クロス先は、
オーバーロード
です。
皆さんは?クロプラでYと聞いて、どんな名前を思い浮かべましたか?
私はヨグ=ソトースだと思いました。ソレが、本作品の始りです☆
「ヨグ=ソトースさん!来てくれたんですね!!」
目の前の骸骨が、ミョーに元気そうに話し掛けて来る。
骸骨なのに元気とかww
まぁ、悪い気はしない。
コレでもこの骸骨、ギルマスとは長い付き合いで?
このゲームの最後のギルメンでも在る。
「えぇ、このヨグ=ソトース。
召喚に応じ参上した。今後ともヨロシク」
「混ざってます、混ざってます。
有名古典ゲームが混ざってますよ!ヨグ=ソトースさん!!」
暫し談笑を楽しむ。
もう終ってしまうのだから、
在りし日のような戯れ、そんな戯言を楽しんでも良い筈だ。
世界が終る。
日々新しい世界が生まれる今日この頃。
旧い世界が終るのも、この世界の理。
知ってた。世界の終り何て、重課金ユーザーでもどうしようも無い。
勇者も英雄も、魔王でもワールドエネミーでもどうしようも無い。
散々時とカネを費やしたユグドラシルは、本日サービスを終了する。
アインズ・ウール・ゴウンに栄光在れ☆ってモンだ。
「さて、戯れは此処までだ。もう時間が無い。
ハッキリ言うと、男の為に使う時間が勿体無い!
オレはシズと添い遂げる☆」
「うわっヒドッ!そして相変わらずブレ無いシズへの愛!!
そうですよね?
ヨグ=ソトースさん妻帯者ですモノね?」
「その通りだ。
例えどんなに効果がヘボくても、この指輪はぁぁっっ!!」
指輪は追加効果やボーナスの付く、
アクセサリー枠の装備品だ。
選択種族によって装備スロット数が異なり、
どの種族を選んでも、大抵この装備スロットは重要だ。
だと言うのに糞運営!
「………ハズさないんですよね?」
「当たり前だろ?シズとの結婚指輪デスよ?」
ユグドラシルに黄昏が訪れた頃。
運営は?結婚システムを実装した。
プレイヤーとプレイヤーの結婚システムでは無い。
そんなモノは当に実装している。
プレイヤーとNPCの結婚システムだ。
コレでユグドラシルは、後十年は戦える!
と何処ぞの壺大佐のように思ったモノだ。
オレは当然愛するシズと結婚した。
因みに指輪を用意するクエストは、鬼畜を極めた。
しかもシズの種族は、当時まだ新しい自動人形。
攻略情報がまだ少ない?新エリアへの挑戦となった。
プロポーズを実行すると、
何とその相手NPCをパーティーメンバーとして、
拠点の外へ連れ出せるようになり、
そして愛するふたりの協力で、延々とクエスト進行させて行く事になる。
鬼畜だった。間違い無く鬼畜展開。
ヘロヘロさんにリアル課金して、
可愛いシズの仕草モーションを実装しなければ、終りだった。
そしてようやく手に入れた指輪で愛を誓う。
その指輪の効果は………運営は糞。
効果は、結婚相手のスクショをいつでも撮れる!と言うモノ。
あほかぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!!!!
貴重な装備スロットにナニをブチ込ませるかなぁっ!!
今思い出しても腹立たしい!くそがっ!ハズした試しが無いよっ!!
そして、更なるもう一つのゴミ機能がこの指輪には存在する。
ソレは例え(PKなどで)指輪を奪われても?
もう一つの指輪が在れば、奪われた指輪の所在地が解る!と言うモノ。
愛は力で取り戻せ!がキャッチコピー☆
もうアホかと?
ゴミ機能しか無い結婚指輪を!誰が欲しがるか?と言う。
嫉妬団か?嫉妬団なのか!?
NPCへのプロポーズは、所属ギルド内のみ有効だ。
結婚クエストが成功した時点で完結!
例え指輪が奪われても、離婚イベントは起きない。
因みに離婚イベントはプレイヤー自身の意志か、
ゲームを脱会すると発生する。
他人の結婚指輪は?奪っても意味が無い。
でも指輪内に貯め込んだスクショは奪えるんだ☆
うん、やらないから!!絶対にだ!!!
「じゃーそう言う訳で、もう行きますワ。
今まで楽しかったですよ、モモンガさん?
さようなら、ですね?」
「はい、ヨグ=ソトースさん。
コッチも楽しかったですよ?さようなら」
モモンガさんと円卓の間で別れて、マイルームに入る。
ソコでは既にシズがオレを待っていて、
オレがベッドに腰掛けると、シズがオレの膝に乗る。
常駐膝乗りモーションだ!
本来異性のキャラには御障り厳禁、
むしろ文句を言わないNPCへの御障り厳禁は!
本当に厳しいが?
結婚すると、こうして触れ合う事が出来る。
勿論ユグドラシルは18禁では無いので?エロい事はデキナイ。
オレは後ろからシズを抱き締める。
シズは少し不思議そうな目で、オレを見る。
こうしているダケでオレは幸せだった。
だがそんな一時も、もう終り。
ユグドラシルが、世界が終る。
シズは何も応え無い。
当たり前だ。シズにそんな機能は無い。
ありふれたSF系恋愛ゲーのヒロインのように、
恋をする機能など、実装されてイナイ。
「………次の世界にも、シズを連れて行きたい。
いや、外装データは勿論確保済何だ。
やろうと思えば出来る。
でもソレは、オレの愛したCZ2128Δか?」
シズはやはり何も応え無い。
少し悲しそうな顔。
判断不能なアクションに対するモーションだ。
「シズ。
オレは、お前を愛している」
00:00
その時、世界が終る。
世界が終り、世界が始る。
ただのオバロなプロローグです!
本当にありがとうございます!!
いや、割と重要な伏線は張りました☆
このオリ至高が?いろいろやらかす設定です。
ソレとモモンガ様が、
割とアッサリ別れの言葉を口にしたのは?
オリ至高が最後まで残り、
心の準備をする機会が在ったから?と言う設定です。