうぅぅぅ~~~ん♪」
ん~、やっぱり素晴らしい髪質だと思う。
流石だな、オレ!
いや、元が良いからだな!やはりステキだ☆
あの京都強制パージ事件以来、初のブラッシング日だ!
彼女のピンクブロンドの髪に、櫛を入れる。
髪は女の命と言うケド?正に!だネ☆
暫くして、ブラッシングは終る。
良し!今日も彼女の髪は綺麗だ。
おっと!勿論彼女自身だって綺麗だと思っている。
未だ眠り続けるのが不思議なぐらい、彼女の胸の調べは美しい。
う~ん、心臓マッサージで起動すれば楽なのに!
あぁ、因みにオレ!応急処置とか出来る人だから?
人工呼吸とかも得意だゼ☆
エロ目的で習得した訳じゃないよ、ホントだよ?
突然海で溺れる美人オートマタと出逢ったら、
確実に助けられるように頑張った!
ふっ、流石にそんな出逢いは無かったケド☆
「………ナオト様?
何か不適切な事をお考えですか?」
「やだなーーっ、そんな事は無いよ!
綺麗に仕上がったなぁ、とか?
彼女は相変わらず綺麗だな~とかダケだよ?」
たった今、
貸し工房に戻って来た筈のリューズが?そんな事を言う。
因みにリューズのブラッシングは、先に済ませて在る。
長い銀髪もイイよネ☆
銀髪ってさぁ、神秘的だと思うんだ☆
銀髪が似合う娘は、更に素晴らしいと思う!
詰り!リューズさんA・I・Si・Te・Ru☆
「ナ、ナオト様?
そのような事、もう解っていますから///」
リューズの頬が、少し赤く染まる。
いやぁ、リューズがいつも可愛いから?ついついオレは正直になる☆
「………それはそうと、ナオト様?
今更ですが私は、その方の名前をまだ伺っていません。
差し支えなければ、名前をお聞きしたいのですが」
「名前?彼女の??」
リューズは何か、別の話題が欲しかったのかもしれない。
ワザとらしく咳払いをして、話題を振る。
「私から見ましても、稼働してイナイのが不思議な状態です。
ですからいつまでも、代名詞で呼称するのは如何なモノかと」
「………そっか。
オレはさ、ゲン担ぎのつもりだったんだ。
無事彼女が目覚めたら、誕生日に名前を贈るつもりだった」
「………でも、そうだよな?
名前、彼女も付けた方が喜んでくれるよな?」
「はい、きっとそうです!」
そうしてふたりで、あ~でも無い。こ~でも無い。と品評会が続く。
何とも楽しい時間だったケド?そろそろ決めよう、と言う空気になった頃。
ふと、オレは思い出した。
「そうだ。
確か彼女のコア・ムーブメントに?刻印が刻まれていたんだ」
「………刻印、ですか?」
「あぁ確か、確かCZ2128Δ。
CZ2128Δって刻まれていたんだ」
「CZ2128Δ。
製造番号でしょうか?ソレとも歯車の型番?」
「どうだろう?でも、そうだな。
CZ2128Δだから、シズΔ。シズって言うのはどうかな?」
「そうですね?大変素晴らしいかと思います」
「良し!なら、今日からシズだ。
シズ?オレはナオト。こっちはリューズ。よろしくな?」
彼女の名前がシズと決まった後、
オレ達は予定通り、海に行く準備を再開した。
何故海かって?ソレは!リューズの水着姿が見たいから!!
と言うのが一番の目的、では在るケド?
オレ達はあの強制パージ事件の際、保険を掛けた。
京都が壊滅する事を前提に?手持ちの貴重パーツを京都外に運送した。
結果として京都無事で、保険も無駄になった。
が、信頼の運送会社は?信頼通り!あの騒ぎの中、運送を実行した。
大したモノだ。
軍のオートマタが?暴走でもしているかの如く、バカスカ出動したのに!
流石は信頼の運送会社。信頼の仕事ぶりだ。
と言う訳で運送先の貸し倉庫まで行って、パーツを回収する。
行先は三重。日本有数のリゾート地帯で、ステキなビーチの在る区画だ。
なら、もうやる事は決まっている!そうだ、海に行こう☆
でも準備はもう、殆ど終っている。
リューズが、リューズが水着選びにオレを呼んでくれなかった!!
