クロックオーバー・プラネット   作:LW

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はい、イチャコラ回イチャコラ回。

ベルモットさんがログアウトしているので、
マリー&ハルタ―はフェードアウト。
リューズとふたりきりです☆

仕方無いよね?この作品、ナオト×リューズだから☆


07 CZ2128Δ(前編)

「ふんふんふうぅぅぅ~~~ん♪」

 

 

ん~、やっぱり素晴らしい髪質だと思う。

 

流石だな、オレ!

 

いや、元が良いからだな!やはりステキだ☆

 

あの京都強制パージ事件以来、初のブラッシング日だ!

 

彼女のピンクブロンドの髪に、櫛を入れる。

 

髪は女の命と言うケド?正に!だネ☆

 

 

暫くして、ブラッシングは終る。

 

良し!今日も彼女の髪は綺麗だ。

 

おっと!勿論彼女自身だって綺麗だと思っている。

 

未だ眠り続けるのが不思議なぐらい、彼女の胸の調べは美しい。

 

う~ん、心臓マッサージで起動すれば楽なのに!

 

あぁ、因みにオレ!応急処置とか出来る人だから?

 

人工呼吸とかも得意だゼ☆

 

エロ目的で習得した訳じゃないよ、ホントだよ?

 

突然海で溺れる美人オートマタと出逢ったら、

 

確実に助けられるように頑張った!

 

ふっ、流石にそんな出逢いは無かったケド☆

 

 

「………ナオト様?

 何か不適切な事をお考えですか?」

 

 

「やだなーーっ、そんな事は無いよ!

 綺麗に仕上がったなぁ、とか?

 彼女は相変わらず綺麗だな~とかダケだよ?」

 

 

たった今、

 

貸し工房に戻って来た筈のリューズが?そんな事を言う。

 

因みにリューズのブラッシングは、先に済ませて在る。

 

長い銀髪もイイよネ☆

 

銀髪ってさぁ、神秘的だと思うんだ☆

 

銀髪が似合う娘は、更に素晴らしいと思う!

 

詰り!リューズさんA・I・Si・Te・Ru☆

 

 

「ナ、ナオト様?

 そのような事、もう解っていますから///」

 

 

リューズの頬が、少し赤く染まる。

 

いやぁ、リューズがいつも可愛いから?ついついオレは正直になる☆

 

 

「………それはそうと、ナオト様?

 今更ですが私は、その方の名前をまだ伺っていません。

 差し支えなければ、名前をお聞きしたいのですが」

 

 

「名前?彼女の??」

 

 

リューズは何か、別の話題が欲しかったのかもしれない。

 

ワザとらしく咳払いをして、話題を振る。

 

 

「私から見ましても、稼働してイナイのが不思議な状態です。

 ですからいつまでも、代名詞で呼称するのは如何なモノかと」

 

 

「………そっか。

 オレはさ、ゲン担ぎのつもりだったんだ。

 無事彼女が目覚めたら、誕生日に名前を贈るつもりだった」

 

 

「………でも、そうだよな?

 名前、彼女も付けた方が喜んでくれるよな?」

 

 

「はい、きっとそうです!」

 

 

そうしてふたりで、あ~でも無い。こ~でも無い。と品評会が続く。

 

何とも楽しい時間だったケド?そろそろ決めよう、と言う空気になった頃。

 

ふと、オレは思い出した。

 

 

「そうだ。

 確か彼女のコア・ムーブメントに?刻印が刻まれていたんだ」

 

 

「………刻印、ですか?」

 

 

「あぁ確か、確かCZ2128Δ。

 CZ2128Δって刻まれていたんだ」

 

 

「CZ2128Δ。

 製造番号でしょうか?ソレとも歯車の型番?」

 

 

「どうだろう?でも、そうだな。

 CZ2128Δだから、シズΔ。シズって言うのはどうかな?」

 

 

「そうですね?大変素晴らしいかと思います」

 

 

「良し!なら、今日からシズだ。

 シズ?オレはナオト。こっちはリューズ。よろしくな?」

 

 

彼女の名前がシズと決まった後、

 

オレ達は予定通り、海に行く準備を再開した。

 

何故海かって?ソレは!リューズの水着姿が見たいから!!

 

と言うのが一番の目的、では在るケド?

 

 

オレ達はあの強制パージ事件の際、保険を掛けた。

 

京都が壊滅する事を前提に?手持ちの貴重パーツを京都外に運送した。

 

結果として京都無事で、保険も無駄になった。

 

が、信頼の運送会社は?信頼通り!あの騒ぎの中、運送を実行した。

 

大したモノだ。

 

軍のオートマタが?暴走でもしているかの如く、バカスカ出動したのに!

 

流石は信頼の運送会社。信頼の仕事ぶりだ。

 

と言う訳で運送先の貸し倉庫まで行って、パーツを回収する。

 

行先は三重。日本有数のリゾート地帯で、ステキなビーチの在る区画だ。

 

なら、もうやる事は決まっている!そうだ、海に行こう☆

 

でも準備はもう、殆ど終っている。

 

リューズが、リューズが水着選びにオレを呼んでくれなかった!!

