クロックオーバー・プラネット   作:LW

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幕間です。そしてクロス情報解禁!
クロス先は、

オーバーロード

です。
皆さんは?クロプラでYと聞いて、どんな名前を思い浮かべましたか?
私はヨグ=ソトースだと思いました。ソレが、本作品の始りです☆


05 幕間/終る世界のAI

「ヨグ=ソトースさん!来てくれたんですね!!」

 

 

目の前の骸骨が、ミョーに元気そうに話し掛けて来る。

 

骸骨なのに元気とかww

 

まぁ、悪い気はしない。

 

コレでもこの骸骨、ギルマスとは長い付き合いで?

 

このゲームの最後のギルメンでも在る。

 

 

「えぇ、このヨグ=ソトース。

 召喚に応じ参上した。今後ともヨロシク」

 

 

「混ざってます、混ざってます。

 有名古典ゲームが混ざってますよ!ヨグ=ソトースさん!!」

 

 

暫し談笑を楽しむ。

 

もう終ってしまうのだから、

 

在りし日のような戯れ、そんな戯言を楽しんでも良い筈だ。

 

 

世界が終る。

 

日々新しい世界が生まれる今日この頃。

 

旧い世界が終るのも、この世界の理。

 

知ってた。世界の終り何て、重課金ユーザーでもどうしようも無い。

 

勇者も英雄も、魔王でもワールドエネミーでもどうしようも無い。

 

散々時とカネを費やしたユグドラシルは、本日サービスを終了する。

 

アインズ・ウール・ゴウンに栄光在れ☆ってモンだ。

 

 

「さて、戯れは此処までだ。もう時間が無い。

 ハッキリ言うと、男の為に使う時間が勿体無い!

 オレはシズと添い遂げる☆」

 

 

「うわっヒドッ!そして相変わらずブレ無いシズへの愛!!

 そうですよね?

 ヨグ=ソトースさん妻帯者ですモノね?」

 

 

「その通りだ。

 例えどんなに効果がヘボくても、この指輪はぁぁっっ!!」

 

 

指輪は追加効果やボーナスの付く、

 

アクセサリー枠の装備品だ。

 

選択種族によって装備スロット数が異なり、

 

どの種族を選んでも、大抵この装備スロットは重要だ。

 

だと言うのに糞運営!

 

 

「………ハズさないんですよね?」

 

 

「当たり前だろ?シズとの結婚指輪デスよ?」

 

 

ユグドラシルに黄昏が訪れた頃。

 

運営は?結婚システムを実装した。

 

プレイヤーとプレイヤーの結婚システムでは無い。

 

そんなモノは当に実装している。

 

プレイヤーとNPCの結婚システムだ。

 

コレでユグドラシルは、後十年は戦える!

 

と何処ぞの壺大佐のように思ったモノだ。

 

 

オレは当然愛するシズと結婚した。

 

因みに指輪を用意するクエストは、鬼畜を極めた。

 

しかもシズの種族は、当時まだ新しい自動人形。

 

攻略情報がまだ少ない?新エリアへの挑戦となった。

 

プロポーズを実行すると、

 

何とその相手NPCをパーティーメンバーとして、

 

拠点の外へ連れ出せるようになり、

 

そして愛するふたりの協力で、延々とクエスト進行させて行く事になる。

 

鬼畜だった。間違い無く鬼畜展開。

 

ヘロヘロさんにリアル課金して、

 

可愛いシズの仕草モーションを実装しなければ、終りだった。

 

 

そしてようやく手に入れた指輪で愛を誓う。

 

その指輪の効果は………運営は糞。

 

効果は、結婚相手のスクショをいつでも撮れる!と言うモノ。

 

あほかぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!!!!

 

貴重な装備スロットにナニをブチ込ませるかなぁっ!!

 

今思い出しても腹立たしい!くそがっ!ハズした試しが無いよっ!!

 

 

そして、更なるもう一つのゴミ機能がこの指輪には存在する。

 

ソレは例え(PKなどで)指輪を奪われても?

 

もう一つの指輪が在れば、奪われた指輪の所在地が解る!と言うモノ。

 

愛は力で取り戻せ!がキャッチコピー☆

 

もうアホかと?

 

ゴミ機能しか無い結婚指輪を!誰が欲しがるか?と言う。

 

嫉妬団か?嫉妬団なのか!?

 

 

NPCへのプロポーズは、所属ギルド内のみ有効だ。

 

結婚クエストが成功した時点で完結!

 

例え指輪が奪われても、離婚イベントは起きない。

 

因みに離婚イベントはプレイヤー自身の意志か、

 

ゲームを脱会すると発生する。

 

他人の結婚指輪は?奪っても意味が無い。

 

でも指輪内に貯め込んだスクショは奪えるんだ☆

 

うん、やらないから!!絶対にだ!!!

 

 

「じゃーそう言う訳で、もう行きますワ。

 今まで楽しかったですよ、モモンガさん?

 さようなら、ですね?」

 

 

「はい、ヨグ=ソトースさん。

 コッチも楽しかったですよ?さようなら」

 

 

モモンガさんと円卓の間で別れて、マイルームに入る。

 

ソコでは既にシズがオレを待っていて、

 

オレがベッドに腰掛けると、シズがオレの膝に乗る。

 

常駐膝乗りモーションだ!

 

本来異性のキャラには御障り厳禁、

 

むしろ文句を言わないNPCへの御障り厳禁は!

 

本当に厳しいが?

 

結婚すると、こうして触れ合う事が出来る。

 

勿論ユグドラシルは18禁では無いので?エロい事はデキナイ。

 

オレは後ろからシズを抱き締める。

 

シズは少し不思議そうな目で、オレを見る。

 

こうしているダケでオレは幸せだった。

 

 

だがそんな一時も、もう終り。

 

ユグドラシルが、世界が終る。

 

シズは何も応え無い。

 

当たり前だ。シズにそんな機能は無い。

 

ありふれたSF系恋愛ゲーのヒロインのように、

 

恋をする機能など、実装されてイナイ。

 

 

「………次の世界にも、シズを連れて行きたい。

 いや、外装データは勿論確保済何だ。

 やろうと思えば出来る。

 でもソレは、オレの愛したCZ2128Δか?」

 

 

シズはやはり何も応え無い。

 

少し悲しそうな顔。

 

判断不能なアクションに対するモーションだ。

 

 

「シズ。

 オレは、お前を愛している」

 

 

00:00

 

 

その時、世界が終る。

 

世界が終り、世界が始る。




ただのオバロなプロローグです!
本当にありがとうございます!!

いや、割と重要な伏線は張りました☆
このオリ至高が?いろいろやらかす設定です。

ソレとモモンガ様が、
割とアッサリ別れの言葉を口にしたのは?
オリ至高が最後まで残り、
心の準備をする機会が在ったから?と言う設定です。

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