何でもサプライズイベントだから☆との事だ。
「………水着選び。
楽しみたか、行きたかった」
「欲望がダダ漏れです、ナオト様。
ですが大丈夫ですよ?私の水着姿は、ナオト様だけのモノですから///」
「リューズ!
うん、解った!海に着くまで、何とか耐えるから!!」
と言う訳で、目指すは三重。
最後にオレは、シズを柩に納めて背負う。
コレはオートマタ用の保存ケースだから、このまま公共機関を通れる。
勿論重要度の高い場所を通る場合は?チェックを受ける事になる。
他の荷物と何も変わらない。
「シズも連れて行くのですか?」
「あぁ、三重が良い処だったら?
そのままオレ達の新居を建てるのも、イイと思うんだ☆」
「まぁ///
海辺の新居ですか、ソレも好いですね?」
そして交通機関を乗り継いで、三重!到着☆
直ぐに海に行きたい処だけど?まずはパーツを回収する。
次にセーフハウスを確保!
イザと言う時に備えて、工房は確保して置くのが定石。
「でも今回、拠点は既に押さえて在る。
行こうか?」
そうしてリューズを案内して着いた場所は、丘の上の灯台だった。
灯台は?その周囲を警備用のオートマタに守られ、
近くには、そう広くも無い軍事施設が在る。
「………灯台ですか?」
「言うまでも無く灯台は、立派な軍事施設だが?
少し前、無人灯台を警備するオートマタのメンテの仕事が在った。
隣接した軍の灯台管理施設の使用許可も出てるし、中に工房も在る。
本当に軍はザルだよな。無人なのに、民間技師に軍事施設を任せるか?」
と言う訳で、灯台管理施設を仮拠点とする!
仕事とは言え、たった今から始める必要は無い。
期間内に済ませれば良い仕事だ。海に行こう!
「如何でしょう///
ご期待に応えられましたか?」
「モチロンさっ!
ステキだよ。黒ビキニとか!!
リューズの白い肌に映えて、凄くイイよっっ!!!」
その後は浜辺で戯れたり、息が続くまでボンベ無しで素潜りしたり、
事前に調べた観光スポットにも行って見た。
海辺の鍾乳洞の洞窟とか、小島の砦址とかにも足を運んだ。
でも一番盛り上がったのは、オレが人工呼吸が得意だと言ったら?
岩場の砂浜に上がって立っている時、突然溺れたフリを始めるリューズに、
迷わず救命処置を施した事だろう。
「コレは何て大変な状況何だ!リューズが溺れた☆
直ぐに人工呼吸をしないと!!」
「ナオト様!?
じょ、情熱的過ぎます!とても人工呼吸とは!!」
盛り上がりました☆
リューズを助ける為とは言え?ちょっと頑張り過ぎたかな?
うん、この辺りって無人だったし、しょうがないよね?
だって海だし?水着姿はヘヴンだし?リューズは嫁だし?
救命処置以外の、命に係わる行為に挑んだりしてナイよ?
「………コレも海の必須アイテムと聞きました。
おかしくは無いですか?」
「くうぅぅぅっっっ☆
麦ワラ帽子を被るリューズ!イイよ、コレも好い!!」
海から上がった後は灯台に戻った。
せっかくだから灯台にも上がって見る。
その時リューズは、麦ワラ帽子を被っていた!
夕暮れ時の灯台に好く映える☆
「あっ、食糧が無いとか。
些細な事だから、忘れてた」
陽も落ちて、管理施設に戻る。
流石に食事を取ろうとしたケド?管理施設にマトモな食糧は無かった。
在るのはレーションと乾パン、水道は在る。
因みにオレの手持ちの食糧は?お気に入りのカップ麺だ。
リューズに怒られました。食糧を準備したのもオレです。
「………仕方在りません。
今から調達しましょう。海まで来て、
ナオト様にカップ麺など、御出し出来ません」
「………オレはソレで良いのに」
仕方無く街へ。
だけど、やっぱり選択ミスだったと思う。
レーションか乾パンでも良かった。
オレの耳は、また異常を察知してしまったからだ。
些細な事ですが?
今回灯台は、軍事施設扱いになっています。
クロプラ世界は、軍が結構な権力を持っていそうですので?
航海を守る拠点的扱いです。
次回はついに!です。