 

何でもサプライズイベントだから☆との事だ。

 

 

「………水着選び。

 楽しみたか、行きたかった」

 

 

「欲望がダダ漏れです、ナオト様。

 ですが大丈夫ですよ?私の水着姿は、ナオト様だけのモノですから///」

 

 

「リューズ!

 うん、解った!海に着くまで、何とか耐えるから!!」

 

 

と言う訳で、目指すは三重。

 

最後にオレは、シズを柩に納めて背負う。

 

コレはオートマタ用の保存ケースだから、このまま公共機関を通れる。

 

勿論重要度の高い場所を通る場合は?チェックを受ける事になる。

 

他の荷物と何も変わらない。

 

 

「シズも連れて行くのですか?」

 

 

「あぁ、三重が良い処だったら?

 そのままオレ達の新居を建てるのも、イイと思うんだ☆」

 

 

「まぁ///

 海辺の新居ですか、ソレも好いですね?」

 

 

そして交通機関を乗り継いで、三重!到着☆

 

直ぐに海に行きたい処だけど?まずはパーツを回収する。

 

次にセーフハウスを確保!

 

イザと言う時に備えて、工房は確保して置くのが定石。

 

 

「でも今回、拠点は既に押さえて在る。

 行こうか?」

 

 

そうしてリューズを案内して着いた場所は、丘の上の灯台だった。

 

灯台は?その周囲を警備用のオートマタに守られ、

 

近くには、そう広くも無い軍事施設が在る。

 

 

「………灯台ですか?」

 

 

「言うまでも無く灯台は、立派な軍事施設だが?

 少し前、無人灯台を警備するオートマタのメンテの仕事が在った。

 隣接した軍の灯台管理施設の使用許可も出てるし、中に工房も在る。

 本当に軍はザルだよな。無人なのに、民間技師に軍事施設を任せるか?」

 

 

と言う訳で、灯台管理施設を仮拠点とする!

 

仕事とは言え、たった今から始める必要は無い。

 

期間内に済ませれば良い仕事だ。海に行こう!

 

 

「如何でしょう///

 ご期待に応えられましたか?」

 

 

「モチロンさっ!

 ステキだよ。黒ビキニとか!!

 リューズの白い肌に映えて、凄くイイよっっ!!!」

 

 

その後は浜辺で戯れたり、息が続くまでボンベ無しで素潜りしたり、

 

事前に調べた観光スポットにも行って見た。

 

海辺の鍾乳洞の洞窟とか、小島の砦址とかにも足を運んだ。

 

でも一番盛り上がったのは、オレが人工呼吸が得意だと言ったら?

 

岩場の砂浜に上がって立っている時、突然溺れたフリを始めるリューズに、

 

迷わず救命処置を施した事だろう。

 

 

「コレは何て大変な状況何だ!リューズが溺れた☆

 直ぐに人工呼吸をしないと!!」

 

 

「ナオト様!?

 じょ、情熱的過ぎます!とても人工呼吸とは!!」

 

 

盛り上がりました☆

 

リューズを助ける為とは言え?ちょっと頑張り過ぎたかな?

 

うん、この辺りって無人だったし、しょうがないよね?

 

だって海だし?水着姿はヘヴンだし?リューズは嫁だし?

 

救命処置以外の、命に係わる行為に挑んだりしてナイよ?

 

 

「………コレも海の必須アイテムと聞きました。

 おかしくは無いですか?」

 

 

「くうぅぅぅっっっ☆

 麦ワラ帽子を被るリューズ!イイよ、コレも好い!!」

 

 

海から上がった後は灯台に戻った。

 

せっかくだから灯台にも上がって見る。

 

その時リューズは、麦ワラ帽子を被っていた!

 

夕暮れ時の灯台に好く映える☆

 

 

「あっ、食糧が無いとか。

 些細な事だから、忘れてた」

 

 

陽も落ちて、管理施設に戻る。

 

流石に食事を取ろうとしたケド?管理施設にマトモな食糧は無かった。

 

在るのはレーションと乾パン、水道は在る。

 

因みにオレの手持ちの食糧は?お気に入りのカップ麺だ。

 

リューズに怒られました。食糧を準備したのもオレです。

 

 

「………仕方在りません。

 今から調達しましょう。海まで来て、

 ナオト様にカップ麺など、御出し出来ません」

 

 

「………オレはソレで良いのに」

 

 

仕方無く街へ。

 

だけど、やっぱり選択ミスだったと思う。

 

レーションか乾パンでも良かった。

 

オレの耳は、また異常を察知してしまったからだ。




些細な事ですが?
今回灯台は、軍事施設扱いになっています。
クロプラ世界は、軍が結構な権力を持っていそうですので?
航海を守る拠点的扱いです。

次回はついに!です。